モナリザ珈琲館~ダイアリー

ほっとコーヒーブレイクする感じで、ついつい話が盛り上がる、そんなブログを目指してます。映画や本の話題などなど・・・

土曜ドラマ「氷壁」

2006-01-29 00:35:13 | ドラマのこと
NHKドラマHPより ~~~~~

山岳小説の傑作、井上靖の「氷壁」。
その設定を現代に置き換え、世界最難関の高峰K2を舞台に、スケール感あふれるラブサスペンスドラマと
して甦らせる。 K2山頂直下、親友のザイルパートナーが謎の滑落死を遂げる。亡き友の名誉を守るため、
真実を追求する一人の男の前に、友を死に駆り立てた謎の人妻が現れる。果たして敵か味方か──。
山に憑かれた男たちの友情、葛藤、サバイバルを賭けた大企業の思惑を絡めながら、山男と、山男を愛して
しまった女の、美しくも哀しい愛の物語をスリリングに描く。

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「世界的なトップ・クライマーの奥寺(玉木宏)がついに最難関の高峰K2に挑む。ザイルパートナーは友情で
結ばれた北沢(山本太郎)。用具を取り揃えた大手スポーツメーカー・ヤシロの全面バックアップを受け、
日本を代表する二人のクライマーがK2マジックライン登攀に挑む。」・・・だって。

すごいドラマだぁ。
なんか・・・ここに出てくる単語のほとんどが、気持ちいい位、私の生活に接点がないんだもん。
パソコン・コンビニ・地下鉄・スープカレー・映画館・スターバックス・組曲・23区・AEON、、、
そういうドラマじゃないんです。
凡人を突き抜けていて、透徹した感じなのデス。(笑)
でもね、すごくいいドラマですよ。下界から離れて、透徹した世界なんですが、「悟り」の境地っていうんじゃない
です。(当たり前ですね、悟りのドラマなんか誰も見ないよね・笑)
私は今の所、このドラマは皆勤賞。井上靖の原作もいいだろうし、主役2人も素晴らしい。少し影のある、美しい
社長夫人役の鶴田真由も、ピッタリの雰囲気と佇まい。

そして、ドラマの最後に流れる歌とK2の映像が、「自然に挑む人間の厳粛なる心」を表してくれています。
主題歌は、リベラ「彼方の光」。 天使の歌声、シャルロット・チャーチを思い起こします。
K2の頂上の雪が、風で少し煙るんですよ。ぞっとするくらい綺麗です、ありえない・・・デス。

「生きている実感を味わうために山へ行く」ドラマの中で、この台詞は重みを持って、胸に響いてきます。

「ニュージーランドの雄大な大自然を背景に、これまでのテレビドラマでは見たことがないような迫真のK2
登攀シーンが描かれます。日本人とニュージーランド人による総勢50名ちかい撮影クルーが全力で取り組
みました。どうぞご期待ください。」・・・とのこと。

とってもいいドラマだと思いますが、最後に。やっぱりNHKは、もっともっと改革をしていくべき、と私は思って
います。いいドラマだけど、国民の税金のようなもので作るドラマの本数や番組数・・・今のご時世、もっと減ら
してもいいのでは?(受信料も減らして欲しい。)
お役所の支出感覚の麻痺、公務員の待遇の改革、が言われる昨今。
私個人としては、過去の優れた番組の再放送が半分位を占めることになっても、満足できるように思います。
あ、ちなみに私はずっと払ってます。

Runner

2006-01-15 01:00:19 | 美しきアスリート
毎年1月の最終日曜日には「大阪国際女子マラソン」があります。
御堂筋、大阪市役所、大阪城、長居競技場・・・など都会の真ん中をバッチリと巡る、いいコースです。
(ごみごみ、コテコテした所は写りませんって♪笑)。

通勤で毎日通過してますし、電車に乗って見に行きやすい所なので、買い物やお出掛けの予定に合えば、
盛り上がった雰囲気やランナー達を見ていく事も多いです。
初めて応援に行った時は、なかなかランナーが来ないなぁ、と思っていたら、まず、一番最初に
バラバラバラバラ・・・と上空でヘリの大きな音がして、そして、間近で見ると異様に大きい電光表示の
時計のパネルを乗せた車が来て、報道の車が何台も通り過ぎた後、先頭集団ご一行が麗しく走り抜けて
行ったので、その「ものものしさ」に圧倒されたものでした。まさに「祭」です。
応援する観客も熱心で、多い所では、4重5重の人垣になっています。

