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先日、姉と電話した。「お互い、自分を表現してないね。」と嘆き合った。と、いうことで始めたブログです。

あなたの夢を… ~第十夜~

2006-03-20 00:05:05 | 夢十夜
さてさて、『夢十夜』も最終夜となってしまいました…

最終夜である今宵は、皆様自身の『夢』が相応しいと思います…

あなたの『夢』について、考えてみてください…

そして、もし差し支えなければ、僕にその『夢』をお話してくださいな…





あなたの『夢』をもって…

このブログも終わりにいたします。

十ヶ月程の短い間でしたが、ご愛読本当にありがとうございました…

ちょっとした感想などを頂けたら幸いです…

また、皆様とお会いできることを楽しみにしております。





ではでは、

良い夢を…


僕の名前は… ~第九夜~

2006-03-19 00:04:25 | 夢十夜
僕は大学時代、陸上部に所属しており、5000mを専門としていました。

陸上部と学部の追い出しコンパで同じ言葉を後輩たちに贈りました…

今夜は、皆様にその言葉を贈ります…





僕の名前は、『○× 実(みのる)』といいます!!


この名前は父が『夢が実るように…』と、つけてくれました。


僕の『夢』は5000mを15分台で走ることでした。


僕のベストタイムは16分01秒です…


あと1秒のところで、僕の『夢』は実現いたしませんでした。


しかし、そのレースで「『夢』は手の届かないものではない!!」と感じました。


皆さん、『夢』は自分で叶えるものです…


これからも『夢』を追いかけ続けてください!!


それが素敵な人生を送る秘訣なのですから…



39歳からの夢… ~第八夜~

2006-03-18 17:14:13 | 夢十夜
以前に、徳永民平先生(以下先生)という、愛媛を代表する詩人であり、居合道の師範である方とお酒を飲ませてもらったことがあります。

その時の様子は『あなたにあいたい… (初日)』を見てやってください。



この時、先生は次のようなお話をしてくださいました…


「私が居合を始めたのは、39歳からです。随分と遅いでしょう?

 でも、今では“いちばん”です。 」と…


僕はこの話を聞いて、勇気づけられました…


「39歳からでも、頑張れば、“いちばん”になれるんだ!!

 39歳からでも、頑張れば、『夢』は叶うんだ!! 」と、考えたのです…




…年齢を『夢』を断念する理由にしようとしてませんか?


「もう30歳近いから、『夢』なんて言ってられないよ。現実見なくちゃね~。」なんて風にね…


それは、自分に対する言い訳に過ぎないのです…




僕は、現在27歳…

まだまだ『夢』を追い求めることができます!!

むしろ、働くことによって、経済的にも精神的にも自立し、誰に対しても負担をかけることなく、心置きなく『夢』を追いかけることができます!!

まだまだ、これからなのです!!



39歳からの『夢』…

その『夢』は、きっと素敵な『夢』でしょうね…


夢に飛び込める環境… ~第七夜~

2006-03-16 22:44:18 | 夢十夜
僕らは『夢』を追いかけます。

それは、ひどく幸せなことです…


家庭の事情、経済的な事情、身体的な事情などで、『夢』を追いかけることを断念せざる得ないような状況…

そのような状況にあった方は山の数でしょう…




僕らは『夢』を語ります。

それは、ひどく幸せなことです…


生きていくのに精一杯でそんな余裕がない状況、言論・肉体の自由を制限されている状況…

そのような状況にいる方は砂の数です…




僕らは『夢』を知っています。

それは、ひどく幸せなことです…


毎日が生命の危険にさらされている状況、その日食べるものがないという状況、字も知らない状況、そして、『夢』という概念すら知らない状況…

そのような状況にある方は星の数です…




僕らはひどく幸せです…

『夢』を知り、語り、追いかけることができるのですから…



今、『夢』を探している人…

今、『夢』を追いかけている人…

すでに、『夢』を成し遂げてしまった人…



『夢』に飛び込める環境にある贅沢について考えてみてください…

そして、その贅沢に感謝しなくてはならないでしょう…

世界には『夢』という概念すら知らない方たちが星の数ほど存在するのですから…




願わくば…

一人でも多くの方が…

『夢』に飛び込める環境になりますように…


夢についての考察 ~第六夜~

2006-03-15 23:38:51 | 夢十夜
今夜は、『夢』について考察してみようと思います。

そもそも、『夢』って何なんでしょうね?

