料理とフォト散歩のつれづれ日記

料理と写真について

杉阪地域での北山杉巡り

2017年08月07日 | 京都

 祇園祭前祭は17日で終わったものの

折角京都まで出てきたので

2日程京都に滞在して "ついで旅" デス

 

18日朝宿を出て

四条烏丸に向かう折 御旅所に寄ると

 前日の神幸祭渡御で御旅所に神輿三基が鎮座

 

この日は 

四条烏丸から地下鉄で四条大宮に出て

そこからさらに西日本JRバスの周山行バスに乗車

 

高山寺のある栂ノ尾バス停を過ぎると

物好きな人はいないと見えて他には乗客無し

 

大宮から乗ること1時間ほどで

北山グリーンガーデンバス停に到着

 

この日のお目当てはここから周山街道を来た方向に戻りながら

北山杉の美を求めてのテクテク旅デス


北山或は北山杉と言えば若かりし頃の思い出が二つ

 

まず一つ目は京都北山と言えば

ここをベースに活動した

登山家であり棲み分け理論などの文化人類学者で日本の霊長類研究の創始者でもある

今西錦司や京都一中、三高の同期でもある

第一次南極観測隊の越冬隊長で「南極越冬記」の西堀栄三郎や

フランス文学・文化研究者で「チョゴリザ登頂」の桑原武夫などの人たち

 

さらに今西 桑原などを中心とした

学際的な研究を特色とする(新)京都学派と呼ばれ京大人文研で活動した人たち

などを思い出します

 

この人文研で活動した人たちの中に

フィールドワークをベースに考え出された

 梅棹忠夫の京大型カードや川喜田二郎のKJ法

さらに

伊谷純一郎の「ゴリラとピグミーの森」等々

 

いずれも興味深いものでした

特に後者のゴリラの生態の調査はすごく面白く

アフリカのピグミーの森へ一度行ってみたいと思ったことなどを思い出します

 

上にあげた人たちの活動を育んだ背景にあるものが

この京都その中でも特に北山の地にあるような気がずっとしていて

昔からこの地に憧れがありました・・・

 

「この私こそは北山から巣立ったのである」(山岳省察)

とまで言われた今西錦司さんを記念した碑が

北山には建っているそうです

 

近くにある京都北山杉の里総合センターにより

北山杉にかかわる話をお聞きする

島原で寄った角屋や桂離宮などの数寄屋造りには北山丸太を使っているそうな

 

 

一つ目の思い出に彩りを添えた二つ目が

この北山杉のある地を舞台にした

川端康成の「古都」と

そしてそれを映画化した昭和38年制作の

別々に育てられた双子の姉妹役を演じた

岩下志麻主演の「古都」ですね

 

およそ半世紀前小説も読み映画も見て

そしてこの北山杉の地を訪れたことも・・・

 

さらにこんなサインまでもらってしまったのだ

 

大阪の某三和銀行の某阿倍野支店に

志麻ちゃん来店

ブロマイドとその場でサラサラと直筆のサインもらっちゃいました(^―^)

その後は極道の妻たちシリーズで

「古都」での清楚なイメージがすっかり崩れ ウッウッ

アナハズカシ・・・以上若気の至りデシタ 

 

さてさて本題に戻り

 

杉坂口で周山街道から外れ

杉阪地区へ少し入ったところに

東山魁夷の「冬の花」に描かれたような まん丸い形の杉の木が

 

 こちらが東山魁夷の「冬の花」(足立区綾瀬美術館 ANNEXより)

  

 

 

台杉群