モナリザ珈琲館~ダイアリー

ほっとコーヒーブレイクする感じで、ついつい話が盛り上がる、そんなブログを目指してます。映画や本の話題などなど・・・

ジャスティン・ロング

2007-08-23 01:03:22 | 映画のこと
前回に引き続き、「ダイ・ハード4.0」の話題です。
(ネタバレもありますので、映画を見てない方は、ご注意下さいね。。)

映画で印象に残った、相棒役の若者、ジャスティン・ロングについて。。
彼は、映画の中でのアクション的な活躍はほとんどゼロでした。(肉体労働は、全部マクレーンです。笑。)

もっぱら、天才ハッカーとして、コンピュータ・システムの技術的な防衛、、みたいな役どころでした。女性テロリストのマギー・Qにも、あっさり捻じ伏せられちゃうしね。。
コンピュータ「おたく」で、自己中心的で、刺激を追い求めるハッカーだけど、ピュアな部分を失ってない感じが良かった。52才の、、すっごいパワフルだけど、やや老練の域にも入ってきたマクレーン刑事と組むと、若々しさや、頭の回転の良さが引き立つし、ちょっと調子のいい感じもユニークだった。
「何十回も、命を救ってもらった、、」というセリフが印象的。

結構、キアヌ・リーブスに似てるかも。。
(キアヌほど、端正な美男子ではないですが。。)

ジャスティン・ロングが、有名になった出世作は、あの「ドッジボール」なのだそう。。怪優ベン・スティラーと、マクレーン刑事みたいに頼りになるキャラ、のヴィンス・ヴォーンとの共演。
あの「ドッジボール」のあとに、「ダイ・ハード」って凄すぎ。。

髪型も全然違うので、全くカッコよくない役だったけど(役名も、そのまま「ジャスティン」だった。)、一生懸命でピュアな感じが、とても良かった。

映画「ドッジボール」は、ちょっとキモくて、バカバカしいコメディだけど、ドッジボールトーナメントに出場する各チームなどに色んな「笑い」の工夫が凝らされていて、面白かった(日本チームもあって、笑えます)。「スポ根」基本路線も、ちらっと感じられる所も良かったかな。。

(ランチの時間に映画の話になった時、美人派遣社員で、物静かなサーファーのKさんが、この映画大好きって言ってました♪)

ジャスティン・ロングは、好きな女の子の前で大恥をかかされた、チア部の高校生、という設定(ちょっとイジメラレ顔ですよね~、このヒト。。アメリカの高校って、チア・リーダー・チームに、支えになる男子生徒が何人かいるんですね)。
映画の後半では、男女お揃いの、カッコいいチア・チームのユニフォームと、アクロバティックな演技、フォーメーションも目を惹きます。
もちろん、、ドッジボール・チームのポップなユニフォームが映画でのメインですが、、手違いで送られたSM系のユニフォームで出場するシーンもあったりして爆笑ものです。。(笑)


↑「ダイ・ハード」で、ジャスティン・ロングがちょっと気になった方には、ぜひ!ぜひ!「ドッジボール」もお薦めです♪

*********

長々と書いてきてしまいました。。
感想というより、マギー・Qとジャスティン・ロングの話題が多くなりすぎましたが。。(笑)
もちろん、ブルース・ウィリスも、最高でしたよ!(笑)

そして、このシリーズを、子供の頃から大好きで、全てのセリフを暗記した、という若き映画監督、レン・ワイズマンも、「すごいな~」と思いました。監督自身の「ダイ・ハード」シリーズへのリスペクトを、作品全体から感じましたね。。
ブルース・ウィリスが、ワイズマン監督を推薦した事から始まった「4.0」の企画。。
ワイズマン監督から、第4作のアイデアを聞かされた時に、シリーズの復活を確信したのだとか。。

