文珠川慧久の道楽帳2

turezure naru mama ni

少し余計に電池食うけど便利なMS Exchange Direct Push

2011-12-24 | iPhone
moperaUのスタンダード契約だから、いらなくても、付いて来てしまうmopera.netのメールアドレスとその着信SMS通知機能。これを使うとMicrosoft Exchange Direct Pushを使うよりも電池を食わないし、通知をSMSで受け取った後、メールクライアントソフトを起動すればよいのだ申し上げた → 「シムフリーiPhone4S クロッシィ(Xi)契約、電池を食わないリアルタイムメール受信

しかし、実際、数日間運用してみると、気になることが4点浮かび上がってきた。
(1)通知を受けてからメールクライアントソフトを起動してメールの受信を始めることになるため、受信完了するまで待っていなければならない。たいした時間ではないのであるが、通知を受けたときには受信が完了している世界で暮らしていた者にとっては、かったるい感じがするのを否めない。
(2)着信通知がSMSで来るので、SMSのメールクライアントを開いてしまうことがあり、用件が短くてSMSに収まっているときには、どうしてもそのままSMSで返事をしたくなってしまう衝動に駆られる。もちろんSMSで返信して構わないし問題無いのであるが、お金がかかる。
(3)moperaUへのメール着信をSMSで通知してくれるのだが、SMS一通約3円の費用がかかる。ここ一週間、実験していることもあり、また、この実験に使っているアドレス宛にメルマガなどリアルタイム性を全く必要としないメールまで登録してあるのが原因で、たくさん来る。その結果すでにSMS通知料が数百円になってしまっている。
(4)SMSで通知してもらう方が、Microsoft Exchange Direct Pushよりも電池を食わないのは間違いないが、メール着信通知があった時点ですぐメールが読める状態にあった方が仕事の円滑化になるのも確かである。従って、SMS通知料並びに一日の電池消費量率に鑑みて、どうなのか。

ドコモがMMSサービスをオープンに提供していれば、あるいはiモードメールの着信通知と本文受信の為のプロトコルを秘密にせずオープンにしていたらこんなことで悩む必要ないのだが・・・

一般論として、キャリアが提供するMMSなりiモードメールなりezwebメールの仕様及びアクセス情報を秘密にしていると、利用者を囲い込めるどころか、MS Exchange Direct PushとかIMAP4の仕組みを使った別の方法による同じサービスをユーザに勧めるのと同じ効果になるのではないか。即ち、ユーザがキャリアの付加価値(この場合電池寿命とリアルタイム)の魅力を見限って、キャリアは単に土管だけ提供してればよいというビジネスモデルが常識化していくのではないか。

MS Exchange Direct PushにしろIMAP4にしろ、WILLCOM WS007SHやNokia E61などによる携帯電話端末の実装では、電池の消耗が甚だしく実用に堪えないから、使いたいのはやまやまだがということで、悩ましかった。しかし、昨今のWindows Mobile端末やiPhone端末では、そこの頃よりも電池の持ちが少しだけだけど良くなっている。もし、MS Exchange Direct PushやIMAP4の電池消費に関して、最適化された実装を備えたチップとOSとが登場すれば、あるいはサーバ側のプロトコルの改良も加われば、もはやMMSとかiモードメールとか、本当に不要になるかもしれない。いや、リチウムイオン電池のエネルギー密度が現在よりも更に飛躍的に上がれば、それらプロトコルや実装の改良すら不要で、いまのままの実装でそうなってしまうかもしれない。

[2012-01-09追記]

Gmailのサーバー側設定でIMAPをONにして、iPhone側ではGmailアカウントタイプをExchangeとして登録していると上記のDirect Pushが行われる。すなわちメールがプッシュでリアルタイムで降ってくるようになる。Gmailならば、キャリアを変更したり電話機を変えた場合、更に複数の電話機で同じGmailメールアドレスの共用ができるというメリットがある。ただし、MMSやSMSとは異なるので、データ通信圏外やデータ通信回線を長い間切断していた場合には、その間のメール着信についてのプッシュは、改めて来るということはないので、自分でメールフェッチしにいく必要がある。このような特性を理解した上で、そして、現在の携帯電話端末のDirect Pushのハードウェア実装が発展途上のために、電池の消費量がMMSやSMSよりも若干多いということを理解した上であれば、小生にとっては、このメールシステムの利用価値は十分にある。ということで、2011年12月に購入したSIMフリー版iPhone4SでGmailをDirect Pushで使用してきた。

