日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

老後の楽しみ

2014-08-07 23:07:46 | 旅日記
日中は相変わらずの暑さながら、明け方までは冷房要らずの夜でした。通勤路で聞く蝉の声も、いつしかツクツクボウシが優勢となり、立秋とは言い得て妙と得心させられます。
間近に迫る旅立ちを実感する一方で、山積する宿題を抱えるのもこの時期の常です。一言でいうなら、身の回りの片付けということになるでしょうか。

飲食店の整理整頓には常々口うるさく申しておきながら、自身の回りは散らかり放題で、本来なら他人様のことをとやかく言えるような立場ではありません。平日は職場から帰って寝るだけ、休日は旅の空という毎日だけに、ひとたび活動を再開すれば、旅先での戦利品を含め雑多な物どもが次々積み上がっていくというわけです。これだけ雑多なものを抱え込んでしまうのは、自分自身物持ちがよい、悪くいえば物を捨てられない人間だからでもあります。
ものによっては数年分が積み上がっているだけに、週末を一度や二度注ぎ込んだところで片付くようなものではなく、それどころか老後の楽しみというべき域に入ってきました。そこで優先順位、というより現実的に着手可能な順位を考えてみます。

1. 最低限の片付け
漠然とした表現ではありますが、ともかく最低限の片付けすらできていないのが現状だけに、まずはここから始めなければどうしようもありません。戦利品、郵便物、衣服などが無造作に積み上がった山を崩し、収納が可能なように分類整理するのが最初の仕事になります。ここで重要なのは、あくまで「収納可能にする」だけであって、実際に収納するわけではないということです。というのも、収納する場所自体が過去の雑多な物どもで氾濫しており、それらを先に処理しなければ手の付けようがないからです。しかし、後述の通りその作業が一筋縄ではいきませんorz

2. 酒瓶
晩酌で空けた酒瓶のラベルを剥がしてコピー用紙に貼り付け、瓶はリサイクルに出すというものです。瓶を熱湯に浸けるのが時期的にはばかられるものの、こちらは着手すれば半日足らずで終わる比較的簡単な作業です。

3. VTR
自身における近年の顕著な変化として、TVをほとんど見なくなったという点が挙げられます。休日は旅に明け暮れ、平日もその準備と後片付けに終始するという生活の中では、TVを視聴する時間がそもそもないのです。無節操に録っても視聴しきれないのが明白なので、日頃から視聴する番組は片手で数えられる程度に絞っています。その結果、昨季はレコーダーのHDDが満杯となることは一度もありませんでした。それでも番組によっては、いずれBDに移すつもりで整理し切れていないものが二年分以上もたまっています。満杯に近付いたHDDを空けるため、視聴もしていない番組をとりあえずBDに避難させるという場面も何度かありました。
まず、未整理のものをBDに移すのが一仕事で、週末を一度や二度注ぎ込んでも終わりそうにありません。ましてや、視聴せずに避難させたものを一通り見ようとすれば、もはや老後の楽しみの域に入ってくるでしょう。

4. blog
開設から六年、九千以上の記事を投稿してきたこのblogですが、中には旅先での更新が追いつかず、そのまま放置状態となっているものが相当数あります。旅の記録に限らず、酒場めぐりや高校野球の話題についても、下書きのまま眠っているものが無数にあるのです。ある程度終わりが見える上記3までと違い、こちらについてはあまりに数が多く、どれだけ時間をかければ完成するのか見当もつきません。仮に完成することがあるとすれば、大病を患って長期入院するなどという事態に陥り、暇つぶしに毎日朝から晩まで追記しつづけたときだけではないでしょうか。

5. 写真
PCで簡単に分類整理ができるデジタル写真と違い、フィルム写真は撮ったフィルムが全てで、自らファイルに綴じたりインデックスを付けたりしなければ、何が何やら分からなくなります。しかしその作業が全くできていません。自室の収納には過去何年分ものポジがひたすら積み上がっています。早急に分類整理し、いつでも閲覧できる状態にしなければ、画像の保存状態という点でも好ましくないと思うのですが。緊急性は最も高い反面、上記のような目先の課題にとらわれてなかなか手を付けられないのが現状です。

6.本棚・収納
最も実現困難と思われるのがこれです。というのも、今の自宅に越してから、本棚と収納に手当たり次第物を詰め込んでいった結果、いつしかそれらが満杯となり、どこに何が入っているのかさえ自分自身分からなくなっているからです。本棚と収納を何年も入れ替えないまま放置した結果、それらがついに満杯となり、雑多な物どもが床と机に積み上がっていくという、完全な悪循環にはまっています。

以上が身辺整理に関する当面の課題でした。いくら帰って寝るだけの場所とはいえ、整理整頓されていた方が気持ちよいには違いありません。しかし経験上、そのためには二週に一回の活動が限度でしょう。近年の頻度では、身の回りの片付けを老後の楽しみと割り切らざるを得ないのが現実です。現実の問題として、活動再開前に終われるのはせいぜい2までではないでしょうか。今季も見切り発車となりそうです…
コメント