■Bob Stromberg / In New England■
「ニューイングランドの秋」
そんな邦題を勝手につけたくなるような素晴らしいアルバムです。 7 月 16 日のブログでも取り上げた Bob Stromberg のこれは、おそらくセカンドアルバム。 1980 年の作品です。前作がシカゴで録音されたのですが、これはメイン州に拠点を置く「Stream Mountain Records」からのリリースです。 メイン州やバーモント州などの 6 州を「New England」と呼ぶようなのですが、このアルバムを聴くと、歴史も古く自然が豊かで、四季のうつろいがはっきりしたこの地方を、一度は訪れてみたくなるような気にさせてくれます。
全体として、前作よりもシンプルで透明感のある出来上がりで、録音も良く、より私的な内容になっているという印象です。 繊細で透明感のある弾き語り「I’d Love To Live In New England」は、今日のように湿気のないからっとした晴天によく似合います。 アップでカントリーテイストもある「Hembygden」につづく「Baby Mine」は名曲。 子供たちへの愛情を表現したサウンドの後半にほのぼのしたホーナー社製のピアニカが登場するあたりは、叙情的な SSW 好きにはたまりません。 そんなピアニカの素朴なメロディーによるインスト「Melody」は、映画のワンシーンで使えそうな曲です。 アップでファニーな「High Steppin’」を挟んで、これまた美しいバラード「Was It I」へ。 乾いた響きのギターに Bob Stromberg の優しい声が重なり、暖炉の前のような暖かさを感じます。
B 面もクオリティは落ちません。 奥さんへの愛を歌った「「It’s Just You , Dear」も秋風のひんやりした感じと、この秋にはじめて長袖のネルシャツを着た時のような暖かさが同居している感じです。 歌詞カードには、1976 年 5月24 日、結婚 2 周年の日に書かれた曲との記載があります。 Bob Stromberg はジェントルマンですね。 ミディアムな「What Do You Say?」は、転調するところではっとする感じ。 タイトルだけで曲調がイメージできる「Child In A Mother’s Arms」も音数の少なさが心に染みます。 1 分に満たないインタリュード的な「The Iowa Interstate Tatooed Toad Tune」を挟んで、淡々とした味わいの「Frozen Light」、「Rivers Of Light」でアルバムは静かに幕を閉じます。 アルバムの後半で特に盛り上げていかない感じも、良質で上品なサウンドを表しているかのようです。
このアルバムを、久しぶりに晴れた土曜日の午前中に取り出して聴いていますが、そんな聴き方が似合うなあ、なんて勝手に自己満足してしまいました。 数日後にやってくる台風が過ぎ去ったら、いよいよ本格的な秋の到来です。
■Bob Stromberg / In New England■
Side-1
I’d Love To Live In New England
Hembygden
Baby Mine
Melody
High Steppin’
Was It I
Side-2
It’s Just You , Dear
What Do You Say?
Child In A Mother’s Arms
The Iowa Interstate Tatooed Toad Tune
Frozen Light
Rivers Of Light
Bob Stromberg : lead vocal and back up vocal , guitar , piano melodica
Fred Malouf : guitar , bass
George Johnson : guitar
Produced by Bob Stromberg for Stream Mountain Music
All Songs were written by Bob Stromberg except ‘Melody’ by Dennis Moon and Bob
‘The Iowa Interstate Tatooed Toad Tune’ by Larry Swan and Bob
These songs were recorded in 4-track between February 9th and 22nd 1980 ,in Little Studio
Stream Mountain Records
「ニューイングランドの秋」
そんな邦題を勝手につけたくなるような素晴らしいアルバムです。 7 月 16 日のブログでも取り上げた Bob Stromberg のこれは、おそらくセカンドアルバム。 1980 年の作品です。前作がシカゴで録音されたのですが、これはメイン州に拠点を置く「Stream Mountain Records」からのリリースです。 メイン州やバーモント州などの 6 州を「New England」と呼ぶようなのですが、このアルバムを聴くと、歴史も古く自然が豊かで、四季のうつろいがはっきりしたこの地方を、一度は訪れてみたくなるような気にさせてくれます。
全体として、前作よりもシンプルで透明感のある出来上がりで、録音も良く、より私的な内容になっているという印象です。 繊細で透明感のある弾き語り「I’d Love To Live In New England」は、今日のように湿気のないからっとした晴天によく似合います。 アップでカントリーテイストもある「Hembygden」につづく「Baby Mine」は名曲。 子供たちへの愛情を表現したサウンドの後半にほのぼのしたホーナー社製のピアニカが登場するあたりは、叙情的な SSW 好きにはたまりません。 そんなピアニカの素朴なメロディーによるインスト「Melody」は、映画のワンシーンで使えそうな曲です。 アップでファニーな「High Steppin’」を挟んで、これまた美しいバラード「Was It I」へ。 乾いた響きのギターに Bob Stromberg の優しい声が重なり、暖炉の前のような暖かさを感じます。
B 面もクオリティは落ちません。 奥さんへの愛を歌った「「It’s Just You , Dear」も秋風のひんやりした感じと、この秋にはじめて長袖のネルシャツを着た時のような暖かさが同居している感じです。 歌詞カードには、1976 年 5月24 日、結婚 2 周年の日に書かれた曲との記載があります。 Bob Stromberg はジェントルマンですね。 ミディアムな「What Do You Say?」は、転調するところではっとする感じ。 タイトルだけで曲調がイメージできる「Child In A Mother’s Arms」も音数の少なさが心に染みます。 1 分に満たないインタリュード的な「The Iowa Interstate Tatooed Toad Tune」を挟んで、淡々とした味わいの「Frozen Light」、「Rivers Of Light」でアルバムは静かに幕を閉じます。 アルバムの後半で特に盛り上げていかない感じも、良質で上品なサウンドを表しているかのようです。
このアルバムを、久しぶりに晴れた土曜日の午前中に取り出して聴いていますが、そんな聴き方が似合うなあ、なんて勝手に自己満足してしまいました。 数日後にやってくる台風が過ぎ去ったら、いよいよ本格的な秋の到来です。
■Bob Stromberg / In New England■
Side-1
I’d Love To Live In New England
Hembygden
Baby Mine
Melody
High Steppin’
Was It I
Side-2
It’s Just You , Dear
What Do You Say?
Child In A Mother’s Arms
The Iowa Interstate Tatooed Toad Tune
Frozen Light
Rivers Of Light
Bob Stromberg : lead vocal and back up vocal , guitar , piano melodica
Fred Malouf : guitar , bass
George Johnson : guitar
Produced by Bob Stromberg for Stream Mountain Music
All Songs were written by Bob Stromberg except ‘Melody’ by Dennis Moon and Bob
‘The Iowa Interstate Tatooed Toad Tune’ by Larry Swan and Bob
These songs were recorded in 4-track between February 9th and 22nd 1980 ,in Little Studio
Stream Mountain Records