物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

低価格の裏を読むリスクマネジメント

2012年04月30日 | Weblog
 近所の散髪屋へ行くと、「リフレッシュオープン」というのぼりが立っていた。マスターに聞くと、周辺に安い店が増えてきたので、それに対抗するために大幅値下げをしたのだと言う。これまでカット1800円だったのが、1200円。だからと言って、所要時間が短縮されたとか、何かのサービスを止めたとかではない。中身はいつも通り。「その分、お客さんが増えてますから、営業的にはあまり変わらないッスよ」とマスター。こういう値下げは消費者にとってありがたい。

 この度の、関越自動車道で7人が死亡したバス事故で、「居眠りをしていた」と供述している運転手のスケジュールが明らかになってきた。相当ハードな業務をこなしていたようである。私は利用したことがないのでよく知らないのだが、激安バスツアーでは、旅行会社の下請けで、バス運行会社が、かなり無理なコスト削減を図っているらしい。本来、深夜の長距離便だと、ドライバー二人体制で、交代しながら運行する。激安ツアーの場合は、二人だとペイしないので、一人が強行軍で運転することが多いそうだ。

 値段を下げても、商品やサービスの質を落とさず、薄利多売路線を取る流通業者。生産拠点を人件費の安い海外へ移し、コストダウンを図る衣料メーカー。余計な機能を省き、製品をシンプルにして価格を下げる家電メーカー。
 値下げには、それぞれの理由がある。
 今回のツアーでは、人命に関わる安全面のコスト(人件費)が、ないがしろにされていた可能性が高い。異常に価格が安い裏側では、サプライサイドは「工夫」を超えた「無理」をしているのである。事故は、デフレ経済が引き起こした悲劇という言い方は大袈裟か。
 ロープライスはもちろんありがたい。しかしその一方で、コスト面のどこが削ぎ落とされているのかを考察することが、消費者のリスクマネジメントとして重要なのである。
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【書籍】僕は君たちに武器を配りたい

2012年04月29日 | Weblog
 『僕は君たちに武器を配りたい』(瀧本哲史著、講談社)を読む。

 これから社会に旅立つ、あるいは旅立ったばかりの若者が、日本社会を生き抜くための、「ゲリラ戦」のすすめ。主に20代をターゲットとして書かれている。
 第3章までは知っているようなことばかりで少し退屈だったが、第4章から面白くなってくる。
 資本主義の中で安い値段でこき使われず(コモディティにならず)に、主体的に稼ぐ人間になるためには、次の6つのタイプのいずれかの人種になるのがもっとも近道となる。
 1.商品を遠くに運んで売ることができる人(トレーダー)
 2.自分の専門性を高めて、高いスキルによって仕事をする人(エキスパート)
 3.商品に付加価値をつけて、市場に合わせて売ることができる人(マーケター)
 4.まったく新しい仕組みをイノベーションできる人(イノベーター)
 5.自分が起業家となり、みんなをマネージ(管理)してリーダーとして行動する人(リーダー)
 6.投資家として市場に参加している人(インベスター)
 インターネットの発達による購買行動の変化と、産業の変化のスピードアップにより、「トレーダー」と「エキスパート」は苦しくなってくるとしながら、それぞれのタイプ別の具体的な「戦い方」を紹介する。
 20代の若者に限らず、ベテランビジネスマンとしての自身の価値を考えるときに、上記の6つのタイプと照らし合わせながら考察するといいのではないか。
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【書籍】情報探索術

2012年04月28日 | Weblog
 『情報探索術』(関口和一著、日本経済新聞社)を読む。

 GW明けの週末に、若手社員向けに「スタッフとしての仕事の進め方」についてセミナーをする予定なので、ネタの仕入れのために読んでみた。 筆者は、日経新聞の記者で、現在は編集委員兼論説委員をしている。「ベテラン記者が教える速く正確に調べるワザ」と帯にも書いてあり、結構期待したのだが、内容は既知のものばかり。それもそのはず、書かれたのが5年前。ブログ、Google、Skype、iTunesなどの解説をされても、いまさら。日進月歩のITの世界、こういうった本は最新のモノを読まないといけないと改めて感じる。
 私自身の情報探索力が弱いと反省。
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わが街をスマートにハシゴする

