時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

安倍が拉致問題を解決すると言っているが・・・

2016-09-18 23:20:35 | 北朝鮮
スプートニク紙より。

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日本の安倍首相は、北朝鮮に拉致された
日本人の問題を解決するためにあらゆる手を尽くすことを約束した。

「私たちにとってそれは最優先課題であり、私はそれを解決するために最善を尽くす」。
拉致被害者家族との会合で述べた。 北朝鮮は1970年代日本国民を拉致し、後、13件のみを事実と認めた。

うち5人が2002年に本国に戻ることが許されたが、残りは死亡とされた。
その遺骨が日本の家族らに送られたが、真偽を判定することはできなかった。


しかし、今年の初めに両国関係が再び悪化し、拉致の調査の問題は行きづまってしまった。

続きを読む: http://jp.sputniknews.com/asia/20160917/2785760.html
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無理無理。

そもそも拉致被害者と認定された13名の日本人は8名はすでに死亡、5名は帰国した。
北朝鮮が「拉致問題は解決済み」と言っているのは、それゆえである。



日本政府や有田芳生氏などの北朝鮮専門家?は拉致被害者は数百人いると語っているが、
その実際の内容を見てみると、時化の最中、目を離したら甲板から消えていたとか
家出の置手紙をおいて失踪した人間など、拉致されたというより事故か自発的な失踪に見えるものも少なくない。


どうも失踪者の遺族が訴えてきたら、そのまま拉致被害者に認定しているようである。


こういうガバガバの基準で被害者数を膨らませて「解決しろ」と言われても、
北朝鮮としては「帰しただろ」としか言いようがない。


いない人間を探せと言われても探しようがない。
日本人の失踪者=拉致被害者という前提で話を進められても困る。

北朝鮮が戦時に北朝鮮で死亡した日本人や戦後に朝鮮に渡った日本人妻の消息には
積極的に取り組んでいる一方で、拉致問題では結果を出せないのは、上のような理由による。


また、先の日朝対談により、一時的な進展が見られた際にも
北朝鮮政府は植民地支配の責任を日本政府が負うこと、
そして在日コリアンに対する差別問題に対処することを進展の条件として提示した。


当然、このような提案を日本政府が受け入れるはずもなく、
結局、拉致問題を口実に日本政府は再び北朝鮮との外交を閉ざすことにした。


そういう経緯があるので、今後、日本政府が北朝鮮との賠償問題に積極的になり、
かつ国内のコリアンに対する差別の解消に尽力する時が来ない限り拉致問題は真に解決されない。


これは別に日本政府だけが悪いわけではなく、
むしろ日本中心思考から解放されていないまま「人権」を語る連中にこそ問題があるだろう。


核問題でもそうなのだが、この手の平和主義者は北朝鮮側の呼びかけを全く考慮しない。

北朝鮮はアメリカとの平和条約締結を条件に核開発の中断、
日本の戦争責任問題・在日コリアンの差別問題の解決と合わせて国交回復を提言しているのだが、
これらの声に一切、耳を傾けず、ただひたすらに北朝鮮を罵倒し悪評を流しているのはどこの誰か。

右翼と左翼が手を合わせて日本の北朝鮮に対する敵視政策を後押ししてきたのではないのか。
そして、その行為を全面的に支持してきたのは我々日本国民ではないか?

日清戦争の時に刷り込まれた中国人憎悪が未だに再生産されていることを思えば、
一度、刷り込められた敵意を解消するのは容易なことではない。


拉致問題の解決は日本の差別や歴史問題の解消とリンクしている。
それゆえに真の解決は相当時間がかかるのではないかと思われる。

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北朝鮮の崩壊を望んでいるのは左翼も同じ

2016-09-13 23:27:31 | 北朝鮮
日本で北朝鮮を弁護することは大罪とされていると言っても過言ではない。

実際は、当サイトで再三、述べているように北朝鮮の敵国はアメリカであり、
近年の核開発も合衆国が北朝鮮の要求する平和条約締結に応じず、軍事演習を敢行していることに起因する。


そもそも、北朝鮮は核実験を行う度に「これはアメリカを標的にしたものであり、
アメリカが敵視政策を続ける限り中断することはない」と発言し続けてきた。


この点を一切、無視して悪の北朝鮮論を吹聴してきたのが日本の左も含む知識人である。

実際、北朝鮮を弁護する人物は極めて稀であり、専門家を含め、
多くの知識人は、多かれ少なかれ北朝鮮の悪魔化に貢献してきた。



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過去の五輪閉会式の例をみても、セレモニーで
その都市が位置する国の政治権力のトップがメインを張るなんていうのは前代未聞だ。

北京五輪の中国ですらこんなことはやらなかった。


ソチ五輪のロシアでもプーチンがショーに登場することはなかった。

これから先も、
北朝鮮などの独裁国家で
オリンピックが開かれないかぎり、
こんなショーはありえないだろう。



そういう意味では、今回の東京セレモニーは日本が
民度の低い前近代的独裁国家であるかのような
イメージを世界に振りまいていしまったといってもいい。


http://lite-ra.com/2016/08/post-2515_2.html
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上記の文章はリオ五輪閉会式でのセレモニーにおける「安倍マリオ」の
演出に対する批判記事から引用したものだが、ここでは
最悪の国の例として北朝鮮、中国、ロシアが平然と使用されている。



リテラに限らず、日本政府を批判するさいに
「このままでは中国や北朝鮮のようになる」とほざく輩は少なくない。


日本と中国・北朝鮮は本質的に異なるという妄想による発言である。

実際は、日本も北朝鮮も同じ近代国家であり、
どちらも中央集権体制および官僚制度に縛られた政治を行っており、
そこに質的な違いはない



そもそも、安倍晋三自体、
父親の安倍晋太郎のコネクションを最大に利用して成り上がった人物であり、
また本人も自慢するように皇族や大物政治家と姻戚関係にある。

支配者層が権力を維持・強化しているという点では日本も北朝鮮も大差はなく、
むしろ小泉進次郎という親米派の新自由主義者を未来の首相のように崇拝・アイドル化する
メディアの行為に何も感じず同調する大衆が存在する日本のほうが自覚がないだけ危険ではないだろうか?



安倍晋三を主役にするというパフォーマンスは日本政府が真に独裁的だからこそ
可能だったわけであり「北朝鮮のような前近代的国家」でさえ同じことはしない。




安易に北朝鮮を悪と腐敗の象徴としてレッテルを貼りつける行為こそ、
自民党に対する最大のプレゼントに他ならない。この点を自覚しているのだろうか?




安倍政権も待望、米軍の「北朝鮮核施設・先制攻撃」が
引き起こす悪夢のシナリオ! 沖縄への報復攻撃、泥沼の地上戦、9条改正



今回の核実験を通じてリテラもさすがに日本の敵視政策のおかしさに気づいたようだが、
批判するには遅すぎたと言わざるを得ない。


同記事で述べられていることは私が数年前から発していたこととほぼ同じ内容で、
責められるべき対象は日本政府もさることながら、それを今の今まで
論じようとすらしなかった日本のメディアや知識人、主流の平和団体にもある。



つい最近まで「民度の低い前近代的独裁国家」と表現しておきながら
いざ日米韓が攻撃を仕掛けようとする動きが出てくると、途端に態度を翻す。

このような軽佻浮薄な態度こそ
日本の左翼の信用を落としている何よりの原因ではないだろうか?