本当にいい企画が生まれてくるまで、あえて続編を作らない、、というスタンスは、いいなぁ、と思いますね。

ダイ・ハード4.0

2007-08-22 23:00:50 | 映画のこと
ダイ・ハード4.0、やっと見に行きました。すごく面白かったです!
マクレーン刑事、空前のアクションと、「大事件」巻き込まれ型のぼやきっぷりが期待通り♪

いやぁ、相変わらず、、ただのガラの悪いおっさんですよね~(笑)♪
(日本語吹き替えをしている、野沢那智さんバージョンも好きなんです。日本語のせいか、ブルース・ウィリスより、更にぼやきっぷりや憎まれ口もオーバーな感じで楽しめるので。)

今回は、サイバーテロということで、面白いのかどうか不安でした。。
マクレーン刑事って、コンピュータ関係は疎そうな気がするし、コンピュータ犯罪をテキパキ解決しちゃったら、逆に魅力がなくなりそうだし。。
複雑で難解な仕組みを、わかりやすく映像表現し、ドラマ展開させる。。
わかりやすくしすぎると、つまらないし。。

でも、ホント、実際に映画を見始めて、意外な事件の始まり方で「面白くなかったら、どうしよう」という心配は一気に消えましたね!
シリーズ3作目から12年のブランク、、ということですが、納得の作品になってます。

過去の3作品にも共通していますが、悪役を含め、マクレーンの相棒役になってしまう若者、マクレーンの娘役、、など、魅力的な脇役キャラが素晴らしい!(悪役の場合、スマートで冷酷で計画的、完璧に近いほど、映画的に面白い!というコトですよね。)

相棒役になってしまったジャスティン・ロングと、悪役で登場したマギー・Q。
この二人が、特に印象に残りました。ホント最高です☆

(↓ 以下、ネタバレもありますので、映画を見てない方は、読まない方がよろしいかと。。)


映画の舞台は、ワシントンDC。
サイバーテロの被害が拡大していく様子、、人々のパニックぶりは、見ていてぞっとするくらいリアルに描かれていました。。
テログループの犯行声明が、TV画面から勝手に流れるシーンも、とても不気味。
現代社会の合理性の反面、コンピュータ管理への依存の高さ、、脆さ、、を感じさせられ、ホント恐いな~と感じました。

松本人志が、あるインタビューで「日本人て、自虐的ですよね。『日本沈没』みたいな映画がウケたりして。そんな自虐的なぁ~、、って思いますよ。」と、言ってたんですが、「ダイ・ハード」シリーズも、そういう意味で自虐的なんですよね~。特に、この「4.0」なんか。
首都機能壊滅!?、、みたいな。

一瞬にして、悲惨な「混乱」に陥ったワシントンDCの人々、、サイバーテロのグループに徹底的に追跡されるマクレーン刑事と相棒役の若者。ノンストップでハラハラさせられる、ダイナミックなシーンの連続でした。(これぞ、ダイ・ハードですよね!)
加速した無人の車をヘリコプターにぶつけて、墜落させたり、F35戦闘機とのバトルシーンがあったりと、正直、ちょっと「やりすぎ」な感じもしましたが、、毎シリーズ、とんでもない派手なアクションを見せてくれる「ダイ・ハード」なので、今回はココが見せ場なのかな~、、とか、思いながら見てました。

自分的には、映画中盤辺りのマギー・Qとの対決シーンが、一番のクライマックスだと思いました。
テログループのボス(ティモシー・オリファント)より、マギー・Qの方が光ってましたね!!
すごく綺麗だし。悪役なんだけど、ちょっとエレガントな雰囲気で。。(ポーカーフェイスだったから?)しかも、あんなにアクションの出来る女優さん、初めて見ました~。

スマートで冷酷。コンピュータにも強く、戦闘能力も高い、、完璧に近い悪役でしたね。。
遠慮無くマクレーン刑事を蹴り倒して、ボコボコにするシーンや、エレベーターシャフトのシーンは、凄く迫力がありました!!

