日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

小春日和の九州へ - 瓢六

2017-11-25 23:54:53 | 居酒屋
MOSで一息入れた後、電車で市街に移動して投宿。風呂に浸かって再び一息入れ、日付が変わろうとするところで再び外に出てきました。満を持して「瓢六」の暖簾をくぐります。

この店で毎回感心させられるのは、時間帯にかかわらず賑わっていることです。それだけに、深夜といえどもがら空きという状況は想像できませんでした。その予感は的中し、小上がりは一つを除いて埋まり、カウンターにも四名の先客がいます。もともと七席のカウンターであり、自分が入った時点で残り二席ということです。時間が経つにつれてカウンターはようやく空いてきたものの、小上がりは最後まで一つか二つ空いているだけでした。しかし、これほど繁盛しているにもかかわらず、満席で振られたことはただの一度もありません。いつ行っても賑わっており、それでいながら何だかんだで入れてしまうという点では、富山の「親爺」とここが双璧といえるかもしれません。
それとともに感心するのが、カウンターに立つ眼鏡のおばちゃん二人組と板長の鉄人ぶりです。開店直後も日付が変わった後も、このお三方を見かけなかったことはありません。深夜に及ぶ長時間営業を毎日乗り切る働きぶりは、「万年青」の女将を彷彿とさせます。

「チョロ松」「分家無邪気」と同様に、ここでの手順も決まっています。まずおでん、次に馬塩焼をいただき、魚の味噌汁で締めくくるというものです。今回も見事なまでに筋書き通りとなりました。同じものばかりでは進歩がなく、もう一品いただきたいところではあったのです。しかし、いかんせん酒が入っていきません。酒を一口、和らぎ水を一口という配分が精一杯だった一軒目より、大分回復してはきたものの、飲みきりボトルを一本空け、さらに一本いただこうという意欲までは起こりませんでした。
結局、今夜は二軒の酒場を訪ねて、いずれも必ず頼む品だけいただいて終わったことになります。とはいえ、それだけでも再訪した目的を八割方果たせたとはいえるのです。鹿児島と熊本を股にかけ、こよなく愛用してきた名酒場をはしごできたことについては満足しています。

瓢六
熊本市花畑町13-23 花畑ビル1F
096-354-7558
1700PM-230AM
日曜定休(祝日の場合翌日休業)

瑞鷹
突き出し(鯛皮といかの和え物)
おでん三品
馬塩焼
魚味噌汁
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小春日和の九州へ - モスバーガーJR熊本店

2017-11-25 21:10:23 | MOS
鹿児島では暗くなっても上着要らずでしたが、熊本まで戻ってくると明らかに気候が違います。列車を下りた瞬間から肌寒さを感じ、再び雨合羽を羽織りました。市街へ移動する前に駅舎内のMOSを訪ねます。
体調をできる限り回復させてから「瓢六」へ行くという考えについては既に述べました。それなら宿で休めばよい話なのですが、このようなときに限って宿がカプセルホテルなのです。休憩室があるのか、そこが落ち着けるのかも把握していないため、こちらで一息入れてから向かうことにしました。
赤看板だったからこそ価値があった店舗であり、それが緑に変わった今は、趣味的に見てそこまで貴重な店舗というわけでもありません。しかし、赤いMマークをあしらったステンレス板を飾り、ガラスケースを埋め込んだレジカウンターは二昔前のMOSそのものであり、テーブルも張りぼての安物が使われだす前の古いものです。玄関の脇ではMマークを乗せた赤モス時代からの行灯が今なお務めをこなしており、折しもクリスマスの装飾で彩られていました。高架化完成後の去就が気になる店舗だけに、今一度再訪できたのを幸いに思います。

モスバーガーJR熊本店
熊本市西区春日3-15-1
096-359-0976
700AM-2300PM
第1097号
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小春日和の九州へ - つばめ348号

