ぽたぽたもんばたけ

間借り畑とベランダで何ができるか実験中
猫記事追加してます

合流はまだ?

2015-04-19 14:31:53 | くるりとコナン

さて、1階に来たティキちゃんですが、

「眠いの」

結構気ままにやってます。

鼻水と咳がまだあるせいか、基本的にあったかいところが好きです。誰もいないときはおこたの中で寝ていて、人の気配がするとすっ飛んできます。

「だけどティキちゃんひとりやだ」

「だ~れか~、ティキちゃんと一緒にきて~!」

お兄ちゃんとおっきいおばちゃんいるでしょ?

「こわいもん

ティキちゃん、くるちゃんにびんたした割にはそんなこと言ってます。
コナンだってティキちゃんが怖いんでシャーシャー言ってるだけなんですけどね。

その大人猫の2匹の今の様子ですが、くるちゃんとの距離は少し縮まったようで、お互いに威嚇しなくなりました。

「まあ子供だし、女の子でおとなしいしね」

積極的にじゃれあいはしませんが、近づいても別にかまわないようです。

問題はこいつ。

「あ~、いないとほっとする~」

と言うことだそうで、一緒の部屋には入るようになりましたが、ティキちゃんがいないかどうか恐る恐る。

ぼくはもう少しかかりそうです。

 

 


コナンのレベルが上がった

2015-04-13 12:18:31 | くるりとコナン

大熱を出した後、コナンのレベルが上がった気がします。
熱を出す前はティキちゃんの姿を見るや否や「無理無理無理無理~~~~!!!」と逃げ回っていたコナンでしたが……。

最近はティキちゃんを連れてくると……。

「あ、また来た」

逃げません(*′ω`)b。

食い意地張ったティキちゃんがご飯をつまみ食いしようとすると、くるちゃんが怒る前に……

「ごはんとんな~~~!o(怒`・ェ・´)ノ コリャー!! 」

シャーシャー唸って怒ります。

いや~、今までシャーって唸ったことない子だったんですけどねえ。

「あのお兄ちゃんこわい~~」

ティキちゃんがビビる迫力。

「ティキちゃん悪いことしたのかなあ。」

食べ過ぎておなか壊したの心配してるんだよ。

「ほんとう?」

ティキちゃん飢餓状態を経験したせいで、ごはんがあるとひたすら食べ続けちゃうんです。
そのせいでよく下痢するので、食べ過ぎ防止にケージの中で食事制限してます。

しかしコナンもようやく、大人のステージにのぼってきたかなあ。

「あいつもなかなかしっかりしてるじゃない」

くるちゃんも感心しています。

そのほか、ティキちゃんがくるちゃんに唸ってる時は「だみなんだど!」と飛んできて唸ったり。
いっちょ前に頑張るようになってきています。

 

 


妄想小説 ・台所

2015-04-11 21:43:40 | くるりとコナン

お待たせいたしました。今回はくるちゃんのターンです。

<題・台所>

私の仕事場は台所だ。

ごはんを作るのと片付けるのを監視するのが、私の仕事だ。
このうちの家族の行動はいつもバラバラだけど、たいていみんな一度は台所に来る。
私は台所が好きだ。ごはんの匂いがするし、何よりうちのお母さんに近い。初めのうちお母さんは、私のことを台所から追い出そうとしていたが、私が邪魔をしないとわかると、見逃してくれるようになった。私はそれを誇りに思っている。
台所は結構危険なところだ。上から何が落ちてくるか判らないし、下手をすると踏まれる可能性もある。流しや調理台、ガスレンジの上は危険がいっぱいだ。おいしい匂いがしても、覗きこむだけで我慢するのは、最低限の仕事のマナーだ。

若いチビたちにはそれが判らない。だからそれを監視するのが、私の役目だ。
大きいチビも今年は6歳。いい加減分別がつきそうだが、まだまだ子供気分で台所に入りたがるのには困る。とはいえこのチビは私の言うことは絶対に聞くので(小さい頃の私のしつけの賜物だ)、私が唸り声をあげるとすぐに退散する。問題は新しいチビの方だ。まだまだ礼儀を知らない。一度ガツンと言い聞かせる必要がありそうだ。

