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もっきぃの映画館でみよう(もっきぃの映画館で見よう)

年間100本の劇場鑑賞、音声ガイドもやってました。そんな話題をきままに書きます。ネタバレもありますのでご注意を。

ナチョ・リブレ スクール・オブ・ロックには程遠く あ~あ

2006-11-18 13:30:52 | 挌闘技系
タイトル:ナチョ・リブレ 覆面の神様
ジャンル:ジャック・ブラック・コメディ/2006年/92分
映画館:テアトル梅田(60席)
鑑賞日時:2006年11月5日(日)10人
私の満足度:60% 
オススメ度:40%

<序>
「スクール・オブ・ロック」には感激した。
主演ジャック・ブラック(JB)の過激なサービス精神が満開。
小学校でロックを教えながらの生徒とのやり取りは、熱く、
生徒それぞれのキャラが生きていた。

そして今度は、修道院の孤児たちにおいしいいものを食べさせようと
ルチャ・リブレ(メキシコのプロレス)のリングにあがるという。
プロレスファンの私にとっては、期待度大の作品だったのだが・・・。

<冒頭:いつにもましておぼろげな記憶>
ほのぼのとした、あかるく、じわっとくるメキシカン音楽にのせて。

ゆり椅子でうたたねする神父、テレビはつけっぱなし。
テレビの上に掛けてあった布にすーっと手が伸び、引き抜かれる。
祭壇においてある、数珠(ロザリオ?)にもすーっと手が伸びる。
床においた、布に「NACHO」の文字が飾られ、それをマント
替わりに、身に着けた小柄で小太りな白覆面。パンチングボールを
叩くように体を動かし、やがて大の字で寝そべる。
 やってきたのは二人の茶色のローブを着た修道士。
謎の覆面を引き起こし、あばれるのを立たせて、ホースで
水をかける。(これって洗礼ということでしょうか?)
覆面をはがすと、まだ少年のべそをかいた姿。修道士たちは、
少年を部屋に押し込むと、ドアをピシャリとしめる。
 机のうえには食材、その上にエルボーをおとしながら、少年は
料理にとりかかる。鍋の中身のアップ。グツグツグツ、グツグツグツと
さらにグツグツグツ、グツグツグツ。茶色のシチューのできあがり。

 うすいアルミの皿が並べられたお盆を片手に長机に座る少年たちに
次々と配膳してゆく、修道士服の男、JB登場。
なぜか女の子は、見当たらなく。男の子は、行儀がいいのか?
元気がないのかおとなしく座っており、活気がない。やせた少年の
前にもシチューが配膳される。具がない、お皿をみつめる悲しげな少年。
JBが身をのりだして覗き込むと、
少年「新鮮なサラダがたべたい」JBが目を見開く。

<ストーリー:gooから引用>
幼くして宣教師だった両親と死に別れたイグナシオ(愛称ナチョ)は
メキシコの修道院で育つ。大人になっても行き場のない彼は
料理番として孤児たちの面倒を見ていたが、修道院の資金難ゆえに
新鮮なサラダすら子どもたちに食べさせることができない。
そこで、小さな頃から憧れだったプロレス“ルチャ・リブレ”の
レスラーとなって賞金を稼ぐことを決意する。かくしてナチョは
覆面とタイツの戦士となって闘いのリングへ向かう。

<感想>
どうも話が転がらないというか、言葉の問題もあるんだろうけど、
期待しすぎたということでしょうか?戒律の厳しい修道士ゆえ、
涙をかくしてリングへという設定も、子供たちとの交流がすくなく
足かせとなった感あり。でも見所は多かった。

・シスター役のアナ・デ・ラ・レグレラ
メキシコのテレビ界で国民的人気を誇る女優の本格的ハリウッド
デビュー作だそうです。オールアバウト・マイマザーでシスター役を
演じたペネロペ・クルスを彷彿とさせます。ラブコメが似合いそう。

・宿敵レスラー、ラムセス役のセサール・ゴンザレス(リングネーム:ブロンコ)
ルチャといえば、その他、アグアヨ、ソリタリオ、グラン浜田と新日系が思い浮かぶ
のですが残念ながらブロンコは知りませんでした。でもエル・カネックのような見事な
上半身に、聖人エル・サントのような衣装。ファイト内容も役者っぷりもよかったです。
お父さんは殺人医師ドクトル・ワグナー、確か花束をリングサイドまで行って
観客に渡すというキザなパーフォーマンスをやってました。

・ジャック・ブラックのレスラーぶり
ドス・カラスばりの水色と赤のコスチュームも、ぷよぷよのおなかが、ルチャの早い動きに
翻弄される様もはまり役です。ラムセスへの横回転エビ固め(ラ・マヒストラル)も
動きは良かったのですが。。。

ルチャのルールは、よく知らないのですが最後の決着はよくわかりませんでした。
リングアウト勝ち?場外でのフォール?この決着といい、スートリーはすっきりせず。
それを覆い隠すだけ笑えればよかったのですが、どうも消化不良です。

テアトル梅田は、上映3日目の日曜日というのに、ガラガラで、2週間で上映打切り。
アメリカでは約100億円の興行収入で、今年の20位というからヒットしたんで
しょうが、日本では受けそうにないというのが私の印象です。

プロレスものは、結構期待しすぎて失敗という場合が多いのですが
そのなかで、私のオススメを紹介します。いわゆるプロレスものは、映画館で
15本みてます。男のプロレスでは、力道山、お父さんのバックドロップが
好きですが、感動ものということになると、なぜか女子プロレスの2本です。

