ディメンション・ウェンズデー

トレーディングカードゲーム「ディメンション・ゼロ」カードゲームの攻略ホームページです。水曜日深夜更新。リンクフリー

新生・黒単ビート「ヘルズゲート・ビート」

2009-03-11 | デッキ考察
 こんばんは! 毎週水曜日は「ディメンション・ウェンズデー」の更新です!
このホームページ「ディメンション・ウェンズデー」は賞金制TCG「ディメンション・ゼロ」カードゲームの攻略ホームページです。

 あらためまして、こんにちは。 「ディメンション・ウェンズデー」管理人の千里夜行です。

★今週の【D-0】ニュース
 
●日本選手権2009春 ツアートライアル 開催概要(DPA公式サイト
http://www.dimension-zero.com/dpa/koushiki/2009sp_tt.html

 3月15日(日)のツアートライアル関東を皮切りに、いよいよツアートライアル大会がスタート!
 日本選手権の参加権を目指す方はもちろん、既に参加権を持っている方もイラストレーターサイン入りカードや、優勝すれば会場までの交通費(関西会場以外)を貰えるチャンスもありますよ。
 参加概要などは上記リンクの公式サイトをご覧ください。まだ予約が間に合う会場もありますので、参加予定の方は是非予約しましょう。余裕をもって参加できますよ。
 また、関東・北海道・中部・関西では前夜祭も開催予定! ツアートライアル直前に盛り上がるもよし、デッキの最終調整に対戦相手を求めるも良し。詳しくは下記リンクまで。

●ツアートライアル前夜祭開催決定!(ディメンション・ゼロ公式サイト
http://www.dimension-zero.com/news/main.html#022701


●『王を超える力』プレリリース・イベントのお知らせ(ディメンション・ゼロ公式サイト
http://www.dimension-zero.com/news/main.html#022003

 ディメンション・ゼロ発の試みとなるプレリリースイベント(製品の発売前のカードセットを遊べるイベント)は、次期エキスパンション『王を超える力』でのブースタードラフトで、4月18日(土)~19日(日)にかけて全国のカードショップで行われるとのこと。
 参加賞は、『王を超える力』のレアカード【アニヒレイト・ドラゴン】! 同じラインの相手カードを全て吹き飛ばすことができる恐るべきユニットで、K2商会さんのイラストも超イカス! しかも、このイベントで貰えるのは参加した店舗の名称加工が入るらしく、つまり、このイベント限定バージョン。開催時期が限られているので、これを逃すと入手困難なこと間違いなし! こいつは見逃せないぜ!


●『王を超える力』PRカードキャンペーンのお知らせ(ディメンション・ゼロ公式サイト
http://www.dimension-zero.com/news/main.html#022002

 以前の記事でもお話した、『王を超える力』の予約キャンペーンですが、公式サイトで特典カード【変炎獣ゲルトロール】と【融解戦鬼灼熱王】パラレル版のイラストが公開されました(上記リンク参照)。
 どちらも製品版のイラストと趣がひと味違う魅力的なイラストです、是非! 



 さてさてさて。先日私主催のジャッジファイナルを開催しました。
 大会の流れとしては青黒プラントコントロールにビート系デッキが次々倒されていきそのまま優勝かと思われた、決勝戦。対する「肉屋の回覧板」の肉屋さんの黒単ビートの手札破壊戦略が炸裂!見事優勝されました。おめでとうございます。
 今回は、その肉屋さんの使用された黒単ビートデッキをご紹介しましょう。


肉屋さんの黒単ビート「虎の顎になぞらえて、その名も 『虎王」
(黒×40・・・ユニット×28、ベース×3、ストラテジー×9)「
 
2*【夢見る人形エリザベス】(Ⅰ-1、Ⅲ-1)
3*【ローリング・ソーンズ】(Ⅰ-1、Ⅳ-1)
3*【スリーピング・パペット】(Ⅱ-1)
3*【レディ・ラベンダー】(Ⅱ-1)
2*【ハウス・オブ・ティアー】(Ⅱ-2)
3*【ハウス・オブ・ヘル】(Ⅱ-2)
3*【メロー・カード】(Ⅲ-3)
2*【ナイトベア】(Ⅱ-4)
3*【夢路の淑女シャローン】(Ⅳ-2)《禁呪2》
2*【降魔拳士シュナイダー】(Ⅳ-2)
2*【悪魔竜エキドナ】(Ⅲ-1)

3*【ヘルズゲート・ライブ・ホール】(Ⅳ-2)

