へんな洋食屋カフェ

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今にそうした事象も訪れるに違いないとは考えていたが二人現れた。ギター弾きである。毎日、店内に取り替えひっかえして子守りしているギターを見つけて「ふぅん、何年製？」とか弦高が高いとかナンだとかご託を述べて因縁を付ける訳である。ヤッカミだ。戴いたにしても預かったにしてもとにもかくにもあれ程の銘器を手元に弾けるという事自体が通常では有り得ない訳である。で、例えば「アグアド」という銘器のこの年代のギターは評価が悪いとか、造りが雜だとか全てのギターを弾いた訳でもないのにちょっと僻みじみた事を言うのである。オイラなんかは、なぁんにも気にしないで愛でて子守りをするのが使命と日々、弾いている。当たり前だが「ドゥダっ！」的な自慢はしないでもないがギターを弾くお客さんは来店の度に替わるギターの展示に注目して「此、何？(何て言うギター)」と尋ねる。何だか判りませんとは謂えないので銘柄を述べるのが当たり前。述べた直後に気に入らない表情が映ります。その刹那を掴んだ瞬間にオイラは述べます「恐れ多くて弾け
ません」と。でも、その後も来店してくれている訳ですなっ！