涼介、いつものようにバイクで出勤。ホームズの扉を開く。チェロを弾いている高野。
京子、電話を取り、喜んでいる。テレビジャパンの「クイズ。グルメで迷宮」への出演に当選したらしい。収録は一週間後。高野、クイズは苦手だと言うが、
「美味しい料理があればどこへでも行きます。」
撮影当日、ハジメも連れて現れた高野達。早速、名物のシオドメロンパンに舌鼓。
その頃、緒方は殺人事件の現場にいた。死体のそばには「グルメで迷宮 公開入場券」があり、携帯の留守電には「計画通りやる。汐留で会いましょう。」と残っていた。一同はテレビジャパンに急ぐ。
汐留では、スタジオに入るやゲストのマダムダンを見つけ、興奮する京子とハジメ。食ってばかりの高野をいさめる涼介は、後輩の森山ひとみを見つける。番組のフードコーディネーターをしているらしい。懐かしさにふける二人。
収録は4時には始まった。マダムダンのゲストのコーナー中、卵白とゼラチンでショーアップした生ビールを飲んで機嫌を悪くする司会者川上。休憩が入る。川上はひとみを叱りつけて楽屋に消える。マダムダンは、「川上は下品な男だから気にすることない」と言い、ひとみを慰める。のど薬を飲むマダムダン。
川上は気を取りなおし、クイズは再会。盛り付けられたイクラを本物かどうか見分けるクイズの最中、川上はいきなり咳き込み、倒れてしまう。医者によるとそばアレルギーの発作らしい。幸い命に別状はなかったが、この日番組に出てきたメニューにそばはない。緒方達は、フードコーディネーターのひとみが川上にセクハラをされている恨みにそば粉を混ぜたのではないかと疑う。
「そば粉が入っていたことに気がつかなかった自分が、プロとして悔しい」と、涼介にもらすひとみ。
その時マダムダンが、持っていたダイヤが無くなったと騒ぎ出した。川上に発作を起こさせてその隙にダイヤを盗んだのではないかと、ひとみはマダムダンにも疑われる。
「そば粉がどこに入っていたのかを調べたら犯人に近づけるんじゃないですか?」と京子は緒方に言う。高野を使って協力費用を頂戴・・・というわけだ。
「ひとみちゃんの為に食ってくれ。」といつも高飛車な涼介が頭を下げる。
「まかせてください。」高野はマイ箸を取り出して食べ始める。
楽屋に入っていた物から、キングサーモンのムニエル、トンカツ、どれにもそば粉は使われていなかった。そして最後のステーキ。
「そば粉は入ってませんね。」高野はぱくぱく食べてしまう。すでに館内の人間はボディチェックが終わり、ダイヤは見つかっていなかった。
高野によれば、そば粉は入っていないが、ステーキソースにそばが入っていると言う。「トマト、コンソメ、ケチャップ、マヨネーズ、ウスターソース、しょう油、コショウ、メイプルシロップ・・・」高野はソースの材料を次々と言い当てる。そして、「ハチミツを入れませんでしたか?」
そばの花のミツを集めたハチミツは、そば粉アレルギーを引き起こすというのだ。普通の人間では分からないという。ひとみはハチミツを入れていないと否定するが、状況は悪いみたいだ。
「ひとみ。俺はさ、俺なりに目をかけてきたつもりだ。そのお返しがこれか?」川上はひとみに言う。
「ひとみちゃん。嘘だよね・・・」涼介はうなだれるが、こしょうのビンが割れた時、マダムダンが喉の薬を飲んでいたことを思い出し、それがそばハチミツではないかと言う。罵声を浴びせて怒るマダムダン。
その時高野は立ち上がり、卵白とゼラチンが入った生ビールをごくごく飲み始める。
「マズそう。」と涼介達。
高野は、泡に入りこんでいたニセのダイヤを発見する。「これはマダムのダイヤに間違いありませんか?」「間違いないわ。」とマダムダン。
「これで分かりました。ステークソースにそばハチミツを入れたのは、マダムダン。」