試しに次の記事を読んでみると良い。





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北朝鮮は、アメリカとその同盟国は、
北朝鮮を主権と防衛の権利を持った核大国として認めようとしていない
と考えています。


北朝鮮はさらに、核実験を、北朝鮮の人々と労働党による、
アメリカと敵対勢力への強い一撃だとしました。




北朝鮮が新たな核実験を行った一方で、
アメリカとその同盟国、つまり韓国と日本は、経済や貿易の分野で、
北朝鮮に対する圧力を依然として拡大しています。


北朝鮮は核・ミサイル実験はアメリカの拡大する
軍事的脅威に対する抑止力の強化として行われていると考えています。




朝鮮半島沖で繰り返されるアメリカと韓国の軍事演習、
さらに同盟国内でのアメリカ軍の駐留拡大は、
北朝鮮がアメリカに標的にされていると考える根拠です。




このため、北朝鮮は、
アメリカの敵対政策の終結を強調すると共に、抑止力の強化を強調しています。





西側の一部情報筋も、北朝鮮は国際社会の支持を取り付け、
経済状況の回復を目指し西側から利権を得るために、
世界的な警告にもかかわらず、たびたび核・ミサイル実験を行っていると考えています。



こうした中、アメリカ軍9万人以上が駐留する日本と韓国は、
北朝鮮の核・ミサイル実験の力をはかることで、北朝鮮は単に力を誇示するために
こうした実験を行っているのではなく、アメリカからの危険を十分感じているという結論に達しています。



一方で、中国は北朝鮮の核・ミサイル実験は、
アメリカにとって地域での軍備の増強と共に、中国を包囲するために必要な口実となっていると考えています。

これは中国政府が、THAAD配備など、日本や韓国の軍事力を増強させているアメリカの主な目的は、
中国をけん制することにあると考えていることを意味します。


このため中国は、北朝鮮にこうした実験を停止させようとする西側からの圧力を逃れるために、
これらの実験を認めないと表明しました。




北朝鮮の同盟国と見なされるロシアもまた、北朝鮮の新たな核実験を非難し、
これに関して、西側を支持しています。こうした中、西側はこのような中国やロシアの立場を、
西側の圧力を軽減するための見せ掛けの行動に過ぎないとしています。




いずれにせよ、政治評論家は、脅迫を受けたり、
それを感じたりしている全ての国の抑止力の強化は、国際法規に基づき認められていると考えています。




このため、北朝鮮の見解ではアメリカとその同盟国は単に、様々な軍事演習を実施し、
北朝鮮に脅威を作り出すことで、単に朝鮮半島の危機を煽っているとされています。





この危機は最終的に、北朝鮮との緊張の最前線にいる
日本や韓国をはじめとするどの国の利益にもならず、北朝鮮との緊張が続くだけです。


中国外務省も、朝鮮半島の情勢不安や混乱、あるいは戦争の勃発はどの国のためにもならないと表明しています。


http://parstoday.com/ja/news/world-i16366
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上はイランラジオ改めParsTodayからの記事だが、
こういう解説を日本のジャーナリストを気取る雑誌や団体は継続的に発信してきただろうか?


否である。さらに重要なのは北朝鮮の核開発はアメリカの国外基地の問題と連動していることだ。

フィリピンのアメリカ軍撤退要請


フィリピンや韓国や沖縄の米軍基地問題をリンクさせて語る記事が主流になっているだろうか?
私には沖縄のことだけを語っている日本中心のニュースがほぼ全てだと感じてならない。


そのような記事は記者自身は良心的であろうと結果的には全体像を見づらくすることに貢献してはいないか?

北朝鮮の問題について回るのは結局のところ、日本の民度の低いジャーナリズムなのである。



「アラブの春」や「雨傘革命」「ひまわり革命」といった一連の民主化運動(笑)に対する
あまりにも楽天的な日本の主流知識人の発言を知る限り、彼らは北朝鮮に対しても
武力干渉はNGだが自壊ならOKといった認識を抱いているのではないだろうか?


だとすれば米英仏のような侵略主義者たちと彼らとの間は手段が違うだけで
目指すべきビジョンは同一のものではないだろうか?


とするならば、はたして右翼と左翼との間に大差はあるのだろうか?
こういう点にこそ、今日の日本の左翼の減退の原因があるのではないかと思えてならない。


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北朝鮮のミサイル発射がまた騒がれているが・・・

2016-09-07 23:43:38 | 北朝鮮
何度も書いているが、北朝鮮のミサイルはアメリカ軍を標的にしている。

そのため、基本的にはアメリカ本土を狙っているし、
だからこそ長距離弾道ミサイルの開発に勤しんでいるわけだ。


北朝鮮は短・中距離弾道ミサイルを以前から保有しており、
それが騒がれるようになったのはつい最近のことである。


つまり、米韓政府が韓国のソンジュにTHAADを配備しようとした瞬間、
これまで等閑視されていた中距離弾道ミサイルが急に危険視されるようになった。



いつもの「北朝鮮の脅威」を口実にミサイル配備を正当化するロジックだ。
ちなみに同じ論法でアメリカは「イランの脅威」に対抗するためにEUに防衛ミサイルを配備しようとしている。


この件でちょうど良い記事が朝鮮新報に載っていたので以下に抜粋したい。



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—金正日時代から大陸間弾道弾(ICBM)の開発は続けられてきた。既存の弾道弾とSLBMの違いは。

大雑把に言えば「ICBM+潜水艦=SLBM」となる。

弾道ミサイルの技術自体は同じだが、強いて言うなら、ICBMの使用は先制攻撃を想定し、SLBMは報復用だ。
海の中の潜水艦を完璧に探知するのは不可能だ。
そこから発射される弾道ミサイルを迎撃する技術は確立されていない。

SLBMが最強の兵器、最善の核戦争抑止力といわれる所以だ。


核の先制攻撃によって相手国の核ミサイル基地をすべて破壊した後、
第2波の攻撃を繰り出すという戦争計画は、SLBMという最終兵器によって封じ込められる。

海から核による報復攻撃を受けるかもしれないという恐怖が先制攻撃の抑止となる。

現在も米国は、朝鮮の核施設への先制攻撃を想定し、実動訓練を繰り返しているが、
朝鮮のSLBMが実戦配備されれば、核武力を動員する米国の侵略戦争シナリオは根底から崩れる。



~中略~



—米国や日本はSLBM試験発射が国際社会に「脅威」を与える「挑発行為」で、
「国連安保理決議違反」だと非難している。



国防力強化は、主権国家の正当な権利だ。米国の核威嚇が続く限り、
核兵器の運搬手段となる弾道ロケットの開発を続けるという朝鮮の立場は変わらない。


朝鮮が実戦配備を目指すSLBMの名称は「北極星(북극성)」。

英語で表記すれば「Polaris(ポラリス)」だが、
これは米国で初めて開発されたSLBM(最初の発射実験は1960年)の名称だ。

朝鮮は、米国が配備した核戦争装備に対する対抗手段としてSLBMの開発を進めていることを明確にしている。

朝鮮は「火星10」や「北極星」を「高角発射」することで、飛行距離を調整し、
他国の領空、領海を侵入することなく、地域の安全を担保しながら、弾道ミサイルの性能をテストしている。


これに対して「脅威」「挑発」のレッテルを張るのは、朝鮮への軍事侵攻をねらい、
朝鮮の国防力強化にブレーキをかけるようとする米国の論理だ。

米国の「核の傘」の下にいる日本もこれに追随している。

朝鮮に対してのみ「弾道ミサイル技術を使ったいかなる発射も禁ずる」とした国連安保理の「決議」は、
核ミサイルに関する米国の不当な二重基準を模倣したものだ。


国際法上の根拠はなく、国連憲章の精神にも反している。



国連安保理の常任理事国(中・ロ・米・英・仏)はSLBM保有国だ。

これまで実験を繰り返し、「核クラブ(nuclear club)」を形成した国々が、
同じプロセスを踏む国に身勝手なルールを適用し、
一方的に責め立てるのは「大国の傲慢」以外のなにものでもない



朝鮮は、米国との戦争状態にピリオドを打つ平和協定締結を目標に掲げつつ、
核抑止力強化を「国際法で保障された自衛権の行使」として主張し、実行していくだろう。


http://chosonsinbo.com/jp/2016/08/0029-2/
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現在、アメリカは核兵器を運搬する能力のある軍艦や戦闘機を各基地に配備しているが、
これに対して「やめろ」という声を挙げる国を聞いたことがない。


