未熟なカメラマン さてものひとりごと

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温泉日記 兵庫県湯村温泉の朝を歩く!

2012-10-24 23:10:07 | 温泉

春来川から朝の温泉街を望む

昨年もこの時期に山陰の湯村温泉に行って来ましたが、今年も、ということでお気に入りの旅館の10月27日(土)の予約状況をネットでチェックしたところ、すでに満室、しかし3日後の13日は何と空があるではありませんか。ほんの数日後でしたが、急遽行ってみようということになりました。当日、朝から京都府日本三景天橋立と舟屋の里・伊根町を訪ね、旅館に着いたのは夕方の5時半頃でした。最近の旅館では、いろいろな宿泊プランが用意されており、迷いましたが、料金と相談した結果、「お部屋をグレードアッププラン」にしました。といってもランクはそれほど上位でもありません。食事を午後7時からとし、それまでにお風呂に入ってくることにしました。お風呂はいろいろあるようでしたが、まずは屋上の展望露天風呂に入りました。その後部屋に戻ったあと、レストランへ場所を移して夕食です。個室で、掘りこたつ式になっていました。食事(懐石)はおまかせでしたが、焼き物を選べるようになっており、私はタバラガニにしました。
次から次へと出てくる料理はどれもおいしく、まさに至福のひととき。食後、睡魔に襲われひと眠りしたあと、深夜にもう一度、地下2階の大浴場に入ってベッドで就眠です。温泉に行ったら3度入らないともったいない、というのが私のポリシーです。

翌日は、6時前から目が覚め、窓から温泉街を眺めると、うっすら霧が立ち込め、旅館の庭園の木々の間から常夜灯の灯りが残るとても静寂な夜明けでした。少しだけ贅沢な気分と、少しだけ幸福感のあるこのひとときは何ともいえない味わいです。
朝風呂に入ったあと、温泉街の散歩に出かけました。旅館からすぐ下、春来川の脇に源泉の荒湯があります。湯けむりがもうもうと立ちあがっています。源泉の温度は98度とも云われ、日本でもっとも高い温度の源泉と云われているようです。慈覚大師の像にお供えをしている女性の姿がありました。名物の温泉卵を吊るす場所にはさすがに誰もいません。石段を下り、春来川に降りると足湯がありますがこちらにも人影はありません。河原には「高温・危険」と書かれた立札があり、川にはゆったりと鯉が泳いでいました。再び石段を登り、赤い橋を渡って初めて正福寺を訪ねました。重厚な佇まいの楼門が印象的です。急な石段を一段ずつあがる度に眼下に温泉街が開けてきます。その後、町筋に出ると空き地では朝市が開かれていました。橋のたもとのクリーニング店の前では、首に鈴をつけたふっくらした猫がじっとこちらを眺めていました。私はどちらかというと犬党ですが、この猫は素直にかわいいと思いました。

通りを歩くと、温泉劇場と書かれた看板だけが残る駐車場がありました。どこかレトロな感じがして、当時の賑わいが見えるような気がしました。さらに進むと、愉快リゾートと書かれた大きな旅館があります。実は、4・5年前、湯村温泉に最初に来たとき泊まったのがこの旅館でした。当時は三好屋グランドホテルといっていたと思うのですが、宿泊者が減り閉店したと聞いていました。業態を変えての再出発でしょうか。当日は駐車場が満車の状態でした。
散歩から帰ると朝食です。旅館の朝の食事はどうしてこうもおいしいのでしょう。いつもにも増して食欲が出てしまいます。陽が長い、春や夏の季節なら、旅館に着いて入浴後の散歩も楽しいでしょうが、この季節ではそうもいきません。朝は温泉街の違った表情を見ることもできて楽しいものです。



愛らしいクリーニング店のネコ
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