うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Final Frontier

2015-08-22 01:59:57 | 競馬日記
Dream AheadFrankelと同世代で、同じく2歳時から活躍し、3歳時にはカルティエ賞チャンピオンスプリンターに輝いたスプリンターで、私は2歳時から追いかけていたのですが(ブログ)、初年度産駒から早速重賞勝ち馬を出しています。Final Frontierという馬で、アングルシーS(GIII)を勝ちました。

Dream AheadはBalidar 5 x 4、Mixed Marriage 5 x 6のクロスによってTudor Minstrelを生かした配合。BalidarはマニアックなThe Phoenixを内包します。
Final Frontierは、Young Generation 4 X 4とSadler's WellsとNureyevの相似が目に入ります。父母相似型でぱっと見で良さそうです。Young GenerationはBalidarを継続してTudor Minsrelの流れを生かし、The Phoenix、Barley Corn、Persian Gulfを内包します。Crepello、Borealisのスタミナ、Abernantのスピードも生かしているところもいいですね。

母父Pivotal、祖母父Prince Saboはスプリンター、曾祖母父Trojan Fenはマイラー。血統表の近い部分はほとんど短距離馬で占められています。Young Generationは2歳重賞勝ちのあるスプリンター。本馬も2歳戦から走れるスプリンターという感じだと思います。

Dream Aheadはちょっとマニアックな血が生かしにくいのではと思ったのですが、この馬の配合を見ると十分な配合が作れますね。
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愛ダービー2015

2015-07-29 01:06:43 | 競馬日記
またpednetが死んでいて困っているのですが、その間にかなり配合の良い馬が愛ダービーを勝っています。

Jack Hobbsという馬で、Halling産駒です。HallingはGI5勝でかなり強い馬でした。種牡馬として大きな期待をしたのですが、GIを勝つ馬はなかなか出ず、14歳時種付けの産駒Cavarlymanがパリ大賞典を勝ったのが最初のGI勝利でした。その後、Jack Hobbsを含めてGI馬は4頭。Jack Hobbsは20歳時種付け。DarleyがHallingを見捨てなかったおかげで、普通なら産駒の成績が落ちだしていい年齢になってからGI馬が出るようになりました。

Cavalrymanの配合はかなり褒めたのですが(ブログ)、Jack Hobbsもいい配合です。
5代血統表ではクロス馬が出現しない異系交配。主導はCrepello 5 x 7。Crepello - Donatello - Blenheim - Blandford - Swynfordと系列ぐるみを作るとともに、Crepello内のMieuxce - Massine、Solario - Gainsboroughもクロスして、かなり強烈にスタミナを生かした主導です。それをNearctic、Nasrullah、Tudor Minstrel、Honeywayのスピード、Hyperionのスタミナが支えます。Tudor Minstrel、NearcticはHyperion、HoneywayはPapyrusを内包し、単なるスピードではありません。母にはQueen of Light - Borealisの濃縮があり、これら自体はクロスしませんが、これらが含むDonatello、Auroraとかなりヘビーな血をクロスします(DonatelloとAuroraの組み合わせがAlycidonですね)。他、Tourbillon - Ksar - Bruleur、Rialto、Prince Rose、Vieux Manoirが持つマニアックなスタミナFinglasとヨーロピアンなスタミナを細かくクロスするところもいいですね。ヨーロピアン一辺倒ではなく、Bull LeaやMan o'Warといったアメリカンもきっちり抑えています。

この馬でやってみたいと思ったのはGalileoの牝馬との交配です。Jack Hobbs自体がかなりマニアックな血を持つのでJack Hobbs内は残り1/4に左右されるのですが、Galileo内はかなりいい感じに抑えることができます。

あと何個か大きいところを勝って、種牡馬入りできることを期待します。ちなみにCavalrymanは今年の2月にドバイで予後不良になりました。
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2015年プリークネスS

2015-05-18 01:50:00 | 競馬日記
プリークネスSはケンタッキーダービー馬American Pharoahが勝ちました。先手を奪って、向こう正面ではマイペース、3コーナー手前で差が詰まってきたところでエンジンをかけ、直線では突き放し7馬身差。完勝です。
3冠まで後一つになりました。Triple Crown Near Missesは過去23頭(リスト)。Affirmedが最後に3冠を達成した1978年以降でも13頭います。そのときのベルモントS馬の臨戦過程を書き出します。

