『アヒルと鴨のコインロッカー』 伊坂幸太郎 著
僕が初めて読んだ伊坂幸太郎さんの作品です。
最初、「何なんだ?この突拍子もない始まりは?」と感じたのを覚えています。
しかし、読み進めていくうちに夢中になっていくのを感じました。
そして…
最後の仕掛けが明かされた時には、「嘘!!マジで!?」と声を上げてしまいました。
すごい作品です!!
ストーリーといいますと…
“引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の美青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ち掛けてきた。彼の標的は――たった一冊の広辞苑。僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万円の教材を買いそうになった実績を持っているが、書店強盗は訪問販売とは訳が違う。しかし決行の夜、あろうことか僕はモデルガンを持って、書店の裏口に立ってしまったのだ!”
というもの…
まぁ、これは「何なんだ?この突拍子もない始まりは?」と、僕が感じた冒頭の部分のみのあらすじです。
その後、どうしてこのようなことをしなくてはならなくなったのかが明らかにされるのです。
この作品は読後に爽快感と切なさを感じさせる名作です…
そして、「文学はまだまだ死んでない!!」と思わせるものでした。
読んでいない方は是非とも読んで欲しい作品です。
ところで、この作品、映画化されて、もうすぐ公開されるとのこと!!
信じられん…
どう考えても映画化不可能な作品だと思っていたのですが…
その仕掛けを知るのが楽しみで楽しみで仕方がありません!!
キャストもなかなかのもの…
濱田岳、瑛太、関めぐみ、松田龍平などなど…
特に関めぐみは、山崎まさよしと共演した『8月のクリスマス』で大好きになってしまいました!!
う~ん、楽しみだ…
『アヒルと鴨のコインロッカー』映画公式ウェブサイトに、
『人生を変えるほどの切なさが、ここにある。』
と、記してあります。
このキャッチコピーは、決して大袈裟なものではないのかもしれません…
十代の多感な時期にこの作品に触れたならば、
本当に“人生を変えるほどの切なさ”を感じるかもしれません…
作中でボブディランの声を“神の声”と称しています。
僕にとっての“神の声”はマニックスのジェイムズ?甲本ヒロト?宮沢和史?
いつかその歌声を閉じ込めなくてはならないような事態に陥るかな?
そのときは、神様…
大人しく、閉じ込められていてくださいね…
またいい作品をどんどん紹介してくださいな。
ボブディランもいいけどホフディランもいいよ。
この作品は本当にいいよね…
音楽は新しいのを聴くことがなくなったなぁ…