2017-11-25 20:21:59 | 九州
一時間少々で「分家無邪気」を辞去し、宿に預けた荷物を引き取って、電車に乗って駅へ向かうと、頃よく800系の「つばめ」の時刻に重なりました。後続の「みずほ」に乗っても着く時間に大差はないものの、無味乾燥なN700系より800系の方がよいに決まっています。行きも帰りも数少ない運用を捕まえられたのは幸いです。
鹿児島が一泊限りになるのを承知で熊本にも泊まることにしたのは、早い話が「瓢六」に行きたかったからに他なりません。しかるに昨晩呑みすぎたのがたたって、「分家無邪気」でも万全とは言い難い常態でした。さらに二軒以上のはしごはできそうにありません。とはいえ、見方を変えれば「瓢六」に余力を全て注げばよいということでもあります。二時半までの深夜営業を生かし、少しでも回復させてから臨むつもりです。

★鹿児島中央1933/つばめ348(5348A)/2029熊本
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小春日和の九州へ - 分家無邪気

2017-11-25 17:39:08 | 居酒屋
鹿児島に戻って天文館での第二夜を迎えました。昨日「分家無邪気」を見送った時点で、今夜の一軒目は事実上決まっていたともいえます。五時半の開店を待って暖簾をくぐりました。

ここへ行くことについて迷いがなかった一方で、一つだけ懸念していたのが予約満席という事態です。九州主要都市の宿が異様なほどに混んでいる状況からは、予約客で混み合った一昨年のことが思い出されました。開店直後に乗り込んで、店内がまだがら空きにもかかわらず断られてしまっては、何とも小恥ずかしい思いをするのは明らかです。しかし幸いにして杞憂に終わり、カウンターに一番乗りを果たしました。通されたのは、暖簾をくぐって右奥にあたるカウンターの端です。そしてこの席が結果としては好位置でした。
人気店ゆえ、早い時間は来店順に端の方から埋めていくというのが当店流のようで、後から来たお客は順次左の方へと着席していきました。詰めて座ると左右の幅がやや狭めに感じられるカウンターだけに、右端に着席できたのは大きかったことになります。前回近い位置に着席したときは、背後にあるTVの音だけが流れてくるのがやや気になったものですが、その音量が今回は気にならないほど小さかったのも助かりました。

席に着くと同時に酒、かも吸ともう一品を注文しておき、一品をつつきながらかも吸を待つのが別府の「チョロ松」でしたが、ここでの注文の仕方もそれに近いものがあります。まず酒、おでん、串焼き、それに豪華七点盛鷄刺しを頼み、おでんと串焼きをいただきながら鷄刺しを待つのです。宴会の準備が重なったか、鷄刺しが出てきたのは30分近く経ってからでしたが、おでんと串焼きを肴に一杯飲み干し、二杯目を頼もうとするところで鷄刺しが出てきたため、間合いとしてはまことに理想的でした。
おおむね読み通りに運んだ中、唯一の誤算だったのは体調です。結局夕方になっても万全な状態には戻らず、肴はともかく酒が進みません。去年の、身体が一時酒を受け付けなくなりましたが、そのときの状態が再現されたかのようです。和らぎ水の助けを借りて、お湯割り二杯をどうにか飲み干したものの、本来ならさらにもう一杯いただいていたでしょう。おでんをもう一品、それに折サバか秋太郎をいただいてもよいところでした。一年ぶりの貴重な機会にもかかわらず、よい状態で臨めなかったのは惜しまれます。
とはいえ、機会を一回逃すのと、万全ではないながらも再訪できるのとでは、当然ながら大差があります。この後熊本で呑む余力を残しておくという点でも、今回はこれでよかったのではないでしょうか。歯応えのある部位はポン酢で、脂身の少ない部位は醤油でいただく方が合っているという新しい発見もあり、おいしいところを一通り楽しめたのは幸いです。

分家無邪気
鹿児島市東千石町11-4
099-222-4976
1700PM-2300PM(LO)
第二・第四月曜定休

アサヒ・不二才
突き出し(枝豆)
おでん二品
串焼き二品
地鶏盛合わせ
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小春日和の九州へ - きりしま13号

2017-11-25 14:20:28 | 九州
大分には去年の倍の四時間を注ぎ込みました。宮崎でもそうしたいのはやまやまながら、もう一晩天文館で呑む上では採りがたい選択です。二時間の短い滞在を経て鹿児島に戻ります。
結果として行きも帰りも去年と同じ列車になりましたが、車両の運用が変わっていました。往復ともハイパーサルーンこと783系だったのが、行きは787系、帰りは783系という組み合わせになったのです。一昨日は885系、昨日は883系に乗ったため、四度の乗車で九州が誇る特急電車に一通り乗車できたことになります。