北朝鮮のミサイルは脅威だが、アメリカの戦闘機や軍艦は脅威ではないという理屈は通じない。
結局のところ、北朝鮮の脅威というのはアメリカにとっての脅威であって、近年の日本の軍拡は、
アメリカの手下である日本政府が主人が抱える恐怖を取り除こうと躍起になっているだけに過ぎない。


日本の誇りがどうのこうのと騒ぐ連中は、まず
この日本政府および極右政治家たちの凄まじい奴隷根性を矯正することを目指すべきではないかと私は思う。

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ネット上の障害者差別について(高畑祐太氏の事件を例に)

2016-09-01 23:58:08 | 日本政治
俳優の高畑祐太氏が起こした強姦事件がお茶の間を騒がせているが、
ネット上では彼を発達障害者と断定し、どさくさに紛れて差別発言を喜々として語る輩が多く存在する。



精神科医 「高畑裕太は発達障害。知的にも問題がある」


元の記事である女性週刊誌の記事では、
インタビューを受けた精神科医は「ある種の発達障害だった可能性も考えられます」としか述べていない。


精神科に限らず外科や内科にも通用することだが、
通常、その人物の症状を診断するには本人と面会・カウンセリングする必要があり、
高畑氏のことを間接的にしか知らないにも関わらず、安易に「発達障害者かもしれない」
と診断を下すこの医者も相当、無責任であるが、ギリギリの時点で断定するまでには至っていない。



ところが、上のまとめサイト『痛いニュース』では
高畑氏が発達障害者であると医者が断定したことになっている。


これは明らかなデマである。



問題の記事では、巨大掲示板のスレッドから以下のようなコメントを抜粋している。



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50: スターダストプレス(catv?)@\(^o^)/ 2016/08/30(火) 17:57:32.35 ID:yMkuCyfr0
発達障害怖えぇ

※上の書き込みは太文字・大文字に加工された上で編集されている。



6: ネックハンギングツリー(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/08/30(火) 17:49:09.74 ID:LRXEf6130
まぁ、そうだろな
普段の言動とか見てても明らかに普通じゃない

25: ファイヤーボールスプラッシュ(群馬県)@\(^o^)/ 2016/08/30(火) 17:51:55.07 ID:K5yeIrKh0
キチガイこそ重罪にすべきだろ
更正しにくいんだから




38: ジャストフェイスロック(大阪府)@\(^o^)/ 2016/08/30(火) 17:54:29.80 ID:Tt+3BhG/0
判決に影響することはないと思うけど
「高畑容疑者を批判するのは障害者に対する差別!」論法が使えるようになったな




54: 河津掛け(空)@\(^o^)/ 2016/08/30(火) 17:58:53.87 ID:RUvOGQyl0
まあ、普通の人間が強姦なんてするわけないし、なんらかの障害はあるだろうな


※赤文字は筆者がつけた。


75: ときめきメモリアル(東京都)@\(^o^)/ 2016/08/30(火) 18:05:39.39 ID:pSGbfHSX0
パワー系知障を芸能界に入れるな


87: ストマッククロー(庭)@\(^o^)/ 2016/08/30(火) 18:08:46.79 ID:YikhBFhh0
施設の女性職員にセクハラする知的障害者とかぶる


92: アトミックドロップ(埼玉県)@\(^o^)/ 2016/08/30(火) 18:10:08.52 ID:CEibKHOo0
母ちゃんどうすんだよ、否定してたのに


91: ファイナルカット(神奈川県)@\(^o^)/ 2016/08/30(火) 18:10:02.81 ID:lb9GBXgC0
母親は発達障害を指摘されてたのに否定して治療を受けなかったとか
母親の罪は重いわ



101: ドラゴンスリーパー(神奈川県)@\(^o^)/ 2016/08/30(火) 18:13:30.68 ID:xu1cJqV80
強姦するようなやつが頭が正常なわけないだろう
どこか障害があるよそりゃあね



※太文字は筆者によるもの

106: ダイビングフットスタンプ(庭)@\(^o^)/ 2016/08/30(火) 18:15:06.67 ID:Tuzok8/10
しゃあない
安易にキチガイ認定するなと言いたいが
エピソードを見れば見るほどキチガイだ


204: タイガースープレックス(愛媛県)@\(^o^)/ 2016/08/30(火) 18:51:47.66 ID:5/UiB7HC0
やっぱりじゃん
否定して検査も治療もしなかった母親の責任重すぎでしょこれ

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「直接診断もして無いくせにいい加減なこと言うなよクソ医者 」といったコメントも拾っているが、
 全体のコメントのほとんどは障害者であることを前提に罵倒する内容である。



母親である高畑淳子氏が障害を持ってはいないと発言しているにも関わらず、
「障害であることを否定して治療しなかった母親が悪い」と責める書き込みまである。




「まあ、普通の人間が強姦なんてするわけないし、なんらかの障害はあるだろうな」

「強姦するようなやつが頭が正常なわけないだろう どこか障害があるよそりゃあね」


この正常な人間は~するわけがない→こいつは犯罪者だ→こいつは異常者だとみなす発想。



何か事件が起こる度に
犯人を在日コリアンだと認定するネトウヨを彷彿させる。


(日本人は~するわけがない→こいつは犯罪者だ→こいつは在日だという決めつけに似ている)


実際、上のコメントの中では高畑氏の「奇行」として次の点を挙げている。


・所属の劇団はシールズ支持

・ダウンタウンなうで天皇陛下を呼び捨てにして坂上忍に本気で怒られる

・米を研げない 

・缶詰の開け方がわからない


劇団がSEALDsを支持しているから「キチガイ」だと断定する発想そのものが異常である。
また、平成天皇を呼び捨てにしたから「キチガイ」だと考えるのも意味不明だ。


どこのスーパーでも無洗米が販売されている昨今、特に家事を手伝わない男児なら
米のとぎ方を知らなくても不思議ではないし、プルタブがついた缶詰が大半になった今、
缶切りの使い方を知らない人間だっているだろう(高畑氏は二十歳を超えたばかり)


要するに言いがかりに近い形で障害者認定がされているのだが、
このコメントに対しての反応が「これアカん奴ですやん 」「ガイジじゃん 」である。





自民党のネット応援部隊が「植松容疑者の主張は間違ってない」
「障がい者は死んだほうがいい」と障がい者ヘイト!



先の神奈川県で発生した障害者大量殺人事件について、
ネトウヨ達が犯人を擁護・賛美していたことにリテラは言及しているが、
上のまとめ記事にも「植松に殺されておけばこんな犯罪は起きなかった
植松は正義」「こういうネタを見るたびに、植松の思想が正しく思えてくるよ。」
「発達障害の奴って恐ろしいな 植松が社会から排除しようとしたわけだ」というコメントがある。


ついでに言えば
「昔ならおかしい奴は早い段階から差別され選別されていたが、
 今は人権やら何やらでガイジも予備軍ももろとも社会の一員だからな」

「隔離病棟で薬貰ってゆっくり治療されてくださいです。 」

「精神系で無罪になった場合どこかに閉じ込めとく法律でも作れ」

「このように「社会的弱者」と言うのはすべからく凶悪犯罪者の玉子なのだよ❗\(^o^)/
 今すぐこの国からショーガイシャを叩きだしたまえ!
 そうしなければ全ての日本人は全滅してしまう❗\(^o^)/」





これらの発言の根底にあるのは、
まさに「正常な人間が犯罪を犯すわけがない」「犯罪を起こす人間は障害者だ」
「障害者は隔離しろ」「障害者は叩き出してしまえ」である。差別思想以外の何者でもない。



そして、それはまた、ネット上ではびこっている在日コリアンや中国人、韓国人、
移民、難民、女性に対する差別と根を同じくするものであり、
現にこれまで見てきたように、発言者の中にはネトウヨであると予想される人間が少なくない。