高野は断言する。ハチミツを入れ、騒動の隙にダイヤが盗まれたと言って保険金を取る目的だったらしい。ダイヤモンドの熱伝導率では、もっと冷たく感じるはずだと、高野はダイヤを噛む。ガラス玉のダイヤは、割れてしまった。マダムダンは連行されていった。
高野は、ひとみの熱心な仕事振りを川上に教える。川上はひとみに謝り、一件落着。
「涼介君。事件を解決に導いたのは、君の優しい心だったね。」と高野。
結局、殺人事件は心筋梗塞の突然死であり、クイズ番組とは関連がないことが判明、緒方達は引き上げる。
再び番組が始まる。500万円の掛かった問題だ。
「料理のさしすせそ。さは砂糖。しは塩、すは酢、せはしょう油、ではそは?」
「そば。」涼介は、とっさに答えてしまう。
「なんでそばなのよ。味噌でしょ味噌。」
後日、テレビの放映を見ながら、京子はぶつぶつ言っている。
その時、ひとみが、番組で使った野菜を持ってやって来る。涼介はひとみを追いかけるが、振られてしまい。一同は野菜をかじる。「うん。おいしい。」
レビュー
高野が大人と若者の仲裁役になり、若者達の熱意と思いやりで事件を解決するという回である。迷宮番組に起きた迷宮を軸に、一時の騒乱に青春の想い出をからめ、「そば」でズッコケさせた。評価点としては掛け合いの面白さ、面白くなくなりそうな場面でのたて直し方などになるが、軽快なテンポに洒落たセリフのアメリカ的なノリではなく、どちらかというとなにわ節みたいな人選になった。ただ、彼らの連帯感がなんとなくクラい雰囲気にキッと活路を開き、地盤沈下を防いでいる。来週もまた青春の道標って感じか。多少ワンパターン風のきらいはあれど、それは見逃していいさ。
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テレビドラマの時間 三田ちゃんのそら見たことか
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京子、電話を取り、喜んでいる。テレビジャパンの「クイズ。グルメで迷宮」への出演に当選したらしい。収録は一週間後。高野、クイズは苦手だと言うが、
「美味しい料理があればどこへでも行きます。」
撮影当日、ハジメも連れて現れた高野達。早速、名物のシオドメロンパンに舌鼓。
その頃、緒方は殺人事件の現場にいた。死体のそばには「グルメで迷宮 公開入場券」があり、携帯の留守電には「計画通りやる。汐留で会いましょう。」と残っていた。一同はテレビジャパンに急ぐ。
汐留では、スタジオに入るやゲストのマダムダンを見つけ、興奮する京子とハジメ。食ってばかりの高野をいさめる涼介は、後輩の森山ひとみを見つける。番組のフードコーディネーターをしているらしい。懐かしさにふける二人。
収録は4時には始まった。マダムダンのゲストのコーナー中、卵白とゼラチンでショーアップした生ビールを飲んで機嫌を悪くする司会者川上。休憩が入る。川上はひとみを叱りつけて楽屋に消える。マダムダンは、「川上は下品な男だから気にすることない」と言い、ひとみを慰める。のど薬を飲むマダムダン。
川上は気を取りなおし、クイズは再会。盛り付けられたイクラを本物かどうか見分けるクイズの最中、川上はいきなり咳き込み、倒れてしまう。医者によるとそばアレルギーの発作らしい。幸い命に別状はなかったが、この日番組に出てきたメニューにそばはない。緒方達は、フードコーディネーターのひとみが川上にセクハラをされている恨みにそば粉を混ぜたのではないかと疑う。
「そば粉が入っていたことに気がつかなかった自分が、プロとして悔しい」と、涼介にもらすひとみ。
その時マダムダンが、持っていたダイヤが無くなったと騒ぎ出した。川上に発作を起こさせてその隙にダイヤを盗んだのではないかと、ひとみはマダムダンにも疑われる。
