帰宅しました。今回の花見を一言で総括するなら、あまりの暖かさに驚いたということに尽きます。これまでの経験からして、花見の時期にはもう初夏かと思うような汗ばむ陽気が度々出現する一方で、日没後の冷え込みなどに春らしさを感じる日も少なからずあるものです。ところが、今回は夜間を含めて肌寒さを感じる場面が一度もなく、日中に関しては終始汗ばむ陽気でした。この天候で桜の開花も一気に進み、つい先週まで日帰り圏内にとどまっていた桜前線は猛烈な勢いで日本列島を北上しています。先週末信州を旅した時には諏訪でさえ桜がほとんど咲いておらず、今回の旅でも、最初に常磐道を下りたときにはようやく桜のつぼみがほころび出したところで、今年の開花はどこまで遅れるのかと思ったものです。ところが、その瞬間を境にあれよあれよという間に開花が進み、二日経った頃には山形でさえ桜が散り始めたというのですから驚きます。自然の偉大さを思わぬ形で実感した今回の旅でした。
列車から東京駅に降り立って思うのは、汽車旅の終わりに感じる充実感ではなく、旅の途中で日常へ引き戻された唐突さです。つい今し方まで咲き誇っていた桜が都内の葉桜に変わり、遠方から空路で戻ってきたときにも似た違和感を覚えます。過去の記録を繙けば、昨年の花見の旅で一時帰京という苦肉の策をとったとき、やはり似たようなことを記していたようです。旅はまだまだ道半ば、力を蓄え万全の体制で後半戦へ臨みます。
列車から東京駅に降り立って思うのは、汽車旅の終わりに感じる充実感ではなく、旅の途中で日常へ引き戻された唐突さです。つい今し方まで咲き誇っていた桜が都内の葉桜に変わり、遠方から空路で戻ってきたときにも似た違和感を覚えます。過去の記録を繙けば、昨年の花見の旅で一時帰京という苦肉の策をとったとき、やはり似たようなことを記していたようです。旅はまだまだ道半ば、力を蓄え万全の体制で後半戦へ臨みます。