徒然なるままに・・アメリカ、そして日本

二度のアメリカ生活。
ボストン・オハイオ州・フィラデルフィア郊外に住み、
2010年夏、日本に帰国しました。

THE OPRAH WINFREY LEADERSHIP ACADEMY

2007年02月27日 | 映画・テレビ番組・本など
タイム誌で、「世界で最も影響力のある人物のひとり」としてあげられたオプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)が南アフリカに作った学校のドキュメンタリー番組を見た。(オプラ・ウィンフリーのサイト)

エイズ等の病気、殺人などで親を失った子供達。電機の無い貧しい生活をしている子供達。それでも夢を持ち、前向きに生きている少女達を集めたのTHE OPRAH WINFREY LEADERSHIP ACADEMYが今年1月オープンした。

生徒の中には、5才と6歳の時に両親を亡くした少女。父親が母親を射殺した後、自らも命を絶ったと言う。でも「父親の事は憎んでいない。なぜなら神様がすべて知っている。」と彼女たちは言う。神の計画の上での出来事だから受けいれられたと言う事だろ。
また、治安の悪い道を学校に通う少女。「どうか私を誰も襲ってきませんように」と常に神に祈りながら歩いていると言う。
電機の無い家の中で、ローソクの光の下で勉強する少女。水道がないのでバケツで水を運ぶ少女。
そんな生きて行くだけで精一杯の中、それでも勉強したくて学校に通う少女たち。いずれ自分がこの国のリーダーになりたいと夢見る少女。女優になりたいと言う少女。
どうしてそんな生活の中で、そんな希望が持てるのだろうと考えさせられた。

オプラ・ウィンフリーは未婚の母の元に生まれた。余談だが、聖書の中に一ヶ所だけ、女性の名前のついた箇所「ルツ記」の中に「Orpah」と言う人物がいるが、彼女の名前は母親がそのスペルを間違えて(rとpを間違えた)登録したのではないかとも言われている。
オプラの子供時代は幸せではなかったようだが、頭が良く奨学金を得て大学に行く。スティーブン・スピルバーグの「カラーパープル」と言う映画で1985年にアカデミー助演女優賞にノミネートされている。

オプラ自信、何故子供を持たないのかと聞かれると言う。「この学校の生徒が私の娘たちです。」と彼女は言っていた。
ダイエットに成功したとか、リバウンドしたとか、どんな洋服を着ていたとか、めまいで倒れたとかetc、些細な事でも話題に上り、確かに彼女は「世界で最も影響力のある人物のひとり」だ。そのプレッシャーに負けない彼女は強い人だ。それは、子供時代に苦労したからだろうし、それが糧になっているのだと思う。

今回この学校に入学して、色んな物を与えられた少女たち。与えられた事に感謝し、それに慣れる事無く、将来何か小さな事でも与えられる事の出来る大人になってほしい。そして、本当にその国のリーダー、ひいては世界のリーダーになる事が出来れば、本当に世界は変るのだろう。

私はかつて英会話クラスで難民だったという人達に会った。そこから這い上がり、職を得て活躍している人、今勉強している人もいるが、与えられる事に慣れ、甘え、落ちて行くだろう人も居た。
どうか、正しい道を選んで生きてほしいと思わざるを得ない。

今回、このドキュメンタリーを見て、私は素直に感動したが、オプラの行動に対して、批判を含めて色んな意見があるのも確かだ。
テレビで放送される事はすべて作り物で、すべて脚本が有り、番組を作成する側が言いたい事だけが放送されているのだ、と言う人も居る。確かにそれは本当かもしれない。でも、正しい事、正義だと思う事を情報発信して、世の中が正しい方向に影響されるのであれば、それは現代の社会の中で望ましいコントロールの仕方ではないかと思う。
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ゲルギエフ

2007年02月24日 | お気にいり、色々
ゲルギエフの指揮によるストラビンスキー作曲「ペトルーシュカ」とチャイコフスキー作曲「シンフォニー5番」を聞きに行ってきた。

「ペトルーシュカ」はストラビンスキーの三大バレエ(「春の祭典」「火の鳥」「ペトルーシュカ」)音楽の一つ。この曲は、昨今話題の漫画「のだめカンタービレ」で、主人公の"のだめ"こと野田恵がコンクールで演奏し、途中「今日の料理」のテーマソングと混乱して大爆笑ものだが、それはピアノ曲にアレンジした物で、私達が今回聞いたのは、そのオーケストラバージョン。