2*【石化の呪法】(Ⅱ-1)
3*【失恋の痛み】(Ⅰ-1、Ⅱ-1)
2*【黒き冥王の門】(Ⅱ-1)
2*【封印】(Ⅱ-4)


★大いなる黒のシナジー
 【レディ・ラベンダー】【スリーピング・パペット】の呼び声ユニットサポートから【ハウス・オブ・ヘル】【メロー・カード】といった優秀な黒のユニットを中心としたビートダウン、【石化の呪法】などの援護を経て、トドメは【黒き冥王の門】のリリースイン。
・・・と、デッキの核はセカンドセンチュリー時代からの呼び声を中心としたビートダウン戦術を引き継いでいます。

 しかし、それだけでは昨今の青黒のコントロール系デッキや、速度が上がっている緑赤に分がよくないと判断した肉屋さんにより、新カードを中心にしたチューニングが施されています。
 互いの手札を破壊する【ヘルズゲート・ライブ・ホール】、墓地を利用する【降魔拳士シュナイダー】、そして除外したカードとのコンボ【悪魔竜エキドナ】です。


【ヘルズゲート・ライブ・ホール】
ベース 黒2無2 クイック 色:黒
効果:
それぞれのプレイヤーのターン開始時に、そのプレイヤーは自分の手札にあるカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。


 このような相手にも自分にもデメリットがあるカードは敬遠されがちですが、そういったカードは反面コストに比して効果が強力で、この【ヘルズゲート・ライブ・ホール】もその例に漏れません。このカードがある限り手札を維持し続けるのは難しい。 迎撃の為に手札を多く保持したい青黒や、そもそも手札の維持が難しい緑赤を締め上げることができます。
 もちろんこちら側もそうなのですが、そのつもりでデッキを構築しているとすればどうでしょうか? デメリットを最小限に抑え、また、デメリットをメリットへ生かすことも可能です。
 その一つが【降魔拳士シュナイダー】です。


【降魔拳士シュナイダー】
ユニット(ヴァンパイア) 黒3無3 クイック 色:黒
移動:黒1無2 パワー:6000 スマッシュ:2
効果:
バトルスペースのスクエアに「冥府の餓狼スカーフェイス」がある場合、ゲームから取り除かれているあなたのユニットの枚数3枚につき、このカードのパワーを+500する。
墓地効果(このカードが墓地にある場合、以下のテキストが有効になる。)[あなたの墓地にある黒のユニットを3枚選び、ゲームから取り除く] 《ノーマル》 あなたはこのカードを自分のユニットのない自軍エリアの対象のスクエアにフリーズ状態で置く。


 通常のプレイでは些かコスト効率の悪いユニットですが、墓地効果で出すとなんとコスト0で登場! 相手に倒されたり手札から墓地に落とされたユニットを餌にします。また、手札に引いてしまった【シュナイダー】も【ヘルズゲート・ライブ・ホール】の効果で手札に落とすことができますね。
 そして、【シュナイダー】の効果で除外したユニットを【悪魔竜エキドナ】でさらにリサイクル!


【悪魔竜エキドナ】
ユニット(ドラゴン) 黒3無6 クイック 色:黒
移動:黒1無3 パワー:9000 スマッシュ:2
効果:
このカードがプレイされてスクエアに置かれた時、あなたはゲームから取り除かれている自分のユニットを1枚選び、このカードと隣接する自分のユニットのないバトルスペースのスクエアにフリーズ状態で置く。


 これまで【悪魔竜エキドナ】を利用したデッキというと、その効果で大型ユニットを出すことを主眼にデッキが組まれることが多かったので意外に思われる方もおられるかもしれません。このデッキでは【ハウス・オブ・ヘル】や【夢路の淑女シャローン】、場合によっては【メロー・カード】を出すことになります。8コストクラスのユニットに比べると物足りなく感じるかもしれませんが、いずれも黒のエースユニット。また、【ヘルズゲート・ライブ・ホール】などで手札破壊した上で出せば、相手は【悪魔竜エキドナ】と両方を対処するのは難しいでしょう。
 また、相手が墓地効果対策に墓地のカードを除外してきても【悪魔竜エキドナ】の効果が生きるのも良い。


★このデッキの戦い方
 手札破壊は相手の選択肢や抵抗力を奪っていきます。それにより相対的にこちらが相手の戦力を上回り相手を倒しうる、というのが手札破壊戦略の基本的な概念です。実際のゲームでは複数の戦術を織り交ぜてじわじわと攻め込んでいくことになるでしょう。

