As I like it

気の向くままに。。。 ダンス・バレエの関連トピックが一番多いかも。 by nao@momojrt020327

悲しい知らせ

2005年05月13日 | Hibi no tsure-zure
昨日友人の訃報を受けました。 

彼女は「再生不良性貧血」を患っていました。。昨今は治療法も随分確立されてきているだろうに、発症から3年経たずに逝ってしまった。。。まだ28歳。あまりにも早すぎる。。 

自分の犬と同じ種類のわんこのサイトを探していて彼女のサイトを見つけた。 そのサイトの片隅に「闘病記」があって、何気なくクリックしてみて、びっくりした。 まだ発症して間もない状態だったから。。。「闘病記」ってもう治った方が公開するもの。。という思い込みがあり。。。思わずメールを出してしまった。 とてもさっぱりすっきり病気と向き合っているお返事を頂いた。 この日から彼女の快復を願わない日はなかった。

何も出来ないけど、彼女が自分と同じA型だったから、まず骨髄バンクに登録してみた。 生まれて初めて献血もした。 その後彼女の具合が悪くなったり、本格的な治療のために入院するたびに、出来るだけ彼女の気分が明るくなるように言葉をかけたりお見舞いしたりするようにした。「がんばって」という言葉を絶対使わないよう注意して。。。だって、本人とってもがんばってるんだもの。。

比較的元気な時はわんこの集まりに顔を出してくれた。 大きなマスクをしながら。 うちのわんこをたくさんなぜなぜしてくれた。 やさしいご主人は彼女が元気になるためだったら何でもやってました。 だから仕事があっても家事があってもお見舞いがあっても、彼女が望むようにわんこのショーや訓練に一人でチャレンジして、そのビデオを見せてあげて… 自分がお仕事でわんこが留守中はライブカメラを設置してネット経由でママにも様子がわかるようにしてたり。。愛がいっぱいあふれてました。

昨年秋、彼女は最後の勝負とATG治療を受けるため再び入院した。 調べてみると、ATG治療は発症後間もなく、輸血の頻度が低いうちの方が治療成果が高いとのこと。 彼女が期待していただけに、ちょっと不安だった。 随分抵抗力が落ちている状態でATGはほんとに効果を上げられるのであろうか? 当初1ヶ月ちょっとの入院予定が入院直後から再び肺炎に感染してしまったりと治療が始まったのは入院して1ヶ月経過してから。そしてその後は激しい副作用と感染症との闘いだった。 それでも治ると信じて彼女は闘病日記をつけ続けていました。

しかし、2月20日、彼女からお知らせがきました。わんこのHPをクローズし、闘病日記もSTOPすると。 メッセージの中に「今回の治療では本当にいろいろあって、体力的にも精神的にも疲れてしまって、正直他の事を考える余裕がありません。。<中略> でも少しだけお休みさせてください。」とありました。

健康な他人に気を使われるのが重荷になってしまったのだろうか。。それとも、もう諦めちゃったのかな。。。と思いました。 でも、最後に「元気になったら必ず連絡します」とあったので、彼女の気持ちが落ち着くまでただ黙って祈り続けようと思った。 その後朝わんことお散歩で神社を通る度に彼女のことを神様に祈った。 時折ご主人に様子を聞いてみようかな。。彼女の携帯にメールしてみようかな。。と思ったけど、もし大変な状態だったら。。と恐くて両方出来なかった。

そして5月12日の昼。携帯に彼女からメールが!と思ったら、彼女のご主人が彼女の携帯から連絡をくれたのだった。 彼女は逝ってしまった。。。。。。。

他に治療法。。移植は出来なかったのだろうか。 彼女は移植のリスクを考えて拒否していたようだけど。。彼女の担当医は最後の手段としていたようだったし。。セカンドオピニオンでは最善の処置とされていたのに。。 早い段階にATG治療出来たらよかったのに。。腎機能の低下などで見送ってしまっていた。。。。 だからと言って、発症後2年も経って、もっと抵抗力が落ちている状態で感染症のリスクの高い治療をするなんて。。詳しい事情がわからないので、勝手な言い分だろうが、無念さが残る。 本人もご家族ももっともっと無念だろう。。 

私が彼女ぐらいの年齢の頃は、仕事も充実し、経済的な余裕も出来、ボーイフレンド(夫)や友人たちと贅沢なディナーや高額なショッピングをしたり、海外旅行したりと。。多分人生の中でもっとも楽しく充実していた時期だった。 彼女だって楽しい結婚+わんこ生活を夢見ていただろうに。。

彼女の死を受け入れるのにはもう少し時間がかかりそうだ。