日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

春まだ浅い駿河路へ(12)

2012-02-04 22:09:03 | 居酒屋
静岡で二軒はしごしたことによって、今から清水に戻っても店の選択肢が事実上なくなったため、静岡でもう一軒訪ねて締めくくります。最後を飾るのは二年前に振られた五軒のうちの一つ、青葉小路の「昇菊」です。

昇菊
静岡県静岡市葵区両替町2-3
054-272-0701
1730PM-030AM(日祝日定休)
国香・正雪
お通し(煮こごり)
白子焼き
かき鍋
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春まだ浅い駿河路へ(11)

2012-02-04 21:04:36 | 居酒屋
静岡へ来たならこの店へ寄らずには終われません。二軒目はもちろん「多可能」を訪ねます。

多可能
静岡県静岡市葵区紺屋町5-4
054-254-0131
1630PM-2230PM(LO)日祝日定休

ハートランド・萩錦
お通し(落花生)
おでん二品
太刀魚焼
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春まだ浅い駿河路へ(10)

2012-02-04 19:46:37 | 居酒屋
居酒屋めぐりのスタートが遅くなればその分店の選択肢が狭まるというのは自明の事実で、その好例が二年前の静岡でした。意気込んで臨んだつもりが、到着が遅れて五軒連続で振られるという悪夢にたたられ、翌日も目当ての店を訪ねては振られの繰り返しで、今も旅先での苦々しい経験として記憶に刻まれています。しかし、早く始めれば万事解決というわけにも行かないのが居酒屋めぐりの難しさで、今日は開始時刻が混雑のピークに重なったこともあり、一軒目の目当てであった清水の「新生丸」に満席で振られ、それならばと静岡の「多可能」へ乗り込めばこちらも満席で振られてしまいました。二年前の悪夢が脳裏をよぎったところで、たまたま目にとまった一軒の大衆酒場に飛び込みます。本日最初に訪ねるのは人宿町の「大村バー」です。

大村バー
静岡県静岡市葵区人宿町1-5-8
054-252-2311
1630PM-2200PM(日祝日1530PM- )木曜定休

磯自慢
白身の刺身
焼き鳥
もつ煮込み
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春まだ浅い駿河路へ(9)

2012-02-04 18:16:17 | 東海
清水に着きました。投宿してお待ちかねの酒場めぐりへ移行します。この時間なら、前回と同様清水と静岡のはしご酒になるでしょう。
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春まだ浅い駿河路へ(8)

2012-02-04 16:50:53 | 東海
5時を前にして日も大分傾いてきました。市街が山影に隠れる一方、富士の頂だけが夕日にぼんやりと照らされています。夕暮れ時、富士山が裾野から山頂に向かって徐々に暗くなる、このグラデーションがよいのです。
それにしても、五時前にほぼ暗くなるということは、冬至から一月半が過ぎた今でも、日の入りがそれほど延びてはいないということになります。日の長さを実感するのはもう少し先のことになりそうです。
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春まだ浅い駿河路へ(7)

2012-02-04 14:26:02 | 東海
午後の部は富士に戻って撮影を再開します。訪ねるのは新幹線と富士山を組み合わせた定番の撮影ポイントで、真正面に聳え立つ富士山の前を新幹線が一直線に横切るという、鉄道好きならずとも一度は目にしているであろうあまりに有名な絵柄が目の前に広がります。御殿場から眺めた富士山は中腹から裾野にかけても真っ白だったのに対して、ここから望む富士にはそれほどの雪がなく、山頂付近でさえかなりの部分で山肌が見えています。方角が少し違っただけで雪の深さがこれほど違うというのも面白いものです。
先ほどから西風が強くなってきました。しかし、指先や爪先が痛くなるようだった先週末の風に対して、今日の風にはそこまでの冷たさを感じません。春先の暖かさを感じることはないものの、だからといって冬の厳しさを感じることもなく、今が冬と春とのまさに境目なのだと体感させられます。
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春まだ浅い駿河路へ(6)

2012-02-04 13:19:27 | B級グルメ
峠を下りて由比に戻ったところで頃よく腹も空いてきました。こちらも毎度おなじみ由比の漁港で昼食をとります。いただくのはもちろんかきあげ丼です。撮影の合間の食事は手早く済ませるに限ります。その点ここのかき揚げならさほどの時間を消費せず、おまけにご当地の名物までいただけるのですから一石二鳥です。

浜のかきあげや
静岡県静岡市清水区由比今宿字浜1068-2
0543-76-0001
1000AM-1500PM(休漁期間中月~木曜、漁期間中月曜定休)
かきあげ丼+桜えびみそ汁800円
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春まだ浅い駿河路へ(5)