1979年:Coastal(5.13アローワンス1着→5.27ピーターパンS1着→6.9ベルモントS1着)
1981年:Summing(5.6ヒルプリンスS1着→5.25ペンシルヴァニアダービー1着→6.6ベルモントS1着)
1987年:Bet Twice(5.2ケンタッキーダービー2着→5.16プリークネスS2着→6.6ベルモントS1着)
1989年:Easy Goer(5.6ケンタッキーダービー2着→5.20プリークネスS2着→6.10ベルモントS1着)
1997年:Touch Gold(4.20 レキシントンS1着→5.17プリークネスS4着→6.7ベルモントS1着)
1998年:Victory Gallop(5.2ケンタッキーダービー2着→5.16プリークネスS2着→6.6ベルモントS1着)
1999年:Lemon Drop Kid(5.1ケンタッキーダービー9着→5.23ピーターパンS3着→6.5ベルモントS1着)
2002年:Sarava(4.27アローワンス2着→5.18サーバートンS1着→6.8ベルモントS1着)
2003年:エンパイアメーカー(4.12ウッドメモリアルS1着→5.3ケンタッキーダービー2着→6.7ベルモントS1着)
2004年:Birdstone(3.20レーンズエンドS5着→5.1ケンタッキーダービー8着→6.5ベルモントS1着)
2008年:Da' Tara(4.26ダービートライアル5着→5.17 バーバロS2着→6.7ベルモントS1着)
2012年*:Union Rags(3.31フロリダダービー3着→5.5ケンタッキーダービー7着→6.9ベルモントS1着)
2014年:Tonalist(2.22 オプショナルクレーミング2着→5.10ピーターパンS1着→6.7ベルモントS1着)
* 2冠馬アイルハヴアナザーは不出走。

ケンタッキーダービー、プリークネスSの両方に出た馬はBet Twice、Easy Goer、Victory Gallopの3頭で、どちらのレースでも2着でした。今年はこれに該当する馬はいません(ケンタッキーダービー2着はFiring Line、プリークネスS2着はTale of Verve)。
米3冠戦の厳しさの一つにレースが1ヶ月ちょっとの間に一気に行われることがあります(3冠馬がぽんぽん出た1970年代は、一気に行われるために勢いで勝てる、なんてことも言われましたが)。ベルモントSの重要なプレップのピーターパンSはこういったことも踏まえて、以前はプリークネスSの1週後に行われていたのが、2006年、2007年は同週、以降は1週前に行われるようになりました。2002年以降に絞ると、プリークネスSよりも後に行われたレースに出走した馬が逆転したことはありません。
ありきたりな結論ですが、逆転があるとすれば、ケンタッキーダービー、プリークネスSのどちらももしくはどちらかに出走していない馬で、前走がプリークネスS以前の馬ですかね。

5月9日に行われた今年のピーターパンSの勝ち馬はMadefromlucky。父はLookin at Lucky。1番人気で出走したケンタッキーダービーは6着、プリークネスSで雪辱を果たしました。Raise a Native 3 x 5を持ち、勝ったレースの最長距離がこのプリークネスSでした。MadefromluckyはMr. Prospector 3 x 4 . 5系列ぐるみ主導でNorthern Dancer 5 . 6 x 5 . 7系列ぐるみも持ちます。父ではクロスしていなかったPrincequillo 7 x 7 . 7 . 8 . 8 . 9、Djebel 8 . 8 x 9 . 9を持ち、距離は持ってもおかしくないですが、American Pharoahの方がスタミナがありそうに思います。後はAmerican Pharoahがどれだけ消耗しているかですね。
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伊2000/1000ギニー2015

