この懐かしき本たちよ!

まだ私の手元に残っている懐かしい本とそれにまつわるいろいろな思い出、その他、とりとめのない思いを書き綴りたい。

#73 随想14「I家の人々」Ⅰ(ロマンスグレイの紳士)

2005年04月29日 | 随想

この写真には私達夫婦がもう一組のご夫婦と写っている。 このご夫婦と今日逗子で楽しく一緒に食事をした。 このご夫婦はI氏とK子夫人。I氏は背の高いロマンスグレイの紳士。K夫人も長身ですらりとした宝塚の女優さんを思わせるような美人。

東京の六本木のお住まいから私達夫婦をわざわざ訪ねて来てくれた。170センチちょっとあるはずの私がすっかり小さく見えている。ゴールデン・ウイーク初日、東京から愛車ベンツを駆って混雑を苦にもせず来てくれた。

I氏は日本最大手の運輸会社の幹部。今度中国のオペレーションの統括を命ぜられて5月中旬に上海に赴任することになったそうだ。しばらく会えないからと言って、わざわざご夫婦で来てくれた。

食事中私はI氏をTちゃんと呼んでいた。

今これを書いていて50年前の昔を思い出している。

50年前の1955年の丁度今頃、19歳もしくは20歳になったばかりの私は、大学の仲間と共に今日のような新緑の中、初めて東京の杉並区荻窪にあるI家の門をくぐった。
I夫人がにこやかに私達を迎えて下さり、応接間に通して下さった。見ていてまぶしくなるような美しい人だった。       (つづく)


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