ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

2-24-2013:鹿鳴荘便り/難波先生より

2014-02-24 14:53:32 | 難波紘二先生
STAP細胞疑惑に関しては進展がないようです。
 この問題について発言を続けている、カリフォルニア大学デーヴィス校のクノップラー教授のブログでも、「ネイチャーは妥協したのか?」と疑問の声があがっています。
 http://www.ipscell.com/2014/02/are-stap-stem-cell-nature-papers-compromised/


 <What will Nature‘s investigation conclude? No one can be sure, but I am predicting that Nature is taking this extremely seriously and if appropriate, will not minimize important issues when it makes its findings public. Nature‘s own integrity as a journal is at play here too and they know that.
 ネイチャーの調査結果はどうなるか?たしかなことは誰にもわからないが、予測を述べれば、ネイチャーはこの問題をきわめて深刻に受けとめており、調査結果を公表する際には重要な論点を、妥当なかぎり、矮小化することはないはずだ。
 ここで問われているのは、ネイチャー自身の科学雑誌としての尊厳であり、編集部はそれを熟知している。>


 先日も、2013年ノーベル化学賞の受賞者が「もうネイチャーには投稿しない」と声明を発表し話題を呼びましたが、私も小保方論文については、何で本文5頁と7頁もある論文を2本も載せたのか、理解に苦しみます。
 ワトソンとクリックのDNA構造に関する世紀の論文はたった1頁ですから。


 「毎日」が「紙面審査委員会」でこの問題を取り上げています。
 http://mainichi.jp/journalism/news/20140221org00m040006000c.html

 が、「リケジョ」という表現を使うか使わないかという低次元の話で、2/6付科学欄の「独創の系譜:海越え連隊 STAP細胞、常識覆した日米トップ研究者」という特集記事の内容批判ではありません。


 この記事には「内径0.05ミリという極細のガラス管にマウスのさまざまな細胞の塊を通し、バカンティ教授のいう<小さな細胞>を分離する実験に取り組んだ」という表現があり、0.05ミリは50ミクロンであり、50ミクロンならヒトの髪の毛の太さほどもあり、マウスの赤血球の10倍もあり、決して極細でない。
 小保方がそういったのであれば、無知の産物であり、記者がそう理解したのであれば不勉強である、とメルマガで指摘しました。



 昨年の「森口事件」、今年に入って「佐村河内事件」と相継いで大メディアが詐欺師の手玉に取られており、形無しです。一般市民のメディア不信感はますます高まっており、結局、主体的にネットで情報を知る方向に動いているようです。(私のところまで連絡が来るくらいです。)
 これ自体は、メディア・リテラシーという側面で評価すべきことだと思いますが、大メディアにはもっとしっかりしてほしいものです。


 明日は松山地裁で午前10時から「修復腎移植」裁判の証人尋問があり、午後から松山に行きます。明日の午前中の証人は「日本移植学会・広報委員長」の吉田克法(奈良医大透析部教授)です。
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