日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新緑萌える九州へ - 帰着

2015-05-06 23:38:43 | 近畿
帰宅しました。前半後半合わせて十日に及ぶ大型連休の活動がこれで終わりました。例年ならば、さらに北海道まで桜前線を追いかけるため、最終盤の山場いまだ終わらずといったところなのですが、連休前半で花見が完結するという特殊事情により、今季はこれにて一段落といった感があります。再び休みをとって道東で花見をする可能性も残されてはいるものの、それを除けば大型の活動は初秋の北海道までしばらく休止となります。
ただし、大型活動を休止するだけであって、活動自体は梅雨入りの直前まで続きます。候補としては、今季花見で行き損なった高知と会津、新緑萌える仙台と残雪の八幡平、水鏡の中115系が最後の力走を続ける新潟といったところです。今週末の天候が期待しにくいため、今のところは天候に左右されにくい高知を予定していますが、直前まで状況を見極めてから決断します。
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新緑萌える九州へ - のぞみ60号

2015-05-06 20:45:20 | 近畿
新神戸で「のぞみ」に乗り込み、新大阪の手前で先客が立ったのと入れ替わりに着席。これでようやく一息つけます。自由席の乗降で停車時分が延び、只今4分遅れで発車したところです。
10日前に列車を手配した時点で、最終列車は満席となっており、今回は同様の状況でしばしば世話になっている二本前の列車を選びました。最終列車と同様西日本の受け持ちだったはずが、やってきたのは東海所属の新X編成です。3月の改正でまた運用が変わったのでしょうか。まあ、今となってはチャイム以外の違いはなく、西日本所属車を選んで乗る必然性は乏しいのですが。

それにしても、列車、宿、呑み屋とあらゆるものが終始混み合っており辟易しました。大型連休の最盛期に重なった以上当然の結果ではあります。例年は連休最終日の翌日を休むなどして混雑を避けるところが、今年は一日休めば中一日で次の週末が来るという暦で、だからといって二日休むと連休が長くなり過ぎ、職場環境からしても現実味がありませんでした。その結果、混むのを承知で最盛期に重なる日程とせざるを得なかったわけです。しかし、覚悟していたこととはいえ、実際の混雑は予想をかなり超えていました。今後はこのような日程を極力回避するのが第一ではありますが、止むなくそうせざるを得ない場合は、比較的近場でキャンプをするといった使い道を考えた方がよさそうです。
何やら否定的なことを申しましたが、混雑を必死にかわしつつ、予定していたことのほとんどをやり遂げたことについては満足しています。次は少々間隔が空き、山陽、九州方面を旅するのは晩秋の頃になるかもしれません。そのときにまたお会いしましょう…

★新神戸2025/のぞみ60(60A)/2313東京
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新緑萌える九州へ - さくら564号

2015-05-06 19:30:15 | 中国
移動開始です。まずは新神戸まで「さくら」に乗ります。ホームに上がった時点で自由席の乗車位置には長蛇の列ができており、着席どころかデッキに立つことさえできないのが明らかだったため、すぐさま指定席車両のデッキ狙いに切り替えて、先頭車のデッキに立ち位置を確保しました。岡山で「のぞみ」に乗り換えようとしたところで、状況はこちらと大差ない、いやこちらの方がまだましでしょう。新神戸で列車を降りれば、帰りの「のぞみ」がすぐさま同じホームにやってくるため、それまで小一時間の辛抱と割り切ります。

★福山1927/さくら564(564A)/2021新神戸
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新緑萌える九州へ - 自由軒

2015-05-06 18:22:35 | 居酒屋
九州と山陽を渡り歩いた五日間の旅は、福山という思わぬ場所で完結することになりました。しかし、大トリを飾るにふさわしい役者が福山には控えています。「源蔵本店」と並ぶ広島の大衆酒場の双璧「自由軒」です。

「酒場放浪記」に登場した600以上の店にも玉石混淆様々なものがある中、行ってみたいと思わせる数少ない名店の中には、京都の「伏見」に大阪の「酒の穴」など、なぜかコの字カウンターの大衆酒場が多いような気がします。「自由軒」もその一つです。
前回座った入って左手の長辺に対し、今回は右側の長辺に座りました。その結果気付いたことがあります。左側の壁にはご飯ものと定食の短冊が並ぶ一方、肴の短冊は右側の壁に並んでいるため、右側の長辺に座ると肴の品書きが見えないということです。ただし、日替わりのホワイトボードは左側の壁にあり、当然そちらの品を優先して選ぶことになる以上、結果的には右側に座った方がよいのかもしれません。特等席といえるのは、暖簾をくぐってすぐのところにある、おでん舟を囲むカウンターの先端部でしょう。ここなら目の前にあるおでんを見ながら注文でき、左右両側の品書きも見えます。店の造りを観察するだけでも楽しめるのは天晴れです。

