「PARANOIA-blog」・哲人30号さんから、「武器規制・バトン」を頂きました。
まずは、バトンの趣旨・概要から・・・。
「世界に武器が溢れている。核兵器や化学兵器を規制する条約はあるが、拳銃やライフルの様な小型武器を含む通常兵器を規制する条約は存在しない。アカデミー最優秀作品賞を受賞した映画『クラッシュ』における銃による悲劇や『ロード・オブ・ウォー』における武器商人の存在は、絵空事ではない。・・・」
武器規制を求める世界的な署名キャンペーン
「ミリオン・フェイス」の告知と共に、「武器規制・バトン」をブログで繋げて行こう。(注・このバトン自体は、「ミリオン・フェイス」主催ではなく、個人の自発的なもの)
・・・とのこと。
なるほど、この署名キャンペーン、マイケル・ムーアの顔がバッチリ見えますね。
やはり「ボウリング・フォー・コロンバイン」は衝撃的な内容でした。
恐らく、イジメを受けていた思われる、コロンバイン高校の男子生徒2人による銃乱射事件・・・。
12人の生徒と1人の教師が亡くなったそうです。
この事件の背景や土地柄、地元の産業(世界最大の武器メーカー「ロッキード」が地域最大の雇用主)、被害者、遺族、加害少年2人が好んだというミュージシャン、、と多方面に渡ってインタビューし、レポートしたマイケル・ムーア渾身の一作です。
「なぜ?こんな恐ろしい事が起こったのか?」という疑問を解明するため、アメリカの暴力の歴史をひも解き、他の文明国との比較、そして、日本では想像しにくい巨大な団体、「NRA(全米ライフル協会)」会長(当時)、チャールトン・ヘストンへの直撃インタビュー、、と、鋭い切れ味のレポートが展開されます。
「華氏911」と同じく、レポートは、多くの情報量と衝撃的な映像を、一気に観る者に伝えてくるのですが、ムーア氏の「なぜ?」の視点が、一本貫かれているので、一緒に考えさせられるような内容になっています。
アメリカのこういう状況を見ていると、日本の銃規制は徹底しているな、と感じます。
多くの「銃規制」反対論者は、自衛のために、家族を守るために銃を持つのだ、と言います。そういった目的のために銃所持が広がり、結果として、高校生や6歳の子供にまで銃は手に触れられるもの、となり、6歳の殺人犯まで生んでしまっている・・・。
「銃所持」を肯定するときは、所持する者の理性と目的を信じる「性善説」に立っているわけですが、それが裏切られる悲惨な現実がある、ということですよね。
まあ、その前提として、「いつ強盗に襲われるかわからない。家族が狙われるかわからない」という、自分達以外は「性悪説」がある訳ですが。
日本の場合は、「自国の軍隊を持たない」「自衛のための銃を持たない」という、勇気ある、一応の「性善説」に立っていると思います。まあ、アメリカの言い分では、日本が平和なのは「アメリカ軍の駐留のおかげ」とでも、なるのでしょうかね?(私は、そうは思いませんが。)
「実行力」ではなく、大いなる「抑止力」?
だから、在日米軍再編の負担額は3兆円の見積もり?
アメリカは、「自国の最強の軍隊を持つ」「自衛のための銃を持つ」という、徹底した他者「性悪説」に立った、最強の国なのだ、と思います。
そして、残念ながら、そういった野蛮な論理の前提の上で、自分たち日本人も日々生きているのだ、と感じます。
ただ、アメリカが世界をリードしている美点も、たくさんありますよね。自由な言論とか、博愛の精神みたいな部分とか、、色々。
アメリカ国内でも、多くの人が、銃規制などを通して、「徹底した他者・性悪説」というような、国の方向性を変えようとしている、と感じます(前回の大統領選で「分断するアメリカ」、と報道されたのも記憶に新しいです)。
そんな、変化を起こそうという動きには、これからも注目して支持していきたいし、決して安定的とはいえない、日本の立場や、国際情勢など、甚だ知識不足ではあるのですが、出来る限り勉強して、考えていきたいな、と思っています。
話が大分それてしまったのですが、「バトン」の問いについて、書いてみたいと思います。
Q1:銃が使われている映画やドラマで印象的なものは何?
A1:マイケル・ムーア「ボウリング・フォー・コロンバイン」
Q2:今、手元に銃があったら、思わず撃ってしまいそうな人は誰?
A2:いないです。
Q3:銃が自由に売られていた場合、買う気になる金額は、いくら?
A3:必要性がないので、今は幾らであっても買わないですね。(銃が必要な世の中にならない事を願ってますし、社会の構成員の一人として、そういう世の中にならないように努めたい、、と思います。)
Q4:武器の規制を求める貴方なりのメッセージは?
A4:一応、自分の意見は、上記↑に書かせて頂きました。
Q5:この「武器規制・バトン」を渡す5人は誰?
A5:現在の所、未定です。このテーマでブログの記事を書いてみよう、と思った方、又は「ボウリング・フォー・コロンバイン」、「ロード・オブ・ウォー」、「イノセント・ボイス」などなどの感想と一緒に書いてみよう、、と思った方、の当記事へのコメントをお待ちしてます。