『夢』の意味としては、『nightmare』と『dream』がありますが、今夜は『dream』のみに限定してお話いたします。



僕は『夢』を “成し遂げたいと切望する事柄” と定義しています。

ですから、条件としては “未だ、成し遂げられていない” と “切望している” の二つがあるのです。


“未だ、成し遂げられていない” が、どうでもいいこと…

これは夢ではありません。


“切望している”が、すでに成し遂げられていること…

これも夢ではありません。


この二つの条件が揃って初めて『夢』たりえるのです。



そして、その“切望している”度合いによって、『夢』としての純度が異なってくるのです。

たとえば、マイホームが欲しいという夢…


毎日、ぶらぶらしていたが、宝くじが当たって手に入れたマイホーム…

毎日、一生懸命働きコツコツ貯めて、手に入れたマイホーム…


どちらが手に入れた時の喜びは大きいでしょうか?



“切望している”度合いは、その『夢』の実現に向かって、どれ程の努力をしたか、ということにかかっています。

その努力が大きければ大きいほど、“切望している”度合いは高まり、その『夢』は、より『夢』としての純度を高めることになるのです。

純度の高い『夢』とは、その実現のために、より多くの努力が行われたもの…

つまり、同じ内容の夢であったとしても、何の努力をしないがために実現から遠い『夢』より、成し遂げるがための努力をし尽くした実現間際の『夢』の方が、『夢』としての純度が高いのです…



「僕には、『夢』とか『やりたいこと』が特にないから、頑張る気になれない!!」

と言われる方…

それはそうでしょうね…

『夢』とは、その実現に向かって頑張らなければ『夢』たりえないのですから…






『夢』とは、“自然とできるもの”ではないのです!!


『夢』とは、“自分で育てるもの”なのです!!






『夢』がないと思っている方…

どうです…

まず、“何かを頑張ってみる”っていうのは?

きっと、『夢』と思える素敵な何かと出逢うことができますよ…


後輩Rの夢… ~第五夜~

2006-03-14 21:49:07 | 夢十夜
絶望しみは、

  とても大きく、深い。

     だけど……

僕らの浅はかでちっぽけな

  夢

  勝るものなし!!!!




…これは、後輩Rが製作した『悲しみはこころにあらず』Tシャツのバックプリントです。

なにゆえに『悲しみはこころにあらず』かというと…

フロントの胸のあたりにチョコンと、下図のようにプリントされているから…



『悲』という漢字の『非』と『心』の間にレ点を打つと、そう読むことができるということなのです!!

着眼点がおもしろいですよね!!

まぁ、僕個人の意見としては、『悲しみ』は『心』を形成する重要な感情の一つなのですけれどもね…



このTシャツの詩や絵は後輩Rの作品です。

僕は、このTシャツの詩が随分と好きです…


“僕らの浅はかでちっぽけな『夢』”


このフレーズを読むと、「あぁ、その通りだなぁ…」と思うのです。

そして、それに“勝るものなし!!!!”という思い…




ところで!!

このTシャツの製作者である後輩Rの夢は、高知に自分の居酒屋を持つことでした…

現在、彼は京都に自分の居酒屋を構えています。

『高知に』という点については、未だ成し遂げられてはいませんが、その夢は現実となったのです!!

マジ、スゲェ!!



彼は、自分の“浅はかでちっぽけな『夢』”を追いかけ続けたのです…

そして、これからも追いかけ続けるのだろうなぁ…




今度の休日には、このTシャツを着ようかな?

彼のように“浅はかでちっぽけな『夢』”を追いかけ続けることができるように…


『夢』  ~第四夜~

2006-03-13 22:42:15 | 夢十夜
あれも欲しい これも欲しい

もっと欲しい もっともっと欲しい


俺には夢がある       両手じゃ抱えきれない

俺には夢がある       ドキドキするような

家から遠く離れても     なんとかやっていける

暗い夜に一人でも      夢見心地でいるよ


建前でも本音でも      本気でも嘘っぱちでも

限られた時間の中で     借り物の時間の中で

本物の夢を見るんだ     本物の夢を見るんだ


あれもしたい これもしたい

もっとしたい もっともっとしたい


俺には夢がある       毎晩 育ててる

俺には夢がある       時々 ビビってる

なんだかんだ言われたって  いい気になってるんだ

夢がかなうその日まで    夢見心地でいるよ


あれも欲しい これも欲しい

もっと欲しい もっともっと欲しい

あれもしたい これもしたい

もっとしたい もっともっとしたい


                        『夢』 [LIVE ALL SOLD OUT]より




あれも欲しい!! これも欲しい!!

あれもしたい!! これもしたい!!