ところが、2012年正月が明けたころ、「不正なパスワード」というメッセージがポップアップし始めた。正しいパスワードを入力しても、「不正なパスワード」というポップアップが連発する事態に陥ってしまった。問題は、小生固有ではなく、他にも多くの人々が直面したことのあるものだった。そのためインターネット検索によって解決策を見つける事ができたので記しておく。

現状:
iPhoneからExchangeを利用してGoogleのメール(Gmail)とカレンダーを同期している。小生の場合は、連絡先はオフラインで管理している。

症状:
正しいユーザ名、パスワードの再入力を促すポップアップが表示されるので、正しいパスワードを入力すると、再び同じポップアップが表示され、数回繰り返えしを余儀なくさせられる。しかも、その後も問題は解決せず、同じ事が繰り返される。

原因:
Google側の制限の仕組みがこの症状を引き起こしているものである。すなわち故障ではなくて仕様なのである。要するに、新着メールのチェック間隔が短いと判断された結果、Captchaによるロックがかかっているということになる。

対応策:
GoogleのUnlock Captchaという処理を行い、この制限を解除すればよい。解除方法は、下記のURLをアクセスし、そこで、Gmailのメールアドレスとパスワードを入力し、画面に表示されているひしゃげた文字列を目視で読み取り入力してやればよい。
https://www.google.com/accounts/UnlockCaptcha

以上の対応をとっても、「不正なパスワード」だと、また言い出す事があるので、上記の対策は根本的な解決にならない。根本的な解決策は、まだ無いらしい。要するに、Direct Pushの仕組みは、MMSの仕組みやOMAのsideband smsの仕組みに比べて未だ完成度が低いということなのだろう。

参考:
Unlock Captchaには、他にも方法が容易されている。
(1) Google Appsを使用している場合は下記のURLに行って制限を解除することが可能である。
https://www.google.com/a/example.com/UnlockCaptcha?hl=ja
(2) Googleアカウントの編集画面へ行って解除することが可能である。
https://www.google.com/accounts/UnlockCaptcha
(3) ユーザー名とパスワードでログインできないというGmailヘルプへ行って解除可能である。
http://mail.google.com/support/bin/answer.py?hl=ja&answer=78754

[2012-01-18追記]

上記は、GmailをExchangeアカウントとして設定したときの問題点とその解決策であるが、解決しても解決しても、また症状が出てくる。その都度面倒くさい。そこで、Apple社のiCloudのメールアカウントを試してみることにした。以前は、MobileMeとして有料で提供されていたものである。iCloudのメールサーバは、IMAP4のIDLE対応であるから、GmailをExchangeアカウントで設定したときど同様に、リアルタイムでメール本文がプッシュされる。メールアドレスは、 xxxxxxx@me.com となる。いまのところ、Gmailで悩まされた上記の問題は発生していない。

[2012-01-21追記]

Google検索で「不正なパスワードだと言われる問題」の経験談と解決策を調べているところである。本日見つけた解決案を記しておく。それは、iPhone側でのGmailアカウント情報の設定においてExchangeとして設定する際、ユーザ名フィールドに入力する文字列である。たとえばGmailのメールアドレスが hogehoge@gmail.com の場合そのまま hogehoge@gmail.com とするということである。小生は、hogehoge だけ入力していた。下に iPhone4S iOS 5.0.1 のアカウント設定を転載しておく。しばらく様子をみて状況を更新したいと思う。
 メール   hogehoge@gmail.com
 サーバ   m.google.com
 ドメイン 
 ユーザー名 hogehoge@gmail.com ←ここがポイント
 パスワード ・・・・・・
 説明    Gmail.hogehoge
 SSLを使用  オン
 S/MIME   オフ

[2012-02-11追記]

上記追記からしばらく様子をみていた。20日ほど経過したところで「不正なパスワードだと言われる問題」が再び現れた。根本的に駄目なようである。しかたがないので、Gmailの方のプッシュはOFFに設定し、MobileMeだけプッシュで運用している。

ドコモIMEI Galaxy Nexsus SC-04D の root 取得

2011-12-24 | Android
Galaxy Nexus (SC-04D)をあとでUnroot (元に戻す)できるようにRoot取得する方法を紹介する。

[1] PCにAndroid SDKをインストールし使える状態にしておく
先ず以てSC-04DをPCにUSB接続したときにちゃんと認識される必要がある。USBでバイスドライバは、android-sdk\extras\google\usb_driverにある。Android_winusb.infにGalaxy Nexusのエントリーが見つからない場合には、SC-04DをUSB接続したときに、不明なデバイスとしてデバイスマネージャにリストされるので、プロパティの詳細のハードウェアIDを見て以下を追加してやればよい。
;Google Galaxy Nexus
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_4E30&REV_0100
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_4E30

