物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

ぼくが本当に言いたいこと

2010年09月30日 | Weblog

 甲子園での阪神vs横浜22回戦。3対1阪神リードで迎えた9回表、横浜最後の攻撃。真弓監督はここまで投げてきた先発久保から、守護神藤川への交代を告げる。キャッチャーは先発マスクの城島がそのまま守備につく。矢野の引退試合と目されたこの試合、ここまで本人の出番なし。場内の阪神ファンからは最後の勇士見たさに、「矢野コール」の大合唱。球児がマウンドに上がるときのテーマ曲は、いつものリンドバーグではなく、矢野のFUNKY MONKEY BABYSだ。球場は何か異様な雰囲気に包まれる。
 そんな独特の緊張感の中、藤川はストライクが入らない。二者連続四球の後、村田に逆転3ランを浴び、そのまま痛恨の敗戦。選手もファンも茫然自失。
 試合終了後は、レギュラーシーズン甲子園での最後のゲームということで、阪神の選手・首脳陣全員が出てきて挨拶。そして矢野の引退セレモニー。挨拶も胴上げも良かったぞ。
 しかしながら・・・。
 ペナントレース、もう一試合も落とせない状態での、甲子園最後のゲーム。結果論でモノは言いたくないが、ここに矢野引退セレモニーを予め持ってきてしまったのは、どうなのかな。おそらくベンチも藤川も、そして城島も、ツーアウトランナー無しにでもなれば、最後矢野に出てもらうつもりだったのだろう。そういう意味で「絶対に抑えなければならない!」という意識が微妙に球児のピッチングに影響したのではないか。
 「やはりプロスポーツでは“普段どおり”を徹底しなアカン」という教訓を得る。それと「阪神の今シーズンの優勝が消滅した」という悔しさと寂しさ、そして「矢野!タイガースでの13年間本当にありがとう&ごくろうさま!」という感謝とねぎらいの気持ち。色々な思いが胸に去来する。
 
 でも、ホントに言いたいのは・・・。

 空気読め~! 村田のボケ~っ!!
 

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逢坂にて

2010年09月29日 | Weblog
 火曜日、梅田の逢坂でTさんとH君と会食。Tさんは関係会社の経営者で、私の現場時代の恩師。H君は私の部下だったのだが、先日の異動で出向となり、今はTさんの下にいる。そんな関係で、Tさんから「3人で飲み会しよう」とお誘いをいただき、この度実現した。
 キタで飲むのは久しぶり。いつ以来だろう!? 7時前に集合。この三人が一緒に顔を合わすのは当然初めてなのだが、初っ端からトークが盛り上がる。個室で好き放題しゃべりながら、結構飲む。
 中でも一番面白かったのはTさんのお父さんの話。もうとっくに現役は引退されているのだが、この度新しく警備会社を興して、現在84歳で経営者らしい。2人の正社員と10人くらいの契約社員を雇っているとのこと。耳はあまり聞こえないらしいが、給与計算とかは自分でしておられるとのこと。すごいなあ(^_^;)
 そんなこんなで盛り上がり、気が付いたら10時半前。生ビール2杯、焼酎ロックを5~6杯飲んだが、トークに集中してて、あまり酔っ払っていない。再会を期して家路につく。
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【書籍】3分間コーチ

2010年09月28日 | Weblog
 『3分間コーチ』(伊藤守著、ディスカバー)を読む。

 10月初旬、職場の若手社員向けにコーチング研修の講師をすることになっているので、カリキュラム作成にあたり、ネタの拾い出しと自分自身の頭の整理のために読む。
 もともとは著者が経営する会社のコーチング研修をずっと受講していたので、書いてあることはほぼ既知の内容。
 印象的なフレーズがあった。著者自身もコーチを付けているが、そのコーチから常に言われている言葉、「WIIFM」。「What’s in it for me?」の頭文字をとったものである。日本語にすると「わたしが手にするものは何?」となる。会社や組織の求める目標を、まるで自分の意志であるかのように口するが、それではその目標は完璧には達成されない。社員一人ひとりが自分の目標を見つけること。要するに「その仕事をやったら、会社のためだけでなく、自分のために何が身に付けられるか?」というところまで念頭に置く。そのプロセスが必要不可欠なのだという。
 なるほど、仕事をするとき、ここまで考えると、あるいは部下に考えさせると、よりコミットメントが高まるのだろう。
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長男の嬉しい一日