1.【レディ・ラベンダー】【スリーピング・パペット】の呼声ユニットのサポートから【ハウス・オブ・ヘル】や【メロー・カード】と中心にしたユニットを中心に展開、ビートダウン
2.【ヘルズゲート・ライブ・ホール】と【ローリング・ソーンズ】【失恋の痛み】を併用した手札破壊
3.【降魔拳士シュナイダー】の墓地効果
4.【黒き冥王の門】でのリリースイン・【悪魔竜エキドナ】による奇襲


 これらの戦術を併用して相手を打ち倒すことになりますがM、相手によって戦い方の選択が重要です。
 前項で述べたような【ヘルズゲート・ライブ・ホール】で相手の手札を絞め上げる戦法も良いですが、相手によっては【ハウス・オブ・ヘル】1枚で制圧して勝ててしまうこともあり、チャンスと見れば積極的にスマッシュを与えていくのも重要です。
 そのあたりのさじ加減やカード使用のタイミングは練習で研鑽をつむことが大切です。元来ビートダウンデッキはディメンション・ゼロでも最も難しいデッキタイプと言われますが、このデッキは【ヘルズゲート・ライブ・ホール】などの絡め手が加わっている分さらに難しくなっており、その分使い甲斐のあるデッキとなっていると思います。
 

★その他の注目カードピックアップ
【ローリング・ソーンズ】
 プランから出ると効果を発揮する最高峰ユニットの一つ。【失恋の痛み】と併せて、【ヘルズゲート・ライブ・ホール】との相乗効果も期待できる。

【ハウス・オブ・ヘル】
 相手によってはこいつだけで勝てる、現在も黒の大陸最強ユニット。暴走のデメリットは、墓地を肥やしたり手札に来た【降魔拳士シュナイダー】を墓地に落とすことに利用します。

【ハウス・オブ・ティアー】
 その効果で生き残りやすいが、パワー3000は決して頑丈とは言えない。相手と状況に応じて能力の使用は慎重に判断しましょう。

【夢見る人形エリザベス】【石化の呪法】
 どちらかというと限定的なメタゲームのカード選択。ビートダウンデッキ相手に生きる。ユニット戦では対処しにくい【蒼火星ハイドロパルス】(Ⅳ-1)への対応も可能。
 また、敵軍に引きこもった【ラッパ・ドリアード】(Ⅲ-4)やこちらの【降魔拳士シュナイダー】【悪魔竜エキドナ】などの効果を封じる相手の【メロー・カード】なども対処できる。

【夢路の淑女シャローン】
 新しい黒のエースユニット。黒単色デッキなのでその真価を十分発揮できるでしょう。終盤【悪魔竜エキドナ】で出すユニットとしても良い。 

【封印】
 【石化の呪法】と共にバトルタイミングのコンバットトリック。【ナイトベア】と併せて大型ユニットへの切り札。



 と、駆け足でお話しましたがいかがだったでしょうか。従来のビートダウンデッキを元としつつも【ヘルズゲート・ライブ・ホール】【降魔拳士シュナイダー】といった新しいカードによる戦略が織り込まれたデッキだと思います。是非お試しください。
 肉屋の回覧板には作成者である肉屋さんご自身の解説がありますので、是非ご覧ください。

●えーと、とりあえず2回目の更新(肉屋の回覧板)
http://nikuyans.blog.shinobi.jp/Entry/297/




★今週のD-0サイト紹介

●第29回『黒青プラントコントロール』 (Dimension walker)
http://www6.ocn.ne.jp/~d_walker/column/029.html
 Dimension walkerの最新コラムは青黒プラントコントロールデッキについて。


●[くろぬこ]黒白ゴルゴンデッキ・改 (ATK -Atoitok Group-
http://safyizm.com/atk/index.php?e=178
 黒白ゴルゴンデッキの商会。【プラズマバリヤー発生装置】(Ⅳ-1)を利用したシナジーが面白い。


●[白の皇帝]サイドボードの作り方 (ATK -Atoitok Group-
http://safyizm.com/atk/index.php?e=179
サイドボード作成の手引き。ツアートライアルに向けてサイドボードの作成に迷っている方は是非。


●ツアートライアル関東に向けて (D-alliance)
http://zeroalliance.blog.shinobi.jp/Entry/21/
現在のトーナメント環境で想定される主要デッキの考察。


 というわけで、今回は終了の時間となりました。
それではまた来週の更新で。ごきげんよう~
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