2015-05-17 21:09:41 | 競馬日記
伊2000ギニーことパリオリ賞(GIII)はLope de Vega産駒Hero Lookが勝ちました。重賞は伊グランクリテリウム(GII)に続く2勝目。グランクリテリムと2000ギニーで、グランクリテリウムの方が格付けが上とは、イタリア競馬はよく分からない状態になっているように思います。
主導はNorthern Dancer 6 . 7 x 5 . 5系列ぐるみで、Never Bend 7 x 5系列ぐるみ、Mr.Prospector 5 . 5 x 5中間断絶でサポートするものと見ておきます。Never Bendクロスは父方Riverman、母方Mill Reefによるものなのですが、これに父方のSecretariatやKhairunissa、母方のRose BowerやPrince Taj、Sir Gaylordクロスといったよく似た配合がからみます。また、初めて見たのですが、Red GodとUp Spiritsの相似クロスがありますね。他にはRibotクロスを内包するDjakaoクロスなど妙味があるクロスもあります。
最初、どうだろうなあと思いながら血統表を見始めたのですが、なかなかちゃんとした配合な感じがします。

伊1000ギニーことレジナエレナ賞(GIII)はDuke of Marmalade産駒Sound of Freedomが勝ちました。
Danzig 3 x 4系列ぐるみ主導。この中のCrafty Admiralをクロス馬にできているところがいいですね。第一にこれです。
他にはMr. ProspectorとRoyal Suiteの相似とか(Mr.Prospector × Royal Suite)。曾祖母Lettre de CachetはGay Hostess 4 x 3を持ちますが、これが父方His Majesty = Graustark 3 x 6と反応していますね。後はSir Gaylord 6 x 6、My Babu 7 x 7とか。Lavendulaで結合します。
味がある、とは思わないのですが、こちらもちゃんとした配合です。
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英2000/1000ギニー2015

2015-05-12 22:53:59 | 競馬日記
2000ギニーは1番人気Gleneaglesが勝ちました。
昨年のカルティエ賞2歳牡馬チャンピオンにして、昨年の愛1000ギニー馬Marvellous全弟。母がGiant's Causewayの全妹で重賞2勝。それにGalileoを付けた超良血配合。
ベタな良血配合なのですが配合内容もいいです。Urban Seaのところが若干異系気味で、Sadler's Wellsが強調され、Mr. ProspectorとRobertoの相性の良さが生き、血の集合、結合に良さがあります。中距離くらいまでなら十分行ける気がします。
ということをMarvellousが愛1000ギニーを勝ったときに書きました。ダービーは距離が持つんですかね。

1000ギニーはDanehill Dancer産駒Legatissimoが勝ちました。母は10.5-20FのGI4勝のFame and Gloryの全姉。父Danehill Dancerは競走馬としては2歳GI2勝。種牡馬として短距離〜中距離がメインで、スプリンターのChoisir、GI4勝のマイラーMastercraftsmanが代表産駒になります。12F以上のGIを勝ったのは英オークス馬Dancing Rain、カナディアンインターナショナルのHillstar、クラウンオークスのArapaho Missの3頭(数え間違いがなければ)。
Legatissimoは父Danehill系×母父Sadler's Wells系のよくあるニックス。凄くシンプルにこれでリードしており、他にはGrey Sovereignのスピードを加えています。後はどれだけスタミナが生きているかですが、まず、曾祖母がドイツ血統馬でDark Ronald - Bay Ronaldががっちりとしており、これが父方Son-in-Lawによってきっちりと生きています。他、Felstead、Deiri、Apelle、Casterari、Ortello、Vatoutとかなりマニアックなスタミナをクロスしていますね。12Fまでこなしても驚かないです。
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仏2000/1000ギニー2015

2015-05-11 02:10:32 | 競馬日記
仏2000ギニーことプール・デッセ・デ・プーランはMakfi産駒Make Believeが勝ちました。半姉Dubawi HeightsはGI2勝。Make Believeとは3/4同血です。
Dubawi HeightsはSir Gaylord 7 . 7 x 5がリードする形態。MakfiはSir Ivor系列ぐるみ主導でSir Gaylordが効いた配合なので、Make BelieveではDubawi Heightsで成功した血の流れを生かしています。Green Valley 4 x 4が発生していますが、3世代飛ぶ単一でかなり薄いです。ただし、その母Sly PolaはMan o'War、Black Toney、North Star、Peter Panとがっちりとクロス馬がある濃い配合で、これを巻き込めているのがいいですね。Man o'War系ではWar Admiralががっつりと効いています。
Makfiが非常に素晴らしかったことから比べれば、Djebelがクロスされていない点とか不満がありますが、いい配合ではあると思います。