[2] Boot loader unlock
Galaxy Nexus(SC-04D)のRoot化の前提として、Galaxy Nexus(SC-04D)のブートローダーをアンロックする必要がある。
(2-1) fastboot.zipをどこからか、たとえば次のURLから、入手する。
   http://www.mediafire.com/?709z6ajsrx459ew
(2-2) DOS窓から次を実行
   fastboot oem unlock
(2-3) 少しするとSD-04Dが”Unlock bootloader?”という画面になるので、ボリューム↑キーを押してYesに移動させたあと電源ボタンを押して決定する。
(2-4) Boot loader unlock完了後、どういうわけか、Androidマーケットからアプリをダウンロードできない状態になってしまう。SD-04Dのデータ初期化を行うと、なぜかこの問題が解決する。
Boot loader unlockについては、下記URLなどが参考になる。
http://androidlover.net/smartphone/galaxynexus/sc-04d-bootloader-unlock.html

[3] Backup
Bootl oader unlock後、すぐにClock Work Mod (CWM) Recoveryを用いてバックアップを行う。あとでunroot化するときにこのバックアップが必要らしいのであるが、小生はunrootoの実験をしたことがないので分からない。

[4] Root取得手順
(4-1) どこかからr3-galaxynexus-superboot.zipを入手する。たとえば、http://android.modaco.com/topic/348161-30-nov-r3-superboot-rooting-the-gsm-lte-galaxy-nexus/
(4-2) DOS窓からinstall-superboot-windows.batを実行
(4-3) 少しするとSC-04Dが再起動するので、Superuserがアプリ一覧に入っている事を確認する。

[参考URL]
http://androidlover.net/smartphone/galaxynexus/sc-04d-root.html

アンドロイド ケータイ XPERIA X10 (SO-01B)のある生活3 moperaUでプッシュメール

2011-12-22 | Android
ドコモブランドのソニーエリクソン社製端末SO-01Bが発売された頃、未だSPモードサービスは無かったが、moperaUスタンダードプランはサービスされていた。しかし、その頃のSO-01Bファームウェアは、moperaUスタンダードプランがサービス提供してくれているプッシュメールに対応していなかったので、当時のSO-01Bは、Gmailのサーバ側でIMAP4を活性化してAndroid端末側ではGmailをExchangeプロトコルでアカウント設定することでプッシュメールを実現するしか選択肢が無かったと思う。

その後SPモードが提供され、docomo.ne.jpのプッシュメールが利用可能になったため、moperaUのプッシュメールについては追求するのを忘れた。SO-01Bは下記のファームウェアバージョンに上がって、docomo.ne.jpのプッシュメールとエリアメールがサポートされたので、とりあえず落ち着いた感じである。

  モデル番号 SO-01B
  ファームウェアバージョン 2.1-update1
  ベースバンドバージョン 2.0.72
  カーネルバージョン 2.6.29 SEMCUser@SEMCHost#1
  ビルド番号 2.0.2.B.0.29

落ち着いたので、ふと、再びmoperaUのプッシュメールの件を思い出した。SO-01Bの上記ファームウェアによれば、moperaUは、SPモードメールと同様にプッシュとなる。ドコモ網側即ちmoperaUのサーバ側の設定とSO-01B端末側の設定が両方とも必要である。

網側の設定は、自動受信ONにすることだけ。端末側の設定は、Eメールチェック頻度を「自動確認しない」にするだけである。それ以外は関係ない。網側の設定を自動受信ONにするには、SO-01BやFOMA M1000などのmoperaUメール自動受信機能のある端末でFOMA通信網またはクロッシィ通信網経由でmoperaUの設定ウェブサイトへつなぐ必要があり、PCやmoperaUメール自動受信機能の無い端末からは、できない。



[2012-01-17追記]

まだSPモードメールもエリアメールもテザリングもできない状態でのドコモブランドギャラクシーネクサス(SC-04D)でも試してみた。

moperaUスタンダード契約があり、moperaメール自動受信ONにしてあるドコモUIMをSC-04Dに設置し、アンドロイドマーケットから Orange leaf 作の「メール通知Free 2.10」というアプリをSC-04Dへとダウンロードインストールし、「メール通知Free 2.10」のメールサービス設定のmoperaUメール及びその他にチェックを入れた。これでmoperaUメール通知がリアルタイムでpushされる事を確認できた。「メール通知Free 2.10」の通知設定で起動アプリを純正のメールアプリにした。moperaUメールが送られてくると、「メール通知Free 2.10」君がメールの着信を通知してくれる。即ち着信音がしてメニューバーに通知アイコンが現れる。通知アイコンをスワイプすると、たとえば「メール通知Free (1通) mailat: xxx@mopera.net」といった通知が表示されるので、それをタッチすれば、純正のメールアプリが起動して自動的にメールを取りに行ってくれる。こういうふうに自動メール受信が実現できる。

moperaUからの新着メール通知は、OMA標準仕様のWAP PUSHによるものであり、MMSとは異なる仕様である。しかし通知自体は、MMSのSMSによる通知と同様にWAP PUSHもデータ通信回線を使わないで通知される。そのため、データ通信をOFF(APN OFF)であってもメールの着信通知を得られる。ただし、メール本体の受信にはデータ通信回線が必須である。