2010年09月27日 | Weblog
 日曜日、小学校の運動会。親父は当然ビデオ係り。あらかじめ、6年生と3年生のプログラムと演技・競技の場所を確認して、撮影スポットを求め絶えず動き回る。
 長男は6年生で最後の運動会。6年生の何人かは応援団を務める。本人は応援団長をやりたかったようだが、残念ながら願い叶わず、副団長的な立場の旗持ちとなる。それでもこういうことに積極的に取り組むことは大賛成。なんせ父親は運動会などで表舞台に立つことには全く興味なかったから。個別の競技・演技も頑張っていた。紅白対抗戦は、長男は赤組、二男は白組に分かれる。結果は白組の勝利。NHK紅白歌合戦の結果同様、どうでもいい。
 家族全員帰宅してから束の間、なんとチュートリアルとNON STYLEが深夜TV番組『このへん!トラベラー』、のロケで家の近所に来ているという情報が飛び交い、長男は早速見に行く。天王寺や寺田町の駅付近ならいざ知らず、特に見所もなさそうなエリアに何で来てるんだ!?「チュートとノンスタ見たぁ!TVカメラも初めて見たぁ!」と興奮気味。
 そのテンションの高さで、スイミングの進級テストを受けに行く。前回前々回とタイムで惜敗している1級進級試験。運動会やロケ見物で相当疲れているので今回はダメかな?と思っていたら、見事合格。適当に力が抜けて良かったのかも。家でお祝いのたこ焼きパーティを盛大に開催。
 以上、色々嬉しい出来事が重なった、長男のメモリアル・デーである(^_^)
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VS CHINA

2010年09月26日 | Weblog
 中国政府からの即時釈放要求(温家宝も国連総会出席先のニューヨークで主張)、閣僚級以上の交流停止、訪日観光自粛、レアメタル輸出禁止、フジタ社員の逮捕・拘留・・・。
 たかが田舎の猟師のオッサンの逮捕からここまで事態を大きくし、国をあげて喧嘩を売ってくる。
 釈放後は、外交的勝利報道、船長の英雄化。日本政府はこれで中国は軟化し事態は収束に向かうだろうと、歯がゆいながら思っていたはず。ところが、強硬姿勢はまだまだ続き、こちらの“落としどころ”をはるかに越えて、なんと謝罪と賠償を要求。そうして中国国民の間で、あらためて尖閣諸島は自分たちの領土であるような世論形成が成されている。
 狡猾な外交というのはこういうものなのだと、腹が立つのと同時に、妙に感心させられる。一方日本政府は、「双方冷静に、大局的な観点に立って行動することが必要」との管発言に代表されるような弱腰対応。政府や検察庁の今回の判断に対する野党や国民の批判や憤りが渦巻く。内向的で外交下手。
 インド、ベトナム、フィリピン、マレーシア、台湾、ブルネイなどと国境紛争や領有権争いをしている向こうは喧嘩のオプションを色々と持っている。一方我々は北方領土や竹島問題を通じて何ら経験値が上がっていない。
 一連の報道で最も情けなかったのは、鳩山の「自分なら温家宝とホットラインを通じて直接話し合えた」との発言。政府側でかつ前任者がそんなこと言ってはおしまいだろう。
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誕生日会?@ロック食堂