ホワイトボードには竹の子、たらの芽、新玉ねぎ、こごみにアスパラと、様々な山菜野菜の天ぷらが並び、さらには木の芽和え、空豆、ふきの煮付けといったところに季節感が表れています。昨日訪ねた「なわない」にしてもそうでしたが、暦が立夏を過ぎた一方で、酒場の品書きはまだ春模様です。その中から赤丸で一押しされたこごみをまず選び、鰹のたたき、木の芽和えにおでんを一品加えて、最後はご飯ものを選ぶということで腹は決まりました。
オムライスが名物らしく、前回訪ねたときも隣客が注文していたオムライスがうまそうだったのを記憶しています。しかし、列車の時刻が決まっている関係上、提供時間が早そうなカレーをあえて選択。そのカレーは一見すると缶詰風でありながら、果物の風味を生かしながらもかなりの辛口に仕上げられており、そこらの既製品とは全く別次元の逸品でした。

大衆酒場の正統派というべき店の造り、安くておいしい肴もさることながら、店内で繰り広げられる人間模様もまた楽しいものがあります。カウンターの手前側には女将と思しきおばちゃんが立って接客をこなし、奥の厨房とを隔てる位置に店主が立って全体を差配。厨房では何人ものおばちゃん、お姉さんと料理人が的確に動き、注文したものはこちらの狙った通りの間合いで運ばれてきます。左右の席に常連の一人客が入れ替わり立ち替わり現れ、女将と、あるいは常連同士で挨拶を交わすといった雰囲気も秀逸。これなら常時満席の賑わいも宜なるかなです。腹も心も満たされて、最後は店主に「行ってらっしゃい」と見送られつつ立ち去ります。

自由軒
福山市元町6-3
084-925-0749
1100AM-2200PM
火曜定休

生ビール・清酒
かつおのたたき
こごみ天ぷら
木の芽和え
ロールキャベツ
カレー
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新緑萌える九州へ - 誤算

2015-05-06 17:52:00 | 中国
土壇場で足をすくわれてしまいました。尾道で呑むのを諦め福山へ移動するところです。
順を追って申しますと、これまで世話になってきた三軒のうち「山源」と「たまがんぞう」が休業で、頼みの綱の「保広」も、悠長にシャワーなどを浴びていたのが災いしたか、五時半にのぞいた時点でカウンターがあらかた埋まり、残った席にも予約が入ってあえなく振られました。もう一軒当たりをつけた店は仕度中で、これにより打つ手がなくなった次第です。ただし、福山の駅前にも「自由軒」という名酒場があるため、そこで呑めれば痛み分けではあります。
ちなみに、福山まで乗車するのは117系、昨日乗車した一枚下降窓の100番台とは違う、二段窓の0番台です。結局、昨日と今日を通じて山陽筋を行き交う国鉄近郊型のほとんど全ての形式番台に乗車でき、新車が来て回避を強いられる場面も一度限りでした。とはいえ、半年、一年経てば状況も変わってくるでしょう。乗れるうちにできる限り乗っておきたいものだと思います。

★尾道1750/444M/1809福山
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新緑萌える九州へ - 乗車変更

2015-05-06 17:06:59 | 中国
尾道に戻りました。昼頃には出るなどといいながら、結局今回も終日滞在してしまいました。今から普通列車で東進しても、新大阪に着く頃には最終の新幹線が出ています。これにより、福山から新幹線に乗ることが確定的となったため、先ほど乗車変更の手続きを済ませたところです。
大型連休最終日に今更指定券がとれるはずもなく、新大阪までの一時間強は自由席での移動となります。通路側に座れれば御の字、場合によっては立ち通しも覚悟せざるを得ないでしょう。そう思うと興ざめではありますが、おかげで七時まで尾道に滞在できることになったため、自転車を返した後は一献傾けてから帰ります。
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新緑萌える九州へ - 尾道渡船

2015-05-06 16:37:08 | 中国
同じ道を引き返すのも芸がありません。反時計回りに向島の南側と東側を周回し、渡船乗り場にやってきました。自転車道として整備された西側と違い、ところどころ急坂はあったものの、ひなびた集落を行く生活道路には、いかにも瀬戸内の小島といった雰囲気があり、旅情の点ではむしろ上々でした。
ちなみに、復路に乗るのは向島の中心と対岸を結ぶ尾道渡船です。桟橋の正面には千光寺が見えています。眺めのよさに関していえば、三系統ある渡船の中でも一番でしょう。
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新緑萌える九州へ - 自転車・歩行者道

2015-05-06 15:11:34 | 中国
因島大橋の自転車・歩行者道で対岸に渡りました。他の橋と違って桁の中を通るため、視覚的には列車から眺める瀬戸大橋の車窓にほぼ等しく、まあこんなものかというのが実感ではあります。しかし、次の生口橋まで走る気力はなく、時間的にも厳しくなってくるため、一区切りついたところで引き返すことにしました。橋からの眺めはともかく、渡船の旅も沿道からの眺めも楽しめたため満足はしています。
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新緑萌える九州へ - 因島大橋

2015-05-06 13:17:55 | 中国
沿道のお立ち台から因島大橋を望みます。本四架橋の長大橋の中でも、ほぼ真横から眺められる橋は珍しいのではないでしょうか。青空の下ではなおさら絵になる光景です。
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新緑萌える九州へ - 薫風の季節

