ねこやま

徒然備忘録

猿丸幻視行 / 井沢元彦

2012-12-09 16:22:03 | あ行作家













香坂明、26歳、大学院生。昭和29年生まれ。
ある日大学近くの喫茶店で、
いつものように紅茶を飲みながら近く発表する論文に目を通していた。
そして自分の博士論文を斜め読みしていた香坂は、
雨の中傘もささずに店に飛び込んできた会社員風の男に声をかけられた。

名前を聞いても、会社名を聞いてもまったく知らないその男が、
自分の会社の研究員が香坂に会いたいと言っているという。
貧乏学生だった香坂は、いくだけで5万の謝礼が出る、
という怪しげな誘いに乗り、その研究員に会いに行くことした・・・・
そこで会った研究員泉田卓司は『R試薬』のモニターになってくれという。

『R試薬』―それはなんと、過去への旅のできる薬だったのだ!

過去への旅、SF歴史ロマンミステリー。





















たぶん、、SFだと思うんだよねー。
だって、こんな薬あったらすげーもんな。

ああ、、、わたしだったらいつの時代にいこうかな、とか思った。
でも、その時代の人物をよく知ってなくちゃダメな旅だから。。。
きっと無理だけど。



話は明治42年(1909)に遡る。
香坂が乗り移ったのは実在の人物、折口信夫(オリグチシノブ)、23歳、国学院大学の学生。
国文学・歴史学・神道など諸学に通じ、和歌・漢詩・などの素養のある人物。

彼が『猿丸太夫の正体』について解明する、といった内容。

歴史の勉強になったなーという感じ。
うちの親父でもわかるようなトリックで殺人が起こるあたり、
きっとこれはトリックとかを楽しむんじゃなくて
歴史とかをいじくるあたりが読んでて面白いんだろうと思う。


大昔、天照大王とか、古事記とか。
わたしはそーゆーのわかんないんだけど。
ちょっと興味がでてきた。
漫画!古事記。
とかあったらいいのになぁー。
いや、あるんだろうけどー。


最終的に、藤原氏ってすげぇなぁ。
という感想になった。




本は、面白かった。
黄金流砂と似てるタイプだった。


2005.10.29


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