2010年09月25日 | Weblog
 週末、会社帰りに久しぶりにロック食堂へ寄る。カウンターに座ってギネスを注文。カウンター内奥の食器棚には、いつものように今後のライブスケジュールが貼ってある。次の日曜日に中川イサト! ダメだ、用事があって行けない。11月には先月TVのバラエティを見てたら「いまだ現役活動中」が確認された王様。12月には何と遠藤ミチロウ。年末にはもう一度、中川イサト。少し早いが念のため予約する。楽しみだ~。
 少ししてからK君が一人でやって来た。会うのは久しぶりである。横に座ってマスターもまじって色々と話をする。K君いわく「今日、誕生日なんッスよ」。ええ~っ、彼は私よりも3学年下。ということは記念すべき?40歳の誕生日なのだ。そんな時に一人で・・・(^_^;) ささやかなお祝いにと一杯おごる。マスターにスティービー・ワンダーの「ハッピー・バースディ」をリクエストするが、『ホッター・ザン・ジュライ』が見つからない。代わりにイギリスの元アイドル歌手というオバチャンの誕生日祝いのポップな曲をかけてくれた。
 K君おめでとう。もう40歳。毎日、飲んでる場合ちゃうで~(^_^;)
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パンゲアに行ってみた

2010年09月24日 | Weblog
 会社から徒歩7~8分、旧堺港沿いの工場地帯の中にあるカフェ&バー。知る人ぞ知る穴場スポットである。前から一度行きたいなと思っていて、少し前、夜10時前まで残業していた若手メンバーを誘って訪れる。
 海沿いの工場地帯を夜歩くのはちょっと不気味。暗くてよく分からないので、携帯のナビを利用してなんとか辿り着く。
 外観は工場そのままだが、店内は改装され、3階建ての吹き抜けになっている。奥のテラス席は屋根がなく海に面している。テラスに座りたかったが、まだ蒸し暑く、夜であまり景色も見えないので、1階フロアのソファ席に座る。ビールとおつまみで軽く仕事の打ち上げ。なかなか居心地の良い空間。「今度は少し涼しくなって夕暮れ時に来ましょう!」という話になる。海辺のテラス席で、若手と部の次年度方針について議論する。こんなシチュエーションが良さそうだ(真面目か・・・)。
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【書籍】500億ドルでできること

2010年09月23日 | Weblog
 『500億ドルでできること』(ビョルン・ロンボルグ著、バジリコ)を読む。

 コペンハーゲン・コンセンサスの議論の要約版。同会議は、著名な経済学者を一同に集めて、世界が直面する諸問題の中から国連のミレニアム開発目標を中心に10の課題を選び、それぞれの対策を厚生経済学の観点から比較検討して、優先順位を決定するという試み。「あと500億ドルの資源を政府が自由に使えるとしたら、世界の福利、特に開発途上国の福利を増進するための最善の方法は何か」という点でランキングを付ける。
 この考え方で、一番費用対効果があるのは、HIV/エイズの抑制といった感染症対策。二番目は栄養不良と飢餓問題。地球温暖化といった気候変動対策は、便益を上回る費用がかかる、あるいは便益を得られるのがあまりにも先になる、という点から最下位に位置付けられてしまった。
 単純に「費用対効果」という観点だけで、中身も時間軸も異なる諸問題を同じ俎上に載せるのは少し強引な気がするが、世界中の専門化による分析と議論を通じてグローバル・コンセンサスを形成していくのは大切なことだと思う。
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問題分析

2010年09月22日 | Weblog
マートンは予想をはるかに上回る伝説級の活躍である。
平野は首位打者争いをしている。
鳥谷は3割・100打点レベル。選手会長として堂々の働き。
新井も阪神移籍後一番安定した成績である。
金本は4番フル出場の呪縛から解かれある意味オーダーは活性化した。
ブラゼルはホームラン争いをしている。
城島はよくぞ阪神へ入ってくれた。キャッチャーの打撃成績としては十分。
藤川(俊)は確実に成長している。
関本・坂・林・・・、脇役も充実。

で、なんで優勝できへんの?