この作曲家ストラビンスキーもチャイコフスキーも、そして指揮者ゲルギエフもロシア出身。この日はまさにロシアの祭典でもあったのだ。

それにしても、ゲルギエフおそるべし! 彼は現在53歳。24歳の時にカラヤン・コンクールで勝者になる。若くしてロシアのキーロフオペラを先導し、旧ソ連崩壊の混乱の中にあってもそれを引っ張り続けた。

外見は、かなり頭頂部は寂しくなり、残った髪を8:2くらいに分けている。その髪をかき上げながら指揮をする。
彼の指揮は、まるで魔法使いのよう。長女は指揮棒じゃなく、爪楊枝を振っていると表現していた。あの指先チョロチョロの指揮でよく演奏出来るもんだと感心するくらい。
普通、楽章と楽章の間は間が空いて、客側も咳をしたり気を抜くのだが、彼はそんな間さえ与えない。本当にカリスマ性がある指揮者と言うのは彼のような指揮者の事を言うのだろう。

日本にも度々公演に訪れ、ニューヨーク、ロンドン公園も実現し、今年からはロンドン交響楽団の首席指揮者にも就任している。まさに、国際的指揮者である。

私の席は三階バルコニーの最前列で、高所恐怖症の私は絶体にスタンディングオベーションは出来ないと思っていたのに、最後はそれをもろともせず、すっくとたちか上がり、大拍手してました。
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時間の使い方

2007年02月14日 | 思った事
毎日「忙しい忙しい」と思っているわりには、一日が終わる時に、「あれ? 今日は何したっけ?」って事がある。
時間の使い方が下手だなぁ・・・と反省していたら、いつも読んでる雑誌「edu」に、「時間を上手に使うコツ」と言うのが乗っていた。

1.やりたい事は、1週間、1ヶ月単位で考える
2.洗濯、掃除は朝、と決めつけない
3.起床、朝食は家族一緒に(食事の支度を1度で済ませる)
4.子供の居ない時間帯はあえて家事をしない(自分の時間にする)
5.すき間時間に出来る家事をリストアップしておく
6.忙しい時こそ、休息を予定に入れる

この中で、私に一番有効なのは、「5」かな?
いつも後回しにしている家事がいくつかある。例えば、アイロンがけ。「シャツ一枚だけだから後でしょう」と思っていると、それが積もり積もって山にやっている。それをすき間の時間にパパッとやってしまえばいいのだ。
「6」もけっこう必要かも。見たい映画がなかなか見られない。でも、それをあえて時間を作って見るとか。
「1」については、頭の中で考えるだけよりも、ノートなどにリストアップして置く事が忘れない鍵だ。
私のように、専業主婦で居ると、ついついダラダラ一日が過ぎてしまうので、朝予定を立てる事も大事な事かもしれない。

また、「REAL SIMPLE」にはあと「15分あったら何が出来るか?」と言うのが載っていた。
読者からは「寝る」と言う当然のような答えもあれば、「本を読む」「Thank you letterを書く」「日記を書く」「バスタブにつかる」と言う時分の時間として使いたいという意見もあった。「夫と会話をする」「娘を抱きしめる」「祖父母に会いに行く」と言った家族を思う意見あったりして興味深かった。

時間って、けっこうあっという間に過ぎて行く。
ついこの間、2007年が明けたと思ったら、もうバレンタインデーだ。そして、すぐ3月。4月には日本で言う新年度に入る。
あっという間に年をとってしまうなぁ・・・と、ちょっと現実に戻った所で、時間を大事に使わなくっちゃと反省したのであります。
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「バイリンガルの子供たち」

2007年02月10日 | 映画・テレビ番組・本など
二カ国語を自由に使えること、またそれが出来る人の事をバイリンガルという。最近では、トライリンガル(三カ国語)と呼ばれる人も居たりして、親としても子供がバイリンガル・トライリンガルになる事を望んでいる人も多い。日本では英会話教室なども盛んだ。

「バイリンガルの子供たち/唐須 教光・著」は、初めての駐在の時に、現地校と補習校に通い、いずれは日本に帰る自分の子供の言語的成長がどうなるか、そして親としてどう対処したらいいかを考えるために手に取った本。
この本は、子供をアメリカで教育する上で、とても参考になったし、アメリカ駐在の初期に読んでおいて良かったと思った本でもある。

