井上もやしの日常

ほぼ「つぶやきの墓場」となっております。ブログやSNSが多様化して,ついていけないのでございます。

天使と悪魔

2009-06-14 11:35:45 | Weblog
 ダン・ブラウンの原作もよく売れ、映画がランキング上位をキープしている「天使と悪魔」。でも、映画「ダビンチ・コード」をよく理解できなかった私は食指が動きません。私にとって「天使と悪魔」といったら、伊藤さやかの「天使と悪魔」、正確に言うと「天使と悪魔~ナンパされたい編」(他に「カンニング編」があります。)です。

 伊藤さやかは日本テレビ「日当たり良好!」(「西遊記」と「テレビスクランブル」との狭間の時期です。)の主人公:岸本かすみ役で全国区になり、「天使と悪魔」で歌手デビューします。ヒラタ・オフィスの一押し新人で、デビュー曲は全てシンセ楽器で演奏していたと宣伝していたと記憶しています。かすみちゃんのイメージもあったのか、ボーイッシュなイメージを前面に出したアイドルロッカーでした。アニメ「さすがの猿飛」の挿入歌「恋の呪文はスキトキメキトキス/恋のB級アクション」はスマッシュヒットになりました。

 しかし、私がLPを買い続けたにもかかわらず、徐々に芸能界での活躍が聞こえてこなくなり、1980年代半ばレコード会社をビクターからTDKコアへ移籍し、芸名も「伊藤サヤカ」に改名しました(そのころ、「伊藤さやか」というAV嬢がいたので紛らわしい。)。同時期の告白本「日出処(ひいづるところ)」でアイドル時代のことを不平たらたら述べていました。ロック志向なのに何故可愛い服を着なきゃならないの等の内容でした。私は立ち読みしただけでした。

 3年ほど前のアサヒ芸能「あの人は今」でアイドル時代に出会った住職の方と結婚して主婦になっているという記事を読んだのですが、その後、ドラマのちょい役として出演したり、バイオリニスト二村英仁オフィスのスタッフ(実質妻?!)をしていたりと、硬派ロックなようで実はミーハー的な生活をしているようです。

DVD「アルゼンチンババア」

2009-06-14 11:03:56 | Weblog
「東京タワー」と共に999円で購入した「アルゼンチンババア」を鑑賞しました。

映画生活」さんのサイトからあらすじを載せます。
「両親と仲良く暮らしていた女子高生・みつこ(堀北真希)。だが、母が病死してしまい、父親(役所広司)は母が死んだ日にそのまま失踪。それから半年後、父は町外れの草原にぽつんと立つ屋敷で発見された。そこは、小さな田舎町の中の異国。昔はタンゴやスペイン語を教えていたが、今はちょっと頭がおかしい、と噂される“アルゼンチンババア(鈴木京香)”の屋敷だった。母の供養もせず、どうして父はそんなところに?! みつこは父親奪還のため、屋敷に向かうが……。」

 女子高校生役の堀北真希が生き生きしていていいのですが、他の役者は魅力なしです。もちろん周りは一流の実力派の役者です。やはり物語の失敗だと思います。妻の死去に向かい合えず、半年も他の女のところへ行ってしまう父親を娘が許せるのだろうかというハードルが観客の前にあると思います。それをナイーブな父親と許せるのは非常に少数でしょう。大方はそんな父親は無視しろ、あるいは訴訟しろと言うはずです。そんな父親をアルゼンチンババアから奪還しようとするみつこが哀れで滑稽です。後半ではアルゼンチンババアが妊娠していることが発覚します。もちろん父親はみつこの父親です。この社会規範のなさはコメディです。どこが癒しとか優しさとか言えるの?!と突っ込みを入れたくなります。
 
 それに鈴木京香の老けメイクが不自然です。白髪頭なのに顔は張りがばっちりでつやつやしています。昔から町外れにいるババアに見えません。学生の時に見た映画「北斎漫画」の田中裕子の老けメイクも爆笑ものでしたが、これも同じです。

 吉本ばななの原作がこういうストーリーなのでしょうが、文字で書かれたアルゼンチンババが映像化されるといろいろと矛盾を抱えてしまうのでしょうね…。


 ☆ 総合得点  74点


三沢光晴

2009-06-14 10:21:01 | Weblog
 今朝、朝刊の社会面を見て衝撃が走りました。「プロレス三沢さん死亡」の記事がありました。

 三沢は「プロレスリング・ノア」という団体の代表で、アマレス出身、常に日本のプロレス界を支えていました。2代目タイガーマスクとしても有名です。昨日の広島市でのプロレス興行で相手のバックドロップを受けて頭部を強打し、約1時間半後に病院で死亡が確認されました。享年46歳。