MMSの場合は、SMSで通知がくるのでメールの先頭だけなら、国際ローミング中でも無料で分かるが、WAP PUSH方式の場合には、それが分からないので、ドコモが採用しているWAP PUSH式よりも、SoftBankも含めて日本以外ほとんど全ての国で採用されているMMS方式の方が、先頭を無料で読めるという点では、利用者にとって便利と言えるのではないだろうか。しかし、MMSの場合、メール本文をとりよせる為の接続プロトコルが、通常のデータ通信プロトコルとは別なことが多いので、設定(接続先、ユーザID、パスワードなど)が増えるという複雑さがある。どっちもどっちであるが、どちらか一方に標準化されていればそれでよいことである。国際社会にあってドコモだけが違うと言っても過言でない。孤立していると、標準的で価格や機能のこなれた端末を国際市場から調達できないという高コスト体質を利用者が負担することになる。要するにドコモ契約のSIMをiPhoneに入れても国際社会の標準のMMSメールが使えないということ。

シムフリーiPhone4S クロッシィ(Xi)契約、電池を食わないリアルタイムメール受信

2011-12-17 | iPhone
このブログを記しているのは2011年12月である。いま小生の手元には、端末購入サポートで契約したグーグルフォン(HT-03A)がある。まだ2,400円の支払いが残っているのであるが、先週、アメリカ合衆国・カリフォルニア州・サンフランシスコ市・マーケットストリートにあるアップルストアの店舗を訪問する機会に恵まれ、アンロック版iPhone4Sを入手することができたので、端末サポート返済完了を待たず、他社製品持ち込み扱いにより、クロッシィ契約への変更に踏み切った。

料金プランの変更は次のとおり。
 変更前:
  (1) FOMAカードDN02(緑色)
  (2) 料金プラン:タイプシンプルバリュー(FOMA)
  (3) 割引サービス:パケホーダイダブル/シンプル
  (4) オプションサービス:mopera U(Uライトプラン)
 変更後:
  (1) Xiカード mini UIM(AX04m白地に赤)
  (2) 料金プラン:タイプXiにねん
  (3) 割引サービス:Xiパケ・ホーダイフラット
  (4) オプションサービス:mopera Uスタンダードプラン

FOMAからXiへの契約事務手数料が2,000円かかり、HT-03Aの端末購入サポート残金2,400円がかかり、消費税を加えて4,620円の費用が発生した。タイプシンプルバリューの解約金は発生しない。また、小生の場合はFOMAのUIM (いわゆるSIM)を今まで一度も新しくしていないので、mini UIMへの変更は無料だった。

なお、Xiパケ・ホーダイフラットはキャンペーンなので、2012年3月利用分まで4,410円で提供される。2012年4月利用分からは5,980となる。SPモードとは違い、テザリングなどの利用方法にかかわらず同一の定額料で利用してよいとドコモがウェブサイトで書いている。

2012年9月30日までデータ使用量制限は無いが、2012年10月1日以降当月利用のデータ量が7 GBを超えた場合に当月末まで送受信時の最大通信速度が128 kbpsに制限されることになっている。7 GB超過後2 GBごとに2,625円の追加料金で受信時最大37.5 Mbps送信時最大12.5 Mbpsで利用できるオプションが提供される予定である。

小生の場合は、いろいろ最初のうちはいじくりまわす予定なので2012年3月利用分までXiパケ・ホーダイフラットでよい判断した。ちなみに、Xiパケ・ホーダイには、フラットとダブル、二種類あり、月単位で変更可能である。2012年3月のできるだけ早い時期に、4月1日以降の利用計画を予想して使いこなしていけばよいだろう 。

mopera Uには、スタンダードプランとライトプランがある。スタンダードプランの場合には、@mopera.netのメールアドレスが利用可能で、そのメール到着をサイドバンドSMS通知(Open Mobile Alliance [OMA] E-mail Notification [EMN])処理機能を備えているFOMA M1000あるいはドコモブランドの一部Windows Mobile端末であれば、@mopera.netメールを疑似ではない本当のプッシュメールとして利用できる。