2012年04月27日 | Weblog
T君とI君とで寺田町を徘徊。最初、ガード下の焼き鳥「南国」へ。鶏の刺身、焼き鳥数本とビール2杯。そこでサッと切り上げるのガ、スマート。次に、餃子の「千番」へ。餃子と皿料理をいくつか。ビールは1杯。長居せずに立ち上がるのガ、スマート。近くにスペインバルができたので、行ってみると満員。待たずに、店を変えるのガ、スマート。ショットバー「DIME」へ。実は前日も一人で来てたのだが(^_^;)。お腹はふくれているので、3軒目は飲みながらゆったりと。グレンリベットの水割りを1杯。I君とこうやって個別で飲むのは初めて。色々と仕事に対する思いなども語ってくれて非常に良かった。遅すぎずに解散するのガ、スマート。
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【書籍】知がめぐり、人がつながる場のデザイン

2012年04月26日 | Weblog
 『知がめぐり、人がつながる場のデザイン』(中原淳著、英治出版)を読む。

 サブタイトルに「働く大人が学び続ける“ラーニングバー”というしくみ」とある。
 「ラーニングバー」とは、経営学習論、組織行動論を専門とする著者が、自身が教鞭をとる東京大学で開催されている「大人のための学び場」である。8年越し、かれこれ30回以上行っている。
 「バー」というより、パーティ形式のセミナー。定員は約200名、テーマに沿った講師を迎え、プロデューサーである著者や講師が壇上で講演をし、参加者が飲み食べしながら、その内容について話す。本書では、その「ラーニングバー」の実践の記録と知見をまとめている。
 実際のタイムテーブルも掲載されているが、ダイアローグやリフレクションなどを組み入れ、綿密に設計されている。定員200名に、毎回申し込みが800名ほどあるそうだが、コンピューターで抽選しながらも、新規参加者の割合、男女比、業種のバラエティなどについては、事務局サイドで若干調整する。この辺りも「知がめぐり、人がつながる」ための工夫と言えよう。
 「仕事」と「学習」と「遊び」の要素をバランス良くかね備えたイベントである。参考になる。
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graffiti on the platform

2012年04月25日 | Weblog
鉄道ネタを連日投稿。
少し前にJR新今宮駅のホームに摩訶不思議なペイントが施された。西側(南海との連絡側)から東側(新世界側)にかけて、真ん中に大きな矢印と、ホーム端の黄色の線の傍に足型が描かれている。ホームを歩く人は真ん中を、電車を待つ人は真ん中の導線に当たらないよう、直角に折れて並べということか。でも、ここまでしなアカン? ホームの景観は損なわれているし、導線って西から東への一方通行だけじゃないだろう。
理由を考えてみた。
1.ホームを移動する人と電車を待つ人が、交錯しないようにするため(ぶつかるなど何らかのトラブルがあったのか)
2.南海からJRに乗り換える人たちをなるべく、東側へ移動させるため(乗り換え通路のある西側がどうしても混雑するので)
3.年度末の予算消化(確か描かれたのは3月末だったと思う)
いずれにしても、ちとイケてない…。

※これを読んで下さっているJR関係の友人の皆さま(←結構いる)、毒づいちゃってゴメンなさいね(^_^;)
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京阪・南海「沿線酒場」

2012年04月24日 | Weblog
 南海電車に乗っていると、社内広告で「沿線酒場」という冊子が紹介されているのを発見。京阪電鉄と南海電鉄の沿線にある酒場が掲載されているフリーペーパーらしい。それぞれの主要駅に置いてあるそうだ。新今宮、堺の両駅を探したが、どちらのチラシスタンドにもない。堺の窓口で聞いてみると、駅員が奥から出してきてくれた。ちゃんとした冊子なので「ご自由にお取り下さい」というわけにはいかないようだ。
 中を開くと、BARや居酒屋などがそこそこの数、取り上げられている。そこの店に行くための鉄道利用者を増やすという作戦だろう。視点は面白い。しかし、いちいち駅員に言わないともらえないのでは、それほどの数ははけないだろうし、京阪と南海は全く繋がっていない。どれほどの販促効果、コラボ効果があるのだろう。まずは実験的な試みかな。今回がVOL.2。私個人的には好みの内容だし、今後も続いていくことを期待したい。
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金華酒家