 5月初めのキヨシローが死んだときもショックでしたが、三沢死去も驚きです。全日本プロレスのタイガーマスク時代は器械体操の経験を生かした空中殺法を駆使し、多くの人々の人気を集めました。マスクを脱いでからはヘビー級転向し(馬場さんは「ヘビーはそんなに動いちゃいけない!」とよく言ってました。)、長州力ら新日本からの流れ者が来たり、SWS(あのメガネスーパーが作ったプロレス団体)が全日本プロレスから多くの選手を金で引き抜いたりと全日にとって激動の時代だったのですが、全日の屋台骨として頑張ってきました。エメラルドグリーンのタイツとエルボー攻撃がとっても光っていました。その後もジャンボ鶴田の引退やジャイアント馬場死去といろいろと苦悩があったはずです。←詳しくは近所のプロレスファンに解説してもらってください。

 馬場死去の後は、馬場元子取締役(馬場の元夫人)の影響を避けるように、「プロレスリング・ノア」を立ち上げ、その代表として活躍していました。「ノア」はお気に入り団体の一つでこのブログでも何度か記事にしています。

 ご冥福をお祈りします。合掌…。

DVD「東京タワー  オカンとボクと、時々、オトン」

2009-06-09 22:52:47 | Weblog
 以前、冬のお楽しみにDVDを購入したDVD-outletさんで、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」をタイムセールと称し、新品999円で販売していたので、堀北真希主演の「アルゼンチンババア」(←こちらも999円)と共に即決しました。

 これは誰が何と言っても樹木希林の映画です。15歳で親元を離れて生きるオダギリジョー演じるボクを、死ぬまで心の底から無条件に信じるオカンを樹木希林が押しつけがましくなく演じています。学生時代のボクはオカンからの仕送りを酒や麻雀に使ってしまったり、絵本作家として売れ出すと九州のオカンを東京に呼び出したりと、どこか野口英世と母シカの関係を想起させます。樹木希林は、感動を押し売りするでもなく、息子への愛情を適度に、いや自然に演じています。可愛らしいオカンにボクの仲間たちがじわじわと惹かれていく様子がよく描かれています。また、樹木の実の娘でもある内田也哉子がオカンの若い頃を演じ、ずるいほどのキャスティングとも感じました。

 ☆ 総合評価  87点
 

DVD「時効警察」

2009-06-09 00:39:07 | Weblog
 元同僚が絶賛していた「時効警察」を購入しました。私はこの番組が放映されていたとき、日テレの「時空警察」のような歴史の真相を探るセミドキュメントものと勝手に勘違いしていて、1回も見たことがありませんでした。

 DVD5枚(全9話)の構成で、Yahoo!オークションにて新品を10,500円で購入しました。総武警察署時効管理課に勤務する霧山修一朗(オダギリジョー)が土日の休みを使い、趣味で時効になった事件の真相を暴いていく物語です。表向きはそうですが、ストーリーと余り関係ない小ネタギャグが満載の作品です。そう、ふた昔前の明石家さんま「心はロンリー気持ちは『…』」のような感じです。

 1話・2話と見始めましたが、NHK「サラリーマンNEO」のような単なるゆるゆるでどこで笑っていいか分かりません。「イギリス人は日曜日に眼鏡を掛ける」なんていう理屈っぽい台詞をギャグ扱いしてるし…。私には合わないと思いながらも、3話以降を見ていくと、徐々に「時効警察」の世界に浸っていくことができました。というよりは、この作品は放送回によって、監督と脚本が違います。だから、見ていてテンポがいいぞとか、この展開は私の好みだとか、流れが不自然だぞとか、霧山弾けすぎだぞとか、視覚的に分かりやすいギャグだとか、回によって全く違った感想を持つようです。私の好みは岩松了さん(ドラマでは時効管理課長の「熊本」を演じています。)が監督したり、脚本書いている回が好みです。三木聡さん(「ふせえり」の旦那さんだそうです。初めて知りました!!)が脚本・監督の回(1・2・9話。9話はゲストが多数で、1・2話よりはテンポがよいのですが…。)は理屈っぽい割に、映像的に迫ってこないので余り好きになれませんでした。

 共演の麻生久美子がとってもよいです。神秘的な暗い女優とか、少女時代にザリガニを食べていたとかの世間一般の評価を葬り去って、コメディエンヌとして生き生きしています。