随所随縁

所に随(したが)い、縁に随い、時に随い、想いに随い、書き留めていきたい。

今年もクールビズ

2006-05-22 21:40:39 | Weblog

信州の松本も、そろそろ初夏の陽気になってきました。いよいよ、私の勤める会社でも、夏物の衣料品が動き出す時期になります。昨年から話題になったクールビズ、昨年は唐突な印象があり、話題だけで終わるのか、本当に浸透するのかの様子見といった感じでした。しかし、今年のアパレル業界の感覚としては、どうやら「本物」らしい、ということで、各社とも力を入れています。作業服(ワーキングユニフォーム)メーカーでも、ちょうど、それぞれがカジュアルやサービス・ショップなどの周辺分野に進出を始めた時期に当たることもあるのでしょう。クールビズ用のブランドを立ち上げたり、専用のカタログを作ったりと、メーカーの意気込みが感じられます。

先日、当社がお世話になっている作業服メーカーのS社の営業の方が来社され、今年のクールビズはこれ!と薦めてくれたのが、その名も「風通るシャツ」。東レの清涼素材を使用したボタンダウンシャツで、この生地は、通気量が通常生地の5倍以上あるという、「風通しの良さ」が特徴です。確かに、ワイシャツの暑さというのは、第一ボタン・ネクタイで締めることで、体内の熱気が外に逃げないこと、そして汗が乾きにくく、べったりと張り付くこと、などが原因と思われます。この原因を解消できれば、かなり涼しく感じるはずです。

風通しが良いということで、生地は薄手でかなり透けることもあり、女性用の「風通るシャツ」はないそうです。まあ、女性は「開襟シャツ」があるからうらやましい限りです。昔は男性用の「開襟シャツ」があったそうですが、さすがに普及しなかったようです。普及していれば今頃は「オープンカラーシャツ」とかの横文字の名前になっているはず。いまだに「開襟シャツ」に代わる名前が出てこないところを見ると、やはり日本の男性には開襟は似合わないのかもしれません。アロハシャツみたいな開襟にすれば絶対涼しくて、エアコン代も節約できるのに、なぜか普及しないのが不思議ですが、これも「伝統の力」なのでしょうか。そう言っている私も、「半袖シャツ」はどうしても好きになれず、どんなに暑くても長袖をロールアップして過ごしています。「クールビズ」でもやはりメインはノーネクタイのボタンダウンシャツあたりに落ち着きそうです。

というわけで、営業の方に「ぜひこのシャツを買って自分で着てみてください、ホント涼しいから。」などと言われ、つい買ってしまいました。早速着てみると、確かに風通しが良いです。歩いたり、体を動かすと、空気が流れているのが分かります。また衿の部分の肌触りもさらっとしていて気持ちよいです。この夏はコレで過ごそう、という気になりました。ただし、洗濯後はやはりアイロンをかけないと、しなびたペーパータオルのようになってしまいます。すっかりノーアイロンシャツに馴染んでしまった私にとっては、アイロンをちまちまかけるのがかなり面倒で、これはちょっと残念なところです。