2012年04月23日 | Weblog
他組織同業メンバーでの歓送迎会。
あ~、食べた。あ~飲んだ。























宴会は、最後大盛り上がりになり、写メするの忘れたけど、これに焼きそばとデザートが出てきた。
「まだ食べれる」言うたら、チャーハンまで作ってくれる。さすがに無理。
飲み放題付きで、3800円。カロリーオーバーな週明けである。
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雨の日曜日

2012年04月22日 | Weblog
日曜日、5:00AM起き。休みの日はもっとゆっくり寝たいのに、覚醒してしまう。完全にジジイだ。iPodの付属品の耳に差し込むイヤホンだと、走っているときに抜けやすいので、若者がよくしてる引っ掛けるタイプ(写真)を前日に購入。これなら耳にフィットして取れる心配がない。せっかくだし、小雨の中ランニング開始。天高8周(約5.2km)。午前中に、二男と日本橋のオタロードへ中古ゲームソフトを買いに行く予定だったのだが、何と発熱。クラスでこっそりインフルエンザが流行っているそうで、もしかしたらと、急いで救急診療へ連れて行く。検査では陰性。でもまだ分からないので、月曜日に医者でもう一度診てもらえとのこと。大丈夫かな。帰りに給油。セルフでリッター150円。7500円もかかったぞ。昼食後DVD観ながらストレッチ。その後ちょっと仮眠。晩の睡眠不足をここで補う。起きてから読書。出掛けようにも、雨だし、二男寝てるし。でもって、タイガース、デーゲームやったんやあ。完全に観忘れた…。夕食後は、ギター弾いたりまた読書したりとのんびり。遅くにNYのUさんとビジネスコーチング。skypeの調子が悪く、二回ほどつなぎなおす。今回は私がコーチだが、Uさんのテーマが非常に共感を持てるものなので、けっこう自分からのプロポーザルを多くしてしまった。ちょっと反省。でも本人は喜んでくれてたし良かった。風呂入って寝るか。まだちょっと降ってるな。こうして、慌しいのかのんびりなのか、よく分からない雨の日曜日が終わる。
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義父の3回忌

2012年04月21日 | Weblog
 土曜日、義父の3回忌。
 義父側の親戚にも集まっていただき、近所のS寺で営む。私はここの住職の仏事の進め方が好きである。「お経聴いてるだけやったら退屈やろうから」と言い、全員に教本を配る。「何ページから何ページまで唱えます。振り仮名付いてますから、よかったら一緒に声出して下さい」。ボーッと聴いてるだけより良い。読経と焼香が終わると、少し説法がある。これも念仏の由来から、阿弥陀仏は何故あのような姿かたちをしているのか、みたいな話。堅苦しくなく、うんちくとして他でも話ができそうな内容だ。
 終わってから、近くの寿司屋で会席。献杯の後、食事をしながら歓談。「歓談」という表現をあえて使うのは、やはり3回忌ともなると、あまりしみったれた感じではなく、故人の思い出をわいがやで話せるから。良い意味で、時間とともに悲しさは薄らいでいってるのかもしれない。
 こうして無事滞りなく終える。
 次は7回忌、まだまだ先か。親戚筋まで呼んで行うのは、おそらく今回までだろう。
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【書籍】文章王

2012年04月20日 | Weblog
『文章王』(村松恒平著、メタ・ブレーン)を読む。

もともとは前作『秘伝』と同じく、「[プロ編集者による]文章上達<秘伝>スクール」という、文章作成術の本だったのだが、読者とのQ&Aを通じて、だんだんと深い所へ入っていく。

