日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く - 魚仙

2015-09-19 21:42:19 | 居酒屋
看板まで二時間弱という過不足のない時間を残して、「魚仙」の暖簾をくぐりました。
連休だけに混み合うこともあるかと懸念はしたものの、幸いにしてカウンターの先客は二組のみ。自身にとっての定位置となりつつある、斜めになった カウンターの角に着席します。とはいえ、四つある小上がりは全て埋まっており、一、二時間前はカウンターも相当賑わったのではないでしょうか。遅めに訪ねたのは正解だったようです。
数自慢は好みませんが、過去一年で何回この店へ来たのか、正確には数えられなくなっています。季節でいうなら秋、初冬、冬、早春、初夏、初秋、そして彼岸を間近に控えた今回です。本日の品書きには鱧、枝豆など夏の風物詩がいくつか残る一方で、岩牡蠣は姿を消しており、里芋きのこ寄せ、菊ひたしといった文字に秋らしさが感じられます。刺身の皿にはその菊が茗荷とともに添えられてきました。夏から秋への移り変わりをしみじみ感じる一幕です。

魚仙
長岡市殿町1-3-4
0258-34-6126
1700PM-2230PM(LO)
日曜定休

千代・潟舟・雪紅梅
お通し(南蛮漬け)
お刺身おまかせ盛り合わせ
長岡野菜天ぷら
かま焼き
ニシンの山椒漬け
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晩秋の大地を行く - 長岡到着

2015-09-19 21:17:50 | 甲信越
塩沢石打から小出まで再び関越道に乗り、そこから17号線を下って長岡に着きました。このところ何度も走っている道だけに慣れたものです、280km弱の走行距離も、9時過ぎの到着もほぼ読み通りでした。
実は、北海道に最速で渡る手段は明日の小樽行ではなく、今夜の11時過ぎに出る苫小牧行でした。それをあえて見送ったのは、苫小牧行に乗っても着くのが明日の夕方になり、到着後はキャンプをする以外に選択肢がなかったからです。初日を船中泊、翌日をキャンプにするか、初日を車中泊、翌日を船中泊にするかの違いであり、いずれにしても道内での活動は三日目からになります。ならば「魚仙」で心ゆくまで呑み、三日目の夜明けと同時に動き出すのがよかろうと考えた次第です。
堀之内で名残の花火が上がっているのを眺めたかと思えば、長岡市街に入るやいなや小雨が降ってきました。路面が濡れていることからしても、こちらでは終日天候不順だったのでしょう。残念ながら、明日の予報が好転しそうな気配もなく、今回は一夜限りの滞在に終わりそうです。稲刈りが終わるまでに戻って来たいのですがどうなるでしょうか。
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晩秋の大地を行く - 山の湯

2015-09-19 19:38:46 | 温泉
今夜は車中泊を予定している以上、予め一風呂浴びて置かなければなりません。湯沢で一風呂浴びるならもちろんここです。毎度おなじみ「山の湯」に立ち寄ります。

★山の湯
南魚沼郡湯沢町湯沢930
025-784-2246
600AM-2030PM(最終受付)
火曜定休
入浴料400円
泉質 単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉)
泉温 44.3度
pH 9.4
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晩秋の大地を行く - 晩酌酒

2015-09-19 19:02:12 | 酒屋
湯沢で関越道を下りました。下りたついでに道中の晩酌用の酒を買います。これはという酒屋の心当たりはなかったものの、駅併設の酒屋と温泉街の酒食品店でも用が足りてしまうのは、酒どころの面目躍如といったところでしょうか。「巻機」のひやおろしと、地元限定らしき変わったラベルの「鶴齢」を押さえ、長旅の晩酌もこれで万全です。
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晩秋の大地を行く - 上越国境

2015-09-19 18:05:17 | 関東
大宮まで首都高に乗り、そこから17号線を上武道路の終点まで走り、赤城から関越道に乗るという経路は、先月と全く同様になりました。上越国境を目前にして日が暮れたところです。
雲は多いながらも終始快晴だっただけに、その晴天下をただ移動するしかなかったのが惜しまれます。一瞬の出遅れで一日を棒に振るという、何とも痛い結果になってしまいました。この借りを多少なりとも取り返すためにも、せめて「魚仙」でうまい酒が呑めればよいのですが。
五連休でかなりの人が出ているのか、関越道の交通量が前回までとは明らかに違います。五月の大型連休中は、どこへ行っても呑み屋が予約客でひしめき辟易したものでした。宿の混みようからして、長岡も相当賑わうのでしょうか。今夜は遅めに訪ねた方がよさそうです。
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晩秋の大地を行く - 二度寝

2015-09-19 13:31:53 | 北海道
二度寝という悪しき習慣が最近定着してしまいました。只今ようやく出発しようとするところです。
一旦目が覚めたのは四時過ぎ、普段ならば全く破綻のない時間帯です。しかし今回は五連休の初日という特殊事情があり、五時頃には高坂の渋滞が始まるとの予想でした。関越道から上信越道にかけて、終始渋滞気味の高速道を延々行くのかと思ったとき、億劫さが頭をもたげてしまったとでも申しましょうか。終局的には明日のフェリーに乗ればよい状況だったこともあり、出発する意欲がにわかに失せた次第です。
これにより、秋晴れの信州で活動する機会を棒に振ってしまいました。関越道の渋滞もそろそろ解消する頃ではありますが、今から行っても時間的には中途半端です。今日のところは高速料金の節約を兼ねて一般道を下り、上越国境を越えて長岡を目指そうかと考えています。行ったところで宿はなく、「魚仙」で一献傾けた後、時間貸しの駐車場で強引に車中泊する形になるものの、明朝のフェリーに乗ることを考えると、今夜は車中での仮眠程度で十分なのです。
肝心の新潟だけが悪天候という状況は、無情にも明日まで続くと予想されています。明後日からようやく晴れるとの予報ながら、前座の活動で三日消費するわけにも行きません。後ろ髪を引かれつつも北海道に渡り、復路で再挑戦する機会に賭けるしかなさそうです。

ちなみに、今回の旅には「晩秋」の表題をつけました。内地で晩秋といえば、少なくとも一月以上先の季節をいうのが普通でしょう。しかし、一昨年旅した九月から十月にかけての北海道は、まさに晩秋と形容するにふさわしいものがありました。夕日の弱々しさと、日が暮れてからの肌寒さは、ナナカマドの赤い実ともども印象に残っています。
稲穂が揺れる豊穣の季節を狙ったつもりが、二転三転して半月遅れる結果にはなったものの、こちらはこちらで悪くありません。幸いにして、滞在中はおおむね晴れるとの予報です。新潟のことはしばし忘れて、北国の深まる秋を体感したいものだと思います。
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