仏1000ギニーことプール・デッセ・デ・プーリッシュはアガカーンスタッドのErvedyaが勝ちました。最近、ブログの更新ペースが落ちていたのに、急にその日のうちに書こうと思い立ったのはこの馬の牝系が原因です。
8代母がマルセル・ブサックのEsmeraldaなんですよね。仏1000ギニー、フォレ賞、モルニー賞などを勝ちました。そして繁殖牝馬として、凱旋門賞、仏1000ギニーのCoronationを出しました。Tourbillon 2 x 2、Teddy 4 x 4を持つ超近親交配馬です。Coronationは繁殖牝馬としては駄目でしたが、全妹Ormaraがジャンプラ賞のLocrisを出しました。ErvedyaはこのOrmaraの子孫で、この牝系のGI勝利は伊ジョッキークラブ大賞典のErdelistan以来だろうと思います(ブラックタイプ)。
ErvedyaはNureyev 4 x 5系列ぐるみ主導。それにMr. Prospectorクロスが加わり、この両者は仏2000ギニー馬Kingmambo内に同居。Kingmambo内はGraustarkやPrincequilloも押さえています。Charlottesville - Prince Chevalier - Prince RoseやCrepello - Donatello、Djebel - Toubillon、Alibhai - Hyperion - Gainsboroughといったスタミナを押さえており、単なるマイラーではない感じがあります。
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ケンタッキーダービー/オークス2015

2015-05-10 01:16:46 | 競馬日記
ケンタッキーダービーはエクリプス賞最優秀2歳牡馬のAmerican Pharoahが勝ちました。
この馬の血統に触れたことがなかったんですね。ううむ。いい配合なんですけど、なんで今まで取り上げなかったんでしょうね。

父はPioneerof the Nile。GI2勝。サンタアニタダービーを勝って向かったケンタッキーダービーではMine That Birdから7馬身離された2着でした。配合は父Mr. Prospector系×母父Lord at Warのニックス。 ウォーエンブレムRaven's PassIcon Project(父エンパイアメーカー×母父Lord at War)らと同じです。主導は明確にBold Ruller 6 x 4。
母 Littleprincessemma は未勝利ですが、半兄Storm Wolf、半姉Misty Rosetteは重賞勝ち馬。主導はBold Ruler 5 x 5。
American Pharaohは父母両方の主導を引き継ぐBold Ruler 5 . 7 x 6 . 6が主導。Raise a Native 6 x 5がそれに続きます。この両者はEcliptical内に共存するとともに、Discoveryで結合。このDiscoveryがDiscovery - Display - Fair Playと系列ぐるみになってスタミナを足しています。Bold Ruler、Native Dancer、In RealityでDiscoveryの影響が強くなってスタミナを加えるタイプの配合にはSmarty Jonesがいます。
特徴的なクロスはOlympia 6 x 6 . 7 . 7系列ぐるみでしょう。Olympiaは5-9Fで活躍したスピード馬ですが、その父Heliopolisは父Hyperion×母父Swynfordという長いところが合いそうな配合で、実際に13FのプリンスオブウェールズS、12.5Fのチェスターヴァーズ、12FのプリンセスオブウェールズSなどを勝ちました。その全妹には英2冠牝馬Sun Streamがいます。Olympiaのスピードの源は母父のアメリカンStimulusでしょうか。祖母父のLight Brigadeは14Fでの勝利がある長距離向きです。このOlympiaがOlympia - Heliopolis -Hyperion - Gainsboroughと完全に系列ぐるみを作り、またStimulus - Ultimus、Light Brigadeもクロスします。Light BrigadeはDiscoveryにも内包され、スタミナを強化します。Olympiaはスピード・スタミナどちらの強化にも働いていると思います。アメリカの馬にしてはHyperionに恵まれているのはこの馬の特徴です。
他にはPrincequillo系列ぐるみ、Alibhai系列ぐるみ、Ribot単一クロス。これらを用いた配合の例としてはAllegedがいますね。Papyrus - Traceryで強固に結びついているように、相性のいい血だと思います。Allegedと言えばWar Admiralクロスも持つのですが、American PharaohではWar Admiral 7 . 8 . 9 . 9 . 10 . 10 . 10 x 10であり、母方がもう一つ前に出ていたらもっと迫力があったのにと思ってしまいますが、まあこの状態でも十分でしょう。War AdmiralクロスがSwapsクロスに内包される点はにやりとしました。HyperionやBeau Pereと結合させてスタミナ強化に働いていると思います。PrincequilloやRibotでLord at Warのスタミナを呼び起こしている点でFort Larnedを思い出しました。
スピードのBold Ruler、Raise a Nativeの影響が強いとは言ってもスタミナは十分に効かせてあり、十分に良い配合だと思います。3冠を狙える馬だと思います。