2015-05-06 12:44:33 | 中国
12時の位置から反時計回りに周回し、9時の位置に来たところで視界が開けてきました。正面の彼方には因島の造船所が見え、上空には水彩画のような薄雲が浮かんでいます。千光寺から見下ろす尾道水道などに比べれば、取り立ててどうという眺めではないものの、しばしの間岸壁に腰を下ろして、この空を眺めているのも悪くはないような気がしてきます。
そのように感じるのは、今日の気候が心地よいからでもあり、気温は暑からず寒からず、日差しを浴びれば軽く汗ばむ一方で、時折吹く風は涼やかに感じられます。もちろん、自転車で風を切りつつ走れば爽快そのものです。今日は立夏、瀬戸内は名実ともに薫風の季節を迎えました。
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新緑萌える九州へ - 福本渡船

2015-05-06 11:54:21 | 中国
三系統ある渡船のうち、「たまがんぞう」の前から出る福本渡船で向島に渡りました。駅前からの渡船と違い、車も乗れるのがここの特徴です。船のデッキの上で泳ぐ小さな鯉のぼりと、住宅街の一角にぽつんとある桟橋の雰囲気が旅情を誘います。
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新緑萌える九州へ - しまなみ海道レンタサイクル

2015-05-06 11:14:58 | 四国
大型連休だけにどれだけ混むかというところ、ロッカーと自転車の確保に無事成功。しかもママチャリではなくクロスバイクです。これにより多少の遠出も可能となったため、まずは渡船で向島に渡り、あわよくば因島大橋を渡ってみようかと考えています。そうなると昼過ぎに尾道を出るのは難しくなるため、時間の許す限り尾道に滞在し、福山か岡山から新幹線に乗るという展開になるかもしれません。
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新緑萌える九州へ - 喰海

2015-05-06 10:29:23 | B級グルメ
まずは朝食がてらラーメンをいただきます。行列必至の人気店には目もくれず、今回も「喰海」の暖簾をくぐりました。魚介に由来すると思しきほのかな酸味のあるスープ、薄く切られた大判の巻きチャーシュー、中華そばの基本中の基本というべき細めの縮れ麺、どれをとっても完成されています。もちろん汁一滴残さず完食です。

喰海
尾道市土堂町1-12-11
0848-24-8133
1000AM-2130PM(LO)
水曜定休
チャーシューメン780円
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新緑萌える九州へ - 尾道ロイヤルホテル

2015-05-06 09:31:30 | 中国
出発します。昨晩世話になったのは「尾道ロイヤルホテル」です。大型連休も最盛期を過ぎ、広島と福山では宿泊事情に大分余裕が出てくる中、尾道だけは引き続き混み合っており、穏当な価格帯の宿はここだけでした。昼過ぎまでは八千円近い高額だったところが、夜になって六千円台前半まで下がったことにより、ようやく自分にも手が届くようになった次第です。この宿を確保できなければ、広島に泊まっていた可能性は高いと思われます。
位置的には駅の東、ロープウェイの乗り場まであと少しのところにあり、歩けば15分ほどはかかるでしょうか。しかし、その間海沿いに歩いても、味のある商店街を歩いてもよく、昨夜も遠いと感じることはありませんでした。建物にやや年季が入っており、部屋も若干狭目なところは、前回世話になった「尾道第一ホテル」によく似ています。
古さ、狭さの割に特段不自由さを感じないのは、部屋からの眺めがよいからでもあるのでしょうか。山側に面した部屋は、海側に比べると格落ちのようでありながら、こちらはこちらで悪くありません。山肌に古びた家々が張り付き、その上に鎮座するのは千光寺。ロープウェイで結ばれた麓には同じく古びた家屋が密集しており、それらを貫く山陽本線と商店街のアーケードの屋根まで見えるという眺めは、尾道の町並みを一枚の絵にしたかのようでした。
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新緑萌える九州へ - 五日目

2015-05-06 09:15:32 | 中国
おはようございます。昨晩は尾道に到着後、駅の裏手にある「たまがんぞう」の姉妹店でさらに一献傾け、投宿したのは一時半という顛末でした。宿へ向かう途中に眺めた、十六夜の月が浮かんだ尾道水道の情景は最高でした。この光景に出会えただけでも、今回尾道に泊まった甲斐があったというものです。
本日は一日かけて帰京する最終日となります。天候は今日も晴、ただし昨日と違って薄雲が出始めており、天候は下り坂の方向にあるようです。尾道には昨年快晴下で二日間滞在していることもあり、今回は昼頃に切り上げて出るのが順当ではないでしょうか。
連休最終日ということもあり、列車を手配した時点では新大阪以遠しか空席がなかったため、尾道からは引き続き山陽本線を東進し、最後に近畿圏で一献傾けてから新幹線に乗るという流れになるかと思います。ただし、一部区間立つことを覚悟するなら、倉敷などで活動し、岡山から新幹線に乗るという選択肢も浮上してくるわけです。どちらをとるかはそのときの気分に任せます。
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