2週間ほど前、人格を崩壊させられる検査を受けた事は、ここで書いた。
余りの屈辱の為、検査レポートなんか書くもんか!
と、一人勝手にここでキレた。
だが、心の傷も少しは癒えた今、これからこの検査を受けられる方々の為に、簡単に記しておこうと思う。
その検査とは、前立腺生体検査である。
7月頃だったか、健診の折、腫瘍マーカーの数値が高く、間を置いてもう一度、検査する事になっていた。
11月に再び検査するも、かえって数値は悪化。
「念のために生検をやりましょう。」(医師)
この前立腺生検については、それを経験している弟や友人から、散々脅かされていた。
やれとんでもなく痛いだの、やれ惨めの極みだの。
医師の説明によると、
腰椎麻酔をかけての検査であり、痛みは全くないし、心配には及ばない。
ただし、術後は麻酔の影響で、下半身が動かせなくなる。
一泊入院が必要だ。
それと、翌日の朝まで尿道にステントを留置する。
との事。
それだけか?
痛みの件は否定したが、惨めの極みの件は否定しないようだな。
だいたい、尿道に管を入れられる時点で、すでに惨めさが伝わってきたぜ。
よしわかった。
俺も男だ!(前立腺は男だけだ!)
煮るなり焼くなり、好きにしてくんな。
てことで、
11月15日より、一泊の検査入院である。
前夜の9時より絶食。当日朝6時過ぎからは水さえ口にしてはいけない。
(小さな声で言うけど、すこーーしは飲んだ。)
10時半受付。
たったの一泊だ。
差額を払って、個室を準備して貰った。
尿道に管を入れられたまま、相部屋で他人の鼾で眠られない夜を過ごすなんて、真っ平だったからだ。
検査は3時過ぎになろうとの事で、それまで病室で待機である。
無論、引き続き食事は愚か、水を飲む事も禁じられる。
なのでこれは、水分補給用の点滴である。
午後3時
「術着に着替えて下さい。」
術着とは、ホックで前後が止められているアッパッパーと言った方が早いワンピースの事で、手術台で簡単に着脱出来るような仕組みになっている。
手術室にベッド毎運ばれ、手術台に横になるよう促される。
手術台とは随分と大袈裟だが、この後、奴らの悪魔の魂胆に、否応なく気付かされる。
先ずは、腰のあたりに何本か麻酔を打たれる。
「どうですか。何も感じなくなりましたか?」(医師)
感じたら一大事だろう。
何だったら、あと十本ぐらい打っても構わねえ。
念入りにやってくんな。
「ははは、そうはいかないんですよ。」
その後、仰向けに寝かされ、両腕を固定される。
「え?え?。」
看護師たちが束になり、私の術着のホックを外し、何もかも引っ剥してしまった。
哀れな子羊とも言うべき私は、全裸で手術台に晒された。
そして次に、
足元から悪魔の装置と言うべきものが引き出される。
な、何をするか。
無礼者ーーー!
続く