ワイルド・フラワーズ(2004年日本)
弱小女子プロレス団体の女社長レスラーの遺言で、社長に就任した青年(岡田義徳)が
新人プロレスラー2人(石川美津穂、鈴木美妃)に団体再興をかけて
大手との団体対抗戦に乗り出すプロレス青春エンタテイメント。
いかにもプロレスでありそうなエピソードや現況をからめて最後はリングで勝負。
キューティー鈴木、東条えみ、ジャガー横田も重要な役どころで登場。

ガイヤ・ガールズ(2000年イギリス)
長与千種率いるガイヤ・ジャパンの道場から、竹内彩夏というひとりの
女子レスラーが誕生する様をドキュメンタリー。なぜイギリス女性は、
このような作品がとれたのだろうと奇蹟にも思えるできばえ。

ナチョ・リブレ 覆面の神様 - goo 映画
ナチョ・リブレ 覆面の神様@映画生活


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8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ヌルイけど… (あかん隊)
2006-11-18 21:41:37
こんばんは。TBありがとうございます。
「スクール・オブ・ロック」の時のような「キレのある笑い」は、ありませんでしたね。今流行の「ロハス」的映画だったのかも(^^;)。
本物のレスラー本人が出演すると、演技も台詞も学芸会になりそうですが、ドキュメンタリーだったら。この映画の監督の「バス男」というのを観てみたいなぁ、と思いました。
返信する
こんばんは (カヌ)
2006-11-18 21:46:31
トラバありがとうございます。
アメリカで興収100億もあったんですか?
日本ではちょっと難しいでしょうね。
あまりにもストレートすぎますね。
返信する
『ワイルド・フラワーズ』 (えい)
2006-11-18 22:04:21
『ワイルド・フラワーズ』はオモシロかったですね。
もっと評価されてもいい作品だと思います。
返信する
TBありがとうございます。 (たまさん)
2006-11-18 22:17:29
『スクール・オブ・ロック』のJBは壮絶でした。『ナチョ』のJBの変なキャラもとりあえずお気に入りです。“あの歌”にノックアウトされました。

プロレスには詳しくないですが、オススメの品、今度観て見ようと思います。
返信する
物語をはじめ、改善の余地がある仕上りであったと思います (たろ)
2006-11-18 23:24:19
こんばんは。
弊ブログへのトラックバック、ありがとうございました。
こちらからもコメントとトラックバックのお返しを失礼致します。

この作品は、余り引き込まれる事がありませんでしたが、ジャック・ブラックさんの存在を楽しむ仕上がりにはなっていたと感じました。

また遊びに来させて頂きます。
ではまた。

返信する
初めまして (kenko)
2006-11-20 10:34:40
TBありがとうございました☆
もっきぃさんはプロレスにお詳しいのですね!
ジャック・ブラックは大好きなのですが、
プロレスのことは殆ど分からない私。。。
そのせいか、試合のシーンの細かいところは
全く気にならず、楽しめてしまいましたw
ジャレッド・ヘス監督のゆる~いギャグの世界に
ジャックが乱入するのもアリだなぁ!
なんて思ったりしてw

ではまた!
返信する
プロレスモノ (kino)
2006-12-09 01:00:49
お伺いするのが非常に遅くなってしまってすみません。
TBありがとうございました。
これは ゆるゆる・脱力系のコメディで、爆笑コメディ、
もしくはプロレスものを期待している人には
対処に困るような映画だったかもしれませんね。

プロレスもの、「反則王」とか「ビヨンド・ザ・マット」
面白かったです。
返信する
コメントへのお返事 (もっきぃ)
2006-12-18 23:38:35
あかん隊 さんへ
  「スクール・オブ・ロック」の「キレのある笑い」の多くは、生徒との対話のなかからのように思います。今回、生徒とのやりとりが少なかったのも残念です。 
 ※パプリカ原作読まずに見に行きます。

カヌ さんへ
  BOXOFFICEのHPによりますと、
  $80,197,993 なので約100億円です。
  どこまで正確かはわかりませんが、
  日本は、12/10までに $1,035,132と
  なってました。なんと1%程度ですね。 
 http://www.boxofficemojo.com/movies/?page=intl&id=nacholibre.htm

えい さんへ
  いやー「ワイルドフラワーズ」よかったですよね。
  なかなか知ってる人がすくなくて、コメントいただけて嬉しいです。
  ところで、えいさんは、ラムさんなんど思ってました。確かに、よくよむと最後に(byえいwithフォーン)と書いてありますね。今後ともよろしく。

たま さんへ
  「ハードロック・へヴィメタル」されてるのでしたら、なおさら『スクール・オブ・ロック』ですね。
プロレスものも是非!!韓国映画『反則王』も、結構わらえます。

たろ さんへ
   ジャック・ブラックさんの存在は、また次を
   期待したくなります。ロック、プロレス、
   次はなんでしょう?
   是非また遊びにきてください。

Kenko さんへ
   鉄コン筋クリート 超感激されたようでよかったですね。アニメは、ほとんどみてないのですが、行ってみようかな?

kino さんへ
『反則王』お父さんに、あいさつにいくシーンで爆笑しました。
『ビヨンド・ザ・マット』いやーっ。厳しい世界ですねえ。
試合も見に行かれるのでしょうか?ちなみに私は猪木さんのファンで、よく行きましたが、猪木さん引退後、少しして映画ファンになりました。



  

 
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