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石塚真一さん: 漫画家 映画「岳」の原作者 無気力→アメリカ大学留学→IT企業→漫画家(28歳で)

2011年05月08日 22時01分55秒 | 新聞
朝日新聞の週末beに、「フロントランナー 漫画家 石塚真一さん(39歳) 『岳』に生死を超えた愛を描く」という記事がありました。

注目されている人に、そうなるようになった過程や、どういう気持ちで行っているかを聞くコーナーです。

映画「岳」の原作漫画『岳』の作者、石塚真一さんは幼い頃から漫画家になりたかったわけではなく、就職したIT企業が経営不振になりハウツー本をたよりに漫画を描くようになったのだそうです。

1971年、茨城県出身。

父親は市場で働き、母親は中学教師の家庭に生まれます。

高校時代は無気力で、浪人の後、アメリカの南イリノイ大学日本分校(現在は廃校)、留学を経て、サンノゼ州立大学に再入学しました。

留学中に、ルームメイトがロッククライミングをしていて「来ないか?」というのでついていったら、氷の岸壁でした。

垂直の世界に必死でピッケルを打ち込んでいるうちに、「きっとこの世界には深いものがある」と希望を感じたそうです。

帰国後、IT企業に就職しますが、1年もたたないうちに経営が傾き、「これはまずい」と漫画のハウツー本(340円)を買ってきました。

英会話学校の講師をしながら、浦沢直樹さんや弘兼憲史さんの漫画を読み、見よう見まねで漫画を描き始めます。

最初の作品は、30ページ描くのに1年かかりました。

『岳』は、小学館の「ビックコミックオリジナル」に連載中で、2003年不定期連載からスタートし、徐々に人気を集め、コミックス14巻、累計380万部を超えたということです。
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漫画家になる人は、皆、子どもの頃からの夢を実現して漫画家になっていらっしゃるのだと思っていました。

こういうこともあるんですね。


実際にどういう漫画か、読んでみたくなりました。

「ビッグコミックオリジナル」のホームページに行ってみたら、最新号の「岳」が試し読みできました。
(http://big-3.jp/bigoriginal/参照)

340円の漫画のハウツー本からスタートしたとは信じられない、プロの絵と作品です。


それができたのはなぜなのでしょう?

記事には、担当編集者さん(小田基行さん)の

「ただ、絵を描くのが好き、漫画が好きということだけで漫画家になった人じゃない。表現したいこと、伝えたいことの手段として、たまたま漫画があったということでしょう」

というコメントが紹介されています。


「岳」は、山岳救助隊が主人公で、どんな遭難者にも「よく頑張った」と声をかけるのは、アメリカ人が成功しようと、ヘマをしようと、ビールを飲もうと、全部「Good Job!(よくやった)」と言う。

あれっていいな、救いがあると感じたから とも書かれていました。


「石塚真一」さんで見ると、「コミック『岳』著者、石塚真一さんインタビュー!」というサイトがありました。
(http://xbrand.yahoo.co.jp/category/entertainment/730/1.html参照)

雑誌「ターザン」のインタビューです。

遭難について、

「日常ではもちろんですが、他のスポーツでも失敗はよくあることですよね。でも、冬山で失敗してしまうと、それがすぐに死に直結してしまう。僅かなミスに対して周囲が厳しい視線を向けるのも事実です」と話され、

「でも、主人公の三歩はそう思っていません。失敗は仕方ない、それよりもよく山に来てくれたな、そう思っているんです」と答えていらっしゃいます。


記事に、本物の山岳救助隊員から「漫画を読み、救助のときにどんな言葉をかけるか、考えるようになった」と言われることもあるとあったのが印象的でした。


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (元単身赴任のYH)
2011-05-09 08:21:44
おはようございます。

「岳」は観ようと思っていました。
原作は漫画だったのですね。知りませんでした。作者の経歴もユニークですね。知りませんでした!
ますますこの作品に興味がわきました。

ポチッ
元単身赴任のYHさんへ (モカ)
2011-05-10 20:41:13
こんばんは。

映画の「岳」はどんななのでしょう、見てみたくなりました。
以前たまたま見た漫画『岳』には、気象のことが詳しく描かれていて、石塚さんの大学での専攻が気象学だと記事で知り、納得しました。

ポチッ
再会 (Missy)
2011-05-12 03:01:20
前回日本へ帰ったとき、白山近くの町で昼食を取ったとき、お店にあって岳を一冊読んでしまいました。もっと読みたくなって没頭していたら、旦那や子供たちに「お母さん行くよ!」と言われて泣く泣くお店を離れたことを思い出しました。こんな経緯があったのですね。今度Bookoff(バンクーバーにもあるんですよ)に行った時探してみよう。
Missyさんへ (モカ)
2011-05-12 05:20:46
『岳』を読まれていたのですか、不思議とその世界に引き込まれてしまう作品ですね。

Bookoffがバンクーバにもあるとは意外です。
日本語の本やマンガも並んでいるのでしょうか?英語の本も?興味を感じます。
Unknown (びあり)
2019-08-15 11:50:41
通りすがりの者です。
石塚真一氏の漫画に
弘兼憲史氏の影響を感じたので
その関係性を辿り、
こちらに伺いました。
ぎゅっとひき結んだ口元の表現が
そっくりなので…
成る程、納得しました。ありがとうございます。

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