盤上の悪魔

囲碁、哲学(人間原理、相対主義、プラグマティズムとか)、ラノベなんかを中心にしてます。

クローズアップ現代 「怖い鬼は厳禁!?”ほめられ世代”どう叱る?」感想

2017年02月06日 21時36分24秒 | Weblog
怖い鬼は厳禁!?”ほめられ世代”どう叱る?

また今頃になって録画していたクローズアップ現代を見る。

叱られ慣れていない若者が増え、企業も管理職にほめ方の研修を受けさせる、笑顔を作ってコンピュータに採点させるなど対応を迫られている、という話。


番組の作りとしては、明らかに叱らないことに対して批判的だったが、最初、叱るのは当然と言っていたコメンテーターのホリエモンが、叱らない指導法で箱根駅伝を3連覇した青山学院陸上競技部のVTRを見て、あっさりと手のひらを返したのには笑った。

一方でもう一人のコメンテーターの精神科医の榎本氏は、意欲が高くて成熟した集団だから叱らないのがうまくいくのではないか、との反応。


ここら辺が、実業家と評論家の差が如実にでているようで面白かった。


褒めるのを中心にした教育と、叱るのを中心にした教育のどちらが望ましいかだが、結局、事実としてどちらがパフォーマンスが高いかによるのではないか。

榎本氏は、叱られ慣れていないと、打たれ弱くなり、厳しく叱られたときにショックを受けやすいのは問題だ、と言うが、仮に褒めることの方がパフォーマンスを高めるなら、無理につらい状況に慣れさせる必要もない。


子供の頃、一度も殴られなかった人間が、いきなり大人になって殴られればショックは大きいだろうが、だからと言って子供の頃から暴力に慣れさせておくべきだ、とはならないだろう。


現状では、褒めた方が叱られるよりもパフォーマンスを上げるという研究が多いようだが、「厳しい方が望ましい」派は、まずは叱られたほうがパフォーマンスが上がる、という証拠を探すべきだろう。

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