色々と原因を探ってみる。

やはり投手陣ということになる。

安藤・福原はもういい、別に期待していない。
下柳に頼っている場合ではない。
能見・岩田は計算外だった。
思うに生え抜きの投手陣が戦力に加わって厚みを増していく構図になっていないのだ。
二神(10年ドラフト1位)
蕭(09年ドラフト1位)
白仁田(08年ドラフト1位)
小嶋(07年ドラフト1位)
この辺り、もうちょっと何とかならんか・・・。
(個人的には小嶋のことは批判したくないけど)
秋山はおごらせず大事に育てていってほしい。第二の遠山にするな。

10年セ・リーグペナントレース、万事休す。
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ひさびさの蔵書整理

2010年09月21日 | Weblog
 書斎と呼ぶほど大したものではないが、一応自分の部屋はある。壁四面のうち、入口正面は机・パソコン・プリンターなどが置いてある。入口左一面は一般書籍、入口側の一面は漫画、そして残り右側一面はCDが並んでいる。
 評論家渡部昇一氏の著書『知的生活の方法』の中で、「社会人たるもの自分の書斎を持ち、机以外の壁三面は本が並んでないといけない」というようなことを読んだことがる。そのときは、「まさにそやな」と思ったが、自分の嗜好のポートフォリオがあり、なかなかそういうわけにはできなかった(漫画と音楽好きなもんで・・・)。ボリューム的には当然?一般書籍が一番大きく、壁に4つ並ぶ本棚には単行本や新書・文庫が収まりきれず、ほぼ二重に収納されている。そうすると奥側の本が埋もれてしまい、調べ物をするとき「あれ?あの本どこやったっけ?」みたいなことによくなる。
 そこで三連休の最後の日、蔵書の棚卸をして、おそらく今後開くことはないだろうと思われる本を整理した。改めてきちんと見ていくとそんな本は結構ある。
 最終的に百数十冊をいらないと判断し、紐でくくり車で平野の「古本市場」に持っていく。買取カウンターへ出してから査定までの時間、店内をブラブラする。冊数が多いので金額確定まで時間がかかる。待つこと30分以上、やっと自分の札番号が呼ばれてカウンターへ行く。店のお兄ちゃんいわく「7~8割がた買取不可」だそうだ。仕方がない、読むときに線を引っ張ったりするので、そういう本は再販できないのだろう。で、査定金額はオールで220円。たった220円だって。泣くよ・・・。
 自動販売機で150円のキリンレモンを買って飲みながら帰る。
 ということで、ひさびさの蔵書整理完了。
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3連休2日目

2010年09月20日 | Weblog
 日曜日、早朝ウォーキング&ランニング。帰ってシャワーを浴びてから朝食。その後読書。昼前に天王寺でM君と合流し、北東バッドボーイズの面々から集まったお祝い金で、彼の出産祝いを一緒に買う。BURBURRYのラガーシャツ、POLOのスタジャン仕立てのカットソー、そしてボーネルンドの知育玩具。どれもいい感じ。天王寺から帰宅途中、GOLF5に寄ってグローブを買う。家では阪神vs巨人戦をTV観戦、が、いきなり大差を付けられてしまったので途中からラジオに切り換え。夕方、今年初開催の連合町会主催による小学校での縁日&盆踊り大会に少し顔を出す。夕食後、また読書&ブログ。シャワーをしてからは、子供たちとTVバラエティの特番を一緒に見る。そのまま寝てしまう。
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ポッキーを・・・