お母さんの仕事が一段落すると、お互いの楽しみの時間になる。
お母さんは私が膝の上に乗るのを許してくれる。私もお母さんの膝の上にしか乗らない。お母さんは主人で、私は労働者。れっきとした雇用関係なのだ。
報酬として、お母さんは仕事が終わった後、私をマッサージしてくれたりブラッシングしてくれたりする。これはいくらチビがいても、真っ先に私を優先してくれる。だから私は毎日張り切って、お母さんの仕事を手伝っている。

それが済むと、お母さんはマットの上に座って、ひとしきり私とおしゃべりする。あまり話の内容は判らないが、最後に決まってお母さんはこういう。
『やっぱりお姉さんは偉いわ。お姉さんが一番頼りになる』
それを聞くと、わけわからないなりに、まんざらじゃないな、と少しうれしくなる。

考えてみたら、私のいるところはいつも人でいっぱいだった。

最初いた家はあまり覚えていないが、この家のように台所にいた気がする。その家を出てから子供を授かり、やっぱり人がいっぱいいるところで子育てした。やがて親子で引き取られ、猫がいっぱいいる家に連れてこられた。
とっかえひっかえ、いろんな猫が出入りしていた。若い猫、年取った猫、乱暴な猫、臆病な猫。人間よりも、猫の方が感情はむき出しだった。私のように自制の効かない猫に少しうんざりしていたころに、この家にやってきた。

私はもともと、猫より人間の方が好きなのだ。だからなるべく、人間と一緒にいたいと思っている。
子供が独立し、ようやく余生を静かに過ごせるかと思えば、にぎやかな子供がまたやってきた。

こいつだ。

うるさいオスだと邪険にしていたが、こいつはなかなかめげなかった。私の仕事場にまで入ってきて縋り付いてきた。
思えば母親ともはぐれて、恋しかったのかも知れない。
くる日も来る日もやってくるので、しまいには私も折れ、一緒にいてやることにした。

そしてお母さんが外出がちになり、にぎやかなこの家のお姉ちゃんもだんだん家に寄り付かなくなってきた。

「ねえたん、この家、どうなっちゃうんだろうね」

ちびは心配して聞いてきたが、私は別に動じなかった。
だって相変わらず、台所には誰かがいて、料理や片づけをしていたから。

そして急に慌ただしくなり、ある日お母さんが言った。

「くるちゃん、おねえちゃん、大学行くからこのうち出てっちゃうんだよ。
しばらく会えなくなるけど、くるちゃん覚えてられるかな」
大丈夫、私は平気だ。
だって相変わらず、誰かが台所に来てくれるから。

そして家族が一人減り、

また家族が一人増えた。

今度の子は少しおしゃべりで、私もコナンも、体調を崩してしまった。
昔だったら何が来ようが平気だったのだが、まあ、これが年を取ったと言うことだろう。

今度の子も台所に来るのだろうか。

まあその時は、私がマナーを教えてあげよう。

                                    (終)

3作読んでいただいてありがとうございました。

 

 


妄想小説 ・おかあさん

2015-04-11 16:19:00 | くるりとコナン

今回はあずきちゃんバージョンです。

<題・「おかあさん」>

わたしは本当のおかあさんを知らない。

イイコニシテヨウネ。
カワイクシテレバオカアサンガクルカラネ。
お世話してくれる人がいつもわたしにそう言っていた。だから、いつもいいこにしてた。
おしっこやウンコはトイレで。お返事はかわいく高い声で。誰かに見られたらゴロゴロと愛想よく。
それでも、お母さんは来なかった。

アラマカワイイワネ。
チッチャイコネ。
透明な窓の外には、毎日毎日、何人もの人がやってきて中をのぞき込んできた。
隣のお友達はすぐに出てって、しょっちゅう新しい子が来た。
でも、わたしは呼ばれなかった。ずっと待ってたのに。

そのうち、お世話してる人の顔が、だんだん黒くなってきた。
モウスグ6カゲツニナルノニマダウレナイ。
オオキクナッタラカイテガナイノニ。
だんだん、ごはんの量も減ってきた。

わたしはいつもおなかをすかせていた。
そのうち体のあちこちがかゆくなって、掻きむしってるうちにどんどん血が出てきた。
ある日、真っ黒な顔をした人がいきなり部屋に手を突っ込んできた。

コンナニミットモナイヤツハウレナイ!ステテシマオウ!