でも…

本当に欲しいのは…

『夢』で…


本当にしたいのは…

『夢』を毎晩育てること…



だと思うのです…


ばあちゃんの夢… ~第三夜~

2006-03-11 23:21:07 | 夢十夜
僕には、ばあちゃんが一人いました。

僕が生まれた頃には他の祖父母は亡くなっていたので、一人きりのばあちゃんです。



その一人きりのばあちゃんも大学生の時に亡くなりました。

ばあちゃんは晩年暗い部屋で寝ていることが多かったような気がします。

亡くなった時、イマイチ実感が湧きませんでした。

今もそうです…



ただ、思うときがあるのです…

「もっといっぱい話をするべきだったなぁ。」と…



さて、僕には変わり者の姉がいます。

東京に今現在いるのですが、マンガ家になりたいとのこと…

彼女の作品を一つだけ読んだことがあります。

その作品は、ばあちゃんをテーマにした内容でした…


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すこうし変わり者の女性が写真屋で働きながら、「世の中に特に行きたい場所がない…」とぶつくさ言うのです。

そんな彼女に、ばあちゃんの危篤の報せが届きます。

ばあちゃんは病院に入院しており、話すことすらできません…

付き添いのため、病室でウトウトする彼女に、青い海、青い空、南国の花たち、そして見知らぬ少女が佇む風景が飛び込んできます…



ばあちゃんの葬式後、その場所がどこであるか彼女は知ることになります…



それはばあちゃんの故郷である奄美大島の風景でした…

晩年、ばあちゃんは奄美大島に帰ることを切望していました。

その切なる思いが彼女の夢に流れ込んだのです。



彼女は気づきます…

「本当に訪れたい場所というのは、今まで訪れたことのない場所ではなく、これまでに訪れたことのある思い入れがある場所である。」ということに…

彼女は再び、写真屋で働きながら「ん、とりあえず、海外行ってみることにした…」とのたまいます。



これから先、本当に訪れたい場所を見つけるために…

彼女の夢に少女の姿で現れたばあちゃんのように…


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ばあちゃんの夢は故郷に帰ることでした。

空間的、肉体的制限によって成し遂げられなかった夢…

その思いの強さは他と比較することができないようなものです。

飛行機で一っ飛びの夢…




ばあちゃん…

天国で奄美大島に行ったかなぁ…


『夢を見た』 ~第二夜~

2006-03-10 20:16:24 | 夢十夜
夢を見た あなたを見た

どんな話か 忘れた

笑顔だけ残った

涙が出た


夢を見た あなたを見た

体のなかが 熱を持つ

届かない指先

涙が出た


ひとりでいるこの心

ひとり抱きしめている

あなたがここにいれば

もっと もっと さびしくなるのに


朝になる のどが渇く

夢の向こうへ 耳をすます

日の光もてあそぶ

涙がかわく 


ひとりでいるこの心

ひとり抱きしめている

あなたがここにいれば

もっと もっと さびしくなるのに


きっと きっと

さびしくなるのに


                     『夢を見た』 [TROPICALISM-0゜]より




THE BOOMの『夢を見た』という曲です。

僕は、夏目漱石の『夢十夜』を読むと、この『夢を見た』を思い出し…

『夢を見た』を聴くと、『夢十夜』を思い出すのです…



きっと、両者に共通した情感を感じるからでしょうね。

『人間の寂しみ』と表現するような情感を…



“夢を見た あなたを見た 

体のなかが 熱を持つ  ”




この表現が随分と好きです…

そして、このような思いの在り方が好きです…



夢であなたに会ったなら…

身体のなかに如何ともしがたい熱を持つような思い…



切なく…


さびしく…


自分では決して制御できないような…


『夢十夜』 ~第一夜~

2006-03-09 21:49:43 | 夢十夜
『夢十夜』  夏目漱石 作



僕はこの『夢十夜』の第一夜がひどく好きです…

“自分”と“女”のやりとり…

その描写の美しさ…



な~んて!!



その魅力について述べてみても、いまいちその魅力をお伝えすることができませんね。

それもそのはず…

上記のようにもっともらしいことを述べてみても、本当は僕自身も自分が何故に『夢十夜』が好きかよくわかっていないのですから…



ただ、“感覚的に”好きなのです…


ただ、“感覚的に”「美しい…」と感じるのです…


ただ、“感覚的に”『百年はもう来ていたんだな。』という言葉、終わり方に感動するのです…



皆さんも読んでみてください…

たった四頁の美しさ…

きっと気に入られると思います。





さて!!

僕は『夢十夜』がひどく好きです…

ですので、この題名にあやかって、今日から十夜、『夢』に関わる事柄について述べていきたいと思っています。

僕のきまぐれですが、十夜の間、お付き合いください。

ではでは、良い夜を…