「障害」とはあくまで日本社会で生活を送る上で障害があるという意味であり、
 人間性に問題があるという意味ではない。仮に後者の意味があるならば、
 上のまとめ記事にコメントしているほとんどの人間が深刻な障害を抱えていることになる
だろう。


一連の差別発言に対するある保護者のコメントを引用して記事を締めくくりたい。


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自分の子供は発達障害児です。複数の障害を併せ持っています。

今回の高畑容疑者の一件で障害者への差別的発言が至るところで目立ちますが、
「浅はかな情報しか持って無い人間の残念な発言だが、
 ネットという拡散され放題の場所で偏った意見によって
 多くの無知な人間が偏見意識を強めるだけ。本当に腹が立つ」というのが正直な意見です。

ほとんどの発言が「○○(障害名)じゃないのか?」と、障害は1つと決めていますよね?
それが無知な証拠です。

何の知識もないままに軽はずみな発言をして、
障害を持っている人達、その家族等をかなり傷つけているという事に何故気付かないのでしょうか?


http://light-shade.net/post-1143
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国連安保理の北朝鮮に対する非難声明

2016-08-28 23:16:54 | 北朝鮮
北朝鮮のミサイル発射実験に対して国連が非難声明を送った。
いつものことなので、さほど気にしていない。


イギリス、サウジアラビアに誘導爆弾を供与
(http://parstoday.com/ja/news/middle_east-i15172)

サウジアラビアの戦闘機がイエメン市民を殺害
(http://parstoday.com/ja/news/middle_east-i15106)

イエメンのフーシ派、アメリカ国務長官の提案に反対
(http://parstoday.com/ja/news/middle_east-i15532)

サウジアラビア軍が、イエメン攻撃で化学爆弾を使用
(http://parstoday.com/ja/news/middle_east-i15094)


毎度、言及しているが北朝鮮のミサイル実験は1人も死傷者を出していないのに対して、
中東に目を向けてみれば米英仏侵略トリオによって数百万の人間が犠牲になっている。

前者に対しては経済発展の執拗な妨害(「制裁」と称される)が行われるが、
後者に対してはいつまで経っても米英仏に何らかのペナルティーが科せられることがない。


上記4本の記事のうち3番目の記事を一部、下に抜粋する。


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イエメンのミフラーフィ外相は25日木曜、ペルシャ湾岸協力会議の外相、
そしてイギリスの閣僚とサウジアラビアのジッダで会談した後、会談の終わりに、
イエメンに統一政府を樹立し、イエメン危機を終わらせるための計画を提示しました。


ケリー国務長官は、イエメンの統一政府を樹立するための自身の計画の中で、
フーシ派のミサイルと、イエメン軍は、サウジアラビア、地域そしてアメリカを脅かしているとしました。


この非難は、アメリカの国防総省が23日火曜、
アメリカ国務省はサウジアラビアに対する
10億ドルを上回る兵器の売却に合意したと発表した
中で行われました。

サウジアラビア主導の連合軍は、イエメンに対する攻撃を続けています。

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サウジアラビアの戦闘機は、28日日曜、
イエメン北部のサアダ州、北西部のハッジャ州、アムラン州の各地を爆撃した。

サウジアラビアは27日土曜にも、イエメン南西部のタイズ州の住宅地域を爆撃し、
これによって、少なくとも民間人10人が死亡、11人以上が負傷している。


国連の「安全保障」理事会が北朝鮮をバッシングすることに躍起になっているまさにその時、
アメリカやイギリスが売却した兵器を用いてサウジアラビアの戦闘機が民間人を殺害している。


これに対する非難決議は一切ない。


では、北朝鮮のミサイルはそこまで脅威なのだろうか?
この点について、スプートニク紙のエフゲーニヤ・モイセーエワ論説委員の解説を読んでみよう。



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8月22日、米国と韓国は、北朝鮮に対する予防攻撃を仕上げ、
北朝鮮の領土を占拠する目的で大規模な軍事演習を開始した。



これに対し北朝鮮側は、例によって米国と韓国を先制核攻撃すると威嚇した。
こうしたシナリオは、どの程度現実的なのだろうか? 

北朝鮮とその隣国の間の核物質蓄積における、実際の潜在的相互関係はどんなものなのだろうか? 
東アジアにおける核パニックは、何によって危険なものとなり得るのだろうか?

まず単に常識から考えて、北朝鮮が自分の敵すべてを核攻撃するなどという事はあり得ない。
それに十分な量の核を準備できないだろう。

スプートニク日本のインタビューの中で、非政府組織ライフボート・ファンデーションのメンバーで
北朝鮮の軍事問題の専門家ウラジーミル・フルスタリョフ氏は、そう指摘した後、次のように続けた



「朝鮮民主主義人民共和国、北朝鮮には、兵器用核分裂性物質の2つの源がある。
一つは、ヨンビョンの核センターにある25から35メガワットの生産用原子炉で、
 もうひとつは、2千から4千と、様々にその数が推測される遠心分離機が置かれている濃縮工場だ。

 おまけに原子炉の作業は一定のサイクルで進んでおり、それは軌道上からの偵察で明らかだ。
 平均のサイクルは、1年から2年である。
 そうしたそれぞれのサイクルの後、受け取られた燃料は搬出され、工場で加工される。
 濃縮ウランの加工には、さらに数週間かかる。

 しかしその量は、隣の核保有国、中国やロシアが古いストックの形でのみ入手した
 兵器級物質の量に比べても、微々たるもので、観測誤差のようなものに過ぎない。


 北朝鮮の主要な敵国である米国の備蓄量と比べても、状況は変わらない。
 また、すでに保有しており絶えず拡大しつつある韓国や
 日本の原子炉における『平和目的』のプルトニウムの量と比較しても、
 その差はやはり何十倍もあり
、北朝鮮当局には不利である
。」


現在、これまだなかったほどの重い潜在力を持つに至った北朝鮮に対し、
隣国達は、同国の核実験にますます厳しく反応している。

今年1月6日の核実験後まもなく、韓国セヌリ党のリーダー達は、朴槿恵大統領に、
プルトニウムを抽出する目的で核燃料加工の可能性について検討するよう正式に要請した。

これは技術的に、完全に行うことが可能だ。

韓国最大の新聞「チョソン・イルボ」が公表した分析は、今持っている力を用いれば、
韓国は18か月間で核爆弾を製造できることを、極めて詳しい形で物語っている。


自国の核兵器保有を支持する韓国の勢力もまた、米国は東アジアのもう一つの同盟国である日本に、
米国から輸入した核燃料を加工し、プルトニウムを入手するのを許可しているではないかと主張している。

権威ある雑誌The Bulletin of the Atomic Scientists「原子力科学者会報」のデータによれば、
日本は現在、自国領内に約11トンのプルトニウムを持っており、さらに37トンを国外に保管している
とのことだ。


同誌の計算では、
これは、2千発の核弾頭を製造するのに十分なものである。


また同専門誌は、日本が、自分達の核燃料加工工場を青森県の六ケ所村に稼働させるなら、
日本は毎年、核弾頭1500発を準備するのに十分な量のプルトニウムを手にすることができると予測している


なおこれは、
現在戦闘準備態勢にある米軍の核兵器の数に匹敵する。



これらの国々が核兵器を製造する潜在力は、北朝鮮などよりはるかに大きい。
しかし自国のプルトニウムを兵器級に替えることは、彼らにとってそう簡単ではない。

まず米国をはじめとした国際社会が、それを許さないだろう。

米国の核の傘の下にあり、完全にその安全が保障された同盟国には、
自国の核兵器を保有する段階まで、北朝鮮の行動を心配する理由はないからだ。

北朝鮮への攻撃想定した訓練も 北朝鮮の軍事問題に詳しいフルスタリョフ氏は

「北朝鮮は恐らくすでに、核兵器を保有しているだろう。その射程内には、日本も韓国も入っている。
 しかし北朝鮮は、罰を受けることなく米国の同盟国に、挑発されることもなく核攻撃をすることはできない。
 米国は、そのシナリオがどんなものでも『同盟国のために』北朝鮮に報復するだろう。
 米国に先制攻撃をしたり、米国の核戦力を『根絶やしにする』ような能力は北朝鮮にはない」

