■本会議では一般質問に立ちました。
【視覚障がい者の支援について】
視覚障がい者のために、黄色い視覚障がい者誘導用ブロックが歩道や駅の通路に敷設されているが、あるべきと思われる歩道に敷設されていなかったり、ペイントが取れてしまっている箇所が見受けられるとし、今後の視覚障がい者誘導用ブロックの敷設計画についてを質し、
答弁では、
「R4年度の31.8㎞からR11年度までに38.7㎞へ増やす。緊急性の高いものから更新や修繕を実施する。」
でした。
駅など主要施設周辺から離れた地域に設置された信号機は誘導音が出ないものが多い。障がい者の要望を踏まえ、設置個所を増やすべきと質し、
答弁では、
「R5年度末に県内の信号機の約25%にあたる888か所整備している。引き続き要望を踏まえ整備していく。」
との事でした。
【マイナ保険証について】
マイナ保険証移行後に発行される「資格確認書」は現在の保険証とほぼ同様であり、マイナ保険証と現行保険証の双方を使用できる状況を継続すれば、医療機関・患者・発行事務を担う行政機関のためにもよいと考えるがと、知事のその後の見解を質しました。
答弁では、
「マイナ保険証は医療DXの基盤となるもので、医療の充実に役立つと考えている。県としてはマイナ保険証への移行を進める。
との事で、
私からは、偽造マイナによる詐欺被害が相次いでいる。医療の個人情報の漏洩や他人に利用される等、それこそ大変であり、粘り強く現行保険証を残すべきと訴え続けたい」としました。
【三桁国道・県道の維持管理、整備について】
冬期間に雪解け水が側溝からあふれ出て車道が凍結し、重大な事故が発生したり、4,5月には短時間の大雨により道路の側溝が詰まり大量の雨水があふれ出ていた。このような状態が長く続けば重大な災害が発生しかねないため、年間を通して側溝の維持管理が必要と考えるが、いかがか。路肩の支障木の処理について、枝葉を払うだけで根本的な処理がされておらず、結果として倒木し交通障害が発生している。日々のパトロールにより、危険個所の現状把握はされていると認識している。ある建設業の方の声、「一番効果があり、住民から喜ばれる仕事だ。」を紹介し、支障木の伐採等が追い付いていないのは、予算の問題か、担い手不足なのか、それとも双方か、現状と今後の対応方針を質しました。
答弁では、
「職員による枝払いや地元業者による伐採により安全な通行を確保しているが、予算に限りがあり、結果的にすべての要望に応えきれていない。」との事でした。
国道143号の松本市会吉工区の改良工事が完了したことにより、会吉工区と直結している青木峠バイパスの工事がこれで弾みがつき、一気に進むのではないかと地元住民の期待が高まっている。完成時期を含め、今後の見通しをと質しました。
答弁では、
「2本の長大トンネルにより急峻な地形を貫く事業であり、令和元年に事業着手し、本州中央部広域交流圏を形成する幹線道路と位置付けている。現時点で完成時期は示せないが、早期工事着手に向けて事業を進めます。」との事でした。
私からは、最後に、以前は松本・上田間を毎日バスが一往復していた重要な生活道路と紹介し、今一度早期の完成を願うとしました。
■農政林務委員会
農政では、国が農政の憲法と言われる「食料・農業・農村基本法」の改定をしてしまったことを受け、長野県農業をどうするかの観点で質問。改定は、食料自給率を高めることなどを目的としていたのに、そこを外し、坂本農水相に至っては、自給率が、確実に上がることを言い切ることは困難だ。食料の安定供給は、国内の増産ではなく「安定的な輸入」の促進だ。と述べている異常さを告発。
長野県の食料自給率51~2%をどう100%にするか、せめて、学校のグランドにすると700枚(700ha)に相当する田んぼを1年で減らすようなことはやめて、県内の生産の増大と備蓄に向けて、人・技術・予算・制度をきちんとすべきと質しました。
林務では、鳥獣害対策を取り上げ、農業被害が年間5億円に及んでいること。ハンターなど担い手が、高齢になり10年もしたらいなくなってしまうのでは、獣の埋設処理は、異臭・水源保護の観点から無理があると、現状を明らかにし、改善を迫りました。最近、問題になっている、熊の出没については、せめて錯誤捕獲した熊は、人身事故も発生しており、捕殺やむなしではとしました。