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ドラマ 喰いタン  第一回 2006年1月14日放送 あらすじ&レビュー

2006-01-15 14:38:19 | ストーリー&レビュー
第一回
国際線で日本に向かうジャンボ旅客機のファーストクラス。皆が寝静まる頃、ぱくぱくとひたすら食べている男がいる。お雇い探偵の高野聖也。あらたな職を得て日本に帰ってくるところだ。「う~ん、デリシブ。」舌鼓を打って、次の皿に箸をつける。
場面は変わり白昼の横浜ベイエリア。大型のバイクを颯爽と乗りこなし、野田涼介が現れる。バイクは崩れかけの倉庫の間を縫って走る。
着いた先はホームズエージェンシー。探偵事務所だ。涼介はそこの社員だが、よその連中はすでに他社から引き抜かれ、事務係のアシスタント出水京子がたった一人で切盛りしているだけ。
そこにベルの音が。現れたのは依頼者ではなく大きな宅配便の荷物だった。あて先は、「高野聖也」とある。「?」二人は何のことだか分からない。
その頃飛行機は日本の領空に入り、着陸を控えていた。高野は持参の箸をようやく仕舞う。「ごちそうさま。」それを見た外国人の少年は「サムライだ。」とワクワク顔。
その頃事務所では、新しいリーダーの到着を待っていた。だが現れたのは依頼者の少年で、猫を探してほしいということだった。名前はミユキ。涼介はしぶしぶ一万円を受け取る。そのとき、ようやく高野が現れる。赴任早々高野が注文した肉まんのせいで、なけなしの一万円は消えてしまい・・・
外出しても、高野はなお食事を摂ると言い、あきれる二人。「待てエ~!」突然人の叫び声が。見ると男が警官に追われている。犯人は高野の持っていた肉まんの袋をも奪って逃げる。高野は逃走する犯人をあっという間に取り押さえる。食べ物については相当の執念を持っているらしい。一同は感嘆する。

タイトル

高野たちは、ひと仕事を終え、次の事件現場の三丁目へと急ぐ。警察の捜査にひと役買い、報奨金をもらおうというのだ。三丁目の殺人事件現場で、高野は被害者の食べていたらしい高級寿司を味わったというかどで、連行される。
警視庁で高野はカツ丼を食べさせてもらい上機嫌。警視庁のキャリア緒方女史はそんな高野を一喝する。署長とも真っ向から対決する、こわもてのカリスマだ。署から戻った高野達は、被害者が殺された時に食べていたという、「うさぎ寿司」のにぎりを注文する。
翌日、被害者の妻が怪しいとにらんだ涼介は、尾行をするのだが、あっさり刑事に見つかってしまい叱られる。
高野達は方針を変えて中華街へ。うさぎ寿司はその一角にあった。寿司を頬張る三人。そこへ緒方も現れる。喧嘩しながらも親睦を深めていく四人だが、高野は寿司を食べながらあることに気付き、何故か涙を流す。
翌日、猫のみゆきが見つかる。高野は少年の差し出すお札をそっと少年のポケットに返してやる。
高野は涼介を連れ、うさぎ寿司へ。高野は出前用の寿司と店に出す寿司の握り方の違いを指摘し、うさぎ寿司の主人の自白を引き出す。犯人はうさぎ寿司の主人だった。借りた額以上の金を無心し、寿司屋の誇りを汚した被害者が許せなかったと言う。高野は、「こんないい寿司を握れる人に悪人はいない。」と言い、もうひとつにぎりを注文する。「戻ってくる日まで、この舌に記憶を焼き付けます」と・・。
高野は海を見ながら涼介に、「店主は自首するだろう。そう信じる。
」と告げ、涼介はそんな高野を少し尊敬の眼で見直すのだった。

レビュー
原作は漫画「喰いタン」。脚本の伴一彦氏は、前日放送の「スチュワーデス刑事」最終回も手がけている。「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」の遊川和彦氏と同一人物。「恋がしたい~」では、ごく普通の現代人に宿った救済観を示して見せた。今年は第一クールからはりきって登場。原作があるので内容はそう変わっていないと思われるが、ゆったりとした時間の流れにちょっとおとぼけた連中と、こういったテイストはお得意コースらしい。ふと2004年春同枠の「仔犬のワルツ」(野島伸司氏)を思い出した。このドラマは、親子に流れている血の鼓動と盲目の天才少女の運命の鼓動が対決の形で描かれ、どちらもそのかけがえのなさを知るという内容で、個人的に大変好きだった。で、この「喰いタン」は、いかにも奇妙なキャラクターの「思い」が、コミカルに描かれており、あまり考え込まなくても楽しめる内容になっている。最初の数分が過ぎた頃、退屈さの魔物に「確保」されかけてしまったが、フワフワした情感に次第に引き込まれ、なんともメロウな仕上がり。先入観に支配されたか・・・辛抱して見ると、「そういえばこんなヤツいたよな。」なんて言ってる自分はすでに壮年の扉。そうそうはしゃいでらんないなあ・・・。

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