と指摘している。 北朝鮮指導部の誰の頭にも、隣国を核攻撃する考えはない。
そんなことをすれば、数分後には、自分達自身が殲滅されてしまう。

北朝鮮の核兵器は、現在もやはり、その敵国の核兵器同様に抑止機能を果たしている。
しかし自国の原子力プログラムを兵器級のものへ移行させる韓国や日本の可能性が大きくなるならば、
そうした軍拡競争が、この地域の状況が変化した場合、
一転して全く予測のつかない結果をもたらすこともあり得ると思う。



著者と専門家の意見は必ずしも編集部の立場と一致してはいません。

続きを読む: http://jp.sputniknews.com/opinion/20160825/2689485.html
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そもそも米韓両軍は、北朝鮮が以前から何らかの措置を講じると警告していたにも関わらず、
北朝鮮への先制攻撃を想定した大規模な合同軍事演習を敢行した。






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米韓は大規模軍事演習「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」を開始した。

演習では朝鮮半島「有事」の場合の
北朝鮮施設への核施設やミサイル基地への攻撃を想定した訓練が行われる。韓国聯合ニュースが報じた。

演習には米軍から2万5000人、韓国軍から5万人が参加した。
また、作戦にはオーストラリア、カナダ、コロンビア、オランダ、
フランス、イタリア、フィリピン、英国、ニュージーランドの代表が呼び寄せられた。


「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」は今年8月22日から9月2日にかけて行われるが、
北朝鮮は激しく反発している。 北朝鮮外務省の声明には次のように述べられている。


「米韓の攻撃的な軍事演習が中断されない間は、
 緊張緩和、平和保証、朝鮮半島そして地域全体の安全保障は考えることすらできない」


先に伝えられたところによると、北朝鮮は、韓国と米国の合同軍事演習が始まったのを受け、
韓国軍と米国軍に核の先制攻撃を行うと脅した。

続きを読む: http://jp.sputniknews.com/asia/20160823/2676963.html
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事実だけを冷静に見つめれば、「挑発」しているのはアメリカである。



ちょう‐はつ
[名](スル)相手を刺激して、事件や紛争などを引き起こすように、
   また、好奇心や欲情などをかきたてるようにしむけること。


(http://dictionary.goo.ne.jp/jn/144769/meaning/m0u/)


仮に各国が真実に朝鮮半島の軍事的衝突を回避したいのであれば、
合同軍事演習という名の正真正銘の挑発に対して、きちんと抗議すべきだろう。


ちなみにアメリカは新型核兵器の開発に莫大な費用が投じられているが、
北朝鮮の核開発には執拗な非難を行い制裁を加える一方で、アメリカの核開発に制裁が下されたことはない。
(http://parstoday.com/ja/news/world-i14878)

逆を言えば、国連の安保理はその程度のレベルでしかないということでもある。

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映画『ズートピア』感想(アメリカ大統領選挙と絡めて)

2016-08-24 23:01:30 | 文学
知人に勧められてBDを視聴したが、ファミリー向けとは思えない濃いテーマの作品だった。

日本でオリジナルのファミリー向け映画というとジブリぐらいしかないが、
千と千尋の神隠し以降、映像ありきの作品へと変化していった気がする。


まぁ、アメリカもアメリカン・コミック原作の映画ばかりが作られて、最近では
ヒーロー同士が殴り合いをするという日本の仮面ライダーと変わりないレベルにまで堕落しているわけだが。


あらすじは単純明快で、兎の警官が狐の詐欺師と協力して事件を解決するというもの。

素晴らしいのは世界観の設定で、この世界では肉食動物と草食動物が
一見、平等に暮らしている社会のように見えて、その実、種類によって職業が振り分けられている。

といっても、法律上は完全な「民主主義」であり、
そのような差別を自発的に助長しているのは動物たち自身だ。

この点は「民主主義国家」でありながら、非常に差別的な社会を構築している
アメリカをはじめとした西洋型国家の有り様をよく描いていると感じた。
(もっとも、そのような差別を前提にして成り立たざるを得ないのが民主主義だと私は思うが)


警察が最終的に善として描かれているのはご愛敬だが、
代わりに市長や副市長を悪役として描いているのは今の大統領選挙を思うと大変興味深い。


肉食動物代表の市長、草食動物代表の副市長、どちらも利己的な人物として描かれており、
特に副市長に至っては、リベラルのように見えながら実は非常に好戦的な人物として表現されている。


複数の政党が存在しながら、事実上、共和党と民主党の二大独裁体制を取っているアメリカの政治を思えば、
保守派と言われる共和党にせよリベラル派と言われる民主党にせよ同じ穴のムジナということか。


世論調査によれば、アメリカ市民の半数は
トランプ・ヒラリーのどちらかを選ばなければならない現状について不満に思っているらしい。

さもありなん。

私は中東やアジアに争いをけしかけようとするヒラリー・クリントンという戦争屋と比べれば、
各国との関係改善を望むトランプのほうが大統領としてふさわしいと思うが、
こちらはこちらで移民やムスリムに対して非常に差別的な言動を取っており、看過できないものがある。


人の上に立つべき人物が政治のリーダーにならず、
代わりに民心を慮ることを知らない利己的なエリートばかりが特権を貪る。


人種差別をテーマとしてファミリー向け作品は数多けれど、
このようなアメリカ社会の現状に対する強い憤り、政治に対する不信感をこれほど見事に表現した作品はない。

そのような意味でも本作は、むしろある程度、良識を持ち、
アメリカの政治や社会に関心のある学生や社会人にぜひとも視聴を進めたくなる佳作だ。

ディズニー作品は、しばしば人種差別的だと揶揄されることがあるが、
ウォルト・ディズニーの存命のころはいざ知らず、最近の作品に至ってはそう決めつけてはいけないようだ。


ディズニーも『マレフィセント』などの駄作も多く作っているが、
逆を言えば最近のヴィランに対する再解釈は従来の勧善懲悪型のストーリーに対する反省があるのかもしれない。
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リオ・オリンピックでの北朝鮮・韓国両選手の交流

2016-08-15 00:18:30 | 北朝鮮
今回のリオ・オリンピック、意外なところで北朝鮮が健闘している。

例えば、女子卓球においては
北朝鮮のキム・ソンイ選手が日本の福原愛選手に勝利し、銅メダルを獲得した。

オリンピックというものは結局のところ、
選手を育てられるだけの資金力を持っている国が勝つようになっていて、
加えて、日本を応援しなければいけないという同調圧力があるようにも思われてどうも好きではない。


もちろん、個人的に応援したい日本人選手は応援しているが、
できることであれば、日本や中国、アメリカ、ロシアのような資本のある国ではなく、
十分な設備もなく優秀なコーチを招くだけのパワーがない途上国の選手が金メダルを勝ち取ってほしいと思う。


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北朝鮮と韓国の対立関係は、この2国からの2人の五輪選手には関係なかった。

2人は、政治は普通の人の関係に影響すべきではないと証明した。

韓国のイ・ウンジュ選手(17)と北朝鮮のホン・ウンジョン選手(27)が
試合前の準備体操のときに一緒に自撮りをし、民族的敵意と憎悪のステレオタイプを打ち壊した。

ネットユーザーは、この2人の少女の行動は、
全人類の友情を1つにして強めるという五輪の目的を最大限に反映している述べた。


http://jp.sputniknews.com/sport/20160810/2620017.html
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北朝鮮と言えば「韓国やアメリカに対してやたらと好戦的なポーズを取っている」と
私たちは日常的に刷り込まれているが、実際には米韓の強硬政策に反対しているだけで、
民衆に対してはむしろ上の記事のように友好的な関係を築きたいと願っている。


