五叉路のグラフィティ

田舎者からの便り...。

MONO

2005-08-03 07:41:03 | 音楽
「ラジオから流れ出る音楽に興奮し、そして耳をそばだて聴き入ること」
これが素敵な音楽との出会いの基本ですよね。最近の曲じゃ、あんまりないけども・・・。

”ビー・マイベイビー”(ロネッツ)
”ふられた気持ち”と”アンチェインド・メロディー”(ライチャス・ブラザーズ)
”ダ・ドゥー・ロン・ロン”(クリスタルズ)
”リバー・ディープ、マウンテン・ハイ”(アイク&ティナ・ターナー)
ワオ!なんて凄い曲、どれも僕の琴線にジンジンと響いてくる。
これらの曲に出会ったときは興奮したな。

プロデューサーが共通しているなんて後から知った。
僕の波長とシンクロしてくれるニクイ奴!
「ウォール・オブ・サウンド」と呼ぶ
録音を重ね合わせひとつの分厚い音の壁に仕上げていく
独自の手法で名をはせたフィル・スペクター(Phil Spector)がその人。

ティナ・ターナーは”リバー・ディープ、マウンテン・ハイ”の録音で、
フィル・スペクターの期待に応えるため、50万回歌ったと語った。
50万回は大げさにしても、彼女は、汗まみれになり、ブラウスをはぎ取り、
ついにはブラジャー姿で異彩を放ちながらテイクを重ねた。
ハイ・ノートを出すときに、手で股をつかんで、声と一緒に身体ももちあげようという
いきおいでファイナル・テイクをとり終えたそうだ。
熱いぜティナ!凄いぜフィル・スペクター!

楽曲の良さに”音の壁”をプラスし極上のポップスを提供してくれた。
偏狂的な音楽を作り上げる男はやはり私生活も異常であったそうだ。
友達にはなれないだろうな。
でも、ラジオから耳にした彼の音楽は永遠の友達。
”クリスマス・レコード(A Christmas Gift for You)”なんてのも、楽しいの一言。

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コメント (1)
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