橋下市長が赤字補填打ち切り。市バス給与ピンチ
●赤字が続く大阪市のバス事業で、橋下徹市長が地下鉄事業からの赤字補填()を打ち切ったため、4月時点で約30億円の資金不足に陥ることがわかった。このままでは同月以降、バス運転手ら約900人の給与や早期退職者約120人への退職金が不払いとなる可能性もある。交通局は回避策として、異例となる民間銀行からの緊急借り入れを検討しており、29日午後、橋下市長と協議する。交通局によると、バス事業は2010年度、単年度黒字の地下鉄事業から約30億円、一般会計から約24億円を繰り入れたが、15億円以上の赤字を計上、累積赤字は604億円と過去最悪を更新した。139路線のうち、黒字は3路線のみで、繰入金なしで事業運営するのは困難な状態だ。4月には資金不足になり、月額約10億円の給与などと、今年度分の退職金約20億円の支給にめどが立たないという。
YOMIURI ONLINE より引用した。公共企業体・国鉄が1987年4月に民営化され今のJRが誕生したわけだが、これは概ね我々都会の利用者にとってはサービスが良くなったり値上げやストがなくなったりと成功だったことは間違いがない。だが利用者の少ない路線は廃止になるなど、一部の人々にとっては不幸なことだった。記事の大阪市バスの問題もよく似た問題を抱えていて、ある程度の赤字は仕方のないことだと考えるのだが、いかがだろうか。もちろん旧国鉄と同じで親方日の丸的な体質は改善しなければならないのだが。給与について言うと、交通局の中に地下鉄と市バスがあるのだから儲けによって給与に格差をつけるのはいただけない。二つを合わせて職員の給与を決めればいい話だ。
今日の一枚も、「京都・鞍馬」です。