というのも、北朝鮮の理屈によれば、
「韓国に住んでいるのは同じ朝鮮民族であって、攻撃の対象ではない」からだ。


(実際、北朝鮮の弾道ミサイルはアメリカ軍に向けたものであり、
 仮に日本や韓国が攻撃されるとするならば、それは両国に存在する米軍関連施設である)


ところが、このような微笑ましい両選手の交流に対して、
またしても「北朝鮮である」というそれだけの理由でバッシング記事が書かれた。


次の文章は、それらのデマに対する
スプートニク紙のタチヤナ・フロニ論説委員の反論記事を引用したものである。


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韓国と朝鮮民主主義人民共和国、両国は、半島を2分して隣り合い
共通したアイデンティティを持ちながらも、今では全く多くの点で違ってしまっている。


しかしリオデジャネイロ五輪では、すでに長年において、政治の世界では見られないことが起きた。

韓国のイ・ウンジュ選手と北朝鮮のホン・ウンジョン選手が、
オリンピックの場で親交を結び、記念に一緒に自撮りしたのだ。



この写真は、世界中のマスコミが取り上げ、
ソーシャルネットワーク上では嵐のような議論が巻き起こり、賛否両論が戦わされた。


新聞Daily starなどは
初めて会った記念の、この何の罪もない写真が、
 北朝鮮の女子選手に銃殺にまで至る厳罰をもたらすおそれがある
」などと報じている。


新聞報道によれば、北当局は、こうした記念撮影を「祖国への裏切り」とみなす可能性があるとのことだ。

北朝鮮では、祖国を裏切れば死刑が待っている。
今回の二人の女子体操選手の行動は「死のセルフィ-」になるかも知れない。


そうした推測について、スプートニク日本のタチヤナ・フロニ記者は、
ロシア極東研究所コリア調査センターのコンスタンチン・アスモロフ研究員に意見を聞いた。
研究員は、この有名なタブロイド新聞の報道について「何の根拠もない」として、次のように続けた-


「新聞Daily starは、できるだけ多くの人に新聞を買ってもらおうと、
 あんな根も葉もない記事を載せたのだろう。あれは、北朝鮮についてのものなら、
 どんな嘘でも信じてしまう西側の読者用の明らかに全くバカげた記事だ。


 西側では、北朝鮮の高官、チャン・ソンテク氏が失脚し、
 罰として犬の餌にされたとのニュースさえ信じられてしまう。

 今回の、可哀想な女子体操選手の処刑に関する憶測も、同類のものだ。
 北朝鮮が、外の世界から見れば、大変閉鎖された国であることは言うまでもない。
 しかし韓国選手とのこうした接触について、何の処罰もされないことは明白だ。
 この写真が撮られてからもう数日が経ったことに注意してほしい。
 もし北朝鮮が、新聞Daily starが書いているような懲罰的体制を持っているなら、
 とっくに選手は祖国に送還されていただろう。でもそんなことは、起こらなかった。


質問:では逆に、韓国のスポーツ選手の場合、こうした写真を撮ったことで罰を受ける可能性はないのか?


答え:

韓国には、いわゆる国家安全保障法が存在する。
 この法律は、北朝鮮市民との正式に許可されていない接触について、非常に厳しく規制している。
 それ故、帰国後(もし罰を受けるようなことが万一あるのなら)韓国の選手にか、
 はたまた北朝鮮の選手にか、どちらが重い処分を受ける可能性があるのかは、まだわからない。

 もし、そんなことは信じられないという人がいたら、
 国家安全保障法についての内容はネットで英語で出ており、誰でも読むことができるので確認してほしい。
 北朝鮮の代表者とコンタクトしたり、写真撮影した韓国市民がどうなるか知ることができるだろう。」


韓国選手と記念撮影した北朝鮮選手は「死刑になるかもしれない」という話や、
北朝鮮の指導者金正恩氏の叔父にあたる高官が失脚し、飢えた犬たちの餌にされたとの怪情報は、
疑いなく、北朝鮮からの情報が不足している事からくるものだ。

朝鮮民主主義人民共和国、北朝鮮は、
なんでもありのミステリアスな国家だというイメージが勝手に作り上げられている。


この事は、現代のインターネット社会が、
無責任な憶測や検証されていない情報を積極的に垂れ流し、再生産していることの反映だと言ってよい。


http://jp.sputniknews.com/opinion/20160813/2636818.html
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実のところ、スプートニク紙もあまり他所のことは言えないのだが、
それでもなお、「北朝鮮であれば、どのような嘘を書いても罪を問われない」という
欧米およびその属国のマス・メディアの腐敗と悪質性がよく伝わる良記事だと評価できよう。



時間があれば、記事に書きたいが、現在、フィリピンの新大統領、
ドゥテルテ氏が「人権侵害」を行ったということでアメリカから攻撃を受けている。



その内容は、同氏の市長時代に市内の麻薬密売人を殺害してきたというもの。

自国の警察は黒人やヒスパニック、ムスリムに対して
文字通りの人権侵害を行っているのだが、それはそれ、これはこれということらしい。


私に言わせれば前大統領のアキノ氏こそ、典型的な汚職政治家だったが、
こちらはコテコテの親米家だったので、罪には問われないようだ。さもありなん。


イランやベネズエラも同様の「人権」攻撃をアメリカから受けている。北朝鮮もしかり。
そして、これらの攻撃にしばしば見られるのが、嘘とでっち上げであり、
政府とマスコミが結託して自国の民衆を詐欺にかけようとしているあさましい姿である。


こうした合法詐欺師たちの発言をいちいち検証していくことは骨が折れるが、
他国(特に非欧米国家)のメディアの記事を丁寧に読んでいくことで自然と確認が取れるだろう。

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映画『ベスト・キッド』『ベスト・キッド2』

2016-08-12 19:34:09 | 文学
今、テレビ東京で特集を組んでいるので、せっかくだからこの映画についてコメントしようと思う。


時期的にはスターウォーズ・エピソード6が公開された翌年1984年から1989年までの5年にかけて
3作品が制作されたファミリー向けの青春アクション映画、『ベスト・キッドシリーズ』(4?気にするな!)


同時期に作られた『バックトゥザフューチャー』(1985年)同様、
この時期の代表的なアメリカ映画の一つであるが、実のところ、この映画はかなりの異色作である。



物語はカリフォルニア州のある町にアメリカ南部から引っ越してきた黒人の少年、ダニエルが
現地の白人エスタブリッシュメントの家に生まれた少女に恋をするところから始まるわけだが、
この時点からすでにこの映画が一見、典型的な勧善懲悪に基づいたアクション映画であるように見えながら、
貧富・人種間の恋愛というかなりナイーブな問題に切り込んでいることが感じられると思う。



1の中盤では富豪やその御曹司、令嬢が参加するパーティでダニエルが笑いものにされ、
逃げるように去るエピソードがあるが、そういう社会の爪はじきにされた少年と友情を育むのが
日系アメリカ人収容所に収容された経験のある元従軍兵士、ミヤギ氏であることは非常に興味深い。

ミヤギ氏は戦時、「敵国外国人」として、
日系アメリカ人が強制収容された場所として有名なマンザナ収容所に身重の妻と共に収監されていた。


青年日系アメリカ人の中にはアメリカへの忠誠心を見せるために、
志願兵になる者もいたが、ミヤギ氏もその1人であったことが映画では描かれている。


ミヤギが戦地で戦う中、刑務所ではろくな治療もされず、妊娠中の妻が死亡してしまう。

アメリカのために命をかけて戦った礼として
妻を見殺しにされたミヤギは、酒を飲むたびに妻を思い出し泣くのである。



ここまで読むとなんとなくわかるが、
実はこの映画、大衆映画のくせにやたらとリベラルな映画なのだ。



同時期に公開された『ランボー2』や『インディ・ジョーンズ2』は
同じく勧善懲悪を基軸としたストーリーでありながら、
敵はベトナム兵(あるいはそれをモデルにしたもの)であり、強いアメリカを訴える内容であったのに対して、
こちらは黒人が白人に勝つ話なのである。