ケンタッキーオークスはLovely Mariaが勝ちました。父MajesticperfectionはRaise a Native 5 x 5、Nearctic 6 x 5を持つスプリンター。母Thundercupは未出走。Storm Bird≒Nijinskyの相似が目だつ配合です。
Lovely MariaはStorm Bird 5 x 4が系列ぐるみで主導を作る配合です。そのStorm Bird内はNijinskyとの相似も絡んで、Bull Page、Flares = Omahaもクロスしています。この強烈さが大きなポイントだと思います。もう一つ、強烈だと思うのは高祖母Royal Butterflyの部分。スピードのSpy Song、パワー・スタミナのBimelechが同居し、それらがBlack Toney、Peter Panで結びついています。
他にはDjebel、Prince RoseのクロスがGay Crusaderで結合し、BayardoでGainsboroughに結合するところ、Precipitation - Hurry On, Double Lifeのクロスなども、スタミナを足している点で非常にいいと思います。
こちらもなかなかいい配合ですね。それほど妙味を感じない配合の馬もクラシック戦線に名前が挙がってくるのですが、勝った2頭はいい配合です。
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皐月賞回顧

2015-04-23 01:42:37 | 競馬日記
皐月賞もキングカメハメハ産駒でした。勝ったのはドゥラメンテ。鞍上ミルコが騎乗停止を食らうくらい大きく外に斜行しましたが、そこからの脚がものすごく、圧勝でした。

母はアドマイヤグルーヴ。エリザベス女王杯連覇の名牝です。もちろんその母はエアグルーヴ。天皇賞秋とオークスを勝ちました。そしてもちろんその母はダイナカール。こちらもオークス馬です。牝系での4代連続GI勝利ってのは珍しいのではないでしょうか。他に該当するのがいたかどうか、すぐには思い出せません。ドゥラメンテの3/4同血にはクイーンエリザベスIICのルーラーシップがいます。素晴らしい良血馬ですね。

良血馬なのですが、配合としてもよくできています。
キングカメハメハはNasrullah - Nearcoが主導で、Nearco血量は10.55%。Hyperion血量は5.66%。アドマイヤグルーヴはAlmahmoudが主導でそれをHyperionが支える配合(Hyperion血量は10.16%)。Nearco血量は5.47%。ドゥラメンテでは、Nearco、Hyperion、AlmahmoudをまとめるクロスとしてNorthern Dancer 5 . 5 . 7 x 5、HyperionとNasrullah - NearcoをまとめるクロスとしてHornbeam 6 x 5があります。Nearco血量は8.01%(17個)、Hyperion血量は7.91%(17個)とぴったり均衡がとれて、NearcoとHyperionの連合勢力で血を統一しています。
5代目からクロスするクロス馬はNorthern Dancer中間断絶5 . 5 . 7 x 5、Native Dancer中間断絶5 . 7 . 7 . 9 x 7、Almahmoud系列ぐるみ7 . 7 . 9 x 5 . 7、Hornbeam系列ぐるみ6 x 5。Native DancerとAlmahmoudはNorthern Dancerクロスに含まれ、HornbeamはHyperion、NearcoでNorthern Dancerと結合、AlmahmoudとBlenheim、Gainsboroughで結合。スッキリとはしないように見えますが、完全に連携がとれています。曾祖母父がノーザンテーストですが、Victoria Park内は補正され、位置的にも深いところにあるのでバランスの悪さも気になりません。Brantome、Prince Chevalier、War Admiral、Bois Roussel、Hurry Onといったスタミナ、St.Germans、Equipoiseといった押さえにくい血を押さえているところもいいです。

