もっきぃの映画館でみよう(もっきぃの映画館で見よう)

年間100本の劇場鑑賞、音声ガイドもやってました。そんな話題をきままに書きます。ネタバレもありますのでご注意を。

戦国自衛隊1549  やはり語り継がれるのはオリジナル版でしょう。

2005-06-12 10:23:51 | その他(邦画)
タイトル:戦国自衛隊1549/配給・東宝、製作・角川映画など
ジャンル: SFスペクタクル・アクション/2005年/119分
映画館:<京都>福知山東宝劇場(135席)
鑑賞日時:2005年6月11日(土),21:20~ 8人
私の満足度:65% 
オススメ度:60%
※原案:半村良、原作:福井晴敏著、戦国自衛隊1549(角川書店1785円)

旋回するヘリコプター、戦車、装甲車 迷彩色に飾られた 陸上自衛隊
東富士駐屯地。モニターに写しだされる。2003年10月1X日
「続行!!」
自衛隊の一団が砂嵐にかくれてゆき、大型のコイルのような機械
(人工磁場発生器)から火花がちる。砂嵐が画面一杯に広がる。
「消えた!!」 ジープが急停車し、紺の制服の神崎(鈴木京香)が
飛び出してくる。立ち止まりな悲嘆の表情に激しい雨が降り注ぐ。

装甲車の中「現状待機。そのまま動くな。」「ここはどこだ。」
戦車の天井のふたをあけ、上半身を外にだす隊員。
いきなり胸に矢が刺さる。「どうした。」別の隊員が飛び出し
ぐったりとした隊員の顔を覗き込む。その背中に矢が次々と刺さる。

実況ここまで、いきなりの自衛隊装備は、立派なもののようだし、
制服姿で飛び出してきた鈴木京香はカッコイイです。(79年版での
夜道を歩く岡田奈々もよかったです。)タイムスリップして、
矢が飛んでくるのも、早くもきたか!!ってな感じで期待が高まります。

二度目のタイムスリップが行われる2年後、元特殊部隊員で居酒屋店長の
鹿島(江口洋介)が、だんだんと参加しようと気持ちが動くのにあわせて、
状況説明を行うのも強引ながらテンポがいいので引き込まれていきました。
(ただ、江口洋介が新聞を読んでいてなかなか顔を見せないのは
一体どうして?なんでこんなにもったいぶった演出をするのでしょう?)

ところが、74時間27分という時間制限のタイムスリップにもかかわらず
戦国時代にはいるとスローダウン。カウントダウンの緊迫感がなく、
「総計5,500人のエキストラと500頭の馬」も、そんなにいたかなあ?
という感じ。お城のセットは立派だったけれど、戦い自体にお城ならでは
のものが見られず、ズルズルズル。

現在の自衛隊員(鹿賀丈史)が、織田信長に成り代わって「自分の身を
守る術すら忘れた平成人のために、俺は殉ずるつもりはない!」という
発想もおもしろいけど、メインの戦いが自衛隊員同士では戦国の香りが
うすまりすぎです。そんななかで、存在感を示したのはストレートな武将を
演じた北村一輝、狸ぶりで笑いをとった斉藤道三役の伊武雅刀かな。

79年版と比べると、まったく違った作品との感がありますが、どちらが
好きかといわれると、最初にみたからかもしれませんが79年版です。
後の上杉謙信、景虎(夏八木勲)が、首を刈って雄たけびを上げる
シーンは衝撃的でした。また、出演者として3番目ぐらいに名前が
あがっていた薬師丸ひろ子が、ワンシーン20秒ぐらいで秒殺されて
しまうのもびっくりでした。これだけかよ。

やはり語り継がれるのはオリジナル版でしょう。

戦国自衛隊1549@映画生活


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14 コメント

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Unknown (スチャラカ)
2005-06-12 11:35:28
 コメントトラバありがとうございました。