サイドバンドSMS技術は、俗にSMSトリガーと言われている場合もある。更に、Mobile OPEration Radio Assistantの略称がmoperaである。
参考文献:http://www.ntt.co.jp/journal/0601/files/jn200601038.html

マイクロソフトExchange方式やインターネット標準Internet Message Access Protocol version 4 (IMAP4)方式とは異なり、SMSサイドバンド方式はMMS方式と同様に、電池を食わない仕組みである。マイクロソフトExchange方式や標準IMAP4方式では、端末とメールサーバとの接続を維持するので、端末のデータ通信機能を節電状態でスタンバイさせておくため微小であるが電池を食わざるを得ない。これに対し、SMSサイドバンド方式とMMS方式の場合には、端末のデータ通信機能を完全にOFFして、もしもしはいはいの電話機能だけで待っていることができる。なぜならば、SMSはデータ通信ではなくてもしもしはいはいの電話機能の一部だからである。メールサーバにメールが来たことをSMSで端末へ通知する。このSMSは、普通のテキストメッセージではなく、特別のSMSである。この特別なSMSを受け取ってから、端末はデータ通信機能をONにしてメールサーバへ接続しメールをダウンロードし、再び端末のデータ通信機能を完全にOFFにすることができる。だから電池を食わない。ちなみに、ブラックベリーメールは、SMSサイドバンドにもMMSにも互換性の無い独自仕様であるが、基本的には同じ様な仕組みなので電池を食わない。世の中の主流は、MMSでありSMSサイドバンド方式を採用している端末は極めて少ない。

iPhone4Sには、SMSサイドバンド処理機能は無いようである。否あるかもしれないが、少なくともドコモ仕様には対応していないことが次の方法で確認できた。それは、SIMアダプタを用い、今回入手したmini UIMをFOMA M1000に入れてwww.mopera.netにてメール自動受信をONにして、FOMA M1000においてmopera.netmメールの自動受信を確認した後、そのmini UIMをiPhone4Sへ戻すという方法である。mopera.netへメールを送信しても、iPhone4Sは、うんともすんとも言わなかった。

仕方がないので、moperaメール自動受信をあきらめて、メール着信通知機能を利用することにした。moperaメールサーバへメール着信があると、それを登録してある電話番号へテキストSMSで送ってくるという機能である。着信メール通知の為のSMSは一通毎に3円程で有料である。SMSだから受信は無料。SMSだから海外出張中でも受信は無料。SMS通知を受けたら、自分でiPhone4Sのメーラーを起動するのである。iPhone4Sのメーラーは、起動されたとき、活性化しているメールアカウントの受信を自動的に行うので、結果的にプッシュメールのようになるし、疑似でない本当のプッシュメール同様に電池の消費が抑えられる。あたかもJ-PHONE(後のVodafone、その後のSoftBank)のMMSを手動受信に設定したのと同じことになる。(SoftBankのiPhoneでは、i.softbank.jpがまさにこの着信メール通知になるので、ここに記した事と同様の事が可能である。)

小生は、iPhone4SのメインメールアドレスにGmailを使うことにしたので、当該Gmailアカウントにメール転送の設定を行った。転送先はmopera.netである。iPhone4Sの「設定」→「メール/連絡先/カレンダー」→「データの取得方法」はオフ→「プッシュ」はオフ→「フェッチ」は手動→「詳細」は全て手動に設定。

さて、以上ご紹介してきた内容は、iPhone4Sだけに適用可能な知識ではない。広くドコモブランドでないSIMフリーのスマートフォンへ適用可能である。たとえば、Sony Ericsson Xperia Mini ST15やMini Pro、Xperia Active ST17などへも適用できると思われる。

サンフランシスコでiPad2を買いました

2011-12-10 | iPad
iPhone4Sを買ったばかりなのに,翌日にはiPad2を買いに行った。at&tのmicroSIMの開通について,iPad2ではどのように簡単なのかどうしても知りたくなったのも動機の一つであるということにしておこうと思う。

$629のWiFi+3G・16GB・白色iPad2本体価格へ8.5%の税金($53.465)が加算され,更に$6のリサイクル料金が上乗せされて合計$688.5になることを確認するだけでは留まることができず,$39ドル(税込$42)のiPad Smart Coverまで付けて買ってしまった。為替レートを仮に80円/ドルで換算すると,55,077円となる。ちなみに,2011-12-09現在比較材料として,www.expansys.jpでの同じ仕様のSIMフリーiPad2の価格は,69,806円(リサイクル料含むと仮定)+関税一式+宅配料である。ソフトバクモバイルで購入すると56,640円(税率5%込の価格は59,472円なり)である。

