アメリカに来た時の子供の年齢や先生にもよるが、アメリカの現地校と言うのは、日本の小学校に比べて宿題が多い。
先生によっては、毎日3つほど出す先生もいる。
現在4年生の我が家の末っ子の例で言えば、金曜日のスペリングテストに出題される英単語が月曜に発表されるのでその練習、算数の宿題(プリント1枚程度)、本(日本の国語の教科書の物語程度の物)を読んでその要約をする宿題と言う具合。
年度初めには、なんとか頑張ってやらせようと、私も必死だった。単語は毎日10回ずつ書かせ、算数は横について一緒に頭をひねり・・・。時間だけがどんどん過ぎて行く。現地校から帰ってから、現地校の宿題と補習校の宿題をしたら、あっという間に寝る時間。これじゃ、毎日の生活が楽しいわけがない。せっかく慣れた学校だって、嫌いになりそう。まだ小学生だと言うのに、友達と遊ぶ時間も無い。こんなことでいいのかな?
ある時、英語の本読みの宿題を一緒にやりながら、ふと思った。
やっとアルファベットを読めるようになったような子が、アメリカ人の同年齢の子供が読む本を読めるのか・・と。もちろん、それは”NO”である。アメリカ人の子供に日本の教科書を読めと言っているような物である。
そして、その本を一言一句親が訳して子供に教える必要があるのか・・と。そんなことをしていたら、寝る暇が無い。でも、明日はやってくる! 親はイライラ、子供はうんざり。
もちろん、宿題をする努力は必要だろうけど、どう考えたって同年齢の子供が読むような本は読めるわけが無い。
諦めが良く、先生に聞く勇気だけはある私は、さっそく面接の時に、担任の先生とESLの先生に聞いてみた。
「先生はESLの生徒に現地の子供達と同じように完璧な宿題を期待しているのか? 」先生は、はっきりと「NO!」と答えた。
「本を読んでそれを要約するような、時間がかかり難しくて手に負えない宿題」を例にあげたところ、30分やって出来ない物はそれで中断していいとの事。そして、その旨メモを付けてだしくれと言うことだった。
とにかく、挑戦。そして出来ないならそれでよし。それがその時点でのその子の実力。でも、やる前から諦めるのはダメ。私はそう受け止めた。
教師の傍ら日本人家庭での家庭教師もしている、ある先生曰く、お母さんはとにかく宿題をやって欲しがるんだけど、今のその子の実力では、答えだけを教えるしか宿題を終わらせる方法がない。本当は、きちんと問題の解き方や、英語が出来るように指導したい。家庭教師に当てられた1時間のうち、最初の15分程度でさっさと宿題を終えた後、残りの時間を英語の勉強に当てる事にしているとも言っていた。
そもそも、子供の英語の実力は、先生方が良く知っている。それなのに、ものすごく立派に出来上がった宿題を見れば、誰かが手伝ったであろう事は明白だ。
日本の成績表に当たるReport cardも相対評価ではなく絶対評価なので、その子なりに頑張っていれば評価されるのだ。ここ何年かの間に、各学区・各州規模のテストもだいぶ増えたようだが、それもESLの生徒は時間を延長出来たり、通訳が入ったり、英語の辞書の使用が許可されるなど、かなり考慮されている。ESLを卒業していても、滞在年数が短ければその特権は利用出来る。
我が家の子供達の場合、3人とも初めてアメリカの現地校に行き始めたのが、小学校低学年。アメリカ人の子供達もまだまだスペリングは間違うし、本を読む事が苦手な子供達も居る。そういう意味ではラッキーなのだと思う。
今回の駐在では、上二人はミドルスクールからの出発だったが、日本で英語力の維持はしなかったにもかかわらず、「聞く耳」だけは残っていたようだ。それもまたラッキーとしか言いようがない。
小学校高学年以上、特にミドルスクールやハイスクールで初めてアメリカの現地校に転校した場合、本当に大変そうだ。宿題の量も小学校よりもグンと多い。友達や家庭教師、学校の通訳の先生の協力も多いに活用していいと思う。私なら「そこまでしなくても良いじゃん。出来ない物は出来ないよ。」と言いたくなる。ほんとに、皆良く頑張ってると、とても感心する。
なかなか自分の英語力の伸びを実感出来なくて、うんざりする事もあると思う。でも1年後に、今苦労して読んでいる本を手に取った時、きっとスラスラ読めると思う。こつこつ積み重ねて行けば、努力は実ると信じるしかない。どうせ勉強しなきゃいけないなら、「やるだけ無駄」と思うより、「何もしないより、ちょっとでもした方がまし」とプラスに考えた方が楽しい。
現在、アルファベットも知らずにアメリカの現地校に泣きながら通い始めた我が家の末っ子は、2年経った今では私よりも流暢に英語を話す。簡単な絵本ならスラスラ読んでしまうまでになった。文法に関してはまだまだだが、追い越される日も近い。甘えん坊で、何としてでも困難は避けたがる末っ子でも、人間のびる物である。
ただ、日本語の方が怪しくなると言う弊害も出始めているが・・・。これについては、またいつか。
先生によっては、毎日3つほど出す先生もいる。
現在4年生の我が家の末っ子の例で言えば、金曜日のスペリングテストに出題される英単語が月曜に発表されるのでその練習、算数の宿題(プリント1枚程度)、本(日本の国語の教科書の物語程度の物)を読んでその要約をする宿題と言う具合。
年度初めには、なんとか頑張ってやらせようと、私も必死だった。単語は毎日10回ずつ書かせ、算数は横について一緒に頭をひねり・・・。時間だけがどんどん過ぎて行く。現地校から帰ってから、現地校の宿題と補習校の宿題をしたら、あっという間に寝る時間。これじゃ、毎日の生活が楽しいわけがない。せっかく慣れた学校だって、嫌いになりそう。まだ小学生だと言うのに、友達と遊ぶ時間も無い。こんなことでいいのかな?