家族でアメリカ駐在がきまると、周りからは「英語がペラペラになるねぇ~」なんて言われる。親も本人もそのつもりで渡米するケースも少なくはないだろう。子供がバイリンガルになることを当然期待し、アメリカに連れて来る。
しかし、ぶちあたる言葉の壁。そんなに簡単に英語は覚えられない。

母国語がしっかりしてこそ、第二外国語が覚えられるとこの本の著者は言う。母国語がしっかりしないうちに、第二外国語を強要する事で子供の思考は混乱を来す。
数年前に小学校で英語の授業を必修にしようと言う案が出た時に、都知事が「日本語もろくに話せないのに、英語なんて!」と言っていたが、まさしくそれは本当なのである。私は「良く言った!」と大きく拍手してしまったが、「何言ってんの!?」とまったく逆の意見を持つ人も多いと思う。

アメリカに初めて住み始めた当時、私も「あわよくば我が子もバイリンガルに」と思う俗な親だったのだが、この本を読み、日本人の先生に相談してみた。彼女は8才まで香港で育ちそこでインターナショナルスクールに通い、日本に帰国後もやはりインターナショナルスクールに通っていたそうだ。その後、大学はアメリカ、そしてそのままアメリカに住んでいた。
その彼女はもちろんバイリンガル。しかし、日本のインターナショナルスクールに在学中は、バイリンガルになり切れず、日本語も英語も中途半端で自分の考えを表現出来ずに、ダメになっていった例を多く見てきたそうだ。
だから、はっきりと彼女は「アメリカに来たからと言って英語を強要する事は薦めません」「親の価値観で子供の未来を決めるのは危険です」と言う事だった。

アメリカに永住するならまだしも、駐在員と言うのは何年かしたら日本に帰るのだ。もちろん子供も・・・。だから、私も腹をくくり、日本の勉強に力を入れる事にした。

当時我が家の上二人は小学校低学年。今思えば、それで正解だったと思う。
いくらアメリカの現地校に通っていたと言っても、アメリカ人の小学生の英語だからそんなに難しい言葉は使っていないのだ。
例えば、日本の国語の授業だって、低学年の子供には「***について、あなたが思った事を書きなさい」と質問する所を、中学・高校になると「***について、あなたの意見を述べないさ」になるでしょう。英語だって同じ事。小学生の使う英語では限界があるのだ。

幸い、彼等は中学の途中でまたアメリカに戻ってきた。日本で殆ど英会話教室などには行かなかったが、「英語を聞く」という能力は残っていた。それはラッキーだったと思う。英語で必要な、第一段階の"Listning"はほぽ出来たわけでる。また、"Reading"においては、知っている単語や簡単な発音のものなら、まあまあ読めていた。もちろん、幼い頃にアメリカで暮した事が功を奏したのは言うまでも無いが、日本の中学で1-2年か英語の授業を受けたのもかなり助けになったのではないかと思う。
それでも、辞書が無くては分からない単語が山ほどあった。Writingにおいてはまだまだだったので、宿題をするにも時間がかかっていた。夜も遅くまで起きていて、体を壊すのではないかと心配した。
現在二人ともESLはなんとか終了したが、一般の英語のクラスでは苦労している。なにしろ英語の文を読む子ということ自体、やはり英語を母国語とするアメリカ人よりは遅いのである。それに、日本語の単語も未知数あるように、英語の単語も未知数あるのだ。それに、日本語の文法も難しいように、英語の文法もかなり難解らしい。アメリカ人でも苦労しているんだから。

現在、彼等は英語を聞いたり、話したりする時には、いちいち頭なのかで日本語に変換したりしないと言う。ある意味、バイリンガルなのかもしれない。でも、自分の意見や考えをしっかり考え、表現出来る母国語があってこその、第二外国語習得というのは間違いないような気がしている。

一方、最初の駐在の間、日中私と二人だけで過ごす事が多く、3才半で日本に帰国した末娘は、当時英語はもちろんゼロだが、日本語も危うかった。そしてやっと人並みになった小学低学年で、またアメリカに来て英語付けの環境。今は日本語も英語も中途半端という状況かなと思っている。でも、いずれは彼女も日本に帰り、日本の高等教育を受ける事になるだろう。そのためにも、やはり日本語が大事なのだと強く思う。