(同じ監督が手掛けた『ロッキー』1作目も結果だけを見れば、
 白人の素人ボクサーが黒人チャンピオンに負ける話である。

 勝負には負けたが「戦いには勝った」というような男のロマンが1作目の魅力だったが、
 これに納得がいかなかったのか、シルベスタ・スタローンは続編では自分が監督になり、
 白人素人ボクサーが黒人チャンプやソ連のボクサーに勝つ映画を作った。当然、つまらないのである。

 ちなみにスタローンはランボーでも同じことをして作品をチープにしていった)

BTFも「白人家庭にとっては」懐かしの古き良き50年代アメリカ社会を舞台にしているが、
同時期に人種隔離政策の下、白人より下の存在として無下に扱われていた黒人の存在はそこにはない。

しかもこのBTFでタイムマシンを狙って博士を襲撃・殺害するのはなぜかリビアのテロリストなのだ


BTFは当時のレーガン政権の下で進んでいたリビア(および中東)に対する偏見が露骨に表れた作品で、
最後には殺害されたはずの博士が歴史改ざんという荒業によって見事、復活する。

アメリカの科学力が海外からの侵入者に勝利する。運命さえも乗り越える。
非常にアメリカらしい「アメリカすげー!」映画。それがバック・トゥ・ザ・フューチャーである。


これらの「アメリカすげー!」映画、ベトナム戦争のリベンジをしている自慰的映画とは対照的に、
『ベスト・キッド』で登場する悪役は元ベトナム兵士だ。


作中登場する元ベトナム兵士のジョン・クリースは「コブラ会」という
あんまりなネーミングの空手道場の経営者・師範として子供たちに空手を教授しているが、
その練習風景はまさにアメリカ軍のそれであり、「敵を同じ人と思うな」、「勝つことこそ全て」という
スポーツマンシップとはおよそ縁遠い教育を行っている(その教育方針が原因か3では経営難に陥っている)。


このコブラ会の門下生を相手にダニエルが大会で戦うことになる。

言わば『ベスト・キッド』は第二次世界大戦を通じて暴力の愚かさに気づいたリベラルと
ベトナム戦争という惨禍を経験してもなおアメリカの正義を信じる保守との間の戦いを描いた映画でもある
のだ。


この戦いの決着は『ベスト・キッド2』の冒頭でつくことになる。

徹底して争いを好まず、自ら仕掛けることはないミヤギがクリースの攻撃を軽々を交わしてく。
クリースの両の拳はミヤギの背後の自動車のガラスを割ったことで負傷し、戦闘不能になる。


クリースの血まみれの手とミヤギの傷一つついていない手。
この対比こそ、ベスト・キッドシリーズの名シーンの1つだろう。




さて、『ベスト・キッド』では人種間の友情と恋愛がテーマだったが、続編では
白人と黒人の和解など知ったことかと言わんばかりに、白人少女との恋愛はなかったことにして
ダニエルは沖縄でアジア系美少女クミコと恋に落ちる。良い意味で暴走したのが『ベスト・キッド2』だと思う。


実際、クミコは地元の資産家サトーに牛耳られている村民の1人であり、
前作にあった貧富間の恋愛という要素は一切、ない。ちなみに2では基本的に白人自体が登場しない


マイノリティはマイノリティ同士、仲良くしていくぞという極端な左翼思考がここにはあり、
現に作中で描かれる沖縄が非常におかしなものである以上、日本が好きで沖縄を舞台にしたというよりは、
沖縄に象徴されるエキゾチックな感覚、アメリカのマイノリティしか存在しない社会が作りたかったのだろう。


なお、この2では「一夜にしてアメリカ兵が何万も死んだ戦い」として沖縄戦を記憶しているダニエルに対して
「その10倍以上の日本人が死んだ戦い」と答えるミヤギの会話があり、この歴史観などは第二次世界大戦を
アメリカが全体主義国家と戦い勝利した戦争とみなす一般的なアメリカのそれとは一線を画する



1、2と一貫して『ベスト・キッドシリーズ』はアメリカの正史を否定しているのである。


2の悪役として登場するミヤギの元親友でもあるサトーは、後半で改心したのち、
それまで着込んでいたスーツを脱ぎ、作業着に着替えて村人に土地の権利書を委譲し、
台風で破壊された村の再建に協力すること、自分が間違っていたことを認め、ミヤギに許しを請う。


村人を苦しめる資本家としてのサトーから労働者の味方サトーへと変身する象徴的な場面である。
『ベスト・キッド2』は製作者のリベラルな思想が1以上に強烈に表れた作品で、
 およそ大ヒット映画としては似つかわしくない反アメリカ的な内容がふんだんに盛り込まれているのだ。


2では屈強な米軍兵士が割れなかった氷の板を一般市民のダニエルが空手で叩き割るシーンがある。
これなどは、アメリカ軍の強さを強調するハリウッド映画では到底表現することができない

B級映画ならではこそ可能な自由な作風。それこそがベスト・キッドの魅力であろう。


このようにアメリカの映画としては、かなりの変化球である『ベスト・キッドシリーズ』だったが、
3では名が売れすぎたのか、普通の青春映画として仕上がっている。


面白いことは面白いが、2まであったスタッフたちの強い自己主張はもはや存在しない。
1&2で一つの作品、3は番外編として位置づけるのがベストな解釈だと私は思う。


4になるとダニエル少年がダニエル中年になりかかっていることもあってか、
白人美少女女子高生とミヤギとの交流になっており、ハッキリ言って凄くつまらない。
(監督も1~3までを手掛けたジョン・アヴィルドセン氏ではない)


この「カッコよくてかわいい女の子を前面に推し出せば売れるだろう」という
男性主義的な考えが見え見えの時点で、もはや1~3まであった左翼くささは完全に消え去っている。


当然、売れなかった。


また、2010年に公開されたジャッキー・チェンが関わっているリメイク作品では
空手ではなくカンフーを習うことになっており・・・えーい!書くのも面倒だ!


自分から仕掛けてはいけない、まず心を磨くべし。
こういう空手っぽい精神を訴えることが肝なのに、ただのアクション映画にした時点で、
ジャッキー・チェンはやっぱり、どこまで行ってもジャッキー・チェンだなと思ってしまう。


以上、長々と書いたが、それなりに有名なB級映画であり、レンタルビデオ店に行けば
まず置いてある作品なので、興味を持った方はぜひ鑑賞してほしい。


私たちが目にするアメリカ映画は基本的に金のかかっているハリウッド映画で、
そこには非常にアメリカくさい大衆性、保守性が散見されるのだが、B級映画になると、
俄然、話が変わり、アメリカの嫌な部分に焦点を当てようとする意欲作もよく作られている。


そういう映画を作ることが出来るというのがアメリカの良いところでもあるのだが、
そういう映画に限ってあまり日の目を見ることがないというのがアメリカの悪いところであろう。

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アメリカには本当に自由があるのか?(アメリカの貧困問題)

2016-08-07 00:43:46 | 欧米
アメリカには自由があると勘違いしている人にぜひ読んでもらいたい記事。


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〈World Opinion〉数字で見る米国の貧困層/スプートニク