捨てないで!おかあさん!

いつの間にか寒い外で放り出されて、一人ぼっちになってしまった。 

何日も何日も歩いたっけ。疲れて花の脇にうずくまってた。
そしたら大きい人に「寒いからうちくる?」と聞かれた。
おかあさんなの?おかあさんになってくれるの?置いてかないで!

足にすがったら、あったかい箱に入れてもらえた。
これでおかあさんができた……。

でも、お母さんはわたしだけの「おかあさん」にはなってくれなかった。

 

家にはお母さんのほかに、大きい人が2人と、大きい「猫」が2匹いた。年取った三毛猫と大きな茶色い猫。
猫って初めて見たけど、化け物みたいに大きかった。それに怖い目でわたしをにらんできた。

三毛猫が近づいてきたけど、怖くなったわたしは悲鳴を上げてそいつをたたいてしまった。
茶色い猫はわたしをみると唸ってこそこそと逃げ出し、2度と姿を見せなかった。

 

お母さんの家で、わたしはまた一人ぼっちになってしまった。
お母さんは時々来て遊んでくれたり、あったかいご飯やお水をくれたりするけど、いつも忙しそうに出ていってしまう。
もっと遊ぼうよ!わたしだけの「おかあさん」でいてよ!
そう何べんも言うけど、お母さんは言うことを聞いてくれない。

ある日、一人でおかあさんを待っていたら、ドアの隙間からあの大きい三毛猫がするりと入ってきた。
怖い、と思ったけど、猫はじっと座ったまんま、こっちを見ている。
そのうちに怖さも忘れて、猫の声が耳に入ってきた。

 

『あんたのおかげで、コナンが熱を出してるんだよ』

大きい猫はわたしに言った。

『あんたが来る前はね、あの子は家で一番だったんだ。自分ひとりだけのお母さんを取られたと思ってショックだったんだろうね。ず~っと押し入れに籠ってたが、最近寒かったもんでね。もともと体も弱い子だったし、無理が出たんだろうね』
『わたしも体があんまり丈夫じゃないのに、なんで「おかあさん」はわたしのところには来てくれないの?』
『だれかを自分だけのものにしようなんて、そりゃ無理だ』
大きな猫はゆっくり首を振った。
『生き物は誰かだけのものじゃない、自分だけのもんで、みんなのもんなんだよ。あんたも小さいからその言葉の意味はわからないだろうが、誰一人、大切じゃないひとなんていないんだから、独り占めしようなんて思っちゃだめだよ』
大きい猫はそういうと、太った体をゆすぶって鈴を鳴らして出ていった。

おおきいとらねこはそれから3日して、わたしの部屋のドアの前に来た。
くるな~って唸ってたけど、ずーっと待ってたら、そろそろ~と座って、じーっとこっちを見てた。
いい加減足がしびれたので伸ばしたら、ほっとしたようにそっぽを向いて、ぼそっと言った。
……なんだ。あんがいちっちゃいんだな。
お母さんがやってきて、そっとドアを閉めていった。

この家ではみんなが「おかあさん」。みんなが「大事」。
わたしもその「大事」の中に入れるのかな。

 

読んでいただいてありがとうございます。

                                                (終)

 


妄想小説 ・踏切

2015-04-10 17:37:29 | くるりとコナン

疲れのあまりこんな妄想が。お好きな方はどうぞお目汚しにお読みください。

 

 

「コナ~ン、いい加減に出ておいでよ~」

お母さんは心配そうに呼びに来るけど、ぼくは絶対に出てあげない。ごはんもおしっこも我慢している。
そう、ぼくは怒ってるんだ。あいつを追い出すまでは絶対言うこと聞いてやんない。ちょっと寒いけど、たっぷり心配かけて、ぼくの方を向かせてやるんだ。残念でした。
「おいで~。今日はあったかごはんだよ~」
おなかがぐうっとなったけど、ぼくは無視した。
これで4日目。いい加減にちょっと疲れてきたけど。