とは言え、滞在期間、そして子供の年齢などなど各家庭によって事情は違うだろう。また、場合によっては日本人として生まれても母国語が英語になる場合もあるだろう。そしてもちろん、私は言語学の専門家ではないので、言語学的にどうかはわからないが、我が家のサンプルを見るにつけ、かならずしも日本語ではないにしても、母国語(第一言語)の習得する事の大切さを痛感している今日この頃である。
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郷に入れば郷に従え

2007年02月07日 | サバイバル in America
今日はちょっと怒っています。
この寒波のせいで、学校が2日続けてお休みになりました。
午後からは雪も降ってきて、あっという間に積もり始め、住宅街の道路は除雪が追いついていません。
怒っているのは、子供が家にずっーと家に居る事ではなくて・・・

そんな天候の中、のっぴきならない用事があって、車で出かけてきました。
そこで、歩道の無い道路の脇で、ソリ滑りをしている子供達を発見!

親は何してるの!? ひかれるぞ!

と、正直思いました。

そもそも、気温が低いからスクールバスを待つなどして子供が外に長時間居るのが危険だという理由で休校になっているわけでしょう。この時点で気温は華氏10度(摂氏-12℃)、体感気温華氏-1度(摂氏-17℃)です。

でもまあ、気温自体は朝よりは上がっているから良しとしましょう。それでも、寒いけど。

何よりも危険なのが、歩道の無い雪の積もった道路の直ぐ脇だという事。車が滑ってその子供達に突っ込んでしまう事だって予想されます。

あまりに目が点になったので、大人の姿を探しましたが、見当たらず・・・。黒髪にアジア系の顔立ち。もしかしたら、あれは日本人・・・?
ちょっと考えてみれば誰でもわかるはず。何が危険で、何が安全なのか。特に、アメリカは子供の安全についてはとても慎重です。
ここと同じ場所で、よくポールをけりながら歩いている日本人の子供(ボールが車道に出たらどうすんじゃ! って、歩道がないから既に車道なんだけど。)を見かけますが、もしかしから同じ子供でしょぅか?

そんなにソリ滑りしたかったら、安全な場所に行って滑って下さい。そして、大人も付いて行って下さい。
アメリカ人なら、そうすると思います。って言うか、どこの国の人でも子供の安全を考えたら、そうしますよね。

ただ住んでいるだけでなく、もうちょっと考えながら生活しませんか。
日本では当たり前の事でも、他の国では非常識な事もある。逆もまた然りです。
その国なりのルールや哲学、考え方があるはずです。確かに自分達は日本人だし、もしかしたら住みたくもないのにアメリカに住んでしまったのかもしれません。
でも、郷に入れば郷に従えです。それが他国に住むマナーという物ではないでしょうか。
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天然の冷凍庫

2007年02月06日 | サバイバル in America
数日前から、長男は「マイナス5度(華氏)で休校・・・」とウキウキしていた。
大雪で休校なら分かるけど、まさかね・・・と、相手にしていなかった。
 本当だったらしく、休校になった。ただし、気温は華氏-5度(摂氏-20度)までは下がらなかったものの、体感温度は華氏-15度(摂氏-26)くらいだったかな? 数字はよくおぼえてないけど、とにかく寒かった!
そんなわけで、朝はゆっくり・・・。

いつも末娘が出かける時間に、二階のブラインドを開けると、我が家の前を近所の中国人親子がトコトコ・・・・と
確か定員の都合で学校こそ違うが、あの子も普通の公立小学校のはず・・。見て見ぬふりも出来ず、たった1ブロックの距離を車でお知らせに出かけた。そしたら、やっぱり他の誰かが知らせたらしく、その中国人親子は、さっきと逆方向にトコトコ・・・。
私に気付いたお母さんは、「PCつけなかったから、気がつかなかった・・・」と。

さすがに、大雪ならば「もしかして休校?」と予想はつく。でも、気温で・・・とは。
でも、数日前からテレビやラジオでは寒波が来る、外に出ていては危険だと繰り返し言っていた。その休校になる数日前でさえ、バス停で子供が長い時間スクールバスを待つのは危険だと言っていた。ペットも外でなく家の中に入れるように呼びかけていた。

ここでは天候などのせいで、休校または数時間遅れて始る場合は、ローカルテレビチャンネルで「***の学校は休校」等とテロップが流れている。一般にアメリカの学校では日本のように「連絡網」と言う物はないので、朝はこのローカルチャンネル必見なのである。
英語だからテレビはあまり見ない・・・とは言え、一応朝起きたらポチッとニュースくらいは付けた方が良いかな?