ある時、英語の本読みの宿題を一緒にやりながら、ふと思った。
やっとアルファベットを読めるようになったような子が、アメリカ人の同年齢の子供が読む本を読めるのか・・と。もちろん、それは”NO”である。アメリカ人の子供に日本の教科書を読めと言っているような物である。
そして、その本を一言一句親が訳して子供に教える必要があるのか・・と。そんなことをしていたら、寝る暇が無い。でも、明日はやってくる! 親はイライラ、子供はうんざり。
もちろん、宿題をする努力は必要だろうけど、どう考えたって同年齢の子供が読むような本は読めるわけが無い。
諦めが良く、先生に聞く勇気だけはある私は、さっそく面接の時に、担任の先生とESLの先生に聞いてみた。
「先生はESLの生徒に現地の子供達と同じように完璧な宿題を期待しているのか? 」先生は、はっきりと「NO!」と答えた。
「本を読んでそれを要約するような、時間がかかり難しくて手に負えない宿題」を例にあげたところ、30分やって出来ない物はそれで中断していいとの事。そして、その旨メモを付けてだしくれと言うことだった。
とにかく、挑戦。そして出来ないならそれでよし。それがその時点でのその子の実力。でも、やる前から諦めるのはダメ。私はそう受け止めた。
教師の傍ら日本人家庭での家庭教師もしている、ある先生曰く、お母さんはとにかく宿題をやって欲しがるんだけど、今のその子の実力では、答えだけを教えるしか宿題を終わらせる方法がない。本当は、きちんと問題の解き方や、英語が出来るように指導したい。家庭教師に当てられた1時間のうち、最初の15分程度でさっさと宿題を終えた後、残りの時間を英語の勉強に当てる事にしているとも言っていた。
そもそも、子供の英語の実力は、先生方が良く知っている。それなのに、ものすごく立派に出来上がった宿題を見れば、誰かが手伝ったであろう事は明白だ。
日本の成績表に当たるReport cardも相対評価ではなく絶対評価なので、その子なりに頑張っていれば評価されるのだ。ここ何年かの間に、各学区・各州規模のテストもだいぶ増えたようだが、それもESLの生徒は時間を延長出来たり、通訳が入ったり、英語の辞書の使用が許可されるなど、かなり考慮されている。ESLを卒業していても、滞在年数が短ければその特権は利用出来る。
我が家の子供達の場合、3人とも初めてアメリカの現地校に行き始めたのが、小学校低学年。アメリカ人の子供達もまだまだスペリングは間違うし、本を読む事が苦手な子供達も居る。そういう意味ではラッキーなのだと思う。
今回の駐在では、上二人はミドルスクールからの出発だったが、日本で英語力の維持はしなかったにもかかわらず、「聞く耳」だけは残っていたようだ。それもまたラッキーとしか言いようがない。
小学校高学年以上、特にミドルスクールやハイスクールで初めてアメリカの現地校に転校した場合、本当に大変そうだ。宿題の量も小学校よりもグンと多い。友達や家庭教師、学校の通訳の先生の協力も多いに活用していいと思う。私なら「そこまでしなくても良いじゃん。出来ない物は出来ないよ。」と言いたくなる。ほんとに、皆良く頑張ってると、とても感心する。
なかなか自分の英語力の伸びを実感出来なくて、うんざりする事もあると思う。でも1年後に、今苦労して読んでいる本を手に取った時、きっとスラスラ読めると思う。こつこつ積み重ねて行けば、努力は実ると信じるしかない。どうせ勉強しなきゃいけないなら、「やるだけ無駄」と思うより、「何もしないより、ちょっとでもした方がまし」とプラスに考えた方が楽しい。
現在、アルファベットも知らずにアメリカの現地校に泣きながら通い始めた我が家の末っ子は、2年経った今では私よりも流暢に英語を話す。簡単な絵本ならスラスラ読んでしまうまでになった。文法に関してはまだまだだが、追い越される日も近い。甘えん坊で、何としてでも困難は避けたがる末っ子でも、人間のびる物である。
ただ、日本語の方が怪しくなると言う弊害も出始めているが・・・。これについては、またいつか。
そりゃぁ~☆宿題全部提出できた方がいいけどさ...。「プロジェクト・レポート」なぞ出された時は、子供より先に下調べしないとついていけない親だもんなぁ~
心と体の為にも、遊ぶ時間は必要だと思います(最近読んだ本の受け売りですが...)
うちの子供達の学区では、ESLの生徒などはS(satisfied)とU(unsatisfied)で評価される事もあります。Sは、ABCで評価は出来ないが、彼等なりに頑張っていると言う事でしょうか。Uはその逆ね。
宿題を提出しなかったりすると、Uになっちゃいます。出来なくても、出来た所まで提出。又は親のメモを付けて提出すればいいのだと思います。あとは、授業態度ですね。態度バツだともちろん、Uになるのは何処の国でも同じでしょう。
さて、やっと暖かくなってきた事だし、どんどん外に出て遊びたい物ですね。