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自衛隊のインド洋給油活動継続問題の最中に日本のタンカーが海賊に乗っ取られた

2007年10月29日 18時22分12秒 | 政治・社会
自衛隊によるインド洋での給油活動について国会での論戦が本格化しているが、その最中にソマリア近海で日本のタンカーが海賊に乗っ取られたという。



ソマリア近海で海賊が日本の船を乗っ取る=当局者(yahoo!ニュース 10月29日16時42分配信 ロイター)
=== 備忘録(引用)===
[ナイロビ 29日 ロイター] アフリカ東部ソマリアの近海で、日本の船が海賊に乗っ取られた。現地の海事当局者らが29日に明らかにした。付近の海域ではこのところ、こういった襲撃がたびたび起きていた。
 ケニアを拠点とするアフリカ東部の船員援助団体の責任者によると、船はタンカーと考えられており、28日に岸から8カイリ沖で乗っ取られたと連絡してきたという。
 同責任者は電話で「われわれは彼らの要求が何なのか、何人が乗船していたのかなどの確認作業を行っている」とコメント。「ソマリア近海には組織化された5つの海賊グループがおり、そのうちの1つに乗っ取っられたことは分かっている」と述べた。
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海賊が日本タンカー乗っ取り アフリカ・ソマリア沖 (フレッシュアイニュース 共同通信社)
=== 備忘録(引用)===
 【シンガポール29日共同】国際海事局(IMB)海賊情報センターは29日、アフリカ東部ソマリア沖のアデン湾で日本のケミカルタンカーが海賊に乗っ取られたと明らかにした。乗組員は韓国人、フィリピン人、ミャンマー人の23人で、日本人はいない。タンカーはソマリア方向に向かったという。IMB担当者によると、現場付近では10月だけで2回のタンカー襲撃未遂事件が起きている。
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海賊がどのようなグループでアフガニスタンでの紛争とかかわりがあるのかないのかは分かっていないが、シーレーン防衛を理由に自衛隊によるインド洋での海上給油継続を主張する人たちが、給油活動の正当性を訴えるネタとしてこのニュースを使うであろうことが予測される。

しかし、アフガニスタンにおける紛争と海賊からの海上輸送の防御は別物のはず。
海賊を想定してのインド洋における海上輸送の安全確保を目的に世界各国が海上警備を行っているのであれば、その活動へ日本が参加するためにはテロ特措法ではなく別の法律が必要となるはず。

さらに、まだ海上自衛隊艦船の派遣期限内での海賊による日本タンカーの乗っ取り成功は何を意味するのだろうか。

不朽の自由作戦での数少ない成果のひとつは海賊を何度か捕まえたことらしいが、タンカーが海賊に乗っ取られたということはテロリストと海賊の区別がつくようになって海賊を相手にしなくなっているということなのだろうか。それとも、自衛隊による給油活動継続を後押しするために海賊を見逃して日本のタンカーを乗っ取らせたということなのだろうか。

いずれにしろ、微妙なタイミングでのソマリア沖日本タンカー乗っ取りがインド洋での給油活動継続の審議に影響を与えることになるかもしれない。


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