最近はインターネットも普及したので、テレビをつけなくてもネットで情報は得られる。
アルファベッド順にジャンジャン流れて行くテレビのテロップとは違い、見たい所をじっくり見られるし、自分の子供の学区が出るまで待たずに済む。
この辺の休校情報はここの<CLOSINGS>と言うタグをクリックすると見られるので、ブックマークしておく事をお勧めします。
夏でも何らかの理由で休校になる事がある。停電とかスクールバスのタイヤが傷つけられ走れないという理由で休校になった学区もあった。
ちなみに昨夜、休校情報が出た時には、ネットは込みあっていたようで、繋がりにくかった。

今日の休講情報は、我が家では電話連絡によって第一報が入りましたが、それから長男はアメリカ人の友人とチャットで盛り上がっておりました。
長女も友達と電話で話したり、子供部屋のある二階では、それぞれが大喜びしておりました。

そして、今日一日、家でそれぞれが好き勝手な事をしておりました。まさに、降って沸いたようなラッキーな休日。
で、天然の冷凍庫をゲットした私達。みかんを外に出し、「冷凍みかん」を頂きましたとさ。おいしかった
まるで、冷凍庫の中に住んでいるようなものだねぇ~。今日は冷蔵庫は、凍ったらいけない物を入れる物だ。
あったかい家の中でヌクヌク過ごし、文明に感謝した一日でありました。
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「絶対音感」

2007年02月06日 | 映画・テレビ番組・本など
「絶対音感(最相葉月・著)」は、10年ほど前に話題になった本だ。

絶対音感とは、「絶対的な音の高さに対する記憶であると言い換える事も出来る。」と、ウィキペディアにはある。
これに対して、相対音感とは「ある音の高さを基準に、聴いた音の相対的高さを判別する音感の一種。最初に与えられた音と次に与えたらた音の音階での位置関係を認識する能力。」とある。
オーケストラを聞きに行くと、指揮者が登場する前に、コンサートマスターが立ち上がり、音合わせをするが、この時に出す音は、「ラ」の音で、この「ラ」の音を基準に音合わするのである。

どんな音にも音程があって、それを聞き分ける能力のある人が居るらしい。そういう人は、絶対音感を持っている人と呼ばれる。この本の中でも、何人か絶対音感を持っている人が出てくるが、彼等には普通の生活音でさえド・レ・ミの音階で聞こえてしまうという。例えば、鳥が鳴いているのを聞いても「この鳥は、"ファ"の音で鳴いている」と分かるらしい。また、色になってみえる人もいるとか。
絶対音感を持っているという事が、音楽家になるために必ず必要なのか・・・。
音階云々に付いては、はっきり言って私にはチンプンカンプンで、お恥ずかしい話、この本の中でも理解出来ない部分が多かった。当時何故この本があんなにも話題になっていたのか、ちょっと不思議だった。

年末にDisney Worldに行った時に、”色んな音楽が各ショーやアトラクションで流れますが、その一つ一つがとてもワクワクとした気持ちにさせてくれます。これは何か科学的に根拠でもあるのか・・・と思ってしまいました。”と書いたが、この本でこの事についてのべてあった。
音楽家は、「音楽は本当の所、決まりなど何も無いのです」と言い、「音楽は人類研究の謎であり、音楽の謎が解き明かされれば人類進化の等の多くもと書ける」と文化人類学者クロード・レヴィ=ストロースが自書の中に書いたという。
もしかしたら、その謎は永久にとかれる事はないかもしれない。

また、クラッシック音楽界の未来も危惧される所だ。この本の中でも、「オーケストラを支える定期会員が激減し、団員の人数削減や給与のカット、レコーディング契約の打ち切りなど問題は多い。娯楽が多様化する一方で、レパートリーが急激に増える事はないクラッシック音楽は、これまでのように過去の遺産の上にあぐらをかいていては人を引きつける事は出来ない。企業経営のノウハウを導入するオーケストラ、ファミリー・コンサートやシリーズ物など、ブログラム作成にマーケティングを導入してちょうな企画を編み出さねば生き残る事が難しくなってきている。当然、子供にクラッシック音楽をやらせようという親は減少。そして果ては、オーケストラが減り、演奏会の回数が減る。」とある。
こんな中でも、まだクラッシック音楽は演奏され続けるのは何故だろう。そして、歌謡曲などと違って、何世紀にもわたって聞き継がれて行くのは何故だろう。
やはり、クラッシック音楽が人に感動を与えるからだろう。とすれば、何故音楽が人を感動させるのか・・・と言うまた謎に戻ってしまう。

