ランダムなまず庵

 何事にも一寸手を出すが人並みに出来ず、中途半端なその日暮らし・・何でもありの風来ブログ、暇にまかせて「庵」ってます。

あの子が欲しい「花一匁」

2010-07-15 09:47:02 | 思い出はホロ苦く
 勝ってうれしい 花いちもんめ 負けてくやしい 花いちもんめ
 勝ってうれしい 花いちもんめ負けてくやしい 花いちもんめ
 たんす長持ちどの子が欲しい あの子が欲しい あの子じゃわからん・・・・・

 子供の頃のことで、少し記憶にある「今思えば花一匁の遊び」である。
 数人が二組に分かれて足を蹴上げながら歌う。そして相手側に貰われていく・・・
 今でも同じで、人気者は早くに売れていく。なかなか売れないのは、これまた、今でも同じである。最後まで残されると・・・・遊びといえ感じ悪~いものである。

 調べてみれば「花一匁」は哀しい子買いの唄だという。
 貧しい親が、人買いに「たんす、ながもち、どの子が欲しい?」と聞く。人買いは子供たちの中から「あの子が欲しい」と選んで買っていくという貧しかったころの日本の哀しい話でもある。

 「一匁」の匁(もんめ,≒3.75g)は重さの単位で、花の売買は重さで行われていた。
 また、話は転じて、色町で芸者を買う際の値段交渉で、「買ってうれしい花一匁 まけて(値切られて)くやしい花一匁」「あの娘が欲しい、あの娘は(売れっ子だから)まからん
 
 スポーツの仲間の他愛のない会話の端々に「馴れ初め」が出てくる。
 或る人「親戚の娘を嫁にと言われ、他の・・・・あの娘が欲しい」で今の女房でした。ゲェ!ゲェ!

 老人クラブでの班分けでは、あの子が欲しいどころではない。この子とこの子と・・・他人のことを考えず、ズケズケ「図図しい」のもいる。もうシッチャカメッチャカである。

 勝っても、買っても悲しいお話でもある。
 世界のどこかでは、子供の人身売買、少年兵、ストリートチルドレンなどが依然としてある。


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