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むくみの分類

2008年07月07日 | 病気と症状
むくみは、部分的に現れる場合と全身のあちこちに現れる場合があります。むくみを考えるときには、まず、それが「A.」全身のあちこちに生じているものなのか、それとも「B.」身体の一部にのみ現れているか、を見分けます。

Aの場合は、次ぎに、そのむくみが1.体位に関係があるのか、2.体位に関係がなく起こっているのか、を確認します。むくみは、体内の水とナトリウムが過剰になった状態であることから、そのたまり方には重力が影響するからです。体位に関係がある場合、立っていると足に、横になっているときには背中などにむくみが生じるという状態を言います。Aの場合に疑われるのは次の病気です:

「A.」全身に生じるむくみ
1.体位に関係がある
●うっ血性心不全
●急性心膜炎
●急性心糸内膜炎
●ネフローゼ症候群

2.体位に関係がない
●肝硬変
●妊娠


Bの場合は、1.血管が浮き上がっているか、2.浮き上がっていないか、が次ぎの確認ポイントとなります。この場合、血管というのは、静脈を意味します。Bの場合に、疑われる病気をあげてみます:

「B.」身体の一部分に生じるむくみ
1.静脈が浮き出ている
●下肢静脈瘤

2.静脈が浮き出ていない
●静脈血栓症

むくみという場合、普通、指で押すとへこんで、すぐにまた元の状態になります。これを圧痕といいます。ただし、甲状腺機能低下症などのむくみの場合は、押してもへこみません。このように一概に「むくみ」といっても、いろいろありますし、その原因もさまざまですから、簡単に考えることは禁物です。医師の判断を受けることが大切です。

貧血

2008年07月07日 | 病気と症状
貧血というのは、血液中のヘモグロビン(血色素)の量が減り、酸素の供給がうまくいかなくなり、いろいろな臓器や筋肉などの組織が酸素欠乏状態になった状態をいいます。貧血はその発生原因によって、いくつかに分類されます:

1.赤血球をつくる機能の低下が原因で生じる貧血
2.赤血球が余分に壊れることによって生じる貧血
3.赤血球が血管から漏れることによって生じる貧血

これらのなかで、圧倒的に女性に多く、日本においては成人女性の5~10パーセント程度が罹患しているとさえ言われ、貧血の前段階ともいえる潜在性鉄欠乏性状態は、成人女性の20~50パーセントであるとも言われるのが、上記の3が原因で起こる「鉄欠乏性貧血」です。

鉄欠乏性貧血は、貧血のなかで最も多い病気です、身体に必要な鉄分が不足するために生じます。対策および予防は、鉄分を多く含む、吸収性の良い食品を正しく補給することです。その他、鉄剤を投与します。胃潰瘍などの消化器の疾患がある場合を除き、内服で充分でしょう。

重度の貧血になると、全身のあちこちにむくみ(浮腫)が生じます。うっ血性心不全などの場合は、立っているときには足に、横になっているときには背中などのむくみ(浮腫)が生じますが、貧血によるむくみ(浮腫)の場合は、体位に関係ありません。動悸やめまいといったほかの症状も現れます。また、貧血特有の症状としては、爪が反り返ってスプーンのような状態になることもあります。これを匙状爪といいます。