WiFi+3GのiPad2は,マルチリンガルのiOSを搭載した同一のハードウェアが世界中で売られている。同じモノを大量に作るから安くなる。販売された国内のみキャリアロックという仕様も万国共通である。(ちょっと脱線するがauだけはキャリアロックではなくてSIMロックだから利用者による端末交換禁止なので超不便。)

iPad2のSIMフリーの世界観というのは,どういう事なのかと言えば,ソフトバンクモバイルから購入した場合には,日本国内ではソフトバンクのmicroSIMしか使えずドコモのmicroSIMを使えないが,海外へ出た場合には,ソフトバンク・ドコモ・現地のmicroSIMどれでも使えるということである。今回購入したiPad2は,米国のアップルストアの店頭販売品なので,米国内ではat&tのmicroSIMしか使えないが,海外へ出るとat&tのmicroSIMだけでなくなんでもOK即ちSIMフリーになるということだ。例えば日本に居る時には,at&t, SoftBank, docomo, b-mobile, イオン, など,どこのmicroSIMでもiPad2米国販売品にて利用できるということである。うまい仕組みを実現したものである。5

ちなみに,米国内のデジタルセルラフォンネットワークサービス提供事業者毎の品質(エリアと速度)で言えば,at&t以外はちょっと勘弁して欲しいというくらいに雲泥の差がある。at&tが抜きん出ている。T-Mobileはat&tに大きく差を付けられたナンバーツーである。米国を旅行する者としては,空港などで,iPad用microSIMをT-Mobileからも簡単に購入できるのだが,T-Mobileは第二世代のGSMサービスしか提供しておらず,at&tが提供している3Gサービスに比べると,エリアと速度との両方で差が大きい。事実上,米国においては,at&tしか使えないと言ってもけして過言ではない。ゆえに,今回,米国で購入したiPad2は,事実上のSIMフリーなのだ。

[以下2012-01-08追記]

米国滞在中に、at&tのデータ通信用microSIMをiPad用として入手し、iPadなしにパソコンだけでプリペイドデータ通信サービスをアクティベートしてiPhone4Sで利用する方法を下記のURLにて紹介した。
http://blog.goo.ne.jp/monjugawa-kq/e/914139bd99c6bafecb753ccf82f43128
このmicroSIMを、日本へ帰国の後、iPad2へ移した。その使い勝手を以下に記す。まずは、プリペイドの有効期間の関係について。

 2011-12-09 00:36JST $14.99 米国内250MB/30日プラン契約
 2011-12-09 00:59JST 契約自動更新を解約
 2011-12-10 10:19JST $24.99 国際50MB/30日プラン契約
 2012-01-03 14:00JST AT&Tからメール「約7日後に国際プラン有効期限が切れますよん」が来た
 2012-01-08 00:06JST AT&Tからメール「約30分後にプラン有効期限が切れますよん」が来た 

そこで、トップアップ(チャージ)を行うべく、iPad2の「設定」アイコンを選んで「モバイル通信アカウント」メニューを選ぶと、「Add Data」ボタンのあるウィンドウが現れる。表示は次のようになっている。

Current Plan Status
There is no domesitc data plan.
Plan Options
The selected plan will start when the current plan expires. Your credit card will automatically be billed every 30 days, on th edate your current plan ends. Use the www.att.com/datacalculator to determine which plan is right for you.
ボタン(DOM 250MB for 30 days for $14.99)
ボタン(DOM 2GB for 30 days for $25)
ボタン(Cancel Plan)
ボタン(Back)

この状況から分かることは次のとおりである。米国国内プラン(DOM)の期限が既に切れており国際プランのみ有効という状態が存在すること、そして、その状況においては、国際プランを更新するメニューは現れず米国国内プランの更新を強いられること。

