日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

猫に小判

2014-08-08 22:58:37 | 旅日記
活動再開を前にして、長らく迷っていた問題にとうとう決着をつけました。二台目となるデジタルカメラの導入です。
現在の主力であるEOS-1Ds MarkIIIを中古で購入してから三年、性能的には必要にして十分と考えてはいたものの、フィルムカメラのEOS-1V HSに比べて見劣りする点が二つだけありました。一つはレリーズタイムラグが安定せず、特に列車撮影でシャッターチャンスを逃す場面が度々あったこと、もう一つは連写機能が大幅に劣ったことです。
後継機であるEOS-1D Xの登場により、少なくとも後者の問題点は解決されたものの、何分値段が値段だけに、導入は中古の値が下がってからという方針をとってきました。しかしその中古の値が高止まりして、新品と比べても五万ほどしか違わない状況が続き、二年後に出るであろう次世代機まで待つことも視野に入りつつあったわけです。ところが折も折、会員限定を謳ったヨドバシカメラの通信販売により、実質的に中古の相場とほぼ同価格で入手できるという機会が訪れました。ボーナスの時期を見計らったかのような商法にまんまと釣られ、清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入に至ったというのがここまでの顛末です。これより高い買物が過去になかったわけではないものの、少なくとも通信販売としては文句なしの生涯最高額であり、場合によっては空前絶後となるかもしれません。
プロでさえフラッグシップ機を常用するのは少数派であることを考えると、道楽の域を出ない自分の腕前で、この最新鋭機の性能を十分活かせるかは大いに疑問です。しかし、状況に応じて何台も使い分けるプロはともかく、持てる機材は一台二台がせいぜいという制約を考えたとき、よりよい機種をと考えるのは人情というものでしょう。今手に入れれば、次世代機の登場まであと二年近くは最新鋭機を使えるという利点もあります。心身ともに健康でいられるのはあと20年がせいぜいという現実を考えると、二年という時間は決して短くはないのです。加えて、長旅ではどうしてもセンサーにゴミが付着してしまい、素人では除去しようにも限度がありました。そのような観点からも、二機体勢となることの利点は大きいものがあります。
このように諸々考えると、大枚はたいて手に入れる価値はあったと納得はしています。間もなく最新鋭機がやってくるという高揚感が、大金を注ぎ込んだことによる喪失感を上回っているのが現状です。
初代に続き、奇しくも北陸キャンプが最初の実戦投入となります。世間の評判は当然耳にしているものの、百聞は一見に如かずという場面は出てくるでしょう。使用感についてはいずれまとめてみたいと考えています。
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