--- 抜粋 ---
「資本主義の開拓時代が終わろうとしている。もう拡大なんかしそうにない。むしろ、エントロピーが増大しすぎて、熱死し、終焉していくプロセスだと皆なんとなく感じている。だから、今後は人間の身体性や内面性を開発していく、という時代が来る。そこにしかフロンティア(開拓していける領域)はない。表現を目指す人は、そういう予感を先取りしているのではないか。」
「文学に力がないっていうことは、人間があやふやであることが許されにくい時代っていうのかな。いや、内面的には非常にあやふやなままなんだけど、外面的にはあやふやを許されなくなっている。カテゴリーに分類されて、その枠の中で努力を強いられたりね。そういうことを強いられて内面的にもろくなっているね。」

なんか、哲学みたいな世界になってきた。ますます面白い。
次はシリーズ第三弾『書く人』へ。
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ビジネスパーソンのインプットとアウトプットの関係

2012年04月19日 | Weblog
 現場実習を受ける新入社員たちの前で少し話をしてくれと、運営スタッフたちから頼まれたので、一枚もののパワポを作ってしゃべる。
 「できる人」と「残念な人」の差は、若い頃に決まる(傾向にある)。それを決めるのは上図の角度aなのだが、それは何か、という話。
 aは、パソコンで言うところのOSである。ここがしっかりしていないとアプリケーションが上手く動かない。すなわち企業での活躍がおぼつかない。新人のときに発射角度aを高めてほしい。
 うんうんと頷きながらメモしている子もいたし、ホケ~っと聞いている子もいる。全般的にちょっと難しかったかなあ。ほんの少し誰かの記憶に残ればそれでいい。
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サクラソウサク

2012年04月18日 | Weblog
 水曜日、振替休日。ダラダラすることないよう、朝はランニング。天高6周(4km弱)。朝食後、家内は「レディースデイで映画が安いから友達とミナミへ見に行ってくる」と朝から出掛けていった。昼前に実家に顔を出す。玄関前に母親が育てているサクラソウが見事に咲いている。サクラの次はサクラソウか。
 ブログをやっていると、無意識に(いや多分に意識的かも)ネタを探しているので、自然の移り変わりには敏感になっている。わざわざ山川へ行かなくても、こんな町の中でも、それを感じさせるものはたくさん存在する。
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【書籍】グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

2012年04月17日 | Weblog
 『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(デイヴィッド・ミーアマン・スコット+ブライアン・ハリガン著、糸井重里監修、渡辺由佳里訳)を読む。

 グレイトフル・デッドは米国では、ビートルズやストーンズ級に人気があるが、日本ではマイナーなグループである。糸井氏も解説で「日本人はほとんど知らないだろう」と書いている。
 非常に変わったバンドで、ライブは録音可でコピーし放題。自分たちで、チケットを販売し、ファンクラブ会報を作る。ツアー会場の側でロゴや写真を使った違法グッズを売る業者も承認。結果、キャリア40年でとてつもない数のファンを生んできた。ツアーにずっと帯同する熱狂的なファン(デッド・ヘッズ)もいる。そのグレイトフル・デッドのファンづくり手法から、マーケティングを学ぶという、なかなかの「奇書」である。
 全19項目。それぞれが、デッドのとっている手法紹介、同じようなことをやって成功している現代企業のケーススタディ、そして解説と3つのパートに分かれている。
 私はデッドのオリジナルアルバム13枚、およびオフィシャルのライブ盤はすべて持っている(デッド・ヘッズではないが)ので、久しぶりにそれらをBGMに本書を読んだ。
 書いてあることは納得性があるし、デッドとマーケティングを結びつけた発想が面白い。しかし日本じゃ読者層が限られるだろうし、どれだけ共感を得られるのかな。
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できる上司の「尊敬されるポイント」

2012年04月16日 | Weblog
M君が「最近読んだんですよ」と貸してくれた本。
さっと読んで、すぐに返したので、タイトル忘れた。
「上司はなぜ部下の気持ちが分からないのか」みたいな感じ。
その中にこんなページがあったので写メ。

  18.本気でかわいがってくれる

「本気のかわいがり」ってのがよー分からん(^_^;)
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