「そば粉がどこに入っていたのかを調べたら犯人に近づけるんじゃないですか?」と京子は緒方に言う。高野を使って協力費用を頂戴・・・というわけだ。
「ひとみちゃんの為に食ってくれ。」といつも高飛車な涼介が頭を下げる。
「まかせてください。」高野はマイ箸を取り出して食べ始める。
楽屋に入っていた物から、キングサーモンのムニエル、トンカツ、どれにもそば粉は使われていなかった。そして最後のステーキ。
「そば粉は入ってませんね。」高野はぱくぱく食べてしまう。すでに館内の人間はボディチェックが終わり、ダイヤは見つかっていなかった。
高野によれば、そば粉は入っていないが、ステーキソースにそばが入っていると言う。「トマト、コンソメ、ケチャップ、マヨネーズ、ウスターソース、しょう油、コショウ、メイプルシロップ・・・」高野はソースの材料を次々と言い当てる。そして、「ハチミツを入れませんでしたか?」
そばの花のミツを集めたハチミツは、そば粉アレルギーを引き起こすというのだ。普通の人間では分からないという。ひとみはハチミツを入れていないと否定するが、状況は悪いみたいだ。
「ひとみ。俺はさ、俺なりに目をかけてきたつもりだ。そのお返しがこれか?」川上はひとみに言う。
「ひとみちゃん。嘘だよね・・・」涼介はうなだれるが、こしょうのビンが割れた時、マダムダンが喉の薬を飲んでいたことを思い出し、それがそばハチミツではないかと言う。罵声を浴びせて怒るマダムダン。
その時高野は立ち上がり、卵白とゼラチンが入った生ビールをごくごく飲み始める。
「マズそう。」と涼介達。
高野は、泡に入りこんでいたニセのダイヤを発見する。「これはマダムのダイヤに間違いありませんか?」「間違いないわ。」とマダムダン。
「これで分かりました。ステークソースにそばハチミツを入れたのは、マダムダン。」
高野は断言する。ハチミツを入れ、騒動の隙にダイヤが盗まれたと言って保険金を取る目的だったらしい。ダイヤモンドの熱伝導率では、もっと冷たく感じるはずだと、高野はダイヤを噛む。ガラス玉のダイヤは、割れてしまった。マダムダンは連行されていった。
高野は、ひとみの熱心な仕事振りを川上に教える。川上はひとみに謝り、一件落着。
「涼介君。事件を解決に導いたのは、君の優しい心だったね。」と高野。
結局、殺人事件は心筋梗塞の突然死であり、クイズ番組とは関連がないことが判明、緒方達は引き上げる。
再び番組が始まる。500万円の掛かった問題だ。
「料理のさしすせそ。さは砂糖。しは塩、すは酢、せはしょう油、ではそは?」
「そば。」涼介は、とっさに答えてしまう。
「なんでそばなのよ。味噌でしょ味噌。」
後日、テレビの放映を見ながら、京子はぶつぶつ言っている。
その時、ひとみが、番組で使った野菜を持ってやって来る。涼介はひとみを追いかけるが、振られてしまい。一同は野菜をかじる。「うん。おいしい。」
レビュー
高野が大人と若者の仲裁役になり、若者達の熱意と思いやりで事件を解決するという回である。迷宮番組に起きた迷宮を軸に、一時の騒乱に青春の想い出をからめ、「そば」でズッコケさせた。評価点としては掛け合いの面白さ、面白くなくなりそうな場面でのたて直し方などになるが、軽快なテンポに洒落たセリフのアメリカ的なノリではなく、どちらかというとなにわ節みたいな人選になった。ただ、彼らの連帯感がなんとなくクラい雰囲気にキッと活路を開き、地盤沈下を防いでいる。来週もまた青春の道標って感じか。多少ワンパターン風のきらいはあれど、それは見逃していいさ。
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