 

ことの発端は1週間前に来たあいつだ。


お花屋さんの前でフラフラになって倒れてたあいつを、お母さんは突然連れてきた。ちっちゃくて、みーみー鳴いてる、まだ子猫だった。臭くて、汚くて、声と目ばっかりでっかいんだ。それ以来お母さんはあいつにかかりっきりだ。
今までは、ぼくが一番だったのに。大きなお家を買ってもらって、ストーブだって独り占めしてるんだ。おまけに全然礼儀ってものを知らない。せっかくねえたんが優しくしてやっても、唸ってパンチしてきやがった。
まだ小さいから礼儀を知らないのよ、とお母さんは笑ったけど、ぼくんときはねえたんにぶんなぐられたんだぞ!女の子だからって、そんなにちやほやされていいのか?!
あんなやつ、出てったらいいのに。ねえたんもねえたんだ。「ほっときゃいいのよ」なんて言うけど、ぼくは許さないからな。
何より、お母さんを取ってったあいつがにくたらしい。

とかなんとか言ったら、風邪をひいてしまった。あんまり寒いところに籠ってたせいだ。本当にごはんが食べられなくなって、心配したお母さんに、お医者さんに連れて行ってもらった。お注射2本打たれたけど、久しぶりにお母さんに甘えられたことがうれしかった。
お母さんは特別にあったかいご飯を作ってくれたり、お薬を飲ませて一緒に寝たりしてくれた。ず~っと寝るまで抱っこもしてくれたよ。ぼくは家に来たばかりのようにちやほやされて、とっても安心できたんだ。

でも、治ってくるにつれて、あいつが心配になってきた。
お母さんがぼくにかまってくれてる間、あいつは一人ぼっちだ。ストーブだけついてる部屋の中で、くる人もなく、毎日寂しくないのかな。
それにぼくとあいつにかまってるお母さんも、なんだか疲れてるみたいだし……。
ちょっと悪いことしてるかな、と心がちくんとした。

 

だから昨日、こっそりあいつの部屋に行ってみたんだ。ねえたんみたいにぶたれるのは怖いから、ドアの隙間からそっと中を覗いた。
あいつは起きていた。ぼくが見てるのにすぐ気付いたよ。あいつの大きな緑の目がぼくを見た。
その瞬間、ぼくの頭にいっぺんにいろんなことが浮かんできた。

 

ああ、そうだ。あの時も暑い夏だった。体が弱くて入院してた妹をお母さんとお見舞いに行って、妹ばかり心配するお母さんがいやになったんだ。踏切で電車を待ってる間、わざとお母さんを困らせようとして、踏切の下をくぐって、線路の中にはいったんだ。
驚いたお母さんの顔を見て、ざまみろと思ったんだけど、すごい音と一緒に電車が走ってきて……。

気が付いたらミーミー鳴いていて、ぼくの顔の上から大きい顔が覗いていた。
「どうしたの?そんなところにいるとひかれちゃうよ」
踏切の音と一緒に優しい声が降ってきた。
次の瞬間、ぼくの体は軽々と持ち上げられていた。

生前の願いが叶ったのか、ぼくは体が弱くて、いつもかまってもらえていた。
なにをするにも一番最初だったし、家族にはかわいいかわいいといつもちやほやされていたんだ。
でも、あいつが来てから、すべてが変わったんだ。
あいつの目は、どっかで見覚えがある……。

『あの後、私もすぐに死んじゃったの。』

頭の中で声が響いた。

『いつも一緒にいられるお兄ちゃんがうらやましかったけど、お兄ちゃんはいつもぶすっとしてた。死んでから初めて、お兄ちゃんも寂しかったんだなって判った。だから、謝りたかったの。ごめんね。』

 

はっと気が付くと、あいつは大あくびでそっぽを向いてた。

まさか……そんなこと?

翌日、そっと寝ているあいつのところまで行ってみた。
起きてる時は生意気でうるさいけど、寝てるとまだちっちゃくて子供なんだな。

 

今度は仲良く……できるかな?

                                                        (終)

お読みくださいましてありがとうございましたアリガトウ_ _)>_ _)>ゴザイマスッ!