11月の風物詩として、すっかり日本に定着したボジョレー・ヌーボー。解禁日にはメディアが大々的に取り上げ、この日を待ちわびた人々がボジョレー・ヌーボーを飲む映像が流される。このワインを飲みながら旬なイベントを楽しむ様子は、メディアのトップニュースのひとつでもあり、霜月は欠かせないネタとなっている。
だが、ボジョレー・ヌーボーは高級酒どころか現地では安い地酒扱いなのは、ワイン通には程遠い私でも知っている。ボジョレー・ヌーボーがまだ今ほど騒がれなかった頃の'90年前後だったと思うが、ニュースステーションのキャスターだった久米宏が現地では五百円程度で売られていることを伝え、こうコメントしたのを憶えている。「日本人って、バカみたい」。
何年も前、ボジョレー・ヌーボー好きの知人(女性)は、「このワインは本当に香りが良く、他とは違う」と言っていた。ワイン嫌いではないが、愛飲している訳ではない私はそれを聞き、試に酒の量販店でボジョレー・ヌーボーを買い、飲んだことがある。
しかし肝心の香りは特にいいとは感じられなかったし、他のワインとそれほど変わりないと思った。これもワイン通ではないし、貧乏舌ゆえか、と自嘲的解釈をしてしまった。或いは選んだ商品が良くなかったのか。ボジョレー・ヌーボーなんて大したことない、とは言い辛かったし、口にしたら白い目で見られたかもしれない。
件の知人はオシャレで流行りものに敏感な性質なので、メディアで取り上げられれば早々と飛びつく傾向があった。普段はそれほどワイン好きとは思えなかったが、日本人が初物に弱いのは確かだ。
ネットが普及する以前にはメディアは絶大な影響力があり、視聴者を思うまま煽動できた。ステマは当たり前に行われ、多くの消費者は宣伝と気付かなかっただろう。私も含め大半の日本人は、オウム真理教事件で初めてサブリミナル効果というメディア戦略が行われていたことを知ったはず。ばれないだけで、サブリミナル効果を使った番組は少なくなったかもしれない。
昨年11月21日付の人気サイト「痛いニュース」では、フランス人がボジョレー・ヌーボーを美味そうに飲む日本人を嘲笑していたことが載っている。現地では安酒だけでなく、不味いワインの代名詞だったそうな。これでは日本人はバカみたい、と久米宏が言うとおりだ。
記事には「安いチリ産ワインの方が日本人の舌には合っている」というコメントがあり、私も全く同感だ。普段私が飲むのはチリ産でなければスペイン産で、私の貧乏舌も捨てたものではなかったようだ。次は他にも面白いと思ったコメント。
35: 魔神風車固め(東京都)@\(^o^)/ 2015/11/21(土) 08:50:59.59 ID:ZEG8PZbO0.net
ひとつの楽しみ方だろ 味じゃなく雰囲気を楽しんでるんだ。
60: チェーン攻撃(WiMAX)@\(^o^)/ 2015/11/21(土) 08:56:43.00 ID:vr8juoNz0.net
日本人ってどう考えても流されやすいし、周りと合わせたがる国民性を持ってるよな。ワインとか飲む習慣のある奴とか殆どいないだろw
61: キン肉バスター(関西地方)@\(^o^)/ 2015/11/21(土) 08:56:50.57 ID:nACQiANG0.net
ボジョレーはクソワイン売りたい業者の宣伝だろ
私が愛飲するワインのブランドは、北海道産「お○る初し○り」。少し前までは甘口中心だったが、最近は辛口が出るようになったので嬉しい。本当に香りがよく、ボジョレー・ヌーボーなど比べものにならない。「お○る初し○り」に限らず国産ワインは総じて香りがいいが、輸入ワインに比べ値段もよく、特別な日でもない限り国産ワインは飲めない。
そもそも和食には基本的に日本酒や焼酎が合い、魚介類でも洋食でなければ、白ワインより日本酒か焼酎の方がマッチする。日本人向けに作られた国産ワインなのだから、日本人の舌に合うのは当り前なのだ。
11月19日付のネットニュースには、「ボジョレー・ヌーボー、実は輸入量激減 ワインが日常に定着して...」という記事があった。記事には、2004年のピークから約4割も減ってしまったとある。それでも、「日本のワインの消費量自体は7年連続で伸長」しているそうで、本格的にワインを嗜む人が増えた結果、ボジョレー・ヌーボー離れが進むのは当然の結果だろう。
ボージョレ・ヌーボー解禁の動画サイトもあり、動画で飲んでいる人は心なしか中年女性が目立つような。ミーハーでなければ、「クソワイン売りたい業者の宣伝」にか見えない。この種のニュースにはヤラセもあろうし、件のサイトは、「この動画にはコメントできません」となっている。
ボジョレー・ヌーボーが日本で話題になり始めのウン十年前に頂いたことがあって、すごく期待して飲んだのですが「あれっ?」という感じで、それ以来口にしていません。多分自分で買うことはないでしょう。よく行くスーパーのレジに季節になると予約申し込みの案内が貼られていますが、“ふ~~ん、そんな季節になったのね”位の感じです。確かに日本人の「初物好き」が影響しているのでしょう、「初鰹」と一緒だと思っています。
と言っても、それ程ワイン通ではない私ですので、自分の好みでしか語れないのですが、結局自分の舌で感じるしかありませんので、安かろうが高かろうが「おいしければいいのよ~」というところです。傾向としてはドイツの白ワインが好きでたま~にですが飲みます。
最近は日本酒ですね。自分では買いませんが、頂く機会が結構ありますので、主人が日本酒苦手な分、私がちゃっかり頂いています。一番好きなのは八海山ですが、まぁ何でもOKです。燗酒は苦手なので専ら冷で…。飲み過ぎには注意していますが、年齢と共に段々弱くなっているようで、何だか少し淋しいような…。
ボジョレーが話題になり始めた頃はスーパーでの予約はありませんでしたが、ここ暫く前からは「予約賜り」状態になっています。それだけ市民権を得たことになり、高級感が薄れて来たのですね。
私も昔は甘口のドイツの白ワインが好きでしたが、最近はワインに限らず甘いお酒が苦手になりました。私がワインで飲むのは専ら赤ワインですね。白より赤の方が、私の好む料理に合わせやすいし。
日本酒も大好きですよ(笑)。こちらもお値段がいいため、普段は焼酎を愛飲しています。宮城の銘酒「浦霞」も値が張るので、それより安い「菊○宗」を買います。私も燗酒は苦手なので専ら冷で頂いています。八海山という銘柄は初めて知りましたが、新潟のにごり酒「五郎八」も美味しい。
年齢と共にお酒に弱くなるのは、どうしようもありませんよね。職場の先輩が、「昔はこれだけ飲めたのに…」とぼやいていたことがありましたが、私自身もそれを実感するようになりました。