みそっちょの日常 

2019年春頃のUターンに向けて準備中です。

みそっちょ ( ミソサザイ ) とは・・・

2017-05-05 23:00:00 | みそっちょ ( ミソサザイ )とは・・・
早朝、ミソサザイの囀りで目を覚ます。
庭先の梅の木の枝にとまって、小さな身体に不釣合いな
目覚まし時計のような大声で鳴く。

父は生前(足腰が丈夫だった頃)、ツバメの巣の上に
ミソサザイが巣をかけるようになったのを観察し続けた。
そしてある日、ツバメの古い巣を掃い落として
ミソサザイのために藁縄で土台を作った。

この、小さな苔の塊がミソサザイの巣で、
ボロボロになった藁の切れ端が父の作った土台。


この巣を作ったミソサザイは、
一昨年の5月に巣立った雛のうちの1羽だと思われる。
まだ巣をかけるのが下手で、先日の大風に吹かれて落下してまったらしい。
これが、その時に落ちたという巣。
古い巣の上に新しい巣をかけている。


自分の羽毛を敷いてベットにしているのが見える。


巣には、出入り口が1つと非常口が別に1つある。




父の作った土台に重ね新しい藁縄を足す。
それでも今年の巣作りは失敗だ。
時期的には、もう間に合わない。
ベテランのミソサザイなら他に何か所も巣をかけるが、
この若いミソサザイは他に巣をかけている形跡が無い。


そんなミソサザイの暮らしを支えるのは、この苔の多い環境らしい。


来年、再び巣をかけることが出来るだろうか。
まずは生き延びることが前提だ。

ミソサザイは、父が一番愛した野鳥だった。



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