2010年09月19日 | Weblog
 グリコポッキーの新TVCM放送開始! キャラクターはなんとYMO。ポッキーを嗜好する世代には響かない。グリコは一体何を考えているんだ!? BGMは「ライディーン」。でもCM中のセリフはボコーダーをかけて「ポッキーを」。当然「TOKIO」のパロディ。元曲は「テクノポリス」だろって・・・。グリコは一体何を考えているんだ!? 映像は『増殖』をモチーフ。本アルバムには「ライディーン」も「テクノポリス」も収録されていない。この一貫性のなさ。グリコは一体何を考えているんだ!?
 ・・・って、突っ込んでるところで、もうグリコの術中にはまっているYMO世代の42歳。
 あ~、ポッキー食いてぇ。

YMO glico Pocky 2010 「エビバデポッキー宣言篇」30秒


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3連休スタート

2010年09月18日 | Weblog
 土曜日は、前日夕方急遽仕事のトラブルが発生し、朝8時に出勤。対応や善後策を考えるなどして、午前中会社で過ごす。通常あまりないイレギュラー業務なので少しくたびれる。帰りは気分転換にと、旧堺港沿いの遊歩道を通りながら北波止町の龍女神像(写真)まで歩き、久しぶりに粉浜駅前のJAZZバー「四分休符」に寄り、ランチを食べて帰る。
 帰ってからTVで阪神vs巨人戦。阪神は今日から甲子園で巨人と3連戦、その後ナゴヤで中日と3連戦と、運命の6連戦。ここは悪くても4勝2敗でいかないと、ペナントレース優勝は無理だろう。先発は骨折から復帰の能見。さすが巨人キラー、7回まで0封とほぼ完璧。7回裏に代打の神様桧山のタイムリーで1点先制。その後、久保田、藤川と完封リレー。1vs0としびれるような投手戦で幸先の良い1勝。試合終了の瞬間「フゥ~」と安堵のため息。
 朝も昼も、なかなか精神的に疲れる日であった(まあ昼の方の疲れはOKだけど^^)。
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【書籍】1976年のアントニオ猪木

2010年09月17日 | Weblog
 『1976年のアントニオ猪木』(柳澤健著、文芸春秋)を読む。

 1976年にアントニオ猪木が戦った4試合、2月ウィリアム・ルスカ戦、6月モハメド・アリ戦、10月パク・ソンナン戦、12月アクラム・ペールワン戦についての詳細なルポルタージュ。猪木が初めてリアル・ファイト(ルスカ戦を除く3試合)を行ったということから、また結果として「異種格闘技戦」はこの年から始まったという点からも、1976年という年はプロレスと総合との分水嶺だったと言えよう。
 当時小学生だった私は4試合すべてTV(ペールワン戦はパキスタンで行われたため当時TV中継がなく後にビデオで)で見て単純に興奮していただけだったが、子供の頃には当然分からなかった事実や裏事情がたくさん書かれている。
 オランダ柔道界におけるウィリアム・ルスカとアントン・ヘーシンクの評価や立場の違い、韓国プロレスの盛衰、日本のファンには知られていないパキスタン格闘技界の実態など、サイド・ストーリーも充実している。
 丹念な取材や資料調査を通じて書かれたノンフィクションだが、読み進めながらまるでフィクションのごとく幻想的に感じられるのは、作者の筆致もさることながら、主題であるアントニオ猪木という才人の中に同居する「天才性」と「悪魔性」のなせる業かもしれない。大傑作である。
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【書籍】社員の見える化

2010年09月16日 | Weblog
 『社員の見える化』(長尾一洋著、中経出版)を読む。

 あまりよく知らないが、著者の長尾氏の本、最近よく売れているみたいなので、一冊読んでみた。社員は有効に活用することでお金を生み出す「資産」である。そこで社員の①能力、②心、③価値観を見える化する必要がある、というのが趣旨。
 それぞれについて、定量的に把握する手法が述べられている。日報、エゴグラムなど各種アセスメント、適性検査などなど。平易。こういったことがまだできていない企業に新たに指南していくレベル・内容。いくつか気になったところに折り目をつけてすばやく読了。
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