この本の最後に絶対音感の持ち主としても有名になった五嶋龍の話が出てくる。みどりを姉として持ち、2才から母にバイオリンを教わり、みどりやその他有名バイオリニストを育てたディレイ先生のアシスタントとして働いていた父を持つ彼は、まさしくDNAに絶対音感は組み込まれていて然りである。
そのみどりと龍に対しての母・節の教育は親のエゴだと批判される事も多い、彼女ははっきり言う。「人の子供がどんな風に教育されようとかまわないではないか。他人にあれこれいわれる筋合いのものではない。私の子供なんだから私が教育する。その代わり、親は親としての責任を最後まで持ち、その子が自分で生活していける人間になれように徹底的に教育しなければならない。そうでなくては子どもに失礼だ・・・・。」
彼女の考えには共感するが、子供達が有名になり、そして自分が批判され、それでもそう言いきれる彼女は強い人だ。そして、その彼女はみどりには絶体音感を付けるのに苦労したという。それが龍はもともと持っていたという。
みどりは35歳。は18歳。この兄弟が日本だけでなく世界ののクラッシック界を引っ張ってくれる事になるか・・・。同じ日本人として楽しみである。
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Dry hair or Head lice?

2007年02月02日 | サバイバル in America
恥ずかしい話だが、2-3週間前から頭がかゆぅ~い。
そして、やっぱり恥ずかしい話だが、フケもハラハラヒレヒレ落ちてくる。とても、黒いセーターは着られない・・・。

で、思ったのが「これって、まさかシラミ
幸い、単なるフケでした。アメリカのシャンプーは日本のシャンプーよりも刺激が強い・・・なんて話を聞いて良く考えたら、シャンプーを変えたばかりだった。元のシャンプーに戻してもまだ痒かったので、頭皮が荒れているんだと思って日本のシャンプーを買う事に。
日本食屋さんでは日本のシャンプーが何種類か売っていたが、そこで「低刺激・石鹸シャンプー」か「ベビーシャンプー」か迷いに迷った結果、石鹸シャンプーとそれ用のクエン酸リンスを買う事に・・・。石鹸シャンプーを使う事3-4日。一向に良くならない・・・。やっばり、シラミ・・?と思ったが、石鹸シャンプーって使い始めはフケが出て、落ち着くまで時間がかかる・・・と言う助言もあったので、やっぱりベビーシャンプーを買う事に。ベビーシャンプーを使い始めて現在3日目。なんとなくかゆみが治まってきた。いいぞ 最初からベビーシャンプーにしておけば良かった。

ところで、髪の毛に付くシラミはアメリカではあまり珍しい事ではないらしい。
初めての駐在の時、子供達は学校から時々、「あなたの子供のクラスメートからシラミが発見されました」と言う手紙をもらってきた。
そして、我が家の子供の頭にも・・・・なんて事も有りました。

そんな時には、薬局に行くとシラミ用シャンプーが何種類か売っているので、それを使って駆除します。我が家の子供にそのシャンプーを使った7-8年前とは違い、今は更に多種のシャンプーが売っていて、驚きました。
そのシャンプーを使った後は、髪の毛がきしんで痛むかもしれませんが、シラミよりはマシ。シラミはどんどん家族にも広がってしまうので、広がる前に駆除する事が大事です。
髪の毛以外にも、髪の毛が触れているコートや衣服も高温で洗濯します。洗濯出来ない物でも乾燥機にかけたりしました。もちろん、布団などのリネン類も念入りに。

アメリカではやはりけっこうポピュラーなようで、一見かわいく見えてしまうシラミのイラストなんかがかいてあるサイトも有りました。(笑)
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PriorityとCapacity

2007年02月01日 | 思った事
塾にも通わず、習い事も殆どせず、のほほぉ~んと田舎で暮していた、私の子供時代とは違い、現代の子供達は忙しいなぁ~と自分の子供達を見ていてそう思う。