それと、じわっと感動したのは、先頭集団、2位集団、3位集団などなど、招待選手がカッコよく走り過ぎて
いった後に、後から後から、個人参加のマラソン好きな女性達が、途切れることなく走っていた姿。
TVでなく、実際に見に行って、初めて、このマラソンにこんなにたくさんの人が参加している事を実感しま
した。
決して放送されることは無いけど(折り返しの選手とすれ違って背中は写るかも、ですが)、ひたむきに
自分のペースで走っている沢山のランナーの姿は、とっても素敵でした。

さて、1月と言えば、やはり「箱根駅伝」です。
TVで「大阪国際女子マラソン」を見逃す事あっても、「箱根駅伝」はバッチリ見れるように
予定を工夫したり、予定が入ってしまった時は、きちんと録画もしてしまうワタシ(笑)。
特に1月2日の5区(山登り)は、最高のクライマックスとなります。

高低差約830メートルの23.4km。東京タワー2.5個分を一気に駆け上がるんだそうです。
今年は雨の5区、となりました。順天堂大の今井は驚異的な強さでしたね。

なんでしょう、箱根駅伝を見ていると・・・、スポーツ全般として「マゾヒスティック」なまでに自分を
追い詰めて練習し、結果を出す美学・・・なんて言いますが、
究極に「マゾヒスティック」な魅力、というか、面白さを感じるんですよね。
だって常軌を逸してますよね?東京タワー2.5個分の傾斜のあるコースなんて。

でも、もう箱根の展望とか、これ以上望めないくらいに美しいんです。
古い日本の情緒を醸し出す街道筋。温泉街には、熱狂的な鈴なりの応援の声。
大正時代に始まり、82回を数える伝統もひしひしと伝わってきます。
箱根を走る弟の姿に衝撃を受け、違う大学に通っていた兄が、箱根を下山したその足で、予備校に行き直し、
弟の大学を受験した、というエピソードが語られていました。
「弟は4年生、兄は2年生。兄弟一緒の最後の箱根です」・・・とか、
4年生で卒業のはずが、箱根で悔いを残したから、と学部を変えてまで大学に残る学生とか、
何かちょっと、マゾヒスティックでクレイジーな魅力が箱根にはあるんですよね。

108もカーブのある、完璧なただの山道ですよ?
でも、その分、毎回見る方にも迫力十分。まさに箱根の山は「天下の嶮」。
いつか、本当に箱根には応援に行きたいです。
お江戸・東京「大手町」を出発して、鶴見~戸塚~平塚~小田原。新春の陽光を浴びた湘南海岸を
たっぷりと空撮で写してから、ランナーを捉えていく演出。
毎年同じなんですが、毎年感動してしまいます。
私は大阪生まれで、ずっと大阪に住んでいるんですが、大学4年間は東京にいたので、
(ちなみに母校は、関東学連選抜で走ってくれた事があります。メチャクチャ嬉しかったです!)
余計に応援に力が入ってしまうのかもしれません。

1月3日は、逆コースで箱根から東京。
6区は高低差830メートルを一気に駆け下りるので、走り終わった後は、1週間歩く事も
出来ないほど・・・足に負担がかかるのだそうです(恐ろしいっ)。

駅伝ですから、体調が悪くなっても、脱水症状になっても、ランナーは「たすき」を途切れ
させない為にフラフラになって中継所に向かいます。今年も、そんな、涙なしでは見れない
ランナーがいました・・・。あれ、本当に危ない。あれだけフラフラしてたら、バッタリ倒れても
手も膝も付けずに、頭から倒れこんでしまうんじゃ・・・?、とキリキリ心配させられます。

そして、もう一つの泣かせ所が「繰上げスタート」という制度。先頭ランナー通過タイムから20分経過
してしまうと、「たすき」が中継所まで間に合わなくても、係員の合図で、次のランナーはスタートしな
くてはならないのです。
ここはもう、アナウンサーも、色々「泣かせ」の口上を用意しています。
「早稲田・山本!無念の繰り上げスタート!」観客の声援も同情の念で、ひときわ大きくなります。
渾身の力で走ってきたけど間に合わず、後続のランナーに「たすき」を渡せなかったランナーに対しても、
また別の「泣かせ」の口上がハマります。
「東海大・佐藤!しかし、中継所には誰もいない!」
(ちなみに、今年は「繰上げスタート」は一校も有りませんでした。残念。・・って?え?)