1930年代の大恐慌を彷彿させる

ロシアのネット新聞スプートニクは、
米国の貧困層が1930年代の大恐慌時代のレベルにあるという記事(6月14日)を載せた。以下はその要旨。


相当な数の米国貧困層が2000年以後、50%以上上昇した管理費を払えず、
冬に暖房なし、年中水道も電気も止められた家で暮らしている。



子どもの父親が犯罪で獄中にいるため貧困家庭の相当数は未婚の母だ。
米国は全世界の人口の5%だが全世界の収監者の25%が米国の監獄に収監されている。

220万の囚人の半数以上が有色人種だ。


貧困労働者の数は
米国の人口の50%に迫った

2013年、米国で賃貸生活を営む8世帯のうち1世帯は家賃を払えなかった。

07~10年の間に白人の財産は平均で11%減少したのに対し、
黒人家庭の資産は31%、ヒスパニック家庭の資産は44%減少した。


マイホームがある世帯の90%は弁護士を雇えるが、賃貸世帯の90%は雇えない。
スラム街の地主たちはスラム街に多くの不動産を所有し、裁判所や保安官を個人的に運用する。

強制退去させられる賃貸生活者住宅のオーナーから2度訴訟を受ける場合が多いが、
最初は不動産がらみ、2度目は借金がらみだ。


滞納した家賃がその借金だが、それを払えない居住者に対し地主は12%の金利を上乗せすることができる。
ホームレスに追いやられた賃貸居住者に債権.借金取立て業務を代行する会社の名前は「家賃救済サービス」という。

極貧層に対して131個のみすぼらしいトレーラー住宅を提供して
家賃を受け取ることで生計を立てているある人物は債権取立て会社の顧客の一人。

彼は、15年、強制退去住宅に直ちに新しい相手を入居させたり売却したりする手法で
賃貸所得として約50万ドル儲け、その新入居者の一人だった者は
所得の70%を家賃として払っていたが続かず結局、強制退去させられた。


その人物は、「未来も暗鬱なことがはっきりしている貧困層が
この耐え難い現実を忍ぶ方法は麻薬と非合理的な消費しかない」と説明した。


人口60万人(13年基準)に失業率が6.3%(15年4月基準)である
ミルウォーカー市政府が提供する住宅補助を申請する人は16年現在3500世帯だが、
全国的に住宅補助を待っている世帯の4分の3は補助を受けられない。


貧困層は、障がい者または病気などによる社会不適応者との結婚などを通じて
世帯を合体する方式で政府補助をもらうなど、生きるために必死だ。


子どもたちは正常な教育を受けられず、
精神障害、暴力、窃盗、麻薬などに囲まれた環境で育つので前科者になり、貧困は世襲となる。



米国人の貧困の深刻さは1930年代の大恐慌当時のレベルだが、
貧困層が結集して国家や資本に対抗する力は全く持ち合わせていない。


30年代には地域社会が集まり強制退去を妨害したりストライキを起こしたりしたが、
今の米国ではこんな抵抗が警察力(保安官)らによって事前に封鎖され、
貧困層は、麻薬に依存するなど個人的な現実逃避しか選択肢は残されていない。



http://chosonsinbo.com/jp/2016/08/sinbo-j_160808-2/
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かような実態を前にして「アメリカには言論の自由がある」と得意気になることに何の意味があろう?

確かにアメリカには反論をする自由はあるが、それは口をパクパク動かすだけの自由にすぎない。
現にエドワード・サイードやノーム・チョムスキーを主とした世界的に有名な評論家がアメリカにはいたが、
彼らの意向が現実の政治に反映されたことがただの一度でもあっただろうか?


仮に本当にアメリカに自由があるとするならば、
とっくの昔にアメリカの二大政党制は崩壊していて、多党制に基づく政治が行われていただろう。
(現実では、ヒラリーかトランプかという究極の二択を迫られている)
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中国には言論の自由が本当にないのか?

2016-08-06 23:56:04 | 中国(反共批判)
中国は共産党が独裁体制を敷いていて、言論の自由がない。
こういう言説は耳にタコができるほど聞かされてきた。

しかるに、これが事実かと問われると実際は、そこまでガチガチに規制されているわけでもない。

北京大学のユ・ビン氏や清華大学のワン・フイ氏の著作を読んでいると、
中国も鄧小平政権以降の市場主義かによって、だいぶ西洋化していることがわかる。

ふるまいよしこ氏の『中国メディア戦争』を読んでも、まぁこの本は多分に要注意な本ではあるが、
それでも、地方の新聞は政府に対してきちんと批判的な記事を書いていることが伺える。

同書は、厳しい情報統制の網の目をかいくぐってと言う風に書かれてはいるものの、
先述のユ・ビン氏やワン・フイ氏のそれを読む限り、中国にも論争をする権利があり、
特にユ・ビン氏に至っては新自由主義的な政策を主張する国内の論者に対して明確な反論を行っている。


私は中国には言論の自由が確立されていると主張しているわけではない。
私が言いたいのは、中国には確かに言論の自由がない。日本やアメリカと同様にと言いたいだけである。


あるいは中国には言論の自由がある。政府にとって致命的な批判を行わない限りはといったところか。


例えば、中国が南シナ海で軍事施設を敷設しようとしている行為に対して
軍事的な挑発と捉え、帝国主義国家中国を印象付けようとする記事が当たり前のように書かれているが、
実はフィリピンやベトナムがそれ以前から同様の行為を行っていたことには誰も触れない。


軍事施設を敷設した→武力をもって南沙諸島を奪略という公式はただちに導けないはずだし、
実際に中国はアメリカを主とした欧米の影響を抜きにして、
ASEAN各国と領土問題について対話による解決を再三主張している。


さらに言えば、フィリピンやベトナムに対して米軍が基地を敷設しようとしている件、
日本が両国と合同軍事演習をしている件、これらの国に武器を輸出する件などは少しも語られない。


中国にしてみれば目と鼻の先で軍事演習がされているわけであり、
それも領土問題とは直接関係のないはずの日米が干渉しているのであるから危機感を抱かないはずがない

しかし、こういう向こう側の恐怖心は完全に無視され、「怖い中国」だけが喧伝される。


先日、私のもとに届いたある学会誌には
中国は経済力、軍事力、ともに世界第二位であり、表面的には華々しいパフォーマンスをしているが、
中国にはクール・チャイナというようおな世界の人々を惹きつける魅力がないと書かれていた。
アメリカには永住する移民が多くいるが、中国に移民しようとする人間がいるだろうかと。
(学会誌の文章である。そのへんの右翼雑誌の文章ではなくて)


その根本的理由は共産党統治下での自由の欠如らしいが、
アメリカにしたところで、ムスリムや黒人はおよそ本当の意味での自由は享受していないのが実情である。


理系の研究者が海外の機関に就職してしまい、人材が育っていないのが大分前から問題視されているが、
それは別に日本よりアメリカのほうが自由があるからではなくて、単純に待遇や設備の問題だろう。


中国への留学生はそれなりにいるけれども、それは何も中国をリスペクトしているわけではなくて、
研究上、向こうの大学で学んだほうが都合がよいからに他ならない。


なんというか、こういう非常に単純な中国に対するビジョンというものが
教授レベルでも当たり前のように共有されていて、こういう人物が語る反戦論や
反自民党論というのがどれほど弱々しいものであるかは容易に想像できるのではないかと思う。



私がそれなりに苦労して得た中国の実情に対する書誌の数々も、
市場全体にあふれている中国バッシングを目的としたそれと比べれば微々たるものでしかない。


それは中国も同じで、ある見解を促す情報は山のようにある一方で、
別視点から語られたものは極端に少ないのだろう。直接行ったわけではないので断言はできないが。

だが、間違っても中国より日本やアメリカのほうが自由があると勘違いしてはいけないと私は思う。
仮にだが、新聞やテレビ番組で北朝鮮や中国の言い分にも一理あると語ることは出来るだろうか?

もちろん、法律上は可能だが、実際の問題として、それをやるマスメディアは存在しているだろうか?
むしろ逆に政府の見解にそって中国の悪印象を強調する記事が大半を占めているのではないか?


どうも私には巷にあふれる中国論は、相対的にアメリカや日本には
自由があると再確認したいという願望が含まれているような気がするのである。

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