これと同じ配合は、アドマイヤグルーヴ産駒アドマイヤセプターボージェスト、ドゥラメンテ、イントゥザグルーヴ産駒グルーヴィクイーングルトップレネットグルーヴと6頭が走っています。最初にグルーヴィクイーンの配合を見たときに、これは行けると思ったのですが、今まではアドマイヤセプターが短距離戦重賞で連対するくらいでした。その間にルーラーシップが香港でGIを勝ち、バランスが悪くても(ノーザンテーストの位置、クロス馬の配置)、血を押さえ切れていなくても(例えばProve Out内)、Hornbeam主導というはっきりした主張があった方が走りやすいのかなと思いました。
しつこく試してくれたおかげで、無事、ドゥラメンテのような馬が出ました。
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桜花賞回顧

2015-04-22 00:57:00 | 競馬日記
桜花賞と皐月賞が終わりました。どちらも勝ったのはキングカメハメハ産駒で、まずは桜花賞の回顧から。

桜花賞はレッツゴードンキが勝ちました。
母は父マーベラスサンデー×母父ジェイドロバリー。中山大障害2回のキングジョイと同じ組み合わせです。この組み合わせでは全兄のメイショウサライがダートで活躍したり、悪くありませんでした。
マーベラスサンデーの母モミジダンサーは父が加年度代表馬ヴァイスリーガル、母が加3歳牝馬チャンピオン、加古牝馬チャンピオン、加芝チャンピオンのモミジ(どちらもE.P.テイラー生産)という良血馬。カナダの名馬同士の組み合わせなのですが、Gold Bridgeクロスがあったり、Fair Trialを持っていたり、ちょっと特殊なヨーロピアンな血を持っていました。これがジェイドロバリーのSpecialと合っています(モミジダンサー × ジェイドロバリー)。SpecialはモミジダンサーでクロスしているHyperionも持ちますね。
ジェイドロバリーが日本に輸入されることになったとき、私は学生だったのですが、牝系に入ってSadler's WellsとかNureyevとかの血を受け止めるようになるだろうから必要な種牡馬だ、なんて誰でも言えるようなことを友人に語っていました。で、当時これが頭にあったわけではありませんが、実際にメイショウマンボにレッツゴードンキと、Kingmamboを受け止める形で成功例が出てきました。そして、Kingmamboとジェイドロバリーの相似性はMr. Prospector、Northern Dancer、Specialによるものですが、Specialは前述のようにモミジダンサーの特殊なところを押さえています。
曾祖母の父のリアルシャダイはMr. Prospectorと合うRoberto直仔であり、キングカメハメハのキーホースの一つAlibhaiを持ちますし、高祖母の父ノーザンテーストはキングカメハメハと相性がいいです。

クロス馬の配置などの観点では満足していないですし、Northern Dancerがゴテゴテしすぎていて逃げ道がないところも推奨しないのですが、それなりに理にかなった累代交配ですし、合いそうな血がきちんと使われています。
ラブリーデイと共通性のある累代交配ですね(レッツゴードンキ × ラブリーデイ)。
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オーストラリア遠征

2015-04-21 00:55:10 | 競馬日記
池江泰寿厩舎のワールドエース、トゥザワールド、トーセンスターダム、堀宣行厩舎のリアルインパクトがオーストラリアに遠征していますね。このような楽しそうなことをするようになった経緯は知らないのですが、この季節にマイル、中距離路線でいいレースが日本にありませんから、面白そうなチャレンジだと思っています。出走順に振り返ります。