 確かオリジナルの時は自衛隊の協力が得られず、戦車もらしきものを作り、撮影したんだったと思います。今回は自衛隊が協力(入隊者にも苦戦しているので、イメージアップとかいろいろな思惑が出ているのだと思います)がありましたが、ラストで江口洋介が敬礼しなかったのはよかったです。
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スチャラカさんへ (もっきぃ)
2005-06-12 11:48:44
「戦車もらしきもの」だったんですか。79年版の冒頭がよるの移動中のシーンというのもそのあたりのカモフラージュだったのでしょう。移動する台数だけはとても多かったような。

 ところで「オペレッタ」見られたんですね。いまいちでしたか・・・。(チャン・ツィイーファンなもので)
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コメント&トラックバック (水無月)
2005-06-12 17:31:02
ありがとうございました。

私も先日『戦国自衛隊』の方を見ましたが、薬師丸ひろ子さんは、あれしか出て来なかったのですね!贅沢な使い方してますよね。

私的には福井氏がインタビューで「お宝映像

」と称していた真田広之さんがヘリコプターから飛び降りるところとか、やたら激しいアクションをする千葉氏が今見ると、新鮮で面白かったです。

こちらからもTBさせてもらいます。
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水無月さんへ (もっきぃ)
2005-06-12 20:28:41
真田広之さんもでてたんですか!!

それは覚えていませんでした。

気づいていなかったかもしれません。



ちなみに私が79年版を見たのは、

3年ぐらい前、今は亡き「自由が丘武蔵野館」です。
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はじめまして。 (MCH青木)
2005-06-12 20:47:40
TB有り難うございました。

5,500人のエキストラと500頭の馬の登場には、私も大きな期待をしていたのですが・・・

黒澤映画並みの戦国絵巻を期待した自分が情けない・・・大金掛けた城の使い方も、本当に物足りなくて残念でしたね。
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MCH青木 (もっきぃ)
2005-06-12 21:15:59
「江口洋介の笑顔のストップモーションアップで終わるラストが気に入りません!」と書いてられますね。この映画主役があまり存在感がないですね。

このラストといい、江口洋介登場のシーンのもったいぶった顔のだしかたといい、なんだか特別扱いすべき俳優さんということなのでしょうか?不思議です。
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TBありがとうございます (kisi)
2005-06-13 08:05:19
TBありがとうございました。

私もこの映画をみて、「この俳優の出番を増やす為の演出?」みたいに感じられるシーンが多々あり、ストーリーを楽しみにみるものではあんまりないかも、と思いました。

というか、あの時代の織田信長の年齢と鹿賀丈史って釣り合ってないですよね。

逆に江口洋介が織田信長なら年齢的に無理がないと思うんですが、そうしなかったのはやはり役者の演出なのかな…とかんぐってしましました。
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やっぱり (映画の花道)
2005-06-13 09:29:27
オリジナルですよね!同感!同感!



そして、時々時間の経過をしめす字幕がでましたが、緊迫感が一切ないあの映画には不要だと感じました

あんなにお金かけといてもっとよい作品できなかったのかな~と監督の力を疑います
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kisiさんへ (もっきぃ)
2005-06-14 23:48:02
>あの時代の織田信長の年齢と鹿賀丈史って釣り合ってないですよね。



そのとおりですねえ。濃姫と同い年ぐらいでないと。ちなみに私がTVドラマではじめて信長・濃姫をみたおときは、高橋英樹と松坂慶子がNHK大河ドラマ「国捕り物語」で演じていました。もっとも、映画で殺された信長は、若い感じだったので理屈はついているのかもしれませんが・・・。



鹿賀丈史って雰囲気的に、戦国の武将がにあっている感じもしていただけになんだか惜しいですね。



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映画の花道さんへ (もっきぃ)
2005-06-14 23:51:47
同感ですか!!ありがとうございます。

おそらく前作をみた多くの人がそう思っていることでしょう。



そしてあの緊迫感のない、時刻と残りの時間表示!!まったく同感であります。

ほとんど、こうはんは映画がいつ終わるのかの目安にみたいに見てました。

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