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Mikity Eyes

喜怒哀楽のつれづれエッセイ

初めて買ったマンガ本

2010年10月08日 | Weblog
初めて私のマンガ本になったのは
「三つのブランコの物語」だったが、
それでは、私が初めて自分のお小遣いで買ったマンガ本は何か。

それは少女マンガではない。
古賀新一さんの「エコエコアザラク3巻」だ。

毎月購読していたマンガ雑誌が「なかよし」で、
買ってもらったマンガ本も講談社なかよし系なのに、
なんで自分で初めて買ったマンガ本が「エコエコアザラク」なのか。

それは、私の従兄の影響である。
私が小学生の頃、母が仕事をしている間
私と姉は、おばあちゃんちに預けられていたのだが、
そこには3才上と1才上の従兄がいた。
私が影響を受けたのは、3才上の従兄のほうである。

その人の本箱には、
「ブラックジャック」「がきデカ」「らんぽう」
そして「ミイラ先生」「へび女」などといったホラーもの、
また「妖怪大百科」などといった妖怪ものなど、
小学校低学年の女子が読むには、ある意味刺激の強い本が揃っていた。
しかし私はそんな本が大好きで、
遊びに行くたびにワクワクして読んでいた。

その中に「エコエコアザラク」があった。
主人公がかわいい女の子、
そして黒魔術といったアイテムに魅力を感じ、
黒魔術をつかって罪をあばいたりするのが、
ものすごくかっこよく見えた。
そしておばあちゃんちで読むだけでなく、
自宅でも読みたいと思ったのだ。

そんなある日、
「今日はお小遣いでマンガ本を買うぞ!」
と意気込んで書店に行った。
いろんなマンガ本が棚に並ぶ中、
私が選んだのは「エコエコアザラク」の3巻だった。
なぜ3巻か。
従兄のところで読んだとき、
3巻に入っているエピソードが印象深く面白かったからだ。

初めて自分のお小遣いで買ったということで、
気分はかなり高揚していた。
家に帰ってさっそく母に見せたのだが、
母は「なんでこんな本を…」といった顔をしていた。
女の子なんだから、
少女マンガでも買ってくると思っていたのだろう。
私が本当に読みたい本を買ってきたのに、
なんで母はそんな顔をするのだろうと、
ちょっと悲しくなったことを覚えている。

その後、ちがう巻を買って集めようとは思わず、
「エコエコアザラク」はそれっきり買わなかった。
初めて買った記念すべきマンガ本にもかかわらず、
カバーはどこかにいってしまい、
私の本棚に並べられることはなかった。

そんなちょっとかわいそうな扱いをしてしまった
「エコエコアザラク」であるが、
時は流れ、文庫版が発売されることになった。
私はもう立派な大人になっていたので、
文庫版全10巻を一気に大人買いをし、
やっと全話私のものになった。



しかしこれ、
子どもの頃に読んだときは、
主人公が正義の味方っぽく見えたのだが、
今読むと、けっこう黒魔術を乱用しているなぁと思う…。

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