こうやって書いてみると、ホント、とことんドラマチックで残酷なスポーツイベントだと認識させらます。
私自身、「繰上げスタート」も見たかったな・・・なんて、ちょっと思ってたりして。
(選手の皆さん、ごめんなさい!「繰上げ」無いってことは、実力伯仲、接戦でレベルが高いって事です
もんね!)

ところで、初めの話に戻りますが、日本女子の長距離がオリンピックで確実に成果をあげているのに
対して、男子はどうしてメダルを取ってきてくれないのだろう。
きっと、瀬古さんが果たせなかった夢を、その手に掴んできてくれる男子選手がいつか出てくるはず。
いつか、きっと・・・、とは思うのですが、「箱根」というドラマチックでエキサイティング、そして、ちょっと
残酷なレースにうっとりする度に、何故か矛盾を感じている自分もいます。

「箱根駅伝」主催側は、5区から本格的に国際レースに羽ばたける選手が出てほしい、と今年から、
5区の距離を延ばしました。
あんな過酷な国際長距離レースが、日本以外で果たして有り得るのか?
素人感覚の意見で申し訳ないですが、「箱根駅伝」が好き、という気持ちと裏腹に、あの過酷さゆえに
漠然とした不安が、時々頭をよぎります。
またまた、素人感覚、と断っておきますが、「オリンピックでメダルを取ってくれる選手or箱根で大活躍
する選手」、仮にどちらかしか選べない、とした場合、もちろん「オリンピック」を照準にする選手も、たく
さん出てほしいですが、半分くらいは「箱根」を選んでほしい、とも思います。
やっぱり「オリンピック」に匹敵するくらいの値打ちが、あのレースにはある・・・、と思うから。

New Year

2006-01-12 01:04:34 | キーワード、TV日記
新しい年になって、もう10日も経ってしまいました。
遅いご挨拶ですが、このブログを見て下さってる皆様・・・、どうぞ本年も、よろしくお願いします♪
皆さんにとって、健康第一で、素敵な年になりますように・・・。

残ったお餅で、お雑煮以外の、ちょっと目先の変わったお料理をチェック+考案中の今日このごろ。
TVでも、この時期、色々なレシピが紹介されていますよね。
あさりやキムチを入れたピリ辛スープにお餅。ぜんざい・きなこ・・・と、おやつにお餅。
鍋物、鍋焼きうどん、煮込みうどんにお餅。
ブロッコリーと一緒に並べて、ミートソースをかけ、細切りチーズを散らしてグラタン風とか・・。
(まあ、こんなに連日お餅づくし、という事はないですが・・・笑)

年末・年始は、各局TV番組もかなり充実していたので、録画したままの番組が、まだまだ残っています。
NHK・紅白ですら、やっと「森山直太郎」の番が終わった所。
大森美香さんの脚本には注目しているので、「風のハルカ」も結構録ってるんですが、改めて直太郎の
歌唱力と歌自体の素晴らしさに感動。
朝の連ドラには、ピッタリの曲ですよね。あの湯布院・由布岳の緑きらめく風景と、直太郎の歌があれば、
マイナスイオンたっぷりの風が吹いてくるような錯覚を覚えます(笑)。
まさに、NHKの思うツボなんですが、「今日も一日がんばろう♪」ってなるんですよねー。
(ちょっと悔しいような・・・笑)

大森美香さん、と言えば、新春・豪華時代劇「里見八犬伝」でも見事な筆の冴えを見せてくれていました。
朝の連ドラでは、どうもNHKの意向が強すぎるのか・・・大森さんらしさが今ひとつ。
でも、「里見八犬伝」では、かなりスッキリ楽しむ事が出来ました♪
女性ながら、ドラマ中で「カッコイイ」を正確に描き出してくれる、素晴らしい脚本家だと思います。
「見ている人をびっくりさせる」脚本が、彼女の狙いなのだそうです。

犬年に「八犬伝」で主役は犬年の滝沢秀明。原作者は滝沢馬琴。ええ感じでまとまってます(笑)。

出てる俳優さんが素敵な人ばっかりだったのも良かった。
押尾学、照英、勝地涼、山田優、佐藤隆太、etc・・・
特に、と言えば、古風な日本人を感じさせてくれる「勝地涼」が好き。犬村大角の役がぴったりでした。

かなり前に見た「里見八犬伝」は、話も分かりづらくて、ちょっと気持ち悪くて、何が言いたいのか、
よく分からない・・・という印象だったので、原作とは大分違う「八犬伝」になったようですが、
さすが大森美香さん!!、という感じです。