ちなみに、上記のCancel Planボタンを押して、契約の自動更新を解約することができる。

サンフランシスコで iPhone 4S 買いました

2011-12-07 | iPhone
マイクロソフト社のサンフランシスコ支社の会議室に行く用事があって,当地に滞在中のことである。クリスマスにほんの少し早い San Francisco, Market Street にあるアップル直営店の前を通りかかった。とても近いのだから当然である。みるみるうちに店内へと吸い込まれていき,本体価格 $649 の 16GB・白色・unlock 版 iPhone4S を,8.5%の税金($55.17)がかって合計 $704.17 だと言うのを聞くだけに留まることができず買った。たとえば80円/ドルに換算すると 56,334 円ということになる。ちなみに,2011-12-09現在比較材料として,www.expansys.jpの価格は, 69,806 円+関税+宅配料であった。日本の銀座に店舗のあるアップルストアに行ったことはあるが買い物をしたことが無かったので,どんな要領で買い物をするのか知らなかった。おそらく米国企業のことだから,世界中どこでも同じ要領なのだろうと思う。店員にiPhone4S白16GB unlock版はいくらですかと相談→店員が持っているiPadで在庫確認→ありますよん→ください→奥から在庫を持ってくるまでその場で待機→店員が持っているiPhoneの背中には磁気カードリーダが乗っていてクレジットカードをスワイプ→そのiPhoneの画面に指で署名せよと指示される→はいはい→領収書のPDF送付先メールアドレスの入力も指示される→はいはい→プラスチックバッグに商品を入れて渡してくれる→have a nice day→にやにやしながら店舗を後にする。

にやにやしながら部屋へ戻ってきた。電源を入れただけで iPhone4S はアクティベーションが完了した。iOS version 5以降からiPhoneのアクティベートにPCが不要となっている。ソーシャルセキュリティー番号(社会保障番号)も必要ない。単に電源を入れれば使えるようになる。アクティベーションしているという意識も全く感じない。簡単である。

アクティベーション用と思われるが,購入時に既にat&tのmicroSIMが装着されていた。iPhone4Sのアクティベーション完了後,これを取り出そうとした時に気づいたのだが,microSIMトレイを取り出す為の金具が付いていない。書類用クリップで代用してmicroSIMトレーを引き出した。iPhone4Sの動作確認の為に,ソフトバンク契約のiPhone4に入れて今回持参しているmicroSIMを入れてみた。at&tTの電波を掴み,発着信並びにSMSもEメールも動作した。しかし,インターネットの共有設定(テザリング)ボタンは現れなかった。ソフトバンクのSIMがそれを制約しているから現れないので,故障ではなく,仕様である。

興味があったので,最寄りのat&t直営店へ行き,係のお姉さんに「私は旅行者なのだがiPad用のSIMを探している」と相談したところ,氏名を聞かれ,客の待ち行列に加えられた。すいていた為,およそ5分の後,小生の順番となり窓口でmicroSIMを受け取った。無料である。後でネットで調べたところ,at&tのSIMには何種類かあるが,どれでもデータ通信専用または音節通話用としてアクティベートできるようである。音声通話用としてアクティベートした場合には,データ通信オプションを付けることが可能。小生は,もらって来たmicroSIMをデータ通信専用プランでアクティベートした。即ちクレジットカード払いによるプリペイド契約である。プランにはいくつか選択肢があるが,今回は,30日間又は250MBまで有効というプランを選んだ。有効期間あるいは上限容量に達すると,自動的に契約が更新されるオプション及び自動的に解約となるオプションを指定できる。データ通信プランには二種類あり,250MB/30日で$14.99か2GB/30日で$25.00かのどちらかを選ぶ。国際ローミング契約オプションもある。at&tは使いやすいプリペイドだなあと感心した。更に感心したのは,テザリングオプションもある事だ。30日又は2GBで45ドルである。テザリングオプションを契約すると,iPhone4S 本体にテザリングメニューが現れるそうだ。プランの変更等については,ウェブサイトにて可能である。at&tのプリペイド契約は,国際ローミングオプションを付けることで,日本ではドコモへ(ソフトバンクにも)ローミング可能である。データ通信プランの国際ローミングオプションの費用は次の通りである。
 国際プラン50MB/30日 $24.99
 国際プラン125MB/30日 $49.99
 国際プラン275MB/30日 $99.99
 国際プラン800MB/30日 $199.99

このmicroSIMは,at&tがiPad用として提供している。iPadに挿せば,メニューを選びアイテムを指定していくだけで簡単に契約できる仕組みになっている。また,30日を過ぎたり上限容量を使い果たすと解約というオプションを指定できる。解約した後60日間アカウントが残っているので,そのアカウント情報にて再び使用再開できる。更に便利なことに,60日を過ぎた場合には,アカウントは消去されるが,アカウントの登録からはじめれば再びそのmicroSIMを使い続けることができるので,次回米国へ来た時には,at&t直営店等を探す必要がない。30日過ぎないうちに上限容量まで使ってしまった場合には,その時点で更新すればOKで,更新した時点から再び30日となる。