★宮崎1416/きりしま13(6013M)/1623鹿児島中央
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小春日和の九州へ - ふくや

2017-11-25 13:30:05 | B級グルメ
このところ宮崎では着いた列車で折り返し、ただ行って戻っただけというお粗末な内容でお茶を濁してきました。ただし、見るべきものが一切ないわけではありません。他人様にはどうでもよいこととはいえ、古きよきMOSの宝庫なのが宮崎で、以前自転車を借りて訪ねたこともあります。雨に降られてどうしようもなかった前回と違い、今日はその心配もありません。久々に訪ねてみようと、着いたときには思っていました。しかし、昨夜の酔いが残ってしまったこともあり、行動力が鈍っています。記念撮影などで時間を消費し、いつの間にやら帰りの列車の時刻まで一時間を切っていました。二時間後の列車にすれば済む話とはいえ、鹿児島と熊本を掛け持ちするという今夜の予定を考えると難しい選択です。結局MOSは見送り、駅前で腹ごしらえだけすることに決めました。
以前訪ねたラーメン屋か、月並みながら「おぐら」のチキン南蛮でもと思いつつ歩いていくと、その手前に「宮崎うどん」の看板が。それを見て、去年訪ねたときのことを思い出しました。この店の前を通って一瞬気になりはしたものの、雨が降り出しそれどころではなく、結局素通りしたと記憶しています。しかし今回、地元客で賑わう店内を暖簾越しに見て、これは間違いなかろうと判断し、咄嗟に暖簾をくぐりました。

角椅子を七つ並べたニス塗りのカウンターが一本延び、壁際に二人掛けのテーブルを二つ、奥にもテーブルを二つ並べた店内は、呑み屋の居抜きなのでしょうか。そう思うのは、カウンターの上に掛かった小さな暖簾と、A4用紙一枚につき一品ずつ、墨と朱で綴った品書きが、いかにも呑み屋然としているからでもあります。整理整頓の行き届いた厨房を若い店主、女将と手伝いのお姉さん三人で仕切る雰囲気は上々です。
初見の店なら手堅く行くに限ります。店先の立て看板でも一押しされたカレーうどんをお願いすると、やや黒っぽいカレーを満たした丼が運ばれてきました。とろみが強く、具材は形がなくなるまで煮込まれており、一息ではすすれないほど長い自家製のうどんにも特徴があります。長年の研究と手間暇かけた跡がありありと窺われる力作です。

ふくや
宮崎市広島2-5-30
0985-25-1833
1100AM-1700PM
日曜及び月曜の祝日定休
カレーうどん510円
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小春日和の九州へ - 南国

2017-11-25 12:43:10 | 九州
宮崎に着きました。着いてまず思ったのは暖かいということです。昨日の別府、大分では、日が射すときこそ暖かいものの、少しでも日が陰ったり風が吹いたりすると肌寒く、終日雨合羽が手放せませんでした。ところが今日は、朝から曇っているにもかかわらず、長袖シャツ一枚で十分です。九州の中でも宮崎、鹿児島と他地域の気候の違いは歴然としています。南国へ来たことを実感する一幕です。
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小春日和の九州へ - 三日目

2017-11-25 11:47:48 | 九州
おはようございます。昨夜はその後久々に「一耕」とS.A.Oを訪ね、「のり一」でラーメンをいただいて締めくくりました。しかし、一夜限りということもあり張り切りすぎて、S.A.Oを出るあたりからの記憶が定かではありません。「のり一」に寄ったというおぼろげな記憶こそあるものの、カウンターのどこに座ったかが定かでなく、仲間とどのようにして別れたかも記憶にありません。深酒がたたり、目覚めたときには八時でした。慌ただしく一風呂浴びて朝食をいただき、只今宮崎へ向かっています。
結局酔いが残ってしまい、法華クラブ自慢の朝食もたらふくいただくことはできませんでした。宮崎から戻った後、天文館で軽く一杯やってから熊本へ向かうというのが本日の予定です。それまでに回復してくれればよいのですが。

★鹿児島中央959/きりしま8(6008M)/1209宮崎
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