2012-02-04 12:31:11 | 東海
東海道をさらに下って薩埵峠を訪ねます。昨秋から数えて三度も訪ねたおなじみの場所とはいえ、澄み切った空の下では海の青さが全く違い、彼方に望む富士の高嶺も俄然絵になります。
前回訪ねて気付いたのですが、この峠は由比側と興津側で全く違う道になります。圧倒的に険しいのが由比側で、由比の町から車一台すれ違うにも難儀する旧道を延々走った後、本当に車が上れるのかと思うような急坂をこれまた延々上ってようやくたどり着くという線形で、着いた時にはたかだか3kmという距離以上の疲労感を覚えます。これに対して興津側にはさしたる急勾配も急カーブもなく、麓の集落の外れからごく普通の山道を少し走って、坂が急になってきたと思った頃にはもう着いています。海岸の高さから上るのはどちらも一緒であって、それなら急坂で一気に上るか、緩い坂で距離を稼ぐかのどちらかになるはずだというのに、ここでは長く走る方が圧倒的に険しい道のように感じられるのですから、何とも不思議な話です。
もう一つ不思議なのは、これほどまでに線形が違うというのに、由比側の悪路の方が圧倒的に交通量が多いということです。しかしこれには明確な理由があります。何の見所もないままあっさり終わってしまう興津側の道に対して、由比側では東海道の古い町並みからミカン畑の急斜面に張り付き、所々で駿河湾を望みつつ頂上までたどり着くという変化が楽しめ、到達の困難さはともかくとして、どちらが楽しいかといわれればやはり由比からの道なのです。旅とは目的地に到達するまでの過程そのものなのですから、早く着けばそれでよいというものでもありません。由比からの険しい道が、そんな当たり前の事実を今さらながらに教えてくれているようです。
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春まだ浅い駿河路へ(4)

2012-02-04 09:04:07 | 東海
1号線を西へ進んで富士市街に入りました。気温は2度で無風、暖かな日が差して、数字ほどの寒さは感じません。長らく続いた凍えるような寒さもようやく一段落といった感があります。立春とはよくいったものです。
この後はしばらく鉄分高めの活動となります。まずは身延線です。小高い築堤を右手の奥から左手前に向かって電車が走り、その背後には一点の曇もなく晴れわたった富士の高嶺が聳え立つという絵柄が見事で、ここまで天気がよいと定点観測で是非とも立ち寄りたくなる撮影ポイントです。
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春まだ浅い駿河路へ(3)

2012-02-04 07:45:00 | B級グルメ
裾野で高速を下り、そこから246号線を走って沼津に着きました。港で朝食をいただくところまでは前回と全く同じですが、今回は趣向を変えて違う店を選択します。訪ねるのは「せきの」です。大衆酒場のように賑々しい「丸天」に対して、こちらは店主夫妻が二人で営む小さな店で、入って正面の経木には地魚に加えて麺類、丼物、定食類がずらりと並び、絵に描いたような大衆食堂といった雰囲気です。品の豊富さなら丸天、風情を味わいたいならこちらがおすすめといったところでしょうか。もちろん本場だけに鰺の歯ごたえもまことに秀逸です。

せきの
静岡県沼津市沼津市千本港町122
055-963-5317
500AM-1400PM
地あじ丼950円
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春まだ浅い駿河路へ(2)

2012-02-04 06:45:27 | 東海
足柄のサービスエリアに着きました。気温は氷点下6度、北国を除けば久しく経験したことのない寒さで、一度車外に出れば瞬く間に身体の芯まで冷やされ、一瞬たりとも立ち止まってはいられません。空は期待通りに澄み切って、中腹まで雪をまとった富士山が山頂から少しずつ明るくなってきました。
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春まだ浅い駿河路へ

2012-02-04 05:16:16 | 東海
今から出ます。にわかに信じがたいこととはいえ今日は立春です。この冬の厳しい寒さも少し緩んで、静岡では土日とも最高気温が10度を超えると予想されています。寒さが緩んだとはいっても例年並みになっただけですから、春は名のみの寒風に吹かれることもあるでしょう。しかし、居酒屋の品書きには春の風物詩がちらほらと出始め、春がそう遠くないところまで近づいているのを実感できます。身を切るような冷たい風と、その中で忍び寄る春の気配を感じ取れればよいのですがどうなるでしょうか。

ちなみに、本日はこのblogにとって開設四周年という記念すべき日でもあります。もちろん、記念日だからといって特別なことがあるわけではありません。これからも相変わらずのマイペースで、名もなき一個人の日常をつれづれなるままに綴って行きます。五年目もどうぞよろしくお願いいたします。
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