■Dave Lafary / I Love You, Lord■
マイルドな歌声が春の陽気にぴったりな Dave Lafary のアルバムを取り出してみました。 この作品は、インディアナ州を拠点とするクリスチャン・ミュージック・レーベルPinebrook Recording から 1979 年に発表されたものです。 Dave Lafary については何も情報がないので早速検索してみたところ、Wikipedia に掲載されていたので有名なミュージシャンかと思いきや、その人は同名のアメリカンフットボール選手でした。 このブログで取りあげた Jon Keyworth や元巨人軍の柳田のように、スポーツ選手がレコードを発表する事例は稀にありますが、今回はそうではないでしょう。
このアルバムは Dave Lafary のおそらくファーストアルバム。 オーソドックスなアレンジと優しいストリングスといった 1980 年前後の典型的な CCM サウンドが展開されています。 それを退屈に感じてしまうか、心地よく思えるかが、このジャンルと向き合えるかどうかの分かれ目です。 おそらく若い人には退屈以外の何物でもないでしょうが、中年を迎えた僕のような人間にとっては、こうした音楽も悪くないのです。
収録楽曲のなかで目を引くのは、Carole Kingの「You’ve Got A Friend」です。 この曲の歌詞はたしかに永遠の友情をテーマにしたものですが、こうしたマイナーな CCM アルバムに収録されているとは意外でした。 それだけなら話題にするほどではないのですが、Dave Lafary はこの名曲に対して勝手に編曲と加筆を施しているのです。 それはあの「おふくろさん」事件と類似した現象で、Dave Lafary が冒頭と終わりにオリジナルのメロディーと歌詞を追加するという事態。 その歌詞には Jesus や Lord が含まれ、「You’ve Got A Friend」を CCM で再梱包したみたいな作品となっていました。 ただ、違和感や嫌悪感を感じさせることはないので、その自然なくるみ方に感心させられてしまいます。 そういった所も含めて、このアルバムの最大の聴きどころと言えるでしょう。
アルバムのほとんどが自作の楽曲ですが、それらの中にも素晴らしいクオリティの作品が多く含まれています。 オープニングの「I Love You, Lord」は甘いエレピと流麗なストリングスに紡がれた名バラード。 素直に幸福感を表現した「I’m So Happy」も優しい歌声に癒されます。 B 面の「He Is」もストリングスに包まれた美しいバラード。 これぞCCMの極めつけというタイトルの「I Want To Be Like Jesus」もその流れを汲む歌いあげ系のバラード。 「Great, Great Joy」そしてラストの「Jesus Love Me / I Wish You Jesus」と B 面は文句のつけどころが無い予定調和なサウンドが展開されています。 この流れを演出した Roger Byrd のストリングスアレンジのセンスはたいしたものだと感服しました。 今後、彼の名前をクレジットで見つけたときは要チェックですね。
さて、今日からゴールデン・ウィークです。 昨晩は新橋のロックバーをはしごしてしまって快晴の休日を無駄に過ごしてしまいました。 毎年のことですが、連休中は遠出の予定もないので、夜はゆっくりとレコードを聴こうと思っています。
■Dave Lafary / I Love You, Lord■
Side-1
I Love You, Lord
Daniel
Ah-la-la-la
I’m So Happy
You’ve Got A Friend
Side-2
Brand New Song
He Is
I Want To Be Like Jesus
Great, Great Joy
Jesus Love Me / I Wish You Jesus
Produced and arranged by Roger Byrd
Recording and mixing by Bob Whyley
Dave Lafary : all vocals except ‘Ah-la-la-la’, guitar
Rex Thomas : guitar
Rodney Powers : piano, keyboards
Brian Hendrickson : bass guitar
Roger Byrd : percussion
Pinebrook Recording Studio PB1440
マイルドな歌声が春の陽気にぴったりな Dave Lafary のアルバムを取り出してみました。 この作品は、インディアナ州を拠点とするクリスチャン・ミュージック・レーベルPinebrook Recording から 1979 年に発表されたものです。 Dave Lafary については何も情報がないので早速検索してみたところ、Wikipedia に掲載されていたので有名なミュージシャンかと思いきや、その人は同名のアメリカンフットボール選手でした。 このブログで取りあげた Jon Keyworth や元巨人軍の柳田のように、スポーツ選手がレコードを発表する事例は稀にありますが、今回はそうではないでしょう。
このアルバムは Dave Lafary のおそらくファーストアルバム。 オーソドックスなアレンジと優しいストリングスといった 1980 年前後の典型的な CCM サウンドが展開されています。 それを退屈に感じてしまうか、心地よく思えるかが、このジャンルと向き合えるかどうかの分かれ目です。 おそらく若い人には退屈以外の何物でもないでしょうが、中年を迎えた僕のような人間にとっては、こうした音楽も悪くないのです。
収録楽曲のなかで目を引くのは、Carole Kingの「You’ve Got A Friend」です。 この曲の歌詞はたしかに永遠の友情をテーマにしたものですが、こうしたマイナーな CCM アルバムに収録されているとは意外でした。 それだけなら話題にするほどではないのですが、Dave Lafary はこの名曲に対して勝手に編曲と加筆を施しているのです。 それはあの「おふくろさん」事件と類似した現象で、Dave Lafary が冒頭と終わりにオリジナルのメロディーと歌詞を追加するという事態。 その歌詞には Jesus や Lord が含まれ、「You’ve Got A Friend」を CCM で再梱包したみたいな作品となっていました。 ただ、違和感や嫌悪感を感じさせることはないので、その自然なくるみ方に感心させられてしまいます。 そういった所も含めて、このアルバムの最大の聴きどころと言えるでしょう。
アルバムのほとんどが自作の楽曲ですが、それらの中にも素晴らしいクオリティの作品が多く含まれています。 オープニングの「I Love You, Lord」は甘いエレピと流麗なストリングスに紡がれた名バラード。 素直に幸福感を表現した「I’m So Happy」も優しい歌声に癒されます。 B 面の「He Is」もストリングスに包まれた美しいバラード。 これぞCCMの極めつけというタイトルの「I Want To Be Like Jesus」もその流れを汲む歌いあげ系のバラード。 「Great, Great Joy」そしてラストの「Jesus Love Me / I Wish You Jesus」と B 面は文句のつけどころが無い予定調和なサウンドが展開されています。 この流れを演出した Roger Byrd のストリングスアレンジのセンスはたいしたものだと感服しました。 今後、彼の名前をクレジットで見つけたときは要チェックですね。
さて、今日からゴールデン・ウィークです。 昨晩は新橋のロックバーをはしごしてしまって快晴の休日を無駄に過ごしてしまいました。 毎年のことですが、連休中は遠出の予定もないので、夜はゆっくりとレコードを聴こうと思っています。
■Dave Lafary / I Love You, Lord■
Side-1
I Love You, Lord
Daniel
Ah-la-la-la
I’m So Happy
You’ve Got A Friend
Side-2
Brand New Song
He Is
I Want To Be Like Jesus
Great, Great Joy
Jesus Love Me / I Wish You Jesus
Produced and arranged by Roger Byrd
Recording and mixing by Bob Whyley
Dave Lafary : all vocals except ‘Ah-la-la-la’, guitar
Rex Thomas : guitar
Rodney Powers : piano, keyboards
Brian Hendrickson : bass guitar
Roger Byrd : percussion
Pinebrook Recording Studio PB1440