ランヴェットS(T2000m)に出走したトーセンスターダムは2着。きさらぎ賞(GIII)馬ですが、クラシックは大敗続き。12月にチャレンジC(GIII)を勝って低迷を脱出し、ここでも2着です。国内のGIで掲示板に載ったことすらないですから、大健闘と言っていいでしょう。
勝ったのはContributer。GI連勝、重賞3連勝です。父はHigh Chaparralは父Sadler's Wells×母父Darshaanのニックスなのですが、Contributorは母父はExit to Nowhereで、父Sadler's Wells系×母父Riverman系のニックスになっています。が、他にもいろいろ。
まず、Mill ReefとRivermanの相似でNever Bendをクロス(アガカーン殿下が以前、多用していたような)。Riverman系と言ってもExit to Nowhereですから、Natalma - Almahamoudがクロス、祖母内Northern DancerのおかげでNorthern Dancer - Natalma - Almahmoudと系列ぐるみ。Hail to Reasonまで系列ぐるみで、Sadler's Wellsが全開しています。他にはTantiemeのクロスとか。いい配合ですね。

ジョージライダーS(T1600m)にはリアルインパクトワールドエースが出走しました。そして、リアルインパクトが優勝。ワールドエースは11着。
3歳時に安田記念を勝ったリアルインパクトですが、その後、大きく低迷し、5歳の暮れの阪神Cで久しぶりの勝利。しかし、また低迷に陥ってしまったのですが、2年連続で阪神Cを勝利。そこからの遠征で久しぶりのGI制覇です。遠征に踏み切ったのが素晴らしいと思います。

ザBMW(T2400m)にはトゥザワールドが出走し、2着でした。有馬記念2着からの参戦で、他に皐月賞でも2着がありますから、3回目のGI2着です。
勝ったのはAuthorized産駒Hartnell。重賞3勝目、GI初勝利です。極当たり前のように見るようになったSadler's Wells系とDanzig系の組み合わせです。特徴的なのはBlushing Groomのクロスでしょうかね。Authorized産駒ではComplacentはRainbow Questクロスを持ちますね。HartnellにしてもComplacentにしても、Blushing Groomの生かし方は非常にいいです。母はPrince John - Princequilloが強烈なのですが、Princequilloですらクロスしない(Prince Roseはクロス)のは残念です。

リアルインパクトとワールドエースの目標はドンカスターマイル(T1600m)でした。で、リアルインパクトは2着、ワールドエースは8着。
勝ったのはTeofilo産駒Kermadec。重賞2勝で、GIは初勝利です。3歳馬で7歳馬のリアルインパクトとは5kgの斤量差がありました。
このKermadecの血統で注目すべきは何と言っても母父フジキセキです。母はオーストラリアにシャトルしていた時代の産駒です。日本産のシャトル種牡馬を母父に持つ馬が日本から遠征した馬を破るってのは、それこそシャトルした甲斐があったと言っていいわけで、理想的と言ってもいいかもしれません。母父フジキセキの海外産GI馬は3頭目で(他にYoseiYour Song)、サンデーサイレンス系最多です。
KermadecはSadler's Wellsの生かし方はいいですね。ただ、そんなにきめの細かい配合ではありません。Northern Dancer主導でSadler's Wellsを生かしたシンプルさが勝負の配合で、その意味ではいい配合です。

ロンジンクイーンエリザベスS(T2000m)にはトーセンスターダムとトゥザワールドが出走し、それぞれ5着と12着でした。
勝ったのはSebring産駒Criterion。重賞4勝目、GI3勝目です。Mr. Prospector主導ですが、カナダの名牝Fanfreluche系列ぐるみが面白いですね。父Sebringは短距離馬なのですが、Buckpasser、War Admiral、Princequillo、Discovery、Djebel、Ribot、Bull Lea、Alibhaiなどのクロスがあり、スタミナはそこそこありそうですね。Allegedの血は十分に生きています。

5つのGIにのべ8回出走し、1-3-0-4という結果でした。十分な成果があったと思います。リアルインパクトは日本でくすぶり気味だったところをオーストラリアで2戦して1着1回、2着1回という素晴らしい結果でした。オーストラリアで種牡馬入りしませんかね。フジキセキの活躍もありましたし、Hold Your Peaceの系統のMossmanが種牡馬としてGI馬を出す活躍を見せています。トキオリアリティーの血はオーストラリアにも合うような気がするのですが。
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