at&tは,このmicroSIMをiPad用として提供している。即ちiPhoneでは使わない事を想定したビジネスモデルにしている。その為,at&tの店へ行った時の相談したい事柄について誤って「iPhoneで使いたいのだが」と言ってしまうと,そういうSIMは「扱っていない」とか「ありません」というのが回答になる。iPad用なので,iPhoneに入れてもこのmicroSIMをアクティベート(契約)することはできない。iPadでアクティベーションできる仕様である。しかし,それだけではなく,親切にも,パソコンなど別の環境でアクティベーションする方法が提供されている。この場合,iPadのIMEI番号とこのmicroSIMのICCID番号をパソコン環境で用意したウェブサイトで開いたアカウントに入力することでアクティベートすることができる。iPadのIMEI番号は,当然ご自分でこれから使うiPadのものを使えばよい。しかし,これから本体を買う場合もあるだろうし,microSIMを結果的に複数のiPadで利用する場合もあるだろう。すなわち,iPadという製品群のIMEI番号であればよい。iPadという製品群を示すのがどこの何桁なのか全く知らないが前半7桁位なのかもしれない。たとえば 0127990xxxxxxxx という番号を2chで公言しておられた人があった。at&tのSIMをアクティベートするためのアカウントサイトは,次のURLである。
 https://dcp2.att.com/OEPNDClient/

アクティベート(契約)完了したmicroSIMをiPhone4Sに入れてもそのままではAPNの設定メニューが出て来ないので使えない。iPhone4SをWiFi経由でインターネット接続し,SafariでAPN Changerというウェブサイトにアクセスし,Continue→Custom APN→ United State, AT&T(Broadband)を選び→Create APN,インストールボタンを押すという処置が必要となる。Jailbreakは不要である。APN Changerがat&tのbroadbandという名前のAPNプロファイルを生成してくれるのである。APN Changerのウェブサイトは次のURLである。
 http://www.unlockit.co.nz/
iPad用at&tプリペイドmicroSIMのデータ通信専用プランによる開通完了である。開通したmicroSIMは,iPhone4Sでも使える。ただし,iPadというのは,そもそも,メール・音声会話・ビデオチャットなど全てデータ通信回線を用いて行うものなので,電話番号による通話及びSMS/MMSはできない。従ってSkypeはOKだがViberは開通できない。

海外旅行先で,30日又は最大250MBで14ドルで済むのである。とてもすばらしい出張の友ができたと言える。

LifeTouch NoteとWindows VistaノートPCとをWiFi接続

2011-12-03 | WiFiインフラストラクチャモード
そもそも素直に,3GとかLTEに接続する無線LANルータ専用機材を調達すれば済むのであるが,手持ちの機材だけでなんとかならないものだろうかとの発想に立つと,小生の場合,手持ちのAndroid機材やiOS機材がアドホックモードの無線LAN接続しか提供できない事に問題が集約されるのである。

iPhoneのiOS4.3以降(だったかな?)ならばMyWi(もちろんJB前提)がインフラストラクチャモードを提供してくれるらしいので何も問題ないし,Androidでも2.3x(xは幾つだった失念)以降ならばインフラストラクチャモードをサポートした野良ソフトウェアモジュールや野良テザリングアプリがあるらしいので(もちろんroot前提)問題ないのであろう。

手元の機材の制約ということでは,NECのLifeTouch Note LT-NA/75W1Aには,無線LAN接続機能があるがアドホックモードのWiFiアクセスポイントへの接続能力が無い。従って,無線LAN機能を有するノートPCを,インターネット接続済の無線LANアクセスポイントとして使うことができない。(注:じつはノートPCを無線LANのWiFiインフラストラクチャモードで動作させることができるのかもしれないが,小生は未だそれを達成できていないだけなのかもしれないことをお断りし,引き続きスタディしていこうと思っている。)

それで,さしあたりということで,iPhone4(Android機でも同様)に提供してもらっているインターネット接続をLifeTouch Noteから利用する方法を以下に後で忘れた時のために記しておくことにした。

Windows Vistaのネットワーク設定でテザリングネットワークとローカルネットワークとをネットワークブリッジするのがみそ。fon無線ルータを電池稼働させる機材を追加調達するだけでモバイルでの運用も可能になるというわけ。

●機材1[iPhone4 (iOS 4.1) JB]
  ↑
 テザリングで接続(USB or BT)
  ↓
●機材2
[Windows Vista Business Service Pack 2を稼働させているWindowsノートPC (Sony VAIO VGN-G3)]
  ↑
 LANケーブルで接続
 (fonルータには白(INTERNET)と黒(COMPUTER)の
 LANコンセントがあるが,白コンセントへLANケーブル接続する)
  ↓
●機材3
[iPhone4を購入した際にプレゼントでもらった丸っこくて可愛らしいfon無線LANルータ(Model:FON2405E)]
  ↑
 無線LANで接続
  ↓
●機材4
[NEC LifeTouch Note (型番LT-NA/75W1AR)]