ことアメリカに来てからは、「現地校の宿題」「補習校の宿題」「通信教育」等、日々課せられる勉強だけでもこれだけある。この他に、子供の年齢によもよるが、塾に行く子供、楽器を習っている子供、体操・ダンス・スイミング等々習い事は多岐にわたる。
かくいう我が家の子供達も、やりたい事はたくさん有るようだ。
でも、人間万人に時間と言う物は平等で、一日24時間しかない。しかも、学校には毎日一定時間行かなければならないし、夜だって睡眠はとらなければならない。おまけに、食事だってしなきゃいけない・・・。とすれば、限られた時間の中で出来る事だって限定される。

そんな生活が長かったせいか、子供達には時間を上手に使えるようになってほしいと思っている。そんな私が、子供達が小学校に入った頃から、ずーっと言い続けている事。「”やらなければならない事”を先にやってから、”やりたい事”をやりなさい。」
子供達がしている事は大きく分ければ、「やらなければならない事」「やりたい事」の二つだ。要するに物事に優先順位(Priority)を付けると言う事だ。
例えば宿題を考えてみても、月~木曜日なら現地校の宿題が優先で、補習校の宿題は後。補習校は毎週土曜日なので、金曜日には補習校の宿題が優先されると言う具合。

それに対しての反応は、子供達三人三葉で面白い。
「やらなければならない事」に時間を費やし完璧なまでにやりこなすが、「やりたい事」が出来ずに居る長女。
「やらなければならない事」は適当に80%くらいの出来上がり具合でさっさと済ませ、「やりたい事」に一番に辿り着く長男。
今一つ時間配分がわからず、どちらも終わらせられない末娘。あわよくば、やりたくない事はやらずに済ませようというのが見え見え。
それぞれに、親の血が色濃く反映されている。

小学校低学年をアメリカで過ごした上二人は、さすがに時間の使い方が上手かなと思う事がある。「早く寝なさい」「宿題すんだ?」と声はかけても、「勉強しなさい」と言う言葉をかけた記憶は少ない。ある意味、ラッキーと言うか、駐在生活で得た物だと思う。

気になるのが末娘。でも、最近「今日やらなきゃいけないリスト」なる物を作成する事を考えつき、学校から帰ると同時に、ソファーでゴロゴロ、ゆっくりしている彼女の横で、私が紙にやらなきゃいけない事を書き出している。時には、そのリストの横にかかりそうな時間を書いて、時間を見積らせたり・・・。(ホントは、娘自身が書けばいいのだが、取り掛かりに時間がかかるんだよね。) 
「今日は何々やる事があるの?」と聞いて、「1.Mathのプリント 2.Reading Log 3.漢字練習・・・・」と紙に書いて行く。で、それらを一つこなす毎に、横線で消して行く。

そんな子供達を見ていて思うのが、各個人のcapacityだ。
時間的にも能力的にも、子供達三人でもこれだけ違うのだから、誰でも一人一人一日に出来る事の容量(capacity)は違う。また、Priorityもそれぞれ違うのだろう。
きっとそれは、大人でも同じ。例えば、Priorityも、ある人には家族が優先でも、他の人にとっては仕事が大事だったり・・・。お料理より家の掃除が大事だったり。夫よりも子供が大事だったり・・・・逆もまた然り。
Capacityだって、ある人は30分有れば夕食の準備が出来るのに、他の人は2時間もかかったり・・・。高速道路の運転は苦手だったり。英語も買い物程度なら大丈夫だけど、通院はちょっと・・・という人も居るし。
もちろん、「やななければならい事」「やりたい事」その両方を器用にこなす人も居る。そして、それが出切れば素晴らしい。それが、目標ですらある。

でも、時間や能力に制限がある以上、自分のcapacityを考慮してpriorityを考えれば、おのずから「今やらなければならない事」が見えてくる。私自身時には、どうしてもやりたかった事を"切る"ことも必要だった。でも逆に、どうしてもやりたかった事を頑張ってやったために、capacityが広がつた事もあった。そして、Priorityを絞れずに、何でもかんでも入れてしまうと、capacityがあふれておぼれそうになる事にも気付いた。自分はそんなに強くないと言う事だ。

文章にするとややこしいけど、毎日の生活の中で大きな事から小さな事まで、CapacityとPriorityを天秤にかけて生活している自分が居る。
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