うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

昨年の大ニュース、ディープインパクト・キングカメハメハ死亡について

2020-01-07 20:06:29 | 競馬日記
昨年4月に種付けを中止したディープインパクトは(ブログ)、結局、種付けに復帰することなく7月30日に亡くなりました。17歳でした。さらに、昨年後半から種付けを行なっておらず、昨年種牡馬を引退したキングカメハメハも8月9日に亡くなってしまいました。

サンデーサイレンスも20歳まで到達しなかったですし、最近、日本のリーディングサイアーは早く死んでしまうような気がします。英愛と北米のリーディングサイアーとともに新しい順に書き出してみました(日本の分をノーザンテーストまでにしたので、それに合わせて英愛・北米も8頭)。

日本
ディープインパクト:17歳没
キングカメハメハ:18歳没
サンデーサイレンス:16歳没
トニービン:17歳没

英愛
Galileo:22歳
Danehill Dancer:24歳没
Danehill:17歳没
Sadler's Wells:30歳没
Caerleon:18歳没
Blushing Groom:18歳没
Mill Reef:18歳没
Nijinsky:25歳没

北米
Candy Ride:21歳
Kitten's Joy:19歳
Unbridled's Song:20歳没
Tapit:19歳
Giant's Causeway:21歳没
Smart Strike:23歳没

サラブレッドの平均寿命は20歳以上と言われていると思います。、ノーザンテーストは30歳の大台越えの33歳まで生き、さすが社台、功労馬は大切にするんだ、と感心したものでした。リアルシャダイはそれよりは早く亡くなりましたが、それでも25歳。しかし、これ以降、6頭連続で20歳まで到達していません。
英愛では半数の4頭が20歳越えで、ディープインパクトより年上のGalileoがまだ首位を守っています。Sadler's Wellsも長命で、30歳まで生きました。北米では8頭中5頭が20歳越えで、さらに現在19歳でまだ存命の馬が2頭います。

やっぱり、リアルシャダイ以降の日本のリーディングサイアーは短命ですね。いろんなファクターが絡んで亡くなるわけで、たまたまという面もありますが、連続した場合にはたまたまとは見れらないのが普通です。巨大帝国社台がこのレベルでは困ったことだと思います。例えば、イギリスでは鞭の使用回数が決まっていたり、昨年のメルボルンCでパフォーマンスをする予定だったテイラー・スイフトが競馬の開催に反対する動物愛護団体の反対により出演を取りやめたり(記事)、動物愛護と折り合いをつけながら開催しているのが世界の現状です。日本でリーディングサイアーになった馬がことごとく短命な現状では、金儲け(種付料確保)に走ってAnimal welfareをないがしろにした結果、寿命が短いのではないか、と動物愛護団体の強い国なら突撃されてもおかしくないのではと思います。
日本ではそんなことは誰も気にしない、なんてことを言っている場合ではなく、競馬はワールドスポーツなので、もうちょっと真面目に取り組んでほしいですし、何より、また早死にさせたのか、と社台にがっかりしました。

このブログを書いている最中に見つけたのですが、日経に「競走馬の福祉」についての記事がありました(記事)。


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