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うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

サガラ

2012-04-19 01:55:56 | 日記
キムラサガラと言えば大学でドイツ語を学ぶ人のコレクターズアイテムですね。

木村・相良

私は一般教養でしか独語をやっていませんが、その選択した授業が将来ドイツ哲学を専攻する人向けで、カントやショーペンハウエルやヤスパースなど(アインシュタインやハイデッガーなんかもやったような)をドイツ語で読もうというハードなもので、そのおかげでついうっかりこういうマニア向けの辞書まで入手してしまっていたのでした。

最近、Amazonでケルト神話の本(初心者向けの簡単な本でさらっと読めました)を買ったためにおすすめ商品に「ニーベルンゲンの歌」が出てきました。岩波は相良守峯訳なんですね。そう言えば相良訳の本は一冊も持っていないかと思って買ってしまいました。

相良訳ニーベルンゲンの歌


ちなみに岩波では「ファウスト」なんかも相良訳があるのですが、同じ岩波でも森林太郎訳の方を持っています。岩波の本って買えるときに買っておかないと次いつ刷られるのか分からない、というプレッシャーがあってつい買ってしまいます。それで読んでいない本がたまっていくのですが。

翻訳物って、その本の内容だけでなく、訳との相性が大切です。専門家なら正確な訳が重要視されるでしょうが(本物の専門家は読むのは原文で、訳本は単なる解説の対象でしょうが)、素人で取りあえずおおよそのことが分かればいいというレベルであれば、相性が悪い訳だと全然進みません。高校時代に暇つぶしに中公の「ツァラトゥストラ」を読もうとしたのですが、全然前に進まず、途中で投げ出してしまいました。後でそう言えば昔最後まで読まなかったっけと思って、岩波の「ツァラトゥストラはこう言った」を読んだところ、驚くほど簡単に読了しました。森林太郎のファウストなんかはゲーテを鴎外が訳すという一粒で二度おいしい的な点で絶大な人気があるわけですが、読みやすくはないでしょうね。何か読んでみて、読みにくかったら別の訳を探すのが翻訳物ではいいと思います。

そう言えば岩波って、ちょっと前に、入社したけりゃ著者もしくは社員の紹介状を持ってこい、ってのを言って不評を買いましたね。でも岩波から本を出したことのある人って大学の教官にいっぱいいるでしょうからコネとするにはハードルが低すぎます。これくらいの低いハードルで応募者を絞り込めるなら、採用する方にとっては絞り込みの手間が省けますし、面接を受ける方にとっては競争率が下がって多少門が広くなりますし、双方にメリットがあるでしょう。

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