トム・クルーズの「M:i:3」とか、ジャッキー・チェンに抜擢された「マギー・Q マンハッタン・ミッドナイト」など、既に大活躍の女優さんなんですね~。
今度、ぜひ他の作品も見てみようと思いましたね。

マギー・Qは、父はアメリカ人、母はベトナム人、というアジアを代表するトップモデル出身なのだそうです。タイム、ハーパース・バザール、コスモポリタン、マリクレールなど、数々の有名雑誌のアジア版ページを飾っている、、とか(映画を見ている時は、工藤静香にちょっと似てるな~、と思いました)。

あの、素晴らしいアクションシーンも納得!のインタビュー記事があったので、引用したいと思います♪

「私はスタントを自分でやりたいの。もちろん制限つきでよ。映画の画面に女性が登場する場合、私がイライラするのは、その女性が闘ってるように見えないところなの。私は、女性がタフを装ってるように見えるのがイヤ。うまくやってのける女性を見たいのよ。」とのこと。かっこよすぎです~!

*********

衣装についても、ヒトコト。
毎シリーズ、ランニングシャツ1枚に実用ズボンとか、、ひどい時は裸足で走り回っているマクレーン刑事ですが(笑)、犯人グループはスーツを着こなしていたり、見た目も洗練されているんですよね。

今回の犯人グループのボス、ティモシー・オリファントは、ドルチェ&ガッバーナの葡萄酒色のシャツにカルヴァン・クラインのズボン、、とのこと。彼のシャツの色はとても綺麗で、印象に残りましたね。。
マギー・Qは、セオリーの黒いシャツに、ミスシックスティのパンツ、、なのだそうです。ハイヒールの黒いブーツが、めちゃくちゃ似合ってました♪悪役なんだけど、素敵でした。

で、ブルース・ウィリスは、Gapの実用ズボンに、サーマル生地のヘンリーネック・シャツでドレスダウンしているのだそうです。。(笑)

*********

ちょっと長くなってきたので、そろそろこの辺で。。
次回は、ジャスティン・ロングについて書きたいと思います♪

花火大会

2007-08-21 18:45:45 | walk in the park


花火大会に行った時の写真をUPします。

淀川河川敷で開催されました。花火を見に来た人・人・人・・
次々に見物客が押し寄せて、人の多さにも驚かされる花火大会です。





結構近くで見たので、花火も画面いっぱいに写ってるんですが、、
綺麗に、上手に撮れている自信は、全くありません。。(笑)
タイミングとか難しいですよね。。



ぱぁーっと花火が打ちあがって、その後、光の粒がキラキラと後に残るタイプのものがありますよね。。





ちょっと宇宙空間のように見えるので、
天文台の望遠鏡で、銀河系を見せてもらったような気持ちになれます(笑)。。
とても綺麗でした♪


次回は、公開終了間際に、やっと見に行った「ダイ・ハード 4.0」について書きたいと思います♪
8月末には、マイケル・ムーアの新作「SiCKO」も公開されますね。
9月に入ってからになると思いますが、ぜひ見に行きたい、と思っています。

「常軌を逸した、時に残酷ともいえるアメリカの医療制度を率直に語る作品であり、基本的な健康保険を求める中で、途方もない、奇妙な困難に直面する一般の人々の声が綴られている。マーク・トウェインやウィル・ロジャースの伝統を受け継ぎ、本作はユーモアを活用してこれらの切実な話を物語り、ある代替案が唯一最善の答えであるという結論に観客を導いていく。」とのこと。

ムーアならではの、大胆で鋭いドキュメンタリー。アメリカの保険会社が、ぐっとシェアを広げてきた日本でも、他人事ではなく、ぞっとするようなお話が展開される事でしょう。。
外資の保険会社ばかりでなく、そういえば日本の大手保険会社のCMも、毎日謝ってましたよね。。不払い問題で。。
人間が避けては通れない、興味深いテーマだな、、と思います。

パール判事

2007-08-16 22:34:15 | キーワード、TV日記
広島・長崎の原爆の日、終戦の日、、と続き、8月はTVでも、戦争に関する特集やドラマが多くなります。NHKでは、日本の戦争責任を裁いた、いわゆる東京裁判において、「被告全員無罪」を主張したインドのパール判事に関する番組を放送していました。

東京裁判では、連合国を中心に11カ国から派遣された判事団の多数意見により、25人が有罪とされ、東条英機元首相をはじめとする7人が死刑となりました。

裁判開廷前に、侵略戦争を計画・実行した「平和に対する罪」、一般市民に対する「人道に対する罪」を新たな戦争犯罪として<裁判所憲章>に規定したのだそうです。

インドから派遣されたパール判事は、この裁判の根本原則<裁判所憲章>に異議を唱えます。
「新しい法律は時間を遡って適用されません。行為を行った時点で合法だったものを、現在の視点から裁いて違法とすることは許されません。」と。

また、インド独立運動の拠点に保管されている、パール判事の独自の「判決書」に書かれてある文章にも、心に残るものがありました。

「西洋諸国が今日 東半球の所領土において所有している権益は、全て主として武力をもってする暴力行為によって獲得されたものであり、これらの諸戦争のうち、『正当な戦争』とみなされるべき判断の標準に合致するものは、おそらく一つもないであろう」

「満州において、満州国という狂言を演ずる力も、また満州の支配権を握る力も、日本の武力によって獲得されていたのである。これはある点では、西洋諸国のやり方を模倣したい、という願望に、その原因を求めうることもあろうかと考えられる。この願望とは、明治時代の初期から日本人の心の中に、一つの固定観念になっていたものである」

「”バターン死の行進”は、実に極悪な残虐である。灼熱の太陽下、120キロメートルにわたる9日間の行軍の全期中、約6万5000名の米国人及びフィリピン人捕虜は、その警備員によって蹴られ殴打された。病気あるいは疲労の為に行進から落後した者は、射殺され、あるいは銃剣で刺されたのであった」

「非戦闘員の生命財産の無差別破壊というものが、いまだに戦争において違法であるならば、太平洋戦争においては、この原子爆弾使用の決定が、第二次世界大戦中におけるナチス指導者達の指令に近似した唯一のものである」

日本であれ、西洋諸国であれ、残虐行為を徹底して憎むパール判事の姿勢が、60年の時を経てもなお、強く伝わってきました。
戦後62年目の夏、いまも歴史認識の議論、安全保障の議論は、やむことなく続いています。
それほどに複雑で、難しい問題なのだと思います。

私も、学生時代の勉強では、本当に極悪で残虐な日本人、、アジアの方々に大変な迷惑をかけた、、ということだけが印象に残っていました。社会人になってから、話題の小林よしのり「戦争論2」(なぜか、2から読みましたが。。)を読み、強烈なショックを受け、精神的にはジェットコースターのように激しい、「歴史認識」の揺り戻しを感じました。。
いわゆる自虐史観ということですよね。。
世界史も日本史も、テストの為にだけ勉強して、すぐ忘れたけど、確かに「小林よしのり」の書いてる事も、一応理屈は通ってるなと感じて、驚きました。
(と、いっても「戦争論」に書いている事に全て賛成、共感しているわけではありません。残虐な日本人の行為はあり、アジアの方々に大変な迷惑をかけた、軍部の暴走と愚かな指導者層により国民全体が甚大な犠牲をはらった、という認識も持ち続けています。)

西洋諸国が行った、暴力を背景にした「植民地支配」、、彼等は戦争に勝ち続け、「裁く側」「歴史を書く側」にも就いたため、日本の歴史を振り返る時、どうにも「やりきれなさ」を感じてしまうように思います。
パール判事の主張は、そんな圧倒的な歴史書の中に埋もれながらも、きらりと輝いてくれているように感じました。
計り知れない多くの犠牲があった第二次世界大戦。日